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メスカルはメキシコを代表する芋虫入りのお酒!テキーラとの違いや飲み方もご紹介

メスカルはメキシコを代表する芋虫入りのお酒!テキーラとの違いや飲み方もご紹介
投稿日: 2019年6月27日最終更新日: 2020年10月8日

メスカルはメキシコを代表するお酒のひとつです。日本でも芋虫入りのメスカルなど有名なお酒もあります。テキーラとの違いや製造方法、アルコール度数、メスカルの飲み方など気になるメスカルについてたっぷりご紹介していきます。メスカルの美味しい飲み方、カクテルも必見です!

気になるメスカルを徹底調査!見出し

Photo by G4GTi

皆さんはメスカルを飲んだことがあるでしょうか。独特の味わいが特徴のメスカルは日本のお店や通販サイトでも販売されていますし、バーなどで飲むこともできるお酒です。近年日本でも有名になってきた気になるメスカルについて徹底調査します。作り方はもちろん、飲み方やおすすめのカクテルなど詳しくご紹介です!

メスカルとは見出し

Photo by casasroger

メスカルとは一体どんなお酒なのでしょう。お酒好きの方なら知っている方も多いメスカルは実はメキシコのお酒です。日本でもアマゾンなど通販サイトをはじめ酒屋さんなどでも購入することが出来ます。馴染みのあるウイスキーやワイン、ウォッカとの違いはどんなところにあるのでしょう。気になるメスカルについて詳しくご紹介していきましょう。

メキシコ伝統の蒸留酒

Photo by MaloMalverde

メスカルとはメキシコの伝統蒸留酒です。16世紀にスペイン人が現地で飲むためのお酒を確保するために現地調達できる材料を使った蒸留酒の醸造をはじめたのが始まりといわれています。メキシコのお酒と言えばラム酒が有名で、メキシコ蒸留酒生産の70%がラム酒、メスカルの生産は全体のは16%ほどしかありません。

メスカルの原料

Photo by GorissM

メスカルの主な原料はリュウゼツランです。リュウゼツランとはメキシコ国内に200種類近い品種ある植物で、製法によってそれぞれ違った味わいのお酒が製造されるのも特徴です。メスカルという名前で蒸留酒を流通させるためにはメキシコ公式規格によって指定された5品種、52種類のリュウゼツランを使用することが決められています。

リュウゼツランの栽培年数は種類によって違いますが、平均すると約7年で、長いものでは30年、小型のものでも20年近くかけて生育さえることもあります。

メスカルの原産地呼称

Photo byFree-Photos

メスカルの原産地メキシコでは1997年にCOMERCAMが設立され、原産地呼称の制定が始まりました。現在はOaxaca、Guerrero、Guanajuato、San Luis Potosi、Zacatecas、Durango、Tamaulipasが原産地呼称として認められていて、それ以外のリュウゼツランを使ったお酒はソルト、バカラノ、リコールデアガベ、アガベスピリッツと呼ばれています。

メスカルの度数

Photo by bchow

メスカルのアルコール度数は基本的に40度以上で高いものでは60度のものもあります。メスカルの蒸留は2度に分けて行われ、その際にアルコール度数の高いものから低いものまで3つに分類されています。蒸留の時点では60度以上のお酒も出来るのだそうで、比較的高い度数のお酒になります。

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メキシコビールのおすすめは?種類・値段やカクテルの飲み方を紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
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メスカルとテキーラの違い見出し

Photo by G4GTi

私たちに馴染みのあるお酒、アルコール度数の高いテキーラもメキシコのお酒ですが、メスカルとの違いは何なのでしょう。テキーラとメスカルの原材料も同じリュウゼツランで、蒸留酒であることも同じです。メスカルとテキーラの違いについて詳しくご紹介しましょう。

テキーラはメスカルの一種

Photo byAnestiev

テキーラは実はメスカルの一種です。200年ほど前まではテキーラはメスカルとされていましたが、その後別々の歴史を歩み、進化したのがテキーラという考え方です。

テキーラはアガベ・アスールという1種類のリュウゼツランが原料です。生産が許されているのもメキシコの5つの州に限られ、そのうちハリスコ州が全体の9割以上を生産しているとされています。

例えるなら、日本酒の中の大吟醸酒

Photo by t-mizo

アルコール度数も高いメスカルとテキーラの関係を日本酒で例えるなら、メスカルが日本酒だとするとテキーラは大吟醸酒といったところ。テキーラは樽で熟成させて茶色く色づいたタイプが多いのですが、メスカルではリュウゼツラン本来の風味を味わうために熟成させないものが多く、ほとんどが無色透明です。

大吟醸酒的存在のテキーラはメスカルと違う進化した製法を用いて作られているのでメスカルにある独特のスモーキーなフレーバーないのも特徴的です。

芋虫入りのメスカルが話題に!見出し

Photo by p.bjork

日本でも販売されている芋虫入りのメスカルはグサノーロホやシナイホーベンコングサーノなど「グサーノ」の名前が入った商品名で販売されています。

グサーノとは要するに芋虫の意味で、メスカルの原材料となるリュウゼツランに生息している芋虫です。グラスにメスカルを注いだ時にこの芋虫が入っていたら幸運をゲットできるという言い伝えもあります。

メスカルの瓶に芋虫を加える理由

Photo by t-mizo

芋虫入りのメスカルが販売されているのにはメキシコの歴史的な事情が関係しています。かつてメスカルの製造にあたって、不当な加水が横行していた時代があり、生の芋虫をメスカルに入れることによってアルコール度数を証明していたのだそうです。現在のメスカルの芋虫入りは、そんな時代の名残なのだそう。

芋虫以外にも唐辛子やサソリの抜け殻入りも!

Photo byPatrizia08

実は芋虫以外にも話題作りのために唐辛子やサソリの抜け殻などをいれたメスカルが販売されています。日本のマムシ酒やハブ酒のような滋養強壮的効果を期待したものではなく、完全に話題作りのためのパフォーマンスのようですが、もともと昆虫食が盛んなメキシコではそれほど奇抜なことでもないようです。

ちなみにメスカルやテキーラの肴としてライムや塩といった定番の物の他に芋虫のおしっこを乾燥させたものや粉上に挽いた芋虫と唐辛子を混ぜた塩なども用いられているのだとか。

メスカルの製造方法見出し

Photo by Renata Avila

アルコール度数の高いメスカルについて大体の全体像が分かったところで具体的にどんな風にしてメスカルが造られているのかご紹介しましょう。進化した製法で作られているテキーラのようにメスカルの一部は近代的な製法を取り入れて作られるようになりました。

しかし今でも昔ながらの製法で作っている蒸留所は多く、それぞれの蒸留所が独自のメスカルを製造しているので、メスカルの種類は数知れません。そんな昔ながらのメスカルの製造方法をご紹介しましょう。

①アガベを収穫・選別する

Photo byMikesPhotos

メスカルの現在料となるリュウゼツラン=アガベは収穫までに7年ほどを要する植物です。まずはそのアガベを収穫し、選別するところから作業ははじまります。もちろん日々の管理も必要でいいアガベを作るには7年物間の地道な作業が繰り返されているのです。

アガベの収穫は乾季の暑い時期が糖度が高く、良いとされています。しかし、それ以外の時期でもメスカルの発酵工程に応じて収穫作業が行われています。

原料となるのはアガベの根本部分で、巨大なパイナップルのようなビジュアルで、実際現地ではパイナップルを意味する言葉でピニャと呼ばれています。このピニャの重さは1個40~90kgほどあり、かなりの重量です。ピニャを収穫する人はヒマドールと呼ばれ、運搬はロバを使って行われます。

②アガベを蒸し焼きにする

Photo by Daquella manera

運搬されたアガベは半分または4分の1にカットして蒸し焼きにします。地中に掘られた円錐形の穴の底に薪を置いて石を乗せ、中の薪を燃やすことによって石を焼き、直接アガベが当たらないように湿ったアガベの絞りカスを敷いてからアガベを載せていきます。

アガベが積みあがったら麻袋を被せ、その上から土をかけて封をして3日間かけてアガベを蒸します。じっくりと蒸しあげることがポイント。時間のかかる作業です。

③アガベを挽く

Photo by RussBowling

蒸し上がったアガベは手やマチューテといわれる石臼を使って挽いていきます。石臼を引くのに馬の動力を使いますが、馬だけではた足りない部分は人間も一緒になって力を加えて細かくアガベを挽きます。1回の作業で3時間ほどかけて蒸したアガベを細かくしていくという手のかかる作業です。

④挽いたアガベを醗酵させる

Photo by @eduardorobles

挽いたアガベは木桶を使って自然発酵させます。桶の7割くらいの量のアガベを入れ、加水して繊維をほぐしながらなじませ、発酵させます。途中で状態を確認するために中身を取り出し、確認しながら15日間ほどかけて発酵を完了させます。長年の経験が問われる発酵は見極めることが大切。職人技ともいえる作業のひとつです。

⑤蒸留する

Photo byPaulina101

時間をかけた発酵が終わったら、最後は蒸留です、銅窯を使って2回の蒸留をし、一度目の蒸留では25%ぐらい、2度目の蒸留では最高60%のアルコール度数のものを抽出します。

蒸留されて出てきたメスカルは気泡の状態でアルコール度数の高低を確認することができ、大きくてすぐに消えるほどアルコール度数は高い証拠です。この時点でアルコール度数を確認しながらボトリングするものもあれば貯蔵庫などで熟成してから出荷する場合もあります。

良質のメスカルの選び方見出し

Photo by bonus1up

ここで良質なメスカルの選び方をご紹介していきましょう。美味しいメスカルを飲むためには良質かどうかの見極めが大切です。良質なメスカルは色、泡、香りなどで判断します。日本ではすでに製品になって販売されているメスカルですがメキシコなどに旅行に出かけて現地でメスカルを楽しむ場合などには役にたつでしょう。

添加物のない100%アガベのラベル

Photo by sarahstierch

良質なメスカルの選び方としてリュウゼツラン100%で作られているか、余計な添加物が加えられていないかがポイントになります。それらを見極めるために必要なのが香りと色、そして味です。ポイントを押さえて良質なメスカルを飲むのがおすすめです。ボトルにはしっかり100%アガベのラベルが貼られているかというのも重要なポイントになります。

泡を観察する

Photo byMartinStr

まずはボトルを振り泡ができるかどうかを見極めます。ボトルの中に泡ができればメスカルの香りと味を保つために必要なアルコール度数の45度以上をクリアしているということになります。お店で大胆にボトルを振るのは少々勇気がいりますが、ぜひ試してみてください。

色をチェックする

Photo bybella67

本物のメスカルは無色透明が一般的です。黄色みがかかった色や琥珀色のメスカルは樽で熟成された可能性があります。熟成されたものは熟成されたものの良さがありますが、メスカル本来の味と香りを楽しむという点ではマイナスの要素になります。飲む前にまずメスカルの色をチェックし、無色透明のものを選ぶのがおすすめです。

メスカルのおすすめの飲み方見出し

Photo by pasa47

メキシコの蒸留酒、メスカルのおすすめの飲み方もご紹介しておきましょう。メスカルの味わいや風味をたっぷり堪能できる飲み方です。

正しい飲み方は覚えておくとよりメスカルを深く楽しむことができるでしょう。ぜひおすすめです。

①メスカルの香りをかぐ

Photo by d o w n s t r e a m

メスカルの飲み方として、はまず初めに香りを楽しみます。ボトルからグラスにメスカルを注いだら、グラスの縁に鼻を近づけて香りをかぎましょう。

グラスはテキーラ用の縦長のショットグラスではなく、口の広いグラスがより香りをたのしめるのでお勧めです。

②オレンジをかじり、果汁を口中に回し、飲み込む

Photo bypixel2013

メスカルの飲み方の2番目は。メスカルを口に含む前にオレンジをかじり、オレンジの果汁を口中に回して飲みこみます。テキーラの場合は塩をなめてその次にライムの果汁を口の中に満たすのが一般的ですが、メスカルの場合はオレンジがおすすめです。これはテキーラやメスカルの刺激を柔らかくする効果や喉を守る効果があるといわれています。

③メスカルをひとくち口に含む

Photo by zolliker

メスカルの飲み方の3番目はオレンジの果汁を口いっぱいに感じたら、次はメスカルを一口口に含みます。すぐに飲み込まずとりあえず口に含むというのがポイントです。行儀が悪いなどといわず、郷に入っては郷に従えの精神でメキシコに来た気分で味わってみてください。

④メスカルを口中に回して味わい、飲み込む

Photo by T.Tseng

メスカルの飲み方4番目は、口に含んだメスカルを口中に回して味わいます。鼻に抜ける風味や味わいをたっぷりと感じてから飲みこみましょう。口中に立ち上る香りを存分に味わったらその香りに驚くことは間違いありません。メスカルの種類によってそれぞれの香りが楽しめます。

⑤後に残る香りを楽しむ

Photo by Eneas

メスカルの飲み方の最後は飲みこんだ後、口の中に残る余韻を楽しむのがおすすめです。液体がなくなってしまっても香りや風味といったものはしっかり味覚と臭覚を刺激し続けています。口の中にほのかに残り続けるメスカル独特の香りに浸って、遠いメキシコの風景に思いを寄せてみてはいかがでしょう。

メスカルを使ったカクテルレシピ3選見出し

Photo by nan palmero

メキシコのアルコール度数の高い蒸留酒メスカル使ったいくつかのカクテルレシピをご紹介しましょう。メスカルの飲み方の一つとしてぜひお試しください。夏にピッタリのカクテルなど魅力的なラインナップで3つご紹介します。材料も手軽に手に入るものばかりなのでこの夏チャレンジしてみてはいかがでしょう。

メスカリート・デ・フレサ

Photo by so-oh

メスカルを使ったおすすめの飲み方の1つめは赤色の綺麗なカクテル、メスカリート・デ・フレサです。苺を使った爽やかなカクテルで女性にもおすすめです。イチゴとミントのさわやかさが癖になるカクテル。ぜひフレッシュなイチゴが手に入った時にはお試し下さい!

材料

Photo bycongerdesign

メスカリート・デ・フレサの1人分の材料はメスカル45ml、ミントの葉8枚、レモン果汁小匙2、イチゴ3個、砂糖またはガムシロップ適量、炭酸水60ml、氷適量です。

ミントはペパーミントなどどんな種類でも大丈夫。炭酸水は甘みのないものを選ぶのがおすすめです。

作り方

Photo bypixel2013

メスカリート・デ・フレサの作り方はイチゴ、ミントの葉、砂糖またはガムシロップをグラスの中でつぶし、ミントの香りを出します。メスカル、レモン果汁、氷を加えて最後に炭酸水を加えて軽くステアすれば出来上がりです。イチゴは好みの大きさでカットするのがポイント。イチゴの形を残してスライスするのがおすすめです。

ツイステッド・パロマ

Photo bypen_ash

メスカルのおすすめの飲み方の2番目はツイステッド・パロマです。オレンジジュースのようなビビットなオレンジカラーが魅力のカクテルで元気のない時にもちょっと元気をもらえそうなおすすめの一杯です。手に入りにくい材料は似ているものを代用するのがおすすめです。

材料

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

ツイステッド・パロマの材料はメスカル 0.5オンス、フレッシュライムジュース 0.5オンス、アガベネクター 0.5オンス 、グレープフルーツソーダ少々です。

1オンスはおおよそ28gほどになり、0.5オンスはその半分の14gほどで計算すると良いでしょう。

作り方

Photo byPhotoMIX-Company

ツイステッド・パロマの作り方はカクテルシェーカーにソーダ以外のすべての材料を入れます。氷を加え強くシェイクします。氷を入れたコリンズグラスに注ぎ、少量のグレープフルーツソーダを加えます。静かにかき混ぜ、グレープフルーツエア を飾り、グラスの縁にピンクヒマラヤンシーソルトを塗れば完成です。

オアハカン・オン・サンシャイン

Photo byKatzenfee50

大人の味わいが魅力のメスカルのおすすめの飲み方の最後はオアハカン・オン・サンシャインというカクテルをご紹介しましょう。落ち着いた大人の味わいが魅力のカクテルでこんな楽しみ方もあるのかと楽しくなるおすすめの一杯です。何とも言えない色合いもいつもとちょっと違った気分になれる一杯です。

材料

Photo by Edsel L

オアハカン・オン・サンシャインの材料はロス ナワール ブランコ メスカル 2オンス、ビターミルクNo. 6 オアハカン4分の1オンスです。

オンスは先ほどご紹介した通りですので、2オンス56g、4分の1オンスは7gほどと考えるのが妥当です。

作り方

Photo by Vuarnet

オアハカン・オン・サンシャインの作り方はミキシンググラスにすべての材料を入れ、氷を入れ、かき混ぜてよく冷やします。薄くなりすぎないように注意しながら作るのがポイントです。新鮮な氷を入れたロックグラスにストレーナーを使って注ぎます。ライムの輪切りとカカオニブを飾って完成です。

メスカルの魅力を知って美味しく味わおう!見出し

Photo by Aaron Jacobs

いかがでしたでしょうか。メキシコの蒸留酒メスカルは昔ながらの製法で作られるアルコール度数の高い味わい深いお酒です。独特の味わいを楽しむ正しい飲み方を覚えて、ぜひ良質なメスカルを堪能してみてください。芋虫入りのメスカルやメスカルのカクテルなどもぜひおすすめです!

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投稿日: 2019年6月27日最終更新日: 2020年10月8日

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