神田の蕎麦屋ランキングTOP17！有名老舗などおすすめ店を厳選してご紹介！

蕎麦と一口で言っても、老舗のざる蕎麦から立食いのつゆ蕎麦まで様々です。つゆ蕎麦用の蕎麦は練るときの水やりの量を変えたり若干の差はあっても、全てそば粉を練って、伸ばして、切る「そば切り」であることに変わりはありません。神田の老舗から気軽な店まで様々な蕎麦屋を紹介します。

神田は江戸っ子に親しまれる下町のイメージがありますが東京の玄関口「東京駅」に隣接しビジネス街の大手町やおしゃれな日本橋も近くにあります。

神田駅周辺はこの付近で働く人向けのリーズナブルで手軽に利用でいるランチの店や気楽な居酒屋が多くなっています。

神田は蕎麦屋が乱立する激戦区です。そんな神田にある蕎麦屋は大きく3つに分類されます。まず歴史があり店構えも趣のある老舗です。

それから、老舗ではありませんが、オシャレな店構えやお酒の品揃えを増やすなどの工夫をし、蕎麦も美味しい優秀店です。そして駅にも近く、時間がないときも手早く食事を済ませられる立ち食い蕎麦などのファーストフード系の店です。

蕎麦屋でも蕎麦の講釈を語る対象が老舗の蕎麦屋です。神田では藪蕎麦、砂場が有名です。歴史の重さでは江戸時代からの歴史ですので新しい蕎麦屋は勝てません。

また老舗では蕎麦だけでなく、人気の名物メニューがあります。例えばつけ汁に天ぷらが入っていて天ぷらそばと呼んだり、鴨南蛮などです。

神田では名の知れた老舗だけが美味しい蕎麦を出しているわけではありません。さりげない店構えや、カジュアルな店構えでも老舗に負けない美味しい蕎麦を出しているところがあります。

このような蕎麦屋は、老舗ではありませんので蕎麦が美味しいことは口コミで広がっていることと、蕎麦だけでなく他の料理でも評価が高いのが人気の秘密です。

老舗や蕎麦が美味しいと評判の新しい店以外に、いわゆる立ち食い蕎麦のようなファーストフード系の蕎麦屋もあります。

これらの店は、駅に近く通勤の途中の朝食や、忙しいサラリーマンがランチに利用するというニーズにこたえる形で頑張っている蕎麦屋です。出汁もよく決して手は抜いていません。

今後の蕎麦屋の紹介で「ざるそば」「もりそば」「せいろそば」という呼び名が出てきますが、違いをまとめておきます。

「ざるそば」は江戸時代に「伊勢屋」が考案したもので皿では蕎麦の水がたまるため竹のざるが登場したと言われています。その後、ざるで提供する蕎麦が人気になり差別化するために蕎麦粉や汁を高級品にすることもありました。海苔をのせて区別したのは明治以降です。

「もりそば」はざるではなく皿などの器に蕎麦をのせたものですが、蕎麦を蒸すこともあったため器として「せいろ」を使ったことや、運びやすいことから「せいろ」を使った場合は「せいろそば」と言われています。もりそばの一種です。

今ではこれらの経緯に関係なく名前が使われており、海苔をのせているのが「ざるそば」と言われたり、塗りの器（せいろ風）に乗せても「ざるそば」といったり様々です。

神田の蕎麦屋人気ランキングの第17位から11位までを紹介しますが、いずれも本格的な蕎麦屋ばかりです。蕎麦のトッピング等の工夫で、それぞれの店が頑張っています。

店の雰囲気も決して立ち食いのような手軽な店ばかりでなく、個室や宴会を設けている店もあります。

味喜庵は東京で手打ちそばや和食レストランを展開するイクマエンタープライズ（社長は山本育麿）の店舗の一つです。他に「本陣房」「和楽庵」などを展開しています。

味喜庵の店の雰囲気は神田エリアではめずらしく高級感があり、価格帯も若干高めです。蕎麦だけでなく、日本酒にもこだわっており、コース料理も楽しめ個室で宴会もできます。

JR神田駅からも東京メトロ三越前駅からもJR新日本橋からも近い神田箸庵は、オシャレなGEMS神田ビルの3階にあります。

大手外食企業の運営する居酒屋で、コース料理もあり、個室もありますので接待ににも利用できる上品な店になっています。蕎麦は〆でいただくことが多いようですが、自家製蕎麦粉を使った打ち立てをいただくことができます。

JR神田駅西口エリアにある「いきしぐさ」は炭火焼きと蕎麦の店ですが、ランチでは蕎麦刺身御膳が出ます。蕎麦に刺身を合わせたランチは非常にめずらしい存在です。

蕎麦はこだわりの茨城産常陸秋そばを使い、コシのある風味豊かな蕎麦を出しています。夜は様々な炭火焼きもあり、居酒屋風になります。

「神田　本陣房」は第17位で紹介した「神田 味喜庵」を運営するイクマエンタープライズ（社長は山本育麿）の店舗の一つです。

居酒屋メニューも揃え、個室宴会までできる本格的な店になっています。ランチの目玉は丼物と蕎麦のコラボレーションです。夜の居酒屋モードでは油断すると高くなるので注意が必要になります。

「神田 つけ蕎麦 わびすけ」はカジュアルな店構えで通り過ぎてしまいそうな店ですが、中に入ると店内もシックで、お店の人も丁寧に対応してくれます。

人気のメニューは鶏玉つけそばとカレーつけ麺で、蕎麦は330gとボリュームたっぷりなのも特徴です。表にある「酒と蕎麦」と書いてあるちょうちんは、飲んだ後の〆で入りたくなる雰囲気を出しています。

「周」はモダンな店構えですが、ご主人が上野藪出身という江戸前の筋の通った蕎麦屋です。蕎麦も料理も一級品で美味しいという評判で多くの常連がいます。

店内は撮影禁止ですので料理や店内の様子を示す写真がないのは残念ですが、それだけこだわりがあるということでしょうか。いわゆる料理と酒を楽しむ粋な蕎麦屋です。

「つけそば 周庵」はJR神田駅北口近くのカジュアルな蕎麦屋。つけそばの肉そばと豚丼が評判というユニークな店です。

蕎麦はうどんほどの太さ、つけ汁にはラー油が入っているという大胆な試み。最近の傾向である大盛無料も採用されています。食券を買って注文するという気軽な店になっています。  

神田の蕎麦屋人気ランキングの第10位から第6位を紹介します。以外にも10位から6位に２件のファーストフ―ド型の蕎麦屋（立ち食い蕎麦屋など）がランクインしています。

そして藪蕎麦や砂場と並ぶ、木鉢会所属の老舗も10位から6位のなかに入ってきます。人気ランキングでは本格派の老舗とカジュアルな立ち食い蕎麦が同列なのがわかります。

JR神田駅北口の西側すぐの裏路地に佇む印象的な店が「神田・むら治屋」です。この界隈にはチェーン店ではなく個性豊かな個店が多くなっており探検したくなります。

「むら治屋」の看板には蕎麦、天ぷら、銘酒とありランチ時は蕎麦を楽しむ人も多いですが、夜は本格的居酒屋になります。酒飲みにはたまらない多くの酒の肴とこだわりの日本酒が揃っています。夜の居酒屋タイムでは〆の蕎麦を忘れるひとも多いほどです。

浅野屋は明治5年創業の老舗で、江戸蕎麦御三家と言われる藪蕎麦、砂場、更科も所属する木鉢会所属の蕎麦屋です。系列店がたくさんあります。ここの名物は外二八と言われる蕎麦粉1000gに小麦200gを加えた蕎麦です。十割と二八蕎麦の間になります。

細めの蕎麦ですがコシがあり、のど越しもいいと評判です。またご飯ものも人気で、炊き込みごはんや親子丼がよく出るそうです。

神田といえば、サラリーマンが時間のない中、ランチとして蕎麦をかっ込んでいくというイメージがありますが、「かめや 神田西口店」はそのような回転率の高い蕎麦屋です。

人気メニューは「いか天」。いか天といっても単品の天ぷらではなく、温かい汁蕎麦の上にいか天が乗っています。衣が厚く汁がよくしみるのが特徴です。ささっと食べて出ていくのが江戸っ子らしい粋な姿です。

「天亀そば」はJR神田駅南口を出て、少し東に進んだところの国道17号（中央通り）沿いにある人気立ち食い蕎麦屋。ランチも人気ですが朝の通勤時にあわただしく食べていく人もいます。

蕎麦だけでなく、うどんもありトッピングもゲソ天からコロッケまでバラエティーに富んでいます。いわゆる老舗の蕎麦屋から少し離れますが、根強い人気の立ち食い蕎麦屋です。

「神田 尾張屋本店」は大正9年創業の老舗で、江戸蕎麦御三家と言われる藪蕎麦、砂場、更科も所属する木鉢会所属の蕎麦屋です。

コストパフォーマンスがよくておすすめなのがランチタイム限定メニューとして出されている特盛りさくらせいろです。こちらは400gのせいろ蕎麦に桜えびのかき揚げが付くもので税込み950円。非常にお得です。

神田で5位にランキングしたのが、なんと立ち食い系の蕎麦屋「めんや」。神田駅からは少し遠い須田町にありますが、ビジネス客のランチで混雑します。

神田の蕎麦屋のランキング上位はてっきり老舗かと思いきや、神田の街の性格上、庶民的で気軽に入れて、かつ美味しい店が人気のようです。

「めんや」のメニューで必ず話題に上がるのが「明日葉天」です。ほかにも菊菜天など多くの天ぷらメニューがありますが、多くの人がこの「明日葉天」と「かけそば」を選びます。

「明日葉天」が人気なのは、独特のサクッとした感触の揚げたて天ぷらだからでしょう。「めんや」の名物といっても過言ではありません。

「めんや」はJR神田駅からは少し遠く、東京メトロ神田駅の最も北の出口から約2分で行けます。また東京メトロ丸ノ内線淡路町駅からも徒歩3分で行けます。

営業時間は平日（月曜日から金曜日）の8:30～17:00で土曜、日曜、祝日は定休日です。ビジネス街のお店らしい営業時間になっています。

第5位に続き4位も立ち食いそば系の「かめや神田東口店」です。すでに第8位で紹介している西口店の姉妹店で、東口店の方が人気があることになります。

東口店の方が人気なのは、何といっても駅に近いからでしょう。西口店は結構歩かなければなりませんが、東口店は神田駅の目の前で、かつ24時間営業でさらに土曜日も営業しています。

西口店は「いか天」が評判でしたが、東口店はシンプルなきつね蕎麦がおすすめです。出汁の効いたお揚げさんがたまりません。

こちら東口店でも「いか天」は人気で、いかに包丁が入っているのがいいと評判です。24時間営業とあいまってますます人気が出そうな勢いです。

「かめや神田東口店」の最寄り駅は、もちろんJR神田東口で、かつ目の前です。東口の信号を渡って神田ふれあい通りに入って右のビル1階です。神田駅東口から58m。

営業時間は驚異の平日24時間で土曜日も営業しており20:00までです。日曜日は定休日になっています。

いよいよベスト3の紹介です。3位の「眠庵」は「並木藪蕎麦」（浅草）や戸隠そばの人気店「うずら家」も選ばれている「そば百名店」の一つです。

並木藪蕎麦やうずら家は長蛇の列ができる蕎麦屋ですから、眠庵もその人気のほどがうかがえます。ちなみに「眠庵」はミシュランガイド東京2018のビブグルマンに選ばれています。

蕎麦屋と言えば蕎麦と酒（そば前）がペアで語られます。美味しい酒とつまみをまず楽しんで〆に蕎麦というスタイルです。「眠庵」も酒、特に日本酒の品揃えとつまみのうまさには定評があります。

おすすめのメニューは、まずつまみではそばつゆを使った出汁巻玉子、自家製豆腐や納豆。そして蕎麦は自家製粉の十割蕎麦が売りで、産地の違う2種の蕎麦を提供しています。

「眠庵」はJR神田駅からは少し遠く、地下鉄銀座線神田駅の北口（6番出口）に近い須田町にあります。交差点から裏路地に入った古民家風の店で、内装も古民家風でレトロ感があります。

営業時間は月曜日から土曜日の18:00～21:30（ラストオーダー）で、定休日は日曜日と祝日です。ランチはなく昼飲みはできません。

蕎麦屋の名前に「砂場」というのは違和感がありますが、かつて大阪城築城の際にあった建設用の砂場近くにあった蕎麦屋であることが由来になっています。

その後江戸に進出し、今では大阪には店はありませんが、藪蕎麦、更科とともに江戸蕎麦御三家のひとつになっています。室町（日本橋付近）や虎ノ門などの店があります。

室町砂場には「ざるそば」と「もりそば」があります。よく知られている話では「ざるそば」には海苔が乗っていて「もりそば」には乗っていないと言われていますが、そばの質で区別している場合もあります。

室町砂場ではいずれにも海苔は乗っていません。蕎麦の芯に近い部分を使っているのが「ざるそば」で少し皮に近いのが「もりそば」です。「もりそば」の方が黒いのでわかります。

室町砂場でおすすめのメニューは天ざる、天もりです。蕎麦の横に天ぷらがあるのではなく、つけ汁に天ぷらが入っていて、蕎麦をつけて食べます。天ぷらもつけ汁から食べます。

室町砂場はJR神田駅から日本橋方面に向かって徒歩4分、JR新日本橋や地下鉄三越前駅からも徒歩3分のオフィス街にあります。

営業時間は月曜日～金曜日が 11:30～21:00(ラストオーダー20:30)、土曜日 が11:30～16:00(ラストオーダー15:30)で、定休日は日曜日と祝日です。

食べログの神田Ｘそばのランキングで江戸蕎麦御三家の「かんだやぶそば」「室町砂場」を抑えて1位になったのが「神田まつや」です。

明治17年の創業で、「かんだやぶそば」「神田錦町 更科」などに学んだ筋金入りの老舗蕎麦屋です。人気の秘密は外観、店内、店員が昔ながらの落ち着いた雰囲気を残しているところにあります。

いままで紹介してきた蕎麦屋でのおすすめメニューは他にないユニークなものが多かったですが、「神田まつや」のおすすめメニューはシンプルに「もりそば」です。

蕎麦の美味しい要素である風味、適度な歯ごたえ、コシ、のど越しを追及し、汁は江戸の味にこだわっています。あえてユニークなおすすめメニューと言えば「ごまそば」です。ごまのつけ汁が合います。

「神田まつや」は神田駅よりも東京メトロ丸の内線淡路町駅が最寄り駅で徒歩2分です。都営地下鉄新宿線小川町駅からは徒歩3分になります。

営業時間は月曜日から金曜日が11:00～20:00(ラストオーダー19:45)、土曜日が11:00～19:00（ラストオーダー18:45）です。定休日は日曜日。

多くの飲食店でにぎわう神田にはどんな蕎麦屋があり、どの蕎麦屋が人気なのかをご紹介してきました。蕎麦にこだわりのある人向けの老舗蕎麦屋、おしゃれな又はカジュアルな店だけど美味しい蕎麦屋、そして急ぎの時に便利な立食いそばなど等があります。多くが蕎麦と酒と酒のつまみをテーマにしています。自分のスタイルにあった蕎麦屋を見つけましょう。