人気折りたたみ自転車ストライダをチェック!
環境にやさしく経済的で運動にもなると一石二鳥どころか一石三鳥の自転車。街中にはさまざまなタイプの自転車が走っていますが、その中でも抜群におしゃれと注目を集めているのが折りたたみ自転車ストライダです。この記事ではそんなストライダの特徴やメリットなどをご紹介します。
ストライダとは
ストライダとは英語ではSTRIDAと綴り、もともとはイギリスで誕生しました。その歴史は古く、1987年にイギリス人技師のマーク・サンダース氏が「従来の自転車の形にとらわれないものを造りたい」との思いから開発をしたものです。
現在、ストライダの標章は台湾のMING CYCLEに譲渡されていますが、開発から30年以上たった今でも当時と変わらずそのユニークなデザインが継承されており、日本はもちろん世界中で人気折りたたみ自転車の地位を守り続けています。日本における総代理店はGSジャパンです。
ストライダは特殊なフレームの折りたたみ自転車
そんなストライダですが、一番の特徴はその特殊な三角形のフレームです。しかも折りたたみができるので可能性は無限大!しかし、特殊なフレームゆえにバランスがとりにくく、デメリットも多いのが現実です。
ただ、そんなデメリットも踏まえたうえで、どうせ自転車に乗るのであればユニークなものにしたい、見た目がおしゃれであれば機能性にはそれどこだわりがないといった方を中心に熱い支持を集めているのがストライダなのです。
今まで乗っていた普通の自転車ではなく、少し冒険してみたいという方はぜひストライダを試乗してみてください。全く違う自転車体験ができるはずです。
ストライダとストライダーは違うので注意
下調べなどで「ストライダ」とインターネット検索をすると「ストライダー」という関連ワードが出てくることがあります。どちらも英語で似たような言葉ですが、この2つは全く違う自転車ですので注意をしましょう。
ストライダは、前述のようにSTRIDAですが、ストライダーはSTRIDERと綴り、STRIDER JAPANから発売されているペダルが無い子ども用の自転車を指します。
ストライダの特徴
街を走っていると思わず目をとめてしまうほど、ほかの自転車とは全く違った形をしているストライダ。
人気は高まっていますが、取扱店はまだ多くないので乗っていれば注目の的になること間違いありません。そんなユニークなストライダですが、見た目や機能面でどんな特徴を兼ね備えているのでしょうか。
三角形のフレーム
折りたたみ自転車は数多くありますが、その中でもストライダならではの一番の特徴と言えるのがその形状です。特に三角形のフレームは遠くからでもすぐにストライダだと言えるほど、アイコニックな存在です。
ストライダはその見た目には抜群におしゃれですが、乗り心地や操作性の面ではほかの折りたたみ自転車には劣っている面が多いのも事実です。しかし、この特徴的な三角形のフレームに惚れ込んでストライダに乗っているというファンが多いのです。
この三角形のフレームは3本のアルミニウム合金で構成されているので、ストライダ本体の重量も比較的軽く仕上がっています。
ストライダはフレームのデザインや本体の形状により、乗る人の体重は100キロ以下という制限があるのも特徴です。身長は150センチ以上が推奨されています。
ケブラーベルト使用の駆動部
ストライダの特徴はその見た目だけではありません。一般的な自転車の駆動伝達パーツはチェーンですが、ストライダはチェーンの代わりにケブラーベルトを採用しているという特徴があります。
駆動部がチェーンの自転車に比べ、ケブラーベルトの自転車は振動が少なく、走行時に滑らか、走行音も静かであるという特徴があります。街中の細い道を走るのに最適な特徴と言えるでしょう。
また、チェーンの自転車はチェーン部分に定期的に油を差してメンテナンスをしなければならないというデメリットがありますが、ケブラーベルトにはその必要がありません。
チェーンを触ると手に油汚れがついてしまいますが、ケブラーベルトはその問題もありませんので、自転車に乗るときの汚れ防止の裾止めもいりませんし、持ち運びをするときに周りの人に油汚れがつかないか心配する必要もありません。
ギアが無い
一般的な自転車は、走行を快適に行うために変速機能ができるように設計されています。それに対し、多くの折りたたみ自転車は長距離を走ることを想定していませんのでギアがついていません。
ストライダも同じような目的で作られている自転車ですので、基本的にはギアがついていないという特徴があります。
ただし、新しいストライダにはギアが搭載されているモデルもわずかではあります。現在日本ではストライダSX、ストライダEVO、ストライダLT、ストライダ5.0、ストライダMultiCamのシリーズが発売されています。
しかし、その中で変速ギアを搭載しているのはストライダEVOのシリーズのみです。日本の正規代理店での取扱いがありませんが、海外で人気のストライダSDにもギアが搭載されています。
ストライダのメリット
普通の自転車よりも折りたたみ自転車は値段が高くなるのが一般的ですが、そんな折りたたみ自転車の中でも決して安い値段ではないストライダ。それでもストライダに惚れ込む熱狂的なファンが多いのには、メリットが多くあるからです。ここからはストライダのメリットをご紹介します。
持ち運びしやすい
ストライダの一番のメリットとして挙げられるのは持ち運びのしやすさです。ストライダは折りたたみ自転車ですので、畳むと大変コンパクトになります。軽自動車の後ろに積んでお出かけをし、出先で気軽にサイクリングを楽しむことができるのです。
人気のサイクリングスポットは数多くありますが、そこまで自転車で行くと疲れてしまう場合でも、近くまで車や公共の交通機関で移動をし、ちょうどよいところでストライダに乗り換えれば体力的に無駄なくアウトドアを楽しめます。
また、キャンプをする場合にも持ち運びのしやすさは大きなメリットとなります。規模の大きなキャンプ場になると、キャンプ場内の移動にも時間がかかってしまいます。
そんな時にストライダがあれば、移動時間を大幅に短縮できます。買い忘れがあってもスーパーまでさくっと行ってこれるのも安心です。
ほかの折りたたみ自転車とストライダの大きな違いは、折りたたみをしたときの形状です。折りたたみ自転車は、折りたためるメリットがありますが、自転車自体の重さがデメリットになることが多いです。
ストライダも実は重みは10キロ以上あるので、全体を持ち上げるのにはやや力が必要です。しかし、ストライダの大きな特徴の一つに、折りたたんだ状態でもタイヤが使えるという点があります。
さらに、折りたたんだ状態でもハンドルが使えますので、スーツケースを押すときのように転がして移動が可能なのです。これだと、自転車に乗ってはいけないエリアがあってもストライダを折りたたむことで問題なく楽々と移動ができます。
保管しやすい
ストライダのメリットには保管のしやすさも挙げられます。一般的な折りたたみ自転車は、真ん中から2つ折りにすることでコンパクトにしますが、ストライダの場合は2つ折りではなく縦長に折りたたみますので、横にスペースを取りません。
玄関に横長のものを保管するにはスペースを探すのに苦労しますが、例えばゴルフバックのように縦長のものは以外と収納場所には困らないものです。ストライダも同じような形状になりますので、保管の面でのメリットは非常に大きいです。
外出先でもこの保管のしやすさは大きなメリットになります。外出先に駐輪場があれば便利ですが、すべての施設に駐輪場があるわけではありません。そんなときにはストライダを折りたたんで隅に置いておいたり、建物内に持ち込めば安心です。盗難防止の面でもメリットが大きいです。
自宅の玄関にストライダを置くのであれば汚れはあまり気にしなくてもよいですが、外出先だとタイヤについた汚れが床についてしまうのを防ぐ必要があります。
そんなときには、ストライダ専用の輪行バッグが便利です。ストライダを折りたたみ、このバッグに入れてしまえば肩から下げて持ち運びができ、段差が多いところでもスムーズに移動ができます。床を汚す心配も無用です。
また、鉄道とストライダを組み合わせて移動をする場合にもこの輪行バッグが不可欠です。ストライダのメリットに折りたたんだ状態でもタイヤが使える点がありました。
しかし、タイヤを露出した状態で駅や電車内の移動は禁止されています。ストライダで輪行を考えている場合は、輪行バッグを準備しておきましょう。
ストライダからは2種類の輪行バッグがカスタムアイテムとして販売されています。それぞれアイテム名は「Original Bag」、「New Bike Bag」で値段は税込み9,020円と7,920円です。
どちらのバックも16インチのストライダ、18インチのストライダ兼用のデザインです。ストライダ文字が大きく入っており、遠くからでも目立つデザインが人気です。
組み立てが簡単
ストライダのメリットとして最後に挙げられるのが組み立てのしやすさです。折りたたみ自転車ですので、折りたたんだり組み立てたりを何度もすることになりますが、折りたたみ自転車によってはこの作業がやや複雑なことがあります。
しかし、ストライダの組み立ては非常にシンプルで、手慣れてくると15秒ほどで組み立てが完了するほどです。組み立てのステップは大きく分けて2段階に分かれています。
まずは、ストライダの前のタイヤと後ろのタイヤを離し広げてバランスを取ります。次に、三角形のフレームの底の部分を固定します。これでストライダの組み立ては完了です。
これも一般的な折りたたみ自転車と同じですが、ストライダを購入したときにはバラバラの状態で箱に入って届きますので、自分で組み立てる必要があります。
箱には、ストライダ自転車の本体、サドル、ペダル、キャリアなどが入っていますので説明書にしたがって組み立てましょう。
ただ、本体部分はもちろん完成した状態で届きますので、そこにサドルなどを取り付けていくというシンプルな作業のみです。必要な工具も同梱されています。
ストライダのデメリット
次にご紹介するのはストライダのデメリットです。どんなアイテムを購入する際にも、失敗をしないためにはメリットよりもデメリットにしっかりと注目しておく必要があります。
ユニークな形状をしているため、ストライダには特有のデメリットがいくつか存在します。購入する前には目を通しておきましょう。
乗り心地は良くない
ストライダの大きなデメリットとして挙げられるのは、その乗り心地でしょう。ほかの自転車とは一線を画すユニークな形状をしているがゆえ、乗り心地がまったく違います。
ストライダを横から見ると、ハンドルがステムの前に出ていることが分かります。また、重心も後輪のほうに寄っていますので、自転車に乗ったときにバランスが取りにくいというデメリットがあります。
特に、ストライダを漕ぎ出すときや、カーブを曲がるときにはバランスを崩しやすいので、ストライダを購入したら広い公園などで乗り方を練習しておきましょう。
一般的に16インチの自転車よりも18インチの自転車のほうが安定性に優れていますので、より高い安定感を求める場合には、ストライダも18インチを検討してみましょう。場合によっては、16インチのタイヤを18インチに変えるというカスタムも可能です。
漕ぎ出すときにはバランスを崩しやすいデメリットがあるストライダですが、タイヤが小さい分漕ぎ出しがかなり軽いです。また、ある程度のスピードが出てくるとバランスもとりやすくなるので、快適な走行ができます。
漕ぎ出す機会が多い場所、例えば信号が多く頻繁に止まらなければならないことが多い都会などで乗るのにぴったりの自転車と言えるでしょう。
急な坂を登れない
ストライダのデメリットには、急な坂を登るのが大変であるという点も挙げられます。ストライダのハンドルが前にあり、重心が後ろにあるので、自転車に乗っているときには直立の姿勢を保つ必要があります。
坂を自転車で登るときには、ペダルにより力を込めるために前傾姿勢をとりますが、ストライダではこの前傾姿勢が取れないというデメリットがあるのです。したがって、坂を登れないことはないですが、かなりの力を要します。
また、一般的な自転車だと立ち漕ぎで坂を登ることがありますが、ストライダではバランスの関係で立ち漕ぎは不可能ですので、急な坂はほぼ無理だと考えておきましょう。
多くのストライダのモデルには変速ギアがついていないという特徴がありましたが、このギアがない点も坂道においては大きなデメリットになります。
一般的な自転車は、立ち漕ぎができなくてもギアを変えれば坂道を登れますが、ストライダのほとんどのモデルにはギアがありません。坂道の多いエリアに住んでいて、どうしてもストライダを検討したい方は変速ギアがついているモデルがおすすめです。
カスタムしにくい
もともと折りたたみ自転車は、自転車の部類のなかでも特殊なカテゴリーです。したがって、折りたたみ自転車にはカスタムできるパーツが一般的な自転車よりも少ないというデメリットがあります。
ストライダはそんな折りたたみ自転車の中でも、特にユニークな特徴を兼ね備えていますので、自分で好きなようにカスタムして楽しみたいという方には、カスタムパーツの互換性が少ないのがデメリットです。
また、購入するときやカスタムするときには、お店に足を運んで試乗したり相談したりしたいケースがありますが、ストライダのユニークさゆえに取扱店がまだまだ少ない点もデメリットです。
ストライダの試乗ができる取扱店は都会に数店という状況ですので、実際に乗ってみたいという方には大きなデメリットになります。取扱店が近くにない場合には通販サイトでの購入ができます。
ストライダのカスタム
ストライダはもともと特殊な折りたたみ自転車の中でもさらにユニークな形状をしていますので、一般的なカスタムパーツとの互換性が低いのがデメリットでした。しかし、ストライダ専用のカスタムパーツも多く揃っており、それらを使えば自分だけのストライダを作り上げられます。
ライトをカスタム
ストライダにはライドは標準装備されていませんので、安全にストライダに乗るためにも、ライトの取り付けがおすすめです。
ストライダのハンドルのところに取り付けられるヘッドライドはサイズや性能の違う3種類、「Head Light」、白色LEDの「Head Light」、そして「Mini Head Light」が販売されています。
その中でも「Mini Head Light」はUSBで充電できるタイプのヘッドライトで、色も黒と白が揃っていることから特に人気が高いです。値段は税込み4,180円です。
自転車を安全に乗るには、夜間に後ろから見ても自転車の存在が明らかになるようにテールライト(リアライト)をカスタムしておきたいものです。ストライダからもUSB充電式の「Mini Rear Light」が販売されています。値段は税込み4,180円です。
キックスタンドをカスタム
折りたたみ自転車は、乗らないときはバッグにいれて持ち運んだり、壁などに立てかけておくことが多いのでキックスタンドが付属していないのが一般的です。ストライダにもキックスタンドはついてこないので、頻繁に止めておくのであればキックスタンドをカスタムするのもおすすめです。
ストライダから出ているキックスタンドは1種類で、色は黒です。スタンドの長さを変えられるアジャストの機能がついています。値段は税込み3,300円です。
ストライダを畳まない状態で外に止めるにはキックスタンドが便利ですが、自宅の玄関で毎回畳みたくないのであればバイクスタンドを購入するという方法もあります。
ストライダからもバイクスタンドが出ており、「New Bike Stand」というアイテム名です。値段は税込み6,490円。16インチのストライダにも18インチのストライダにも使用が可能です。色は黒です。
ペダルをカスタム
収納しやすい形に小さくたためるというメリットのあるストライダですが、ペダルが折りたためたり、外せるようにカスタムをすればさらに狭いスペースにしまうことができますし、持ち運びの際にも便利です。
ストライダからは「Alloy Pedal」、「Magunesium Pedal」の2種類のカスタムが発売されています。「Alloy Pedal」には、シルバーのモデルとコッパー(銅)のモデルがあり、値段はそれぞれ税込み7,920円と9,020円で、どちらのモデルも折りたたみが可能です。
そして、「Magunesium Pedal」は取り外しが可能なモデルです。値段は税込み9,900円と少し割高になってしまいますが、ペダルを取り外せるというメリットはかなり大きいため、大変人気のカスタムパーツです。
また、ペダルを取り外しが可能なものにカスタムしておけば、コンパクトになるだけでなく、駐輪時にペダルを取り外しておくことで盗難防止の観点からもメリットが大変大きいです。ペダル本体がマグネシウムですので軽量化にもなります。
持ち運びやすさが強みのストライダをチェック!
単なる移動手段としての折りたたみ自転車以上の魅力に満ちたストライダ。決して乗り心地が良いわけではありませんが、ユニークな形状や持ち運びのしやすさなど、デメリットを補って余りあるほどのメリットがたくさんあります。
ストライダのロゴが大きくデザインされたカスタムパーツもたくさん揃っていますので、自分だけのストライダをぜひ作り上げてください。
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