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「だべ(駄弁)る」はどこの方言?意味や使い方から語源まで徹底解説!

「だべ(駄弁)る」はどこの方言?意味や使い方から語源まで徹底解説!
投稿日: 2023年7月4日最終更新日: 2023年7月4日

「だべる」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。漢字では「駄弁る」と書きおしゃべりのこと指しますが、方言だと思っている人も多いです。「だべる」が方言でない理由やその言葉の意味・使い方・語源まで幅広く紹介していきます。ぜひ、使ってみてください。

方言と勘違いされがちな「だべる」の意味とは?見出し

フリー写真素材ぱくたそ

「だべる」という言葉を使ったことや聞いたことがある人はたくさんいるのではしょうか。漢字で書くと「駄弁る」となり、無駄話などのことを指す「駄弁」が基となった言葉です。

おしゃべりをする、という意味だということは何となく知っている人もいるかもしれませんが、もともとはどこかの方言だろうと思っている人も多いようです。しかし、実は違うのです。

「だべる」について、どのような経緯で使われるようになったのかやその語源・使い方など、詳しいことをまとめてみました。ぜひ、正しい知識を身に着けて上手に「だべる」を使った会話を楽しんでみてください。

「無駄なおしゃべりをする」という意味

Photo byStockSnap

「だべる」とは、「無駄なおしゃべりをする」「くだらないおしゃべりをする」「余計なことをべちゃくちゃしゃべる」などの意味があり、特に必要のない話を誰かとすることを指します。

話す内容は、とても重要なことを話すわけではなく、世間話だったり、雑談だったり、とりとめのない話をだらだら話すであったり、でどうしてもその時その場でしなければいけない話ではないことが多いです。

同じようにおしゃべりをしているように見えても、会議や打ち合わせ・面接などは「だべる」には入らないので注意をしておくと良いでしょう。

近年は必ずしも話す必要がない様子

Photo byVoyZan

「駄弁」から派生したと言われている「だべる」という言葉ですが、近年では変化し、必ずしも誰かとぺちゃくちゃとおしゃべりをするときだけに使われる言葉ではなくなってきました。

何をするでもなく、ただ何人かでだらだらとした時間を過ごすときにも使われています。お互いに黙っていても良いのです。

同じ場所で同じ時間を共有することには違いはありませんが、おしゃべりをするだけでなく、例えばスマホを触っていたり、ゲームをしていたり、読書をしていたり、とそれぞれ思い思いの時間を過ごしていても「だべる」と使うことがあります。

つまりは、複数の人数で共にゆったりとした自由な時間を過ごした、ということが「だべる」なのです。

「だべる」は方言?見出し

Photo byStockSnap

「だべる」は、大変よく聞く言葉の一つですが、どこかの地方の方言なのではないか、と思っている人も多い言葉だと言えるでしょう。

「だべる」は実は固定地域の方言なのではなく、日本で明治時代から使われてきた言葉である、ということはあまり知られていません。

「だべる」という言葉の詳細な事柄について、知っておくと良いさまざまなことをピックアップしてまとめてみました。

基本的には方言ではなくかつての流行語と考えられている

Photo bysasint

「だべる」という言葉は、響きだけを聞くと方言のように聞こえますが、実際には日本で古くから使われてきた言葉でなのです。

基本的にはその当時の流行語であったのではないか、と考えられていて、多くの人々が好んで盛んに使った言葉でした。

昔の言葉が生き残った結果今でも何気なく使われる言葉となった、ということであり、どこかの方言が基となったというわけではありません。

「だべる」は、大切に使われてきた言葉であり、これからも語り継ぐべき言葉の一つである、と言えるかもしれません。

大正~昭和初期にかけてよく使われた

Photo by 雷太

「だべる」という言葉の始まりは、明治時代だろう、と言われています。明治時代の学生がよく使う言葉の一つでした。

おそらく当時の学生も仲間と一緒におしゃべりをするのを楽しんでいて、そこから生まれた若者言葉の一つだったのでしょう。

その後、大正時代から昭和時代の初期にかけて大流行し、大変幅広い年齢の人が使う言葉となりました。つまりはやりの言葉となったのです。

多くの人が気軽に使い、よく知られた言葉となったことによって、令和となった今でも理解されやすい言葉として残った、ということになります。

首都圏方言として扱われている場合も

Photo bybaroparo

「だべる」を方言として扱おうとする場合には、「首都圏方言」やその一つである「東京弁」などとする場合があります。

「首都圏方言」や「東京弁」は、現在の東京を中心とした地域で使われている言葉であり、これらは標準語として扱われることも多いです。

テレビなどのメディアにはこの標準語が基本として使われていますし、多様な場面で利用されているので多くの人に知られている言葉となった、と言えます。

首都圏方言とは?

Photo byseografika

「首都圏方言」とは、現代で言う東京都やその周辺のベッドタウンエリアを中心に広く使われている言葉であり、日本語の新方言です。

日本全国あちこちで一般的に使われる共通語と東京方言や西関東方言が混ざり合って出来上がった言葉で、関東エリアの地域共通語となっています。

日本の首都は東京であり、そこで話される言葉はテレビやラジオをはじめ、さまざまな影響で各地に広まりやすいこともあって、多くの人に認識されやすい言葉となったのでしょう。

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「だべる」の語源・由来とは?見出し

Photo byMelanieSchwolert

「だべる」という言葉を聞いたことがあってなんとなく意味も知っていても、その語源や由来などの詳しいことについて、考えたことがある人はあまりいないのではないでしょうか。

「だべる」には、所説はありますが、比較的しっかりとした語源や由来があり、辞書にも載っている言葉です。

①「駄弁」が動詞形になった

Photo byklimkin

「だべる」の語源の一つには、「駄弁」が由来となっている、というものがあります。「駄弁」に動詞化とするための接尾語である「る」をつけて動詞形になった、とするものです。

「だべる」は、ラ行五段活用をする言葉であり、「だべらない」「だべりたい」「だべろう」などと時と場合によって「る」の部分が変化する使い方をします。

②「駄弁を弄する」を略した

Photo byStockSnap

「だべる」の語源の二つ目には、「駄弁を弄する」が略されて短くなり「だべる」となった、とされる説があります。

「駄弁」とは、無意味で用のない話・無駄なおしゃべり・無駄話・雑談などの意味があります。「弄する」は、もてあそぶ・思うままに操る、などという意味です。

「駄弁を弄する」とは、無意味でくだらない話をべらべらと話す、などという意味になります。一般的に言う世間話井戸端会議茶飲み話、などと同義となります。

「だべる」の例文・使い方見出し

Photo bySurprising_Shots

これまで見てきた古くからある言葉で今でも盛んに使われる「だべる」という言葉の例文や使い方を紹介します。

それほど難しくはないので、今まで使ったことがない人も気軽に挑戦できる言葉であると言えるでしょう。

ただし、あまり目上の人や形式的な場面・改まった場面で使う言葉ではないので、使うシーンをしっかりと見極めてから使うことをおすすめします。

友達とだべって過ごす

Photo bycherylholt

「だべる」の使い方の一つ目として「友達とだべって過ごす」が挙げられます。これは、仲の良い人とおしゃべりをすることに時間を使った、ということになります。

ただし、今の時代では、直接会って会話をするだけでなく、オンライン会議システムなどを使った画面上の会話チャット・メールなどを使った会話も「だべる」と言えるでしょう。

また、一緒にいてそれぞれ違うことをしていたとしても「だべる」というので、使い方の幅はとても広いと言えます。

前後の文をしっかりと読み取って、その人が相手とどのような会話の仕方・過ごし方をしたのか理解した上で返答するのが良いです。

だべる暇があるなら宿題しなさい!

Photo byklimkin

「だべる」の使い方として「だべる暇があるなら宿題しなさい!」があります。おしゃべりをしてる時間があるなら宿題をしなさい、という意味になり、宿題を放り出して友達とおしゃべりばかりしている人に向けて堪忍袋の緒が切れた、とも言える状態です。

この使い方の場合は、親や保護者・先生など、目上の人から子供や生徒など目下の人への言葉となります。

これを言われたら速攻自分の宿題に取り掛かるようにし、おしゃべりの続きはその後にするのが良いでしょう。

この後暇ならだべらない?

Photo byDimhou

「だべる」を使う方法としては「この後暇ならだべらない?」という表現もあります。授業後や仕事後など、なにかが終わった後に時間があるならばおしゃべりしない、と人を誘う言葉となります。

友達や同僚など同じか目下の人向けの言葉であり、決して上司や先輩などの目上の人には使わないようにしましょう。どうしても使いたいなら「だべりませんか」に変えることをおすすめします。

また、「だべる」の意味を知らない相手にいきなりこの言葉を投げかけると相手も返答に困ってしまうので、しっかりと相手を見極めてから使うのが良いです。

忙しいときこそゆっくり「だべって」みよう◎見出し

Photo by photosbyChloeMuro

「だべる」という言葉は、現在でも使える昔からある言葉です。とりとめのないおしゃべりをするのは多くの人にとって心にゆとりを作ってくれます。今は時間に追われて忙しい人も多いので、ぜひゆっくりと誰かと「だべる」時間を取って、上手に「だべる」を使った会話をしてみてください。

投稿日: 2023年7月4日最終更新日: 2023年7月4日

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