海底撈火鍋は上海の火鍋人気店！安くて美味しくサービス満点のチェーン店！

中国では季節を問わず人気がある食べ物が火鍋（フゥオグゥオ）です。そんな人気の火鍋店は上海にも沢山ありますが、誰もが名前を挙げるお店と言えばこちらの海底撈火鍋（ハイディーラオフゥオグゥオ）なのです。おいしいのはもちろんですが、沢山の人に支持される人気の秘密をたっぷりとご紹介していきます。

火鍋（フゥオグゥオ）は中国人の食文化で広く知られる辛味の強い鍋料理です。内モンゴルの羊肉料理として発祥したものが、中国大陸に広まり、華僑により中国大陸を超え幅広く広まりました。現代普及している火鍋とは、金属製の丸鍋を使うものや、中央を太極の陰陽に見立てて仕切ったスタイル「鴛鴦火鍋」（ユエンヤンフゥオグゥオ/2色鍋）と言われる形式が多くみられます。

中国の火鍋は白濁のスープと唐辛子や山椒など調味料が沢山入った辛い味付けの麻棘スープの2種類を別々に煮たてて好きな具材を入れ、タレをつけて食べるのが一般的です。日本で分かりやすく言えば、野菜や肉・海鮮を使ったしゃぶしゃぶのようなものですが、中国の火鍋で最も好まれて食べられる食材は羊肉です。

日本では羊肉を使った料理といえばジンギスカンですが、ジンギスカンは焼肉料理の部類で知られています。羊肉は体を温める作用があるとされていて、寒さの激しい地方で好まれて食べられてきました。羊の飼育が近代まで普及しなかった日本にはあまり馴染みのない食材だったからです。

明治時代に養羊が奨励された北海道では常食となり、早くからジンギスカンなどの料理で親しまれていましたが全国的には臭いなど慣れない食材として嫌煙されていました。ここ最近になりようやくジビエ料理や羊肉はカロリーが低いなど美容や健康食品として認知度が上がり常食化が進んできました。そんな羊肉を使ったおいし羊肉料理が中国で人気の火鍋です。

羊肉は牛肉などの食肉に比べ、ビタミンB2などが豊富で高タンパクで低カロリー。必須アミノ酸や鉄分・カルシウムなどのミネラル分も豊富でバランスが良く良質なタンパク源です。スタミナの増進や体力の強化などにも効果があり、ヘルシーで栄養満点なお肉です。

海底撈は1994年に創立された四川風味火鍋をメインとするお店で、各地の火鍋の特徴を取り入れた大型の直営飲食チェーン店です。四川省簡陽市海底撈飲食有限株式会社が運営する海底撈火鍋は中国大陸を始め、アメリカ、シンガポール、韓国を含め100店舗以上が展開されています。

一般的に中国の飲食店で働くスタッフは出稼ぎ労働者が多く、社会的地位も低く、雇用側からも雑に扱われがちなのですが、海底撈で働くスタッフはまったく異なります。同業他社と圧倒的に違う平等的な職位評価や給料に福利厚生の充実、快適な生活環境に従業員の子供へ無料の教育など、顧客だけでなく従業員満足度もとても高く、働きがいのある企業なのです。

そんな素晴らしい会社が経営されている海底撈火鍋は上海でも大人気で現在上海に16店舗もあります。どこのお店も人気があり、ランチや夕食時は人で溢れています。混雑しそうな時間帯は予約をしていかないと長時間待つことになりますが、こちらのお店の凄い所はその待ち時間のサービスにもあります。

中国大陸にあるお店は一般的に黒と赤を基調としたゴージャスモダンな雰囲気で広く、洗練されたインテリアに囲まれながら大きいテーブルでおいしい火鍋が食べれるお店が海底撈火鍋です。またもびっくりするのがその営業時間。上海では夜中まで、または24時間営業のお店も存在するのです。

日本では当たり前のサービスですが中国では、ホテルや高級店以外では実はまだそれほど整っていません。大都会の上海でさえ例外なく、一般のお店では接客対応の雑さや、感じの悪さにイラっときてしまうことは残念ながらまだ中国では普通であり、よくある日常のことです。

そこに目を着けた海底撈は、サービスの差別化を図ります。そんな海底撈火鍋店でのサービスは中国では神レベルと言われているのです。サービス過剰な日本でさえも、存在していないようなレベルです。そんなサービスの数々をここではご紹介していきます。

本場の味と共に行き届いたサービスを心掛けているという海底撈火鍋では、びっくりする顧客目線のサービスがいっぱい。待ち時間に退屈しないようにと、普通なら長くて嫌な待ち時間も苦痛なく過すことが出来てしまうのはこちらのお店の人気の秘密の1つです。

無料のドリンクにスナック菓子にフルーツ、ボードゲームにTVゲーム。はたまたマッサージ機や靴磨きコーナー。無料のネイルケアコーナーにキッズルームまであります。これほどいたれりつくせりのパーフェクトなサービスを行っているお店がここ以外にあるのでしょうか。

まだまだサービスは続きます。携帯電話に汚れが付かないようにジップロックに入れてくれたり、髪の毛を留めるゴム。エプロンにアームカバーの貸出。洋服カバーにスリッパまで。トイレには満面の笑顔でおしぼりを渡してくれるスタッフもいて、まるでお姫様気分。気さくなスタッフの対応ももう見事としか言えません。

ここまで徹底したサービスを無料で行うお店はまず見たことがありませんよね？高級店ではないのに居心地の良さと、おもてなし溢れるサービスで、食べる前から既に満足度があがってしまいます。海底撈火鍋が大人気でリピーターの多いお店なのも既に納得ではないでしょうか。※店舗によりサービス内容は若干異なります。

それではいよいよヘルシーでリーズナブルな火鍋の注文をしましょう。お話好きの上海人は広いテーブルで少人数から大人数でわいわい火鍋をするのが本当に大好きです。魅惑の火鍋の注文方法を覚えて、火鍋通になりましょう。通常の火鍋店ではオーダーシートにチェックする方法が多いため難易度が少し高いですが海底撈火鍋の注文方法はとっても簡単です。

席に座ったら、備え付けのタブレットで火鍋の湯（タン/スープ）を選ぶ所から始まります。スープは数種類あります。キノコ、白湯、トマト、麻辣、高菜漬と魚、豚骨、豆腐と海鮮などから選択することができます。（料金は湯によって異なる。）クリアな写真があるので文字があまりわからなくても簡単に選択することができます。

1人鍋（1種類のスープのみ）から、2種類、4種類から選び、定番は2種類で辛い湯と辛くない湯を選ぶのが一般的で一番お得な料金設定であります。麻辣スープは唐辛子や香辛料、山椒の効いたすごく刺激のある辛さが味わえます。辛さに慣れていない日本人には普通の辛さではないのでご注意を。海鮮スープも人気があります。

欲張りな方におすすめするのは4種のスープです。こちらの定番は白湯、トマト、きのこ、麻辣です。どれも人気のあるスープでおいしすぎて沢山食べすぎてしまう魅惑の4種スープです。素材によって味の変化が楽しめます。

小さなかごには肉や海鮮、紛れてしまわないような具材を。こちらは従業員からのアイデアで、火鍋に肉を入れると肉がどこかにいっちゃう！という発想からだそうです。良いアイデアはどんどん採用され、インセンティブも与えられます。従業員のやる気を誘うシステムに、どんどんサービスレベルが上がっていく凄いお店です。

具材はまずは野菜から。数十種類の野菜から好きな物を選びます。葉物はどれもたっぷりの量があるので2～3種類で様子を見ましょう。ハーフサイズも注文できます。火鍋で定番のパクチーはどっさり山盛りですよ。キノコを少しと根彩はレンコンやジャガイモかぼちゃなど、煮込むとおいしいものを1つぐらい。

そしてメインのお肉も数種類あります。おなじみの牛・豚・鶏・内臓系を始め、おすすめの羊肉は麻辣スープにとっても合う絶対はずせないお肉です。ほかには、中国ならではの具材、鴨血（アヒルの血）、猪脳（豚の脳みそ）などの人気メニューも試してみてはいかがでしょうか。

忘れてはいけない海鮮も種類が豊富。河蝦（河のエビ）や串刺しの草蝦（ブラックタイガー）、貝類や蟹もお魚も好きに選べます。海鮮の出汁を魚の頭を入れてさらに出したりする食べ方もあります。沢山欲張りすぎると食べきれなくなりますのでご注意を。

海鮮でおすすめするのは蝦滑というエビのすり身をスプーンで丸くして好きに入れられるもの。ぷりっぷりの食感がもうたまりません。面倒というのなら丸子という既にダンゴになったすり身や、スプーンに乗った数種セットなどを選択してみて。海鮮メニューも奥が深いのです。

ほかに中国ならではのおすすめ食材は腐竹（中国式湯葉）、油面筋（生麩）、蛋餃子（卵餃子）、粉条（平たいはるさめ）は火鍋には外せない具材です。病みつきになりますよ。ドリンクはビールもいいですが、麻辣に合う飲み物といえば、コーラです。麻痺した舌をリセットしてくれる飲み物にはコーラが特におすすめです。

注文が終わったら、セルフサービス式のタレと薬味コーナーでタレをチョイス。数種類の醤というタレと薬味から自分で好きにブレンドして作ることが出来ます。おすすめのブレンドなども提示されていますし、何度でも取りに行けるので、好きな味をいろいろと試すことができます。

実はこのタレ作りがとっても重要で、食べにくい麻辣をおいしく食べる秘密は、花生醤（ピーナツだれ）や芝麻醤（ゴマだれ）、麻油（ゴマ油）などをオリジナル醤油と合わせ、そこに薬味のニンニク、ごま、パクチーやネギをたっぷり加えるタレがおすすめです。自分だけのオリジナル配合を完成させてみて。

注文した材料とタレが全部そろったら、煮えた鍋に好きな具材を入れていきます。上海人が好むのは、先に肉や魚を食べてから野菜の方が出汁が出ると考えられています。ですが基本的ルールはなにもありません。煮えにくいものから投入するもよし、肉から食べ始めるもよしです。後はたらふく食べるだけ！

好きなようにたっぷり食べましょう！途中でスープが少なくなってしまったら、スタッフへ「加点湯/ジャーディエンタン」と告げますが、鍋へ水を差すジェスチャーをすればすぐに通じます。たっぷりおいしくてヘルシーな火鍋を堪能しましょう。

おいしい火鍋を堪能しながら、定期的に四川の伝統芸能である変面ショーが行われます。中国国家機密と言われる華麗な伝統芸能の変面ショーは、音楽に合わせて踊っている人の仮面が幾度となく変わっていきます。せひ時間を合わせて見てほしいサービスの1つです。※上映時間は店舗によって異なります。

火鍋の〆はぜひ注文したい撈派功夫面（カンフー麺）。席の目の前で麺職人がカンフーをしながら麺を飛ばすパフォーマンスを披露してくれます。おいしい火鍋を堪能できるばかりでなく、もっと料理を楽しんでもらいたいという気持ちから始められたカンフー麺は海底撈火鍋らしいサービスのひと時が楽しめます。

パフォーマーが小麦のかたまりを空中で伸ばし、半分にしてはまた伸ばし、優雅に踊っているようにも感じます。手ごろな太さの麺になると鍋へ入れてくれます。つるっとしてもちもちしたおいしい麺は〆として最高ですね。最後まで楽しいサービスを提供してくれるお店です。

あまりに人気のある海底撈火鍋は、湯（スープ）が既に商品化されています。日本に帰ってもぜひ食べたい人にも、お土産にも喜ばれる商品ではないでしょうか。こちらの湯は数種類発売されています。ノーマルの白湯や麻棘味にトマトやキノコ味もあります。購入はお店やスーパーでも手軽に手に入るので嬉しいですね。

東京池袋駅から徒歩3分ほどの駅近にオープンした日本初上陸の海底撈火鍋1号店。オープン当初は切望していた中国人客も押し寄せ、しばらく予約がとれない程だったとか。営業時間は昼の部と夜の部に分かれていますのでご注意を。現地ほどのコスパではなくても、日本ならではのお得な料金設定もあるようです。

上海にある海底撈火鍋と比べると、吹き抜けた広い店内はスッキリした和モダンの混ざった品のいいゴージャス感がたっぷり。どうしても海底撈火鍋が食べたい時にはこちらのお店を利用するのもいいのではないでしょうか。東京だけではなく、今後日本の店舗も増えてくれると嬉しいですね。

住所:東京都豊島区南池袋1-21-2 ヒューマックスパビリオン南池袋5.6F 電話番号：03-5956-9666

上海で人気の海底撈火鍋はいかがだったでしょうか。中国きってのおしゃれで魅惑の多い上海で、これだけ上質のサービスが流行るのは納得してしまいますね。ぜひ上海旅行をする際にはこちらの海底撈火鍋を覚えておいて下さい。弾丸スケジュールで遅い時間でも対応できるすごいお店です。きっとリピーターになることは間違いないですよ。