神津島への行き方は？おすすめ観光スポットを紹介！ホテル・人気グルメも！

「神々が集いし伝説の島」といわれる神津島。これはその昔、事代主命という神様が伊豆の島々を作る為に、神々を集めて相談をする拠点としたという伝説からきています。それゆえ昔は「神集島」と書かれていたのだそう。今回はそんな美しく神秘的な神津島の魅力を、行き方をはじめ、おすすめの観光スポット、ホテル、グルメ情報などとともに紹介していきたいと思います!

神津島は、東京都に属する伊豆諸島の島のひとつで、東京都心から約180km南西に位置しています。面積は約18㎢で、御蔵島や青ヶ島など伊豆諸島には断崖絶壁に囲まれた島が多い中、比較的平坦な地形をしています。人口は約1900人程度で、その多くは、西側の前浜海岸周辺の地域に集中しています。海の水質と透明度は日本一にも選ばれており、マリンレジャーが盛んに行われています。

まずは、飛行機での行き方を紹介します。ルートは1つしかなく、東京都の調布飛行場から神津島空港の経路です。新中央航空が運営しています。料金は、片道大人(12才以上)15300円、子供(3才から11才まで)10800円。往復ですと、大人のみ27800円になる割引があります。通常は1日に3便の運航ですが、シーズン期(夏休み等)は、3から5便運航されています。フライト時間は約40分!

次に、船での行き方を紹介します。船での行き方には何種類かあります。メインは東京都の竹芝桟橋ターミナルから「高速ジェット船」を利用するか「大型客船」を利用するかです。他には、静岡県の下田から大型客船を利用する行き方と、夏季限定ですが、静岡県の熱海から高速ジェット船を利用する行き方があります。上の写真は、高速ジェット船「セブンアイランド愛」です。

東京から向かうなら、料金と所要時間を考えると一番おすすめなのは高速ジェット船です。東海汽船が運航する高速ジェット船「セブンアイランド」には、愛、虹、友、大漁の4船があります。海面から浮き上がって航行するジェット船はほとんど揺れもなく、快適な乗り心地です。料金は、片道大人(中学生以上)10910円、小学生半額、小学生未満は大人1人につき1名まで無料です。1日1便で所要時間は約4時間!

料金面で最もお得なのは大型客船の利用です。東京から神津島まで2等席なら片道大人7620円です(客船には席レベルがあるので最高の特等席ですと21330円に跳ね上がります。また料金の仕組みはジェット船と同様です)。所要時間は約10時間で、前日の夜23時に出港し翌朝の9時頃到着します。難点なのは、通常時ですと毎日の運航はない点です。写真は、東海汽船が運航する大型客船「さるびあ丸」です。

「ホテル神津館」は神津島唯一のホテルです。全室オーシャンビューとなっており、神津島の美しい景色を満喫することができます。特に客室から見える夕日は絶景です!洋室と和室があり、それぞれバストイレ付きとトイレ付きの部屋があります。料金は、バストイレ付き一泊二食付きで10800円からとなっています。

島内唯一のホテルであるということに加え、客室数が18室しかないため、シーズン期間は予約でいっぱいのことも。ホテル神津館に泊まりたい方は、電話にて直接問い合わせをしてみるといいかもしれません。地元で獲れた新鮮なお魚と野菜をふんだんに使用したお料理も美味しいと評判です。

「山下旅館 別館」は神津島唯一の温泉旅館です。ここの温泉は、湯柱温泉を源泉とし、その泉質は強食塩泉で無色透明のキレイな温泉です。特に女性特有の疾患(女性機能慢性炎症、月経不順など)に良いようです。地元の新鮮なお魚と、自家栽培の野菜を使ったお料理も自慢です。客室数は14室となっています。

神津島の宿泊施設の中で最も数が多いのが民宿です。お部屋が1室しかない小規模なものから、10室以上ある中規模なものまで、全部で26軒あります。今回はその中の「民宿 鈴久」を紹介!鈴久は、前浜海水浴場まで徒歩4分と海に近く、客室5室のこじんまりとした民宿です。旬のお魚と野菜、島特産の明日葉を使った天ぷらなど、お料理も美味です!

神津島港内にある「よっちゃーれセンター」。1階は、地元で捕れた新鮮な魚介類を販売する村直営の海産物販売センターです。島の特産品となっている干物などの加工品を販売しています。2階が海鮮料理レストランとなっており、日替わりランチ定食、海鮮ヅケ丼定食、海鮮カレー定食などがあります。上の写真は、海鮮ヅケ丼定食!やはり神津島のグルメといえば新鮮な海鮮ですね!

神津島港より徒歩1分の「美家古寿し(みやこずし)」。使用する魚は全て地魚!他店にはない、島の魚づくしのお店です。島の旬の魚全てが味わえるグルメな老舗寿司店として人気です。おすすめは、その時期の旬の地魚を握った生寿司7カン2000円。ネタが大きく、食べごたえも充分!

こちらは中華グルメの「新栄楼(しんえいろう)」。ラーメンを始めとした、天津丼、餃子など本場仕込みの中華料理が味わえます。写真はチャーシューメン950円。チャーハンや焼きそばといったお手軽なものから、酢豚、エビチリなどの1品料理も充実しています!

近年、神津島の特産品グルメとして人気急上昇中の「パッションフルーツ」。パッションフルーツは、アメリカ大陸が原産地で、日本には明治時代に渡来したと言われています。日本では、沖縄県や鹿児島県で栽培されてきましたが、5、6年前ぐらいから神津島でも栽培を始め、いまや特産品グルメとしてお土産でも大人気です!

天上山は神津島の最高峰で、標高約572mの火山です。伊豆諸島の他の島の山と比べると、それほど高くはありませんが、島が比較的平坦な地形のため、そびえ立つように見えます。頂上からの景色も絶景で、それゆえ洋上のアルプスなどと称されます。標高が低いので比較的登りやすい山ですが、頂上に行くにつれ岩場が多くなりますので、装備はきちんとしていきましょう。

天上山には、通常は2000m級の山でしか見られないような高山植物が自生していたり、不動池、千代池(せんだいいけ)などの池が点在していたり、砂漠があったりと、とても変化に富んだ地形で多くの登山者を魅了しています。登山道は、黒島登山道と白島登山道の2つがあり、集落に近いのは黒島登山道です。4時間ほどのハイキングコースもあり、高山植物や、火口跡を見学することもできます!

赤崎遊歩道は、海にせり出す岩場に作られた数百メートル続く木製の遊歩道のことで、美しい海を眼下に見ながら歩いて散策を楽しめます。遊歩道が海水浴場?とちょっと不思議ですが、入り江に近づくにつれ意味がわかります。赤崎遊歩道は、ダイビングでも大人気の有名な観光スポットです。

岩場に囲まれた、まるで天然のプールのような場所には、遊歩道の先に飛び込み台があり、豪快なダイブができます!このあたりは、波も穏やかでそれなりの深さもあるため、人気のダイビングスポットとなっています。砂浜の海水浴場ではないので、小さなお子さんや泳ぎが苦手な方は注意しましょう。

神津島は、海が美しく透明度が高いため、ダイビングスポットとしてとても人気があります。先に紹介した赤崎遊歩道は、体験ダイビングやダイビング初心者にも向いているスポットです。他にも、キビナゴの群れやウミウシなど、多くの生物が見られる「つまり」や、アオリイカやウミガメが良く見られる「三浦湾」など多数のスポットがあります。上の写真は、大きなハマフエフキダイの餌付けが楽しめる「名組湾」です。

神津島港から南に1キロほど続く白砂が美しい前浜海岸。澄んだ青い海がとてもきれいです。多くの宿から徒歩数分の距離にあり、気軽に海水浴を楽しめる海岸です。島の西側に位置することから、夕日の眺めも最高で、絶景観光スポットとしても人気があります。海水浴シーズン中は、たくさんの人たちでにぎわいます。

ありま展望台は、前浜海岸の南側にある展望台です。海と山を望める展望台で人気の観光スポットとなっています。近くには白亜十字架が立っています。これは、秀吉の朝鮮の役の際に戦争孤児として日本に連れてこられた、オタア・ジュリアを偲ぶためにたてられたもの。クリスチャンであったジュリアは、島の人々に尽くし神津島で亡くなりました。

ここまで、神津島へのアクセス方法から宿泊施設、グルメ、人気の観光スポットなどを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。ホテルは1軒しかなく、アットホームで美味しく新鮮な海鮮料理が食べられる民宿が多い神津島。海水浴や山歩き、夜には島が丸ごとプラネタリウムになったかと思えるほどの星空などなど、魅力満載の神津島。伊豆諸島にお出かけの際には是非訪れてみてくださいね!