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フンデルトヴァッサーハウス!ウィーンにある不思議な建築物とは!

フンデルトヴァッサーハウス!ウィーンにある不思議な建築物とは!
投稿日: 2017年8月23日最終更新日: 2020年10月7日

ウィーンに訪れた際、一度は見ておきたいのがフンデルトヴァッサーハウス。外観はカラフルで直線を出来るだけ無くし、ほとんど曲線でつくられたこの集合住宅はいったいどのような建物なのでしょうか?今回はそんなフンデルトヴァッサーハウスを紹介していきます。

フンデルトヴァッサーハウスとは?見出し

フンデルトヴァッサーハウスは1980年代に建設されたウィーン中心部にある公共の集合住宅です。画家でもあり建築家でもあるフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーが当時のウィーン市長から依頼を受け建築しました。その独特な建築や、外観などのカラフルな色使いで当時から話題になり、現在もウィーンの観光名所となっています。

フンデルトヴァッサーハウスへのアクセス見出し

フンデルトヴァッサーハウスへはウィーン市内を走るトラム(路面電車)を利用すると便利です。レーヴェンガッセ(Löwengasse)というトラム駅からレーヴェンガッセ通り沿いに北に歩いて3分ほどです。カラフルな外観の建物が見えてくるのですぐわかります。地下鉄のウィーン・ミッテ駅からも歩いていけますが、10分ほどかかります。

画家・建築家・フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー見出し

画家でもあり、建築家でもあったフンデルトヴァッサー。近世の芸術家で、1940年代から様々な作品を残しています。実は日本にも縁が深く、フンデルトヴァッサーを日本語に直訳した「百水」という名前も持っています。建築物に曲線が多く用いられているのは、彼が自然を愛し、自然界に還るような作品をといった思いからのようです。

日本での作品

実は日本にもフンデルトヴァッサーの作品があります。その一つが大阪の舞洲にあるゴミ処理場です。ひときわ目を引く巨大な施設なので関西にお住いの方でしたら見たことがあるのではないでしょうか?最初見たとき何の建物かわかりませんでしたが、その見た目からすごく印象に残っています。他にも、大阪にあるキッズプラザ大阪、東京にあるTBS(赤坂)の入り口前の「21世紀カウントダウン時計」がそうです。

建築としてのフンデルトヴァッサーハウス見出し

フンデルトヴァッサーハウスには曲線が多く用いられています。曲線が多い集合住宅といえば、ガウディのカサ・ミラを思い浮かべる方もいると思いますが、両方とも実際見た感じでは、ガウディの建築は綿密に計算され尽くした建築美、フンデルトヴァッサーは絵画のような芸術的な印象を受けました。美しさを感じるのはガウディ、ナチュラルさを感じるのはフンデルトヴァッサーといった感じです。

自然とフンデルトヴァッサーハウス見出し

フンデルトヴァッサーハウスには自然が多く取り込まれています。中庭には樹木が綺麗に植えられていて、壁面にも植物が張っています。集合住宅の屋上にも木がたくさんあり、まるで森のようになっています。これは自然を愛したフンデルトヴァッサーが、曲線と植物を多く用いることによって、建築物を自然に返そうとしたのかもしれませんね。

フンデルトヴァッサーハウス:外観見出し

フンデルトヴァッサーハウスの外観は集合住宅の区画ごと?に様々な色が不規則に配置されています。中には隣の窓まで模様がかかっていたりと、境目が結構良い意味であやふやです。まるで画家フンデルトヴァッサーの絵を見ているようです。画家ならではのフンデルトヴァッサーらしい自由さを感じます。

フンデルトヴァッサーハウス:噴水広場見出し

フンデルトヴァッサーハウスの前には小さな噴水があります。観光客や地元の人もここに座ったりして一息つける場所です。噴水の囲いもところどころ下の地面から繋がっているような作りになっていて、まるで地面から噴水がせり出してきたかのようです。使われているタイルも細かく見て行くと面白いです。

フンデルトヴァッサーハウス:ピロティ見出し

噴水がある広場から中に続く通路です。ここにも多くの曲線が使われています。いたるところにカラフルなタイルが不規則に埋め込まれていて、柱も球体や楕円形の円柱などが組み合わされたデザインでつくられています。中庭に続く天井も不思議な曲線のアーチになっていて、天井部分にも装飾が施されています。

ピロティから中庭を垣間見る

ピロティを奥に進むと中庭があります。ここには柵があって入ることはできませんが、柵の外から中庭や建物の内側部分を少し見ることができます。木がたくさん植えられていて、林の入り口のようです。じっくり見たい気持ちも出てくると思いますが、あくまでも集合住宅ですので、過度な撮影などは控えましょう。

フンデルトヴァッサーハウス:地面見出し

フンデルトヴァッサーハウスは地面も見どころです。なんとここにまで曲線が用いられています。地面にもタイルが貼られているのですが、ところどころ盛り上がったりしています。木の根っこで押し上げられているようにも思いますが、これがフンデルトヴァッサーの意図的なものなのか偶然なのか想像が膨らみます。

フンデルトヴァッサーハウス:ショップ、ポストボックス見出し

1Fの噴水の横、道路に面した場所にショップとポストボックスと書かれたところがあります。ショップではちょっとしたお土産が買えるほか、ここでは郵便も出せるようですので、ここでポストカードを買って友達や家族の方に送るのも楽しいかもしれません。フンデルトヴァッサーハウスにはカフェも併設されているので、そこでじっくり文章を考えるのも良いでしょう。

フンデルトヴァッサーハウス:カフェ見出し

フンデルトヴァッサーハウスにはカフェがあります。レーヴェンガッセ通りとケーゲルガッセ通りの側にあります。不規則に並べられたタイルの床やたくさんの植物があり、なんとも独特な空間です。メニューも豊富なので休憩がてらフンデルトヴァッサー建築の雰囲気をゆっくり堪能してみてはいかがでしょうか。

フンデルトヴァッサーハウスを見るにあたって見出し

フンデルトヴァッサーハウスは公共の集合住宅です。ですので住居部分などの中身などは残念ながら見学できません。見学できるのは外観、ピロティなどの一部です。実際に人が住んでいる集合住宅なのでマナーをもって見学しましょう。近くにお土産などを買えるお店や、少し行けばフンデルトヴァッサーの美術館クンストハウス・ウィーンもありますので十分楽しめます。

フンデルトヴァッサーヴィレッジ見出し

フンデルトヴァッサーヴィレッジはお土産やさんやカフェ、レストランなどが入ったフンデルトヴァッサー建築の商業施設です。フンデルトヴァッサーハウスとレーヴェンガッセ通りを挟んだ向かいにあります。こちらもフンデルトヴァッサー建築らしく、いたるところに曲線や植物が用いられています。お土産ものなど扱っているお店も揃っており、お買い物をするのに最適です。レストランやカフェもあるので、食事も楽しめます。

階段も真っすぐじゃない:interrobang:︎

フンデルトヴァッサーヴィレッジには上階に行く階段と地下に行く階段があるのですが、その階段が不思議です。実際はもちろん固いのですが、ステップの真ん中にかけて沈んでいたり、手すりの土台部分も曲がっていたりするので、足を置いて体重をかけたらそのまま沈んでしまうんじゃないかと一瞬思ってしまいます。

トイレも一見の価値あり

ここには有料ですがトイレがあります(オーストリアの施設のトイレはだいたい有料です)。床や壁、鏡までフンデルトヴァッサーらしい曲線と自由な発想でつくられています。鏡にいたってはどうやって加工したの?と思う形になっていたり、誰が使うの?という位置に鏡があったりします。トイレは地下にあります。

クンストハウス・ウィーン見出し

フンデルトヴァッサーハウスからウンターレヴァイスハーバー通りを北に500mほど行くと、クンストハウス・ウィーンがあります。クンストハウス・ウィーンはフンデルトヴァッサー作品が観覧できる美術館がある複合施設です。フンデルトヴァッサーの作品をじっくりみたいという方におすすめです。こちらにもカフェやレストランがあり、食事や休憩ができるほか、お土産物屋さんもありますのでショッピングもできます。

芸術家が集う場所

ここの1階には画家など芸術家のためのスペースがあり、それぞれ芸術活動に勤しんでいます。ギャラリーなどもあり、これから活躍していくであろう画家、写真家などの活動の場にもなっています。ギャラリー見学もできますので、画家を目指す人や芸術に興味がある方にはぜひ訪れてほしいスポットです。

カフェテラスでゆったり

併設のカフェにはテラス席があり、天気の良い日などはすごく気持ちが良いです。もちろんここもフンデルトヴァッサー建築の中なので、座りながらフンデルトヴァッサー建築をじっくり楽しめます。食事メニューもありますので、ランチをいただきながらフンデルトヴァッサーの自由な雰囲気に浸るのも良いかもしれません。

フンデルトヴァッサーハウスまとめ見出し

フンデルトヴァッサーハウス、ヴィレッジ、クンストハウス・ウィーンともにその楽しく自由な作品は見応え十分です。いずれも大きな施設ではないですが、その分、細かい部分までじっくり見れます。中心地にあり、それぞれ歩いて移動できますので、ウィーンに訪れた際には一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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