門前仲町の観光おすすめスポット！グルメや下町お散歩コースをご紹介！

門前仲町は東京の江東区にある町で、深川不動尊と富岡八幡宮という2つの寺社の門前町として発展してきました。下町の雰囲気を残し、商店街の活動も活発です。旧深川区の区内であったため、「深川」と名の付く場所も多く残っています。門前仲町界隈観光スポットや古くから親しまれている人気の地元グルメ、そしておすすめの散策ルートをご紹介します。

深川不動尊は成田山新勝寺の別院で、1881年に完成しました。特に厄除け、開運、交通安全祈願にご利益があるということで人気の大きな寺院です。毎月1日と15日と28日に行われる縁日は参道も含めて寺の内外が大変な人出でにぎわいます。参拝客はお参りするだけでなく、内仏殿に入って天井画などを拝観することもできます。

不動明王は大日如来の化身と言われています。悪を追い払い、人々の煩悩を断ち切る剣を構えた厳しい形相をしています。深川不動尊では毎日ご本尊の前で護摩が焚かれ、火加持の祈祷がされます。一般者も参列することができます。太鼓を打ち鳴らして僧侶が入場、朗々と経を唱える様子は大迫力で、知る人ぞ知る人気の勤行です。

深川不動尊前の参道の両側には土産物店、飲食店などたくさんの店が並らび、下町の活気があふれています。中には立ち飲み居酒屋もあり、明るいうちから一杯たしなんでいる人達も見受けられます。ここを歩けば、門前仲町の名物は全て手に入るといっても過言ではないでしょう。店先を眺めながらゆっくり歩いてみてください。

住所:東京都江東区富岡1-17-13 電話番号:03-3641-8288

1627年に創建された富岡八幡宮は徳川将軍家からも篤く信仰された神社です。深川不動尊と同じ日に縁日が行われ、観光客や地元の人で大変賑わいます。「江戸最大の八幡様」と言われ、戦後再建された本殿は朱塗りの堂々たる建築物です。また、神社が所有する神輿はダイヤモンドなど多数の宝石が使用されていることでも有名です。

富岡八幡宮は勧進相撲発祥の地であり、その関係で相撲に関する碑が境内にあります。「横綱力士碑」の石碑には歴代横綱の四股名が彫られています。また、横綱たちの実物大の手形もあり、比べてみるとその大きさに驚きます。隣りには「大関力士碑」もあり、相撲ファンが多く訪れる人気観光スポットになっています。

境内には伊能忠敬の像もあります。伊能忠敬は江戸時代に自分の足で全国を歩き、実測で日本地図を作製したことで知られている人です。千葉の出身ですが門前仲町の近くに住んでいたこともあり、測量の旅に出る時はこの富岡八幡宮に旅の安全を祈願してから出発したといいます。神社ではこちらの像も忘れずに見て下さい。

住所:東京都江東区富岡1-20-3 電話番号:03-3642-1315

法乗院は1629年創建の寺院で、府内八十八ヶ所霊場の74番札所です。本堂は 江戸三閻魔『深川ゑんま堂』として知られています。閻魔像は高さ3.5メートル、真っ赤な顔の形相がなかなかの迫力です。つい閻魔像ばかりに目が行ってしまいますが、閻魔さまの左下の不動明王像にも注目してください。振り返っている「見返り不動」です。

この閻魔像の前にはたくさんの箱が並んでおり、それぞれに願いが書いてあります。自分に合った願いが書かれた箱にお賽銭を入れると、コンピューター制御で堂内に灯りがつき、スポットライトが回って願い事に応じたありがたい説法が流れてきます。とても人気のある現代的なハイテク闇魔様です。

住所:東京都江東区深川2-16-3 電話番号:03-3641-1652

「深川江戸資料館」は江戸時代末期の深川の町が実物大で再現され、300年前にタイムスリップできる施設として人気です。火の見櫓、白壁の土蔵、そして細かなところまで忠実に再現された商家や民家などを見ながら、当時の人々の暮らしを体感することができ、江戸時代が一気に身近なものに感じられます。

ただ歩いて見学するだけではなく、実際に店や長屋にあがって道具などに触ったりということもできます。展示物がリアルなだけでなく、時刻の移り変わりが音響や照明などで表現されていて、本当に江戸の下町を散歩しているような気分になります。入館料もリーズナブルで、是非散策コースに入れて欲しいスポットです。

住所:東京都江東区白河1-3-28 電話番号:03-3630-8625

清澄庭園は東京都が管理する広い庭園です。築山、枯山水などを主体にした「回遊式林泉庭園」で、江戸時代の大名庭園に用いられた造りです。その昔、紀伊国屋文左衛門の屋敷だったところといわれ、明治期には岩崎弥太郎がこの地を整備をしました。四季を彩る植物にあふれ、いつ行っても日本庭園の美しさを感じられます。

庭園の中央には大きな池が造られ、たくさんの鳥たちが遊んでいます。池のほとりの日本家屋は「涼亭」と名付けられ、この庭園を一層日本庭園らしくしています。園内には伊豆磯石、伊予青石など全国から集められた名石、芭蕉の句碑、富士山をかたどった築山などがありますので、それらを見ながら散策が楽しめます。

住所:東京都江東区清澄3-3-9 電話番号:03-3641-5892

門前仲町を訪れたら食べたいグルメの人気ナンバーワンは「深川めし」です。この地域では昔、あさりがたくさん獲れたので、それを使った郷土料理が発達しました。店によって「深川めし」の定義が様々な面がありますが、一般的には写真のような炊き込みご飯を「深川めし」と呼んでいます。「門前茶屋」のものは湯気の出ているせいろで供され、食欲をそそります。

住所:東京都江東区富岡1ｰ5-1 電話番号:03-3641-0660

「深川めし」にはもう一つのバージョンがあり、農林水産省郷土料理100選に選ばれたのはこちらです。ざっくりと切った葱と生のあさりを味噌で煮込んで熱いご飯にかけたもので、炊き込みのものと区別するため「深川丼」と呼ぶこともあります。深川宿富岡八幡店ではこちらを「深川めしぶっかけ」という名で供しています。やや甘めの味噌が食欲をそそり何杯でも食べられそうです。

住所:東京都江東区富岡1-23-11 電話番号:03-5646-8678

「あげまん」は、こし餡の入ったまんじゅうに衣をつけ、油で揚げたものです。外はカリカリ、中はふんわりの食感が人気です。宮月堂のものは衣に塩気が含をまれているので、まんじゅうの餡をより一層甘く美味に感じさせます。深川不動尊を参拝した折には是非食べたい地元グルメです。

住所:東京都江東区富岡1-9-2 電話番号:03-3641-2446

梅花亭のどら焼きの特徴は、とても平べったいことです。これは焼く時にへらで押さえてつぶすからです。作りも2枚の皮に餡を挟むのではなく、まんじゅうみたいに餡が中に包まれています。皮が薄いので中の粒あんの味が際立ちます。フカフカ皮のどら焼きとは全く違った感覚のどら焼きを是非どうぞ。

住所:東京都江東区富岡1-13-10 電話番号:03-3641-3528

門前仲町肉寿司では、牛、馬、鴨、鶏などの肉をネタに使った肉寿司が食べられます。店のおすすめは馬刺しの寿司で、高たんぱく低カロリーでヘルシーだそうです。部位も各種取り揃えられており、食べ比べるのも楽しいものです。フォアグラを使ったものもあり、試してみる価値がありそうです。

住所:東京都江東区富岡1-4-3 電話番号:03-5875-8680

東京メトロ東西線と都営大江戸線の門前仲町の駅の東側には、この地域の観光スポットが集中しています。短時間の散策なら深川不動尊と富岡八幡宮の周辺コースを歩くと良いでしょう。駅から深川不動尊までは徒歩2分、富岡八幡宮まではさらに3分という近さです。地元のグルメを楽しめるスポットもこのエリアに集中しています。

さらに散策の時間が取れる場合は北上し、清澄白河庭園まで歩くコースがおすすめです。隅田川沿いに歩けばアーチが特徴的な永代橋や、2重構造の隅田大橋など川にかかる橋を眺めることができます。深川不動尊からゴールの清澄庭園までは30分足らずと、そぞろ歩きにはちょうど良い距離のコースです。

このように、門前仲町は大きな寺院と神社を有し、活気あふれる下町です。今回は北に向かった清澄白河方面の散策コースをご紹介しましたが、南に向かえば月島や佃島、西に向かえば日本橋にもほど近く、好みの地域とセットで楽しめます。美味しい伝統グルメもたくさんあるところですので、是非訪ねてみてください。