金沢の香林坊を観光しよう！おすすめグルメやショッピング・名所など！

金沢にはたくさんの観光地があり、おすすめのグルメやお土産も多いです。それらを一気に楽しもうと思うなら香林坊は外せません。ですからいつも香林坊はたくさんの観光客でにぎわっています。そこで金沢の香林坊のおすすめスポット、グルメなどについて紹介します。

香林坊は石川県金沢市の中心部にあります。位置的に金沢市の中心部であるだけではなく、金沢市、いや北陸随一の歓楽街とされています。また観光地として有名ですが、この地域には金融機関やマスコミの支店や支社、北陸総局などがあり、ビジネスの中心街でもあります。

香林坊へのアクセスは非常に便利です。香林坊周辺には4つのバス停があるのですが、この中でも香林坊バス停が中心になります。この香林坊バス停は近隣に6つあり、金沢市内を通るバスのほとんどがこのバス停を通るほか、始発や終点となっているルートもあります。

最寄り駅は金沢駅で、北陸新幹線、JR北陸本線、七尾線、IRいしかわ鉄道線などの駅となっています。東京方面からは北陸新幹線、関西方面からは北陸本線の特急を利用することができます。香林坊は金沢駅の東口からバスを利用して約10分で到着します。

香林坊はビジネス街でもあるので、車でのアクセスも便利です。金沢西、金沢東、金沢森本の各ICより20分ほどで到着しますし、駐車場は県営の香林坊地下駐車場があって、970台ほど駐車できます。駐車場に車を停めて、あとは徒歩でグルメやランチ、ショッピング、観光などを楽しむとよいでしょう。

ところで、繁華街や商店街というのはどこにでもありますが、「香林坊」って不思議な名前だと思いませんか? なんとなくお寺を連想させる名前のように感じますが、お寺がたくさんあったりしたのでしょうか。

実は「香林坊」というのは人の名前です。この人物はもともと戦国大名の朝倉家の家臣だったのですが、朝倉氏が滅亡した後に比叡山延暦寺に入り、僧侶となりました。香林坊というのはその時の名前です。

その後、同じ朝倉氏の家臣で、当時金沢城の近くで薬屋を開いていた向田家に養子として入ることになりました。そのため、還俗して向田香林坊となりました。香林坊はこの薬屋の跡取りとなり、目薬の製造販売に成功、「香林坊家」は繁昌したと言われます。

香林坊と言う名前はこの「香林坊」さんから付けられた名前であり、香林坊にある広場にはこの由来にちなみ、メグスリノキが植えられています。また、この由来については香林坊交差点にある石碑に記されています。

このように、香林坊は金沢城から近いこともあって、江戸時代には北陸街道沿いに商店が立ち並び発展します。さらに明治に入るとそばに旧制第四高等学校(金沢大学の前身)が建てられたことで、カフェや映画館が集まり、学生の街として大きく発展することとなりました。

その後、他の地域に百貨店が開店したことで、客足はいったん遠のきますが、1986年にこの地に市街地再開発事業の一環として香林坊アトリオが作られ、地元百貨店がここに入ります。さらに香林坊東急スクエアの開店に伴って一気に若者が集まる街として発展しました。

現在は、老舗の百貨店から海外の有名ブランド店までがこの地域に集まり、グルメもショッピングも楽しむことができる繁華街となっています。まさに金沢の中心地であるとともに、日本海側の中心地として発展しています。

1986年に開業した複合ショッピング施設です。中心は地元百貨店の大和で、地下1階から4階までの店舗に、約40の専門店が軒をつらねています。ルイ・ヴィトンやエルメス、グッチなどの海外有名ブランドのほか、紀伊国屋書店チケットぴあなども入っており、またデパ地下やグルメなども充実しています。

香林坊アトリオと同様に、市街地再開発計画の一環として開業しました。ショッピングやグルメが充実したショッピングモールです。専門店の業種が非常に多様なのが特徴と言えます。

ここは109の地方出店第一号店があり、特に若者におすすめです。また1998年には石川県内で唯一のミニシアターである「シネモンド」が開業し、多くの映画ファンに親しまれています。そのほか、リラクゼーションやネイルなどのサロン、まつげエクステの専門店など、おしゃれに関心が強い方おすすめのショップも軒を連ねています。

観光をしたら金沢のグルメはぜひ味わいたいところ。まずはランチタイムに利用できるおすすめを紹介します。前述の香林坊アトリオ、香林坊東急スクエアの中にもありますが、ここでは他の店舗を中心に紹介しましょう。

昼と夜でメニューが違うのですが、いずれも日本海の海の幸と地元の加賀野菜をふんだんに使った、これぞ加賀料理という一品が食べられます。ランチでおすすめなのが「甘海老の天丼」です。これは1日10食限定、ランチ限定なのですが、北陸の名産である甘エビが堪能できるということで観光客に特に人気です。

ランチの種類が多く、特によくばりランチセットはおかず2品、小鉢4品、旬の野菜サラダ、ごはん、具だくさん味噌汁で1000円でおつりがくるという驚きの値段です。また金沢名物のハントンライスもあるので、観光で名物グルメをいろいろ味わいたいという方はぜひチャレンジしてみてください。

ランチもですが、せっかくなので、金沢グルメをたくさん味わいたいという方のために、ここでは香林坊周辺で食べられる、おすすめの金沢グルメのメニューをいくつか紹介します。

金沢の郷土料理としてまず思い浮かぶのが「じぶ煮」です。小麦粉をまぶした鴨や鶏の肉とすだれ麩、野菜を甘辛い汁で煮て、薬味としてわさびを添えます。このすだれ麩も金沢の特産品となっており、甘辛い濃いめの味つけと、わさびの辛みがおいしい一品です。

じぶ煮の起こりに関しては、本来の「じぶ」とはカモの鍋焼きのことであり、現在の「じぶ煮」に近い料理は「麦鳥」と呼ばれていました。これが「じゅぶ」と誤って呼ばれたことで「じぶ煮」となったとする説のほか、高山右近が金沢にいたときに伝えた欧風料理とする説、岡部治部右衛門という人物が朝鮮から持ち帰った料理とする説などがあります。

じぶ煮そのものは、和食料理店や割烹料理店などで食べることができるほか、じぶ煮をどんぶりにした「じぶ煮どん」などの創作料理もあります。金沢のグルメを味わうなら、外せない一品と言えるでしょう。

前述のカフェで出てきたハントンライスです。ハントン風ライスとも呼ばれていて、金沢市の郷土料理として近年全国的に知られるようになってきました。もともとは1960年代後半に片町のレストランで考案された料理だと言われています。

ケチャップで味付けしたバターライスの上に半熟の薄焼き卵がのり、その上に白身魚のフライとタルタルソースがかかります。もともとは「オヒョウ」という白身魚をフライにしたものが乗っていました。最近は中のライス、ソース、トッピングなどが店によって違い、バリエーション豊富な料理となっています。

1924年に建てられた旧石川県庁舎本館をリニューアルしたもので、中には総合観光案内、レストラン、カフェ、ギャラリーなどが入っています。中でもレストランは旧知事室を改装したもので、平日の昼にはリーズナブルなランチもあります。

2004年に開館し、周囲の金沢能楽美術館、石川近代文学館、石川県立美術館などとともに文化ゾーンが形成されています。無料で見られる範囲が広く、多くの作品を無料で鑑賞できるという美術館です。

コンセプトは『まちに開かれた公園のような美術館』で、主として現代美術を多く収蔵しています。この美術館のために作家に依頼して制作したものもあり、最深の美術潮流が反映されていることから、美術界からも多くの関心を集めています。

加賀藩祖前田利家を祭神とする神社で、1873年に創建されました。家内安全、商売繁盛、必勝などの御利益があるとされ、初詣の時期には多くの参拝客が訪れます。ここでおすすめなのは、夕日が出る時期以降。ただし、御朱印をいただきたいのであれば早めに参拝しましょう。

というのはこの神社の3層目にギヤマンがはめこまれており、夕日が当たるときれいに光り輝くからです。日没から22時まではライトアップも行われているので、美しい姿を見たい方はこの時間帯に再訪するのもおすすめです。

金沢の香林坊はショッピング、グルメ、観光と楽しめる場所がたくさんです。海外のブランドショップが好きという方にも、古い歴史を訪ねるのが好きという方にも、グルメを楽しみたい方にも満足できるのではないでしょうか。ぜひ、香林坊で楽しいひと時をお過ごしください。