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金沢の日本酒おすすめランキング!お土産にも人気の有名銘柄紹介!

金沢の日本酒おすすめランキング!お土産にも人気の有名銘柄紹介!
投稿日: 2017年9月1日最終更新日: 2020年10月7日

加賀百万石の城下町、金沢は全国有数の日本酒どころです。上質な米と白山から流れ出る清冽な水、南部や越後、但馬と並ぶ職人集団である能登杜氏が日本酒王国、金沢を支えてきました。ここではお土産にもおすすめな人気銘柄をランキング形式で紹介します。

加賀百万石が育んだ日本酒文化見出し

天狗舞、菊姫、手取川、常きげんといった名前は一度は聴いたことがあると思います。いずれも石川県の地酒です。加賀百万石の城下町である金沢で発展した和食文化とともに加賀や能登の日本酒は洗練されていきました。現在では全国有数の酒どころとして知られています。金沢のお土産としても喜ばれる日本酒をご紹介します。

日本酒の種類と製法見出し

日本酒は米を麹で糖化させ、糖分と酵母によりアルコール発酵させることで出来上がります。お酒の香りは酵母が発酵する際に出る物質によるものです。日本酒は糖化と発酵を同時に行う並行複醗酵という方法で行われます。バランス良く発酵させるために三段仕込など手間暇をかけて造られます。

原料米の磨き方など製造方法によって日本酒の種類が決まります。米だけで作られたものが純米酒、特別純米酒、純米吟醸、純米大吟醸です。醸造用アルコールを添加しているものが本醸造酒、特別本醸造酒、吟醸酒、大吟醸酒です。これら8種類を特別銘柄酒といい、それ以外は普通酒と呼ばれます。

金沢の日本酒造りを支える能登杜氏見出し

酒仕込の責任者を杜氏といいます。杜氏という職人集団が成立したのは江戸時代に寒仕込が一般化したのがきっかけです。冬には仕事がない農民が出稼ぎとして酒蔵の仕事を始めました。能登杜氏も農閑期に酒造りのための出稼ぎをした能登衆が始まりで、金沢の酒造技術を伝承していきました。

現在、能登杜氏は石川県の24蔵を筆頭に全国の71の蔵で活躍しています。農口尚彦杜氏と中三郎杜氏の2人は現代の名工を受賞しています。現在の日本酒造りはコンピューターシステムによる温度管理などが行われています。それでも麹菌や酵母、乳酸菌と言った生きた微生物によって日本酒は醸されるので、五感による管理もおろそかにはできません。

金沢の日本酒おすすめランキング第12位:御所泉見出し

武内酒造店は100石という最小規模の蔵です。星稜高校で有名な金沢市御所町にあり、代表銘柄は御所泉です。直販を中心にすることで経費を削減して頑張っています。金沢市内でも入手できる酒屋さんは多くありません。小さいながらも、金沢といえば御所泉といわれることをめざしています。

御所泉の銘柄は流行りの純米ではなく、アルコール添加の吟醸酒です。昔ながらの酒造りを愚直なまでに貫いています。一般的には15日程度で仕込むもろみを30日から40日かけて仕込むのもその一端です。原酒のアルコール度数は20度から21度あり、日本酒としては極限ともいえる高さです。小さな蔵の地酒もお土産として喜ばれるでしょう。

金沢の日本酒おすすめランキング第11位:竹葉見出し

竹葉は珠洲郡能登町にある数馬酒造が造っています。江戸の創業当初は醤油を生産していましたがその後酒造に転向、現在でも醤油の生産は続いています。仕込み水は笹川の上流の湧き水を使用しており、竹の生い茂る場所だったことから竹葉と名付けました。竹葉の特徴は米作りから始める酒造りです。

能登町にある耕作放棄地を開梱して水田を作り、契約農家に酒造好適米の五百万石を栽培してもらいます。無農薬、無化学肥料で栽培されたお米を自家製米して酒造りを行います。竹葉は全国熱燗コンテストで金賞をとったお酒ですのでお燗で飲むのがおすすめです。奥能登の米と水で造ったお酒は金沢のお土産にも最適です。

金沢の日本酒おすすめランキング第10位:萬歳楽見出し

白山市の小堀酒造店は江戸亨保年間に創業した2,500石の蔵です。主力銘柄の萬歳楽は慶事の際に舞が披露される謡曲からとった名前です。石川の蔵ですが南部杜氏による仕込です。本店は築200年を超す古い商家を使用しており敷地内には鶴来蔵があります。市内河内地区に森の吟醸蔵という第二の蔵もあります。

萬歳楽にはレギュラー酒の花伝から高級酒の白山まで幅広いラインナップが揃っています。白山市は白山菊酒というブランド表示の指定を受けています、白山はその白山菊酒の品質基準を満たしていると認められたお酒です。20年近く造られてきた萬歳楽の加賀梅酒は地酒梅酒の開拓者として有名です。加賀前田家の紋である梅鉢、金沢を象徴するお酒ですね。

金沢の日本酒おすすめランキング第9位:獅子の里見出し

加賀市山中温泉の松浦酒造は江戸時代、安永年間の創業です。主力銘柄は獅子の里です。杜氏は社員が務めていますが、専業杜氏の高齢化に伴い社員杜氏を養成する蔵も増えてきています。ラインナップは純米酒のみですが、酒米や酵母を数週類使い分けるなど酒造りに対するチャレンジ精神がうかがわれます。自家酵母も使用しています。

夏季限定の商品ですが純米オリゼーが人気です。オリゼーというのは米のことで、米麹の学名はアスペルギルス・オリゼーといいます。そこから命名されたようです。獅子の里は全般的にフルーティーな香りとすっきり系の後味で、食事に合わせるのに最適です。金沢だけでなく山中温泉のお土産としてもおすすめです。

金沢の日本酒おすすめランキング第8位:加賀鳶見出し

金沢市の福光屋は創業寛永2年(1625年)という由緒ある蔵です。生産量も石川県最大規模を誇っています。主力銘柄は福正宗で、加賀鳶は最高級ブランドです。福光屋は全ラインナップを純米酒で統一していることでも有名です。加賀鳶というのは加賀藩江戸屋敷にいた大名火消しで、危険を顧みず消火活動に当たったことで江戸っ子にも人気でした。

加賀鳶は種類が多く、酒米も山田錦、五百万石、金紋錦の3種を使用してそれぞれ個性的な酒を造っています。人気銘柄だけに東京でも売っているのでお土産用としては地元ならではの限定商品を見つけたいものです。かがやき金沢は銘柄は福正宗ですが、化粧箱とラベルに北陸新幹線をあしらった金粉入り純米吟醸で、金沢のお土産にはおすすめです。

金沢の日本酒おすすめランキング第7位:遊穂見出し

羽咋市の御祖(みやお)酒造は明治30年から続く酒蔵です。現在の蔵元である藤田美穂さんは東京出身で酒造とは無縁でした。叔父である先代が亡くなったため畑違いの業界に飛び込みました。それまでは普通酒のほまれという銘柄を造っていましたが、大阪の能登杜氏、横道俊昭さんを迎えて遊穂という銘柄を立ち上げたのです。

遊穂の思いは料理に寄り添う酒ということです。タイプとしてはボディがしっかりとした個性的なお酒ですが、料理の邪魔にはならないという絶妙なバランスです。遊穂は火入れ後、出荷まで常温熟成をして味をなめらかにしているそうです。遊穂という名前はUFOの目撃情報で有名な町、羽咋にちなんだ命名なんだそうです。

金沢の日本酒おすすめランキング第6位:奥能登の白菊見出し

七尾市の白藤(はくとう)酒造店は生産量250石という小さな蔵です。小さいながらも主力銘柄である奥能登の白菊は純米大吟醸から普通酒まで10種類以上のラインナップを揃えています。この蔵の特徴は甘口ですが、もったりとした重みはありません。米の旨味を丁寧に引き出しています。有名ではありませんが光る逸品です。

日本酒の原酒は19度前後あり、割り水をして出荷します。白菊の純米吟醸の場合は原酒をあえて16度で止めて水で割らずに瓶詰めします。割らない分、儲けが少ないのですが美味しいお酒が出来上がります。上撰本醸造もおすすめです。お燗をすると味が良くなる、燗上がりがするいいお酒です。

金沢の日本酒おすすめランキング第5位:宗玄見出し

珠洲市の宗玄酒造は明和5(1768)年の創業で能登杜氏発祥の蔵といわれています。創業一族は上杉氏に滅ぼされた能登国主の末裔といわれています。坂口杜氏は能登杜氏四天王として有名な波瀬正吉氏の一番弟子です。波瀬杜氏が手掛けた静岡の開運同様に芳醇で旨口の味が人気です。坂口杜氏も奥能登の白菊に関わったこともあります。

おすすめは能登産の酒米、石川門を100パーセント使用した純米石川門や、長谷川等伯の画をラベルに使用した等伯シリーズが人気です。のと鉄道の宗玄トンネルを廃線後に購入し貯蔵庫として利用しています。貯蔵庫と旧恋路駅との間に線路を敷いてトロッコ自転車を走らせて観光客誘致にも一役買っています。

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奥能登観光ならコレで決まり!塩田村やトロッコ鉄道はおすすめ! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
奥能登は能登半島の最奥部に位置している人気の観光地になります。美しい海の景色や、歴史感じるトロッコ鉄道、そしておすすめの塩田村など奥能登の人気観光地、お土産品などを紹介していきます。島ならではのゆったりとした時間を過ごしに行きましょう。

金沢の日本酒おすすめランキング第4位:常きげん見出し

加賀市の鹿野酒造は山田錦を自社で栽培しています。蓮如上人ゆかりの白水の井戸を仕込み水として出来た銘柄が常きげんです。菊姫を退職した能登杜氏のトップランナー、農口尚彦杜氏を三顧の礼で迎えて造った酒は伝統の山廃仕込みでしっかりとしたお酒です。農口杜氏の引退後は木谷杜氏がそのDNAを守っています。

とても日本酒とは思えないKISS of FIREは常きげんの新しい挑戦です。3年熟成のこのお酒はノーベル賞のナイトキャップパーティーや、ルイヴィトンのパーティーでも振る舞われて、海外でも大人気です。どっしりとしたフルボティのお酒から軽やかな飲みくちの良いお酒まで揃っており、金沢のお土産としても最適です。

金沢の日本酒おすすめランキング第3位:手取川見出し

加賀の酒として人気銘柄の手取川は白山市の吉田酒造が造っています。手取川は白山を水源とする川で、加賀百万石の米作りを支えた名水です。手取川は白山菊酒の指定銘柄でもあります。吉田酒造には杜氏が2人います。能登杜氏のベテランである山本杜氏と先代社長の息子である若い吉田杜氏です。

蔵も二つあり、山本蔵では手取川を、吉田蔵では吉田蔵という銘柄をつくり切磋琢磨しています。仕込も年間3回行うことで蔵人を年間雇用することが可能になり、人材確保と育成を積極的に行っています。顧客、作り手、地元の文化を大切にする吉田酒造。その思いをぜひ、口に運んでください。

金沢の日本酒おすすめランキング第2位:菊姫見出し

白山市の菊姫は白山菊酒というより加賀菊酒の代表銘柄です。旧暦9月9日の重陽の節句に菊酒を飲むと病気をしないという言い伝えがあり、江戸城でも菊酒を飲む習いがありました。中でも加賀菊酒の評判は高いものでした。菊姫という名前は前田利家公の息女でもあり、霊峰白山の女神である菊理媛神にちなむ名前でもあります。

菊姫は昭和53年に山廃仕込純米酒を発売、日本酒業界に大きな衝撃を与えました。農口杜氏もここで山廃の農口という評価を受けました。酒をろ過する際には旨みを残すようにしているので酒の色が少し黄味がかっています。これを菊姫の薄化粧と呼びます。10年熟成の菊理媛は5万円という価格ですが、どんなクラスでも手を抜かないのが菊姫の誇りです。

金沢の日本酒おすすめランキング第1位:天狗舞見出し

白山市の車多酒造は天狗舞と五凛の2銘柄を出しています。能登杜氏四天王の中三郎氏が顧問、弟子の岡田杜氏が指揮を取っています。その年の最も出来の良い酒は中三郎という名前で出荷します。入手困難ですが運よく見つけたらお土産にどうぞ。天狗舞もまた山廃純米で加賀の酒らしいお酒です。山廃純米はぬるめの燗がおすすめです。

天狗舞という名前は、蔵が山の中でまるで天狗が出そうなところだということから名づけられたそうです。一級品の山田錦を自家製米してじっくりと醸したお酒は天狗も思わず踊り出すでしょう。米の旨味を極限まで引き出したお酒です。菊姫と同様にろ過は控えめにした山吹色のお酒です。金沢だけでなく日本を代表するお酒です。

金沢の日本酒おすすめランキング番外編:ごぞう見出し

金沢酒造組合に所属する、やちや酒造、久世酒造店、武内酒造店、福光屋、中村酒造の5蔵が米や麹など同じスペックで競作した純米吟醸酒です。ラベルは加賀友禅の五彩をあしらったものです。石川県内での限定商品なのでお土産にもおすすめです。参加している蔵はいずれも金沢市内の有名酒造所です。

実際に飲み比べてみると、同じ材料でこれほどまでに味の違いが出るものかと驚くのは間違いありません。蔵の方でも飲み比べ前提ですから、より個性を出してきているのでしょう。ちょっと豪華な試飲セットとして、好みの酒蔵を探す手がかりにするのもおすすめです。

金沢の日本酒からは目が離せない見出し

いかがでしたでしょうか。米と水と人が作り出す日本酒の日本酒の魅力を感じていただけたら幸いです。金沢をはじめとする石川県には魅力的な酒蔵がたくさんあります。そして2017年、レジェンド農口尚彦杜氏が復活します。農口尚彦研究所を設立して若い人とともに酒造りを始めます。これからも石川のお酒からは目が離せません。

投稿日: 2017年9月1日最終更新日: 2020年10月7日

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