金沢観光のおすすめスポット！地図を片手に名所を巡る！モデルコースもあり！

金沢は加賀百万石の城下町と呼ばれ歴史情緒あふれる街並みが今なお広がっています。観光都市として知られる金沢には兼六園や金沢城といった歴史的な観光スポットから、数多くの伝統工芸、はたまた美味しい料理や温泉など、人気の観光スポットが数多く存在し、地図があっても行く場所に悩んでしまいますよね。そこで今回は金沢に訪れたら絶対に行っておきたい人気観光名所と、おすすめのモデルコースをご紹介します。

まずは金沢に訪れたら絶対に行っておきたい観光スポットを8つご紹介します。歴史にまつわる観光名所が多くある金沢ですが、歴史が苦手という方でも楽しめるようなお店やイベントが沢山用意されています。もちろん美味しい海鮮や金沢ならではの「金箔」を使ったおやつなどもご紹介しますので、手持ちの地図に印をつける準備をしてみてはいかがでしょうか。

金沢城は金沢の観光名所の定番であり人気もある名所です。金沢城は戦国時代に織田信長が一揆を攻め落とした後、跡地に築かれました。江戸時代には加賀藩主である前田氏の居城として利用され、付属として作られた庭園は現在では「兼六園」として全国に名が知られています。

金沢城の特徴は石垣にあります。場所に応じて様々な技術やデザインが利用されている上、修築作業が繰り返された事も相まって、現在では様々な石垣を見て回る事ができます。金沢城の地図を片手に、10種程ある石垣を見て回ってみてはいかがでしょうか。金沢城への入場料金は無料ですが、一部施設への入館には300円必要になります。

金沢の人気観光スポットの代表格と言えばこの「兼六園」です。日本三名園の一つとして選ばれ、ミシュラン観光ガイドにおいて最高評価にも選ばれている名所です。兼六園という名前は、かの松平定信が宏大(こうだい/広く大きい事)、幽邃(ゆうすい/奥深く物静かな事)、人力、蒼古(そうこ/さびた趣がある事)、水泉、眺望の6つの景観を兼ねている事から名づけたと言われています。

どの季節に訪れても見ごたえがあるのも特徴の一つで、桜や梅、紅葉などいつ訪れても自然の景観を楽しむ事ができます。雪に備えて行われる「雪吊」も見ごたえがありますし、雪化粧をした兼六園も神聖な雰囲気が洗われ心が洗われます。兼六園へのアクセスは金沢駅東口から出る「城下まち金沢周遊バス」を利用するのがおすすめです。料金は18歳以上が大人料金となり310円、6歳から18歳未満は子供料金で100円です。

兼六園のすぐ傍にある「金沢21世紀美術館」は地上1階、地下1階建ての美術館です。直径112メートル程の円形の建物であり全面ガラス張りとなっている外観が特徴です。一応は展示ごとに順路は決められていますが、利用者が気になる物や好きな展示室から見学する事ができます。無料エリアが用意されており、その内容も充実しているため子連れの家族にもおすすめできる観光場所となっています。

アートや美術館というと敷居が高そうで気が引けるかもしれませんが、この金沢21世紀美術館は違います。体験型の作品や部屋全体を生かした作品が多く、目で見るだけでなく、全身で作品を楽しむ事ができます。歴史的な観光名所もおすすめですが、この金沢21世紀美術館に訪れ最新のアートを体感してみてはいかがでしょうか。

近江町市場は「金沢の台所」と呼ばれており、生鮮食品と生活雑貨を扱う小売店が主体の市場です。店舗数は170店舗程と多く商店だけでなく飲食店も存在します。人気の海鮮丼を狙ってお昼頃に来るも良し、金沢旅行の終わりによってお土産を買うのにも良しと、旅行者にも人気の観光場所となっています。

金沢近海で取れた殻付きのウニやエビ、焼き牡蠣など、金沢の新鮮な魚介を堪能しましょう。中には「甘エビのコロッケ」や「どじょうかば焼き」など一風変わった食べ物も売っています。地図の代わりに自分が気になった物や美味しい食べ物を片手に持って、昔懐かしい商店通りを堪能してみて下さい。

ひがし茶屋街は金沢の人気観光名所の一つで、重要伝統的建築物群保存地区となっています。保存地区内には140程の建築物がありますが、その内3分の2程が伝統的な建造物で、明治初期に建築された茶屋様式の家屋が数多く残っている場所です。まるで時代劇の世界にタイムスリップしたかのような場所で、旅行ならではの非日常を存分に感じられるおすすめの観光名所です。

歴史と聞くと小難しいように思えてしまいますが、ひがし茶屋街は実際に茶屋の中に入って和菓子と抹茶を頂いたり、落ち着いたカフェでゆっくりとくつろぐ事ができます。「黄金ぜんざい」や金箔ソフトクリームなど、加賀百万石を謳う金沢ならではのスイーツもありますので、金沢に訪れたら絶対に立ち寄るべきおすすめの場所です。

長町武家屋敷跡は加賀藩の上流階級と中級階級の藩士の屋敷を見学する事ができます。土塀と石畳が続く道は行政と民間が一体となって維持を続けており、古の趣ある景観を楽しむ事ができます。また前田家にまつわる歴史資料館「前田土佐守家資料館」や加賀藩下級武士である足軽の暮らしぶりを知れる「金沢市足軽資料館」など歴史にまつわる資料館が多々存在します。

長町武家屋敷跡は歴史に関する建築物だけでなく、金沢の郷土料理を頂ける場所や割烹、レストランといった飲食店や和菓子販売、金箔商品販売などといったお土産を購入できるお店も立ち並びます。長町武家屋敷跡を散策する際には、長町武家屋敷跡周辺の地図が配られていますので、地図を片手に散策に臨みましょう。

明治21年創業の和菓子の老舗「越山甘清堂」は今なお多種多様な菓子を作り続けいる人気のお店です。このお店でおすすめするのは「和菓子作り体験」です。費用は1000円で事前に予約が必要になりますが、和菓子を自分の手で作る事ができる面白い企画となっています。和菓子キットを元に講師の実演を見ながら作る事が出来るので旅行の際にはぜひ体験して欲しい企画となっています。

金沢の奥座敷「湯涌(ゆわく)温泉」にある「浅の川温泉 湯楽」は山里の四季を楽しみながら温泉に浸かる事の出来る100パーセント純生の温泉です。2つの源泉から泉質の異なる温泉が豊富に湧き出しており、露天風呂やサウナも完備されている贅沢な温泉です。入浴料は中学生以上が大人料金で390円、小学生が130円、4歳と5歳が50円、3歳以下無料とお手頃なお値段となっています。

次に金沢観光のおすすめモデルコースをご紹介します。今回ご紹介するのは、言わずと知れた金沢の名所を巡る「名所周遊コース」、金沢の美味しい物を余す所無くいただく「食三昧コース」、温かい温泉に浸かって体を休める「温泉巡りコース」と題した3つのモデルコースです。金沢観光に行く際のご参考になれば幸いです。

このモデルコースは「ひがし茶屋街」「兼六園」「金沢城公園」「金沢21世紀美術館」「長町武家屋敷跡」「近江町市場」と金沢の人気観光名所を全て訪れる事ができるモデルコースとなります。時間も半日程かけてじっくりと巡るモデルコースですので、地図で場所を確認しながら、1つ1つの観光名所をゆっくり巡っても問題なく巡る事ができるおすすめのモデルコースです。

ルートについて詳しくご紹介します。まずは金沢駅からバスでひがし茶屋街へと向かいます。金沢駅「兼六園口(東口)」から出る「城下まち金沢周遊バス右回り」に乗って11分程すると到着する「橋場町」停留所で下車します。そこから徒歩で3分程歩けばひがし茶屋街に到着です。ひがし茶屋街を1時間程じっくりと散策しましょう。

ひがし茶屋街の散策が終わったら次は兼六園へと向かいます。橋場町停留所から「城下まち金輪座周遊バス右回り」に乗る事5分、「兼六園下・金沢城」停留所で下車し、徒歩3分程で兼六園に到着します。兼六園を見終えたらその足で金沢城へ向かいましょう。所要時間は1時間30分程ありますので、美しい景色を存分に楽しんでください。

兼六園と金沢城を見終えたら、次は金沢21世紀美術館です。しいのき迎賓館の横を抜けると徒歩6分程で到着します。金沢21世紀美術館を1時間程観覧したら、次は長町武家屋敷跡へ向かいます。広坂通りから香林坊を抜けて徒歩12分程で到着します。長町武家屋敷跡も1時間程散策しましょう。

長町武家屋敷跡を見終えたら、徒歩5分程の場所にある「香林坊」停留所に向かいます。そこから金沢周遊バスか兼六園シャトルバスに乗り、このモデルコース最後の観光場所である近江町市場へ向かいます。近江町市場では買い物も兼ねて40分程見て歩きましょう。近江町市場を見終えたら「武蔵ヶ辻・近江町市場」停留所から金沢周遊バスか兼六園シャトルバスに乗り金沢駅に到着です。

このモデルコースは「大友楼」「和菓子村上」「森八」「越山甘清堂」「めいてつ・エムザ黒門小路」「近江町市場」を巡ります。金沢の地産商品や和菓子、老舗料亭を散策するモデルコースで、日本が誇る美しいお菓子である和菓子作りも体験できる食べて楽しい、作って楽しいモデルコースとなっています。想定している所要時間は3時間程ですので、日帰り旅行にもおすすめのモデルコースです。

ルートについて詳しくご紹介します。金沢駅に到着したら兼六園シャトルバスか城下まち金沢周遊バス左回りに乗車し、6分程で到着する「南町・尾山神社」で下車します。そこから徒歩2分程の場所にある大友楼を目指します。大友楼は加賀藩の料理を勤めた事もある老舗で、予約すれば料理を乗せる器まで吟味された本格「加賀料理」をいただく事ができます。

お腹がいっぱいになったら徒歩でお腹を減らしながら次の目的地へ向かいます。8分程の場所にある和菓子店舗「村上十間町店」「森八近江町店」を目指します。村上は明治に創業した大手菓子店舗であり、全国展開もしている店舗で、「森八」は創業から390年程の歴史を持つ老舗です。茶の湯が盛んで「日本三大菓子所」とされる金沢の和菓子に舌鼓を打ちましょう。

和菓子を堪能したら今度は実際に作りに行ってみましょう。徒歩で5分程の場所、「めいてつエムザ」の裏側にある「越山甘清堂」では料金1000円で和菓子作り体験ができます。和菓子作りの難しさと楽しさを体験すれば和菓子を見る目も一気に変わるはずです。越山甘清堂では和菓子作り体験を含めて1時間程必要になります。

体験終了後はすぐ側の「めいてつ・エムザ黒門小路」で買い物する事をおすすめします。かぶら寿しの「四十萬谷本舗」、加賀麩の「不室屋」、佃煮の「佃煮食品」など金沢が誇る美食の一端を垣間見る事ができます。その後は徒歩で近江町市場へ赴き買い物を済ませ、帰路につくため金沢駅に向かいましょう。

最後にご紹介するモデルコースは金沢の温泉を心行くまで堪能する「温泉巡りコース」です。1300年の歴史ある湯桶温泉の立ち寄り可能な温泉を巡って、源泉が異なるお湯を楽しめるモデルコースです。長い距離を徒歩で移動する事になりますが、金沢の自然を楽しみながら汗をかき、温泉に入ってその汗を流すのは最高の贅沢ともいえるでしょう。地図を確認しながら道に迷わないようにしてくださいね。

このコースの詳細をご紹介します。まず金沢駅東口から北鉄路線バスに乗車し45分程の場所にある「湯桶温泉」停留所で下車します。その後徒歩15分程の場所にある「湯桶温泉総湯 白鷺(しらさぎ)の湯」に向かいます。無色透明無味無臭ななめらかなお湯が特徴の公衆浴場で、予約すればイノシシ鍋をいただく事もできます。

次の温泉は「板ヶ谷温泉 銭がめ」です。徒歩90分と結構な距離がありますが、銭がめのお湯は加水加温無しのまじりっけなしの「源泉かけ流し」です。じんわりと体を温め湯冷めがしにくい温泉で、冬にこの温泉に浸かれば車の窓を開けながらでも帰れる程効果があるそうです。また皮膚病やアトピーにも効果があると言われています。

最後の温泉は「浅の川温泉 湯楽」です。こちらも徒歩40分程と距離がありますが、源泉100パーセントでサウナや露天風呂がついている贅沢なお風呂となっています。2箇所の源泉から泉質の異なるお湯が豊富に湧き出していて、治療泉としても利用できる温泉です。湯楽のお湯を堪能したら徒歩20分程の場所にある「湯桶温泉」停留所からバスで金沢駅へと戻りましょう。

金沢の人気観光名所とおすすめのモデルコースをご紹介しました。地図に行く場所の目印はいくつついたでしょうか?ご紹介した通り、歴史的建築物や美味しい食べ物、伝統的なお菓子作り体験など、大勢の人が楽しめる観光場所となっています。これを機に地図を持って金沢へと足を運んでみてはいかがでしょうか。地図には乗っていないあなたのお気に入りの場所が見つかるかもしれませんよ。