熊本弁は方言の中でもかわいい？魅力的な言葉を喋る熊本県民に迫る！

かわいい方言を喋る女の子に、くらっとしてしまった経験はありませんか？最近「方言女子」が非常に人気を集めています。その中でもかわいい方言だと評判なのが、熊本弁です。そんなかわいい熊本弁と、魅力的な言葉を喋る人達が暮らす熊本県のみどころをご紹介します。

かわいい言葉を喋る魅力的な県、熊本県は九州の中央に位置する県です。県庁所在地は熊本市で政令指定都市に指定されています。昔の肥後国にあたり、以前は隈本と書かれていました。「隈」の文字に「畏（おそれる」が含まれるため、武将が住む土地としてふさわしくないと考え、加藤清正が「熊」の字に変更したという説があります。

まず、最もポピュラーで基本的な熊本弁をご紹介します。語尾に「～ばい」をつけると、「～だよ」「～です」の意味になります。例えば「日曜日会えるの楽しみにしとるばい」ならば「日曜日会えるの楽しみにしてるね」になります。語尾が変わるだけで、とてもかわいい印象になりますね。

語尾に「～ばい」を使うと、何も付いていない標準語よりも、雰囲気が柔らかくて優しい言葉になりますね。「元気もらったばい」なんて言われたら、途端に嬉しくなってしまいます。熊本弁がかわいいと言われる理由が、だんだんと垣間見えてきましたね。

熊本弁で「だご」とはお団子という意味もありますが、「とても」「大変」という意味で使われます。地域によっては「だごんごつ」と使う場合もあるようです。例えば「だごかっこええ」だと、「とてもかっこいい」という意味になります。「お団子」と「とても」が同じ単語で表現されるのも面白いですね。

「だご好きばい」つまり「大好きです」なんて熊本弁でかわいく言われたら、なんだかキュンとしてしまうかもしれませんね。熊本弁を喋る女性から言われたら、たとえ好意がなかったとしても、言葉の響きのかわいさに負けて、ついつい付き合ってしまうかも！？

「がまだす」とは「頑張る」「働く」「精を出す」といった意味になります。例えば「よう、がまだしなはるなぁ」と言われたら「よく頑張ってますね」と褒められたことになります。言われるととても嬉しい言葉のひとつと言えますね。

現在熊本県は2016年4月に発生した「熊本地震」の復興真っ只中なので、いたるところで「がまだせ」の言葉を見ることができます。まだまだ全てが元通りとはなっていないのが現状なので、1日も早く元の街に戻ってもらいたいですね。がまだせ！熊本！

「いっちょん」とは「ひとつも」や「全く」「全然」といった意味で使われています。例えば「いっちょんわからん」とは「全然わからない」という意味になります。なんだか響きがかわいい言葉なので、全然わからないと言われても許してしまいそうですね。

「とっとっと」とは、「取っているの？」という意味で使われます。例えば劇場やスタジアムなどで、「こことっとっと？」と聞かれたら「はい、とっとっと」と答えてみましょう。「この席はもう取ってあるの？」「はい。もう取ってあります」という会話が成立します。

言葉の最初に「ぎゃん」がつくと、「このように」や「こんな風に」という意味です。例えば「ぎゃんすっとたい」は「こうやってやるんだよ」となるわけです。ちなみに「どぎゃん」になると、「どんな」という意味になります。一文字加わるだけで意味が変わってくるので、おもしろいですね。

「むしゃんよか」とは「かっこいい」という意味の言葉です。「武者振りがいい」から派生し「武者ん良か」と使われるようになりました。例えば「むしゃんよか人ばい」なら「かっこいい人ですね」となりますね。街角でかっこいい人を見かけた時「今の人むしゃんよか～」と使ってみたらいかがでしょうか？

「さしより」は「とりあえず」や「まず」の意味で使われます。例えば居酒屋などで「さしよりビールば！」という言葉を耳にしたら、「とりあえずビール！」という定番の注文方法になりますね。熊本でお店に入った時、耳をすませて聞いてみてください。

熊本弁を話す方が、熊本県以外の場所で居酒屋に入り「さしよりビールば！」といつも通り注文したところ、刺し盛とビールが出てきた、なんて勘違いによる笑い話もあるそうですよ。そんなほっこりしたエピソードも、方言の魅力のひとつだと言えますね。

「あとぜき」とは「自分で開けたドアは自分で閉めること」を一言で表現できる熊本弁です。「自分で開けたドアは、ちゃんと自分で閉めなさい！」と怒るところを、「あとぜきばせんね！」の一言ですませられるのは、非常に便利な言葉ですね。

学校の教室のドアや、お店のドア周辺には「あとぜき」と一言書かれているところがたくさんあるそうです。わからない人にとったら「？」と思うかもしれませんが、覚えてしまえば「ドアを開けたら閉めよう」を一言で表すことができるので、非常に効率的な言葉と言えますね。

「肥後もっこす」とは、純粋で正義感が強く頑固な熊本県民の県民性を表した言葉です。津軽じょっぱり、土佐いごっそうと並んで、日本三大頑固のひとつに数えられています。主に男性に対して使うことが多い言葉のようです。九州男児の中でも気性が激しいといわれる肥後もっこす、亭主関白タイプが好きな人にとっては魅力的ですね。

熊本県と言えばなんと言っても熊本城でしょう。熊本地震で被害を受けたため、現在は修復工事中で多くの部分に立ち入りはできません。ですが、傷つきながらもなお力強く建ち続ける姿に、何か感じるものがあるかと思います。二の丸広場は立ち入り可能ですので、そこから熊本城を眺めてみてください。

熊本城は、肥後の虎と呼ばれ、戦国武将の中でも人気が高い加藤清正が築城したお城としても有名です。日本三名城のひとつとも呼ばれ、「武者返し」と言われる形状の石垣も大きな見所となっています。熊本に行ったら一度は訪れたい場所ですね。

熊本の観光スポットとしてもう1つ外せないのが、阿蘇山です。380平方キロメートルもの面積を誇るカルデラは、世界最大級です。火山活動が落ち着いている時期は、火口周辺の見学が可能ですが、火山活動が活発になると立ち入りが規制される場合もあります。十分に情報を確認してから訪れるようにしましょう。

阿蘇山周辺はドライブコースとしても有名です。頂上に行くまでの間の草原には牛や馬が放牧されており、のどかな景色が広がっています。。ドライブを楽しむだけでなく、アクティビティも充実しています。馬に乗って草原を散歩できるホーストレッキングや、熱気球やパラグライダーを楽しむことができるので、ぜひ体験してみてください。

熊本の名物料理をいくつかご紹介します。まず押さえておきたいのが、馬刺しです。熊本県内には馬刺し専門店も多数出店していますが、居酒屋などでも手軽に楽しむことができます。様々な部位の馬刺しが食べられるのは、熊本ならではと言えますね。最近では刺身だけでなく、馬肉の焼肉やお寿司なども人気のようです。

スイーツ代表はいきなり団子（いきなりだご）です。お餅の中にさつまいもとあんこが入っているお団子で、熊本の郷土料理として非常に有名です。熊本ではいきなり団子味のご当地ポテトチップスや、お菓子も数多く販売されているほど、人気の高いお菓子です。

熊本らしいお土産として「熊本方言トランプ」はいかがでしょうか？熊本限定販売のこのトランプは、熊本の人気キャラクターくまモンがプリントされており、トランプとして遊べるのはもちろん、熊本弁も覚えることができます。まさに一石二鳥の優れものですね！

子供から大人まで楽しめる「熊本方言トランプ」、一緒に遊んだら盛り上がること間違いなしですね！お子さんがいるご家庭へのお土産におすすめの商品といえるでしょう。トランプで遊んだ途端、突然お子さんが熊本弁を話し始めてしまうかもしれませんね。

かわいい方言熊本弁と、熊本県の魅力についてお伝えしました。熊本に行ってみたくなってきた方もいらっしゃるのではないでしょうか？せっかくですから、いくつか熊本弁を覚えて使ってみるといいかもしれませんね。熊本の人達とぐっと距離が近づくことでしょう。