昇仙峡ロープウェイから紅葉を楽しもう！おすすめの食事処も紹介！

昇仙峡は甲府盆地の北に位置する日本有数の景勝地です。高低差のある荒川上流に浸食で形成された花崗岩の断崖や絶壁、奇岩が続く渓谷美で知られ、紅葉のシーズンには多くの観光客が訪れる観光名所です。ロープウェイ乗り場を中心に昇仙峡の紅葉と人気スポット、食事処のご紹介です。

昇仙峡観光の入り口となる荒川上流に架かる三つのコンクリート構造の橋です。大正14年竣工の県内最古のアーチ橋として知られ、上流の仙娥滝にいたる5キロの渓谷は、紅葉の季節には周囲を赤く染める絵画のような世界が広がります。橋を渡って左折すると奇岩の続く渓谷道です。駐車場とトテ馬車の乗り場があります。

長潭橋を渡ると天神森の市営駐車場があり、トテ馬車の乗り場があります。トテ馬車は明治時代には鉄道ができるまで主要な交通手段として使われた乗合馬車です。昇仙峡では長潭橋と能泉間の2キロを40分かけて、渓谷沿いの紅葉を楽しめます。ロープウェイとは別の観光ルートとしておすすめです。

【住所】山梨県甲府市平瀬町 【電話】055-287-2158(昇仙峡観光協会)

様々な名を持つ奇岩や断崖を眺めながら進むと｢愛のかけ橋｣の先に紅葉の絶景ポイント、天鼓林(てんこりん)があり、ハイシーズンには美しい紅葉の世界が広がります。山梨県の天然記念物に指定された見事な景観と、足を踏みならすとポンポンと鼓のような共鳴音がします。徒歩で散策される人には必見のおすすめスポットです。

山麓仙娥滝駅とパノラマ台駅を結ぶ全長1015メートルのロープウェイです。1964年11月に運行開始した歴史あるゴンドラからは眼下に荒川ダムの能泉湖や野猿谷が展望でき、常緑樹とモミジやカエデなどの紅葉が見事なグラデーションで迫る5分間の空中散歩を満喫できます。

【住所】山梨県甲府市猪狩町441 【電話】055-287-2111(昇仙峡ロープウェイ株式会社)

山麓駅から一気に300メートル登ったパノラマ台駅から徒歩5分の展望台です。南に富士山、西に中央アルプスの遠景がのぞめる絶景スポットです。パノラマ台広場からも富士山は遙拝できますが、澄んだ空気と秩父奥多摩に連なる緑豊かな山並みは、日常を離れた癒やしスポットとしておすすめです。

展望台からさらに徒歩で10分ほど登ると山梨100名山の一つ、標高1058メートルの弥三郎岳です。一枚岩に腰をおろすと南に富士山の遠景が望め、南アルプスや秩父連山を見渡す360度のパノラマは、時間を忘れるほど記憶に残る絶景です。眼下の右下の白い岩が展望台です。足元には充分注意して美しい紅葉を楽しんでください。

昇仙峡ロープウェイの開業と同時に、金峰山の麓から楢の木のご神木を移し祭った権現様です。今では縁結びや子宝、金運の仏神として知られます。しめ縄越しに振り返れば霊峰富士からの気の流れが和合権現を通り、日光へいたると言われ、弥三郎岳や浮富士広場などパワースポットが集中しています。

影絵の世界では多くのファンを持つ藤城清治の作品が展示されています。地下の展示室では暗闇に浮かび上がる色鮮やかな光と影の世界を体験できます。竹久夢二や山下清の作品も常設展示され、美術館好きにはたまらない場所です。ショップやドリンク無料の影絵サロンもあるので休憩にもおすすめです。

【住所】甲府市高成町1035-2 【電話】0287-74-2581

ロープウェイ乗り場に近い昇仙峡滝上にあり、女神を祀る子宝が授かる神社として知られます。夫婦の参拝者やお礼参りが途絶えることなく、紅葉と深い山肌を背にした、二つの白い鳥居が印象的です。2キロ離れた本宮の夫婦木神社は男神なので、時間のあるかたは足を伸ばしましょう。

【住所】山梨県甲府市猪狩町300 【電話】055-287-2222

昇仙峡ロープウェイ乗り場に近い、大きな白水晶のオブジェが目印の水晶博物館です。古くより水晶の産地と知られ、荒川源流の金峰山をご神体とする金桜神社では水晶のお守りが有名です。入場無料の館内は様々なクリスタルが展示され、地場産業でもある水晶の加工技術にもふれることができます。

【住所】山梨県甲府市猪狩町312 【電話】055-287-2101

ロープウエイ仙娥滝駅の横にある黄金色の愛くるしい鯉が泳ぐ池です。ロープウエイのスタッフが餌付けをしたそうですが、人の気配で寄ってくるフレンドリーな鯉たちに癒やされます。鳥居の下に鯉の石像があり、鯉の神様を祀るパワースポットです。何をお願いするのかわかりませんが、鯉と恋をからめていますね。

【住所】山梨県甲府市 猪狩町441 【電話】055-287-2111

ロープウェイの仙娥滝駅から徒歩で7分ほど戻ってゆくと花崗岩の浸食で作られた高さ30メートルの流麗な仙娥滝が現れます。日本の滝百選にも選ばれた景勝地であり、覚円峰の山麓に位置する人気スポットです。紅葉や新緑の季節には、中国の仙女の名を由来とする清流に多くの観光客が訪れます。

昇仙峡のシンボルとも言える切り立った花崗岩の岩肌が180メートルにおよぶ撮影ポイントです。荒々しい岩肌と周囲の緑と紅葉が織りなす景観は、何かが宿るかのような威厳さえ感じます。中国の泰山を彷彿させる岩の上で澤庵禅師の弟子僧侶覚円が修行したと言われます。肉眼でしか伝わらない昇仙峡の絶景です。

仙娥滝から徒歩で能泉方面へ進んだ昇仙峡橋の先に、花崗岩が折り重なった巨岩のトンネルがあります。岩の先端に隙間があるオーバーハングの不安定な姿が人気です。安全は確認されていますが、今にも崩れそうな自然の造形がスリル満点です。この先の能泉地区にトテ馬車の折り返し駅があります。

昇仙峡の入り口、長潭橋を渡ったトテ馬車待合所近くのお店です。明治23年創業の老舗店で、手打ち蕎麦や自家製味噌のほうとうが観光客に人気です。テラス席もあり、昇仙峡散策と食事休憩所としてもおすすめです。お土産コーナーもあり、市営駐車場に隣接した利便性も魅力です。

【住所】山梨県甲府市平瀬町3207 【電話】055-251-8121

仙娥滝まで徒歩10分の渓流沿いの人気店です。車が乗り入れできる最終地点として覚円峰や天狗岩をのぞむ抜群の景観と甲州名物のほうとうや岩魚料理などを楽しめます。利用者には駐車場が無料になり、昇仙峡の見所多い散策と食事やカフェ利用ができるおすすめスポットです。

【住所】山梨県甲府市高成町1026 【電話】055-251-8440

影絵の森美術館から徒歩で2分の場所にある食事処です。昇仙峡に来たら食べておきたいほうとう鍋の各種メニューと手打ち蕎麦が自慢の店です。デザートには銘菓ほうとう饅頭が付いてきて、昇仙峡の味を堪能できます。二名から予約できる｢ほうとう手打ち体験｣はその場で食べても、お土産にもできる体験メニューです。

【住所】山梨県甲府市猪狩町393 【電話】055-287-2131

藤原庵(ふじはらあん)は荒川ダムの先の黒平町にある人気店です。昇仙峡からは徒歩で行ける場所ではありませんが、地元の食通が通う口コミ評価の高いお店です。古民家を改修した素朴なたたずまいで食べるほうとうは、手作り味噌と山菜やきのこがたっぷり入った絶品料理として多くのリピーターが通います。

【住所】甲府市黒平町848 【電話】055-287-2553

ロープウエイ仙娥滝駅近くにある落ち着いた雰囲気のカフェです。鯉の泳ぐ池に面したウッドデッキからは見事な紅葉を眺めながらスイーツやランチを楽しめる癒やし空間です。抹茶のパンケーキやおにぎりセットなど、地元の素材を活かしたメニューが人気です。オリジナルの雑貨、リメイクしたバッグやアクセサリーも楽しめます。

【住所】山梨県甲府市猪狩町479 【電話】080-4815-0621

仙娥滝観光の立ち寄りスポット、ほうとう会館の向かいにあるカフェです。山梨県産のアカシア生ハチミツを使った｢ハニートースト｣はリピーター続出の人気メニューとして知られます。周辺は森の駅昇仙峡や影絵の森美術館など人気スポットがあり、一息つける場所としておすすめです。

【住所】山梨県甲府市猪狩町365-1 【電話】055-287-2081

例年11月の下旬の紅葉の季節に合わせた｢昇仙峡紅葉竹あかり｣が開催されます。円右衛門伝承館から仙娥滝にいたる散策道沿いに4000個の竹とうろうが、晩秋の昇仙峡を赤く染め上げます。日没から21:00まで仙娥滝一帯が幻想的な光に包まれる期間限定のイベントです。暖かくして出かけましょう！

【住所】山梨県甲府市猪狩町～仙娥滝一帯 【電話】055-287-2158(昇仙峡観光協会)

電車で来られる方は甲府駅南口バスターミナル4番のりばから昇仙峡口行きのバスが出ています。所要時間は約30分です。車利用の方は中央自動車道の甲府昭和ICから昇仙峡まで約30分のアクセスです。昇仙峡口からはグリーンラインでロープウエイ乗り場のある滝上まで20分です。

山深い昇仙峡の紅葉とロープウエイで巡る観光スポットをご案内しました。秩父多摩甲斐国立公園を代表する景勝地であり、荒川源流にいたる深く美しい渓谷美は秋に限らず新緑や冬の厳寒期にも、表情豊かに人々を魅了します。そんな山梨県の御岳昇仙峡へお出かけください。