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福島の方言まとめ!特徴的で面白いけど難しい!由来も合わせて紹介!

福島の方言まとめ!特徴的で面白いけど難しい!由来も合わせて紹介!
投稿日: 2017年11月18日最終更新日: 2020年10月8日

福島の方言と聞いてどんな方言を思いつくでしょうか?すぐに思いつくことは難しいかもしれません。変わった語尾が特徴的な福島の方言一覧があれば、より楽しく旅行や会話ができてしまうかもしれません。そんな福島で使われる面白い、特徴的な方言をまとめてご紹介します。

福島弁の面白い方言を知ろう!見出し

Photo by 吳姐夫

東北地方に属する福島県には地域によって少し方言が異なりますが、メジャーなのが福島弁。その名前の通り福島県全域で使用されています。南関東や新潟県の方言とも似た特徴をもちます。今回はそんな福島の方言の特徴をまとめ、面白い語尾など一覧も交えながらご紹介します。

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皆さんは可愛い方言と聞いてどこの県の、そんな言い方をする方言をぱっと思い浮かべますか?各県には魅力的で個性豊かな方言がたくさんあります。今回は可愛い方言をランキング形式で使用方法などとともにお伝えしていきたいと思います。

福島の方言特徴:濁音見出し

Photo by Dakiny

柿をカギ、酒をサゲなどと、音が濁ることが多いのが特徴です。このように語中・語尾のガ行(濁音)は、カ行(清音)子音はgとなって、正真正銘のガ行子音(濁音)は全て鼻濁音化してnと発音され、清濁の弁別が保たれることになっています。面白いです。

福島の方言特徴:同意や語尾見出し

次は方言の特徴です。相手に同意を求める「でしょうか」「じゃないですか」は「だべ」「だんべ」「だべした」とベえ言葉が多用されます。言葉の端には「コ」「メ」「パラ」などが付き、「犬コ」「犬メ」「朝っパラ」「ごうタカリ」(頑固な人)と言うような語尾が特徴的です。

福島の方言一覧語尾1:「した」「べした」見出し

「した」は「ちょっとした驚愕や感動」を表す効果があります。(1)「動詞」+「した」は、(例)メシ食うした(訳)ご飯、食べますね。となります。(2)「形容詞」+「した」(例)顔が赤いした(訳)顔が赤いですね。となります。(3)「名詞」+「だ」+「した」(例)田中さんって、美人だした(訳)田中さんて、美人だよね。というように訳されます。

べした。は「~」+「べ」+「した」とみて、強い断定を表す助動詞、べ(または、っぺ)+ちょっとした驚愕や感動を表すした、と考えると分かりやすいです。「どうしてあなたは、そうじゃないんですか」的なニュアンスを持ちます。べとぺの使い分けは福島の人達にとっても難しいと言われています。

(1)「動詞」+「べ」+「した」(例)メシ食ったべした(訳)ご飯を食べたじゃないですか。(それなのに、そうして食べてないというのですか。)(2)「形容詞」+「べ」+「した」(例)リンゴ、赤いべした(訳)リンゴが、が赤いですよ(それなのにどうして赤くないというのですか。)

(3)「名詞」+「だ」+「べ」+「した」(例)田中さんって美人だべした(訳)田中さんって美人だよな(それなのに、どうして美人じゃないというのですか。)以上の例のように、確かにどの文章も強い断定を含んでいることが分かります。

福島の方言一覧語尾2:「べ」「ぺ」見出し

Photo by 吳姐夫

「be」、「pe」はつぎのような使い方をします。(1)さあ、○○しましょう(let’s○○)は「勧誘のbe・pe」(2)○○に決まってるじゃないですか!は「強い断定のbe・pe」(3)○○なのかなぁ?は「ちょっと疑問のbe・pe」。基本的にはこの3つになります。

福島の方言一覧語尾3:伝聞の表現として「と」「すけ」見出し

「と」は、誰かの発言を引用するときに使われる表現です。標準語の「と」「って」と同じように使うことが出来ます。(例)おばけが出たんだと(訳)おばけが出たんだって。「すけ」は、もともと「と言う」に思い出しの「っけ」がくっついたもので、「と言う+っけ」が「すけ」と語形が変化したという説が強いです。

「すけ」は標準語に翻訳しにくいため少し特徴的です。その理由としては、情報源が不特定な場合には使えないからです。分かりやすく言うと、世の中に漠然と広まっている昔話の語りでは、特定の情報源があるわけではないので「すけ」を使うことが出来ません。(例)昔々、あるところに、じいさんとばあさんがいたんだと。ここでは、いたんだすけ、使うことが出来ません。

「すけ」は「という話だったっけ?」というような意味として、疑問文として使うことが出来ます。標準語の伝聞表現「そうだ」とは違うところになるので注意が必要です。(例)天気予報だと、今日は雨だすけか(訳)天気予報では、今日は雨だっけというように訳されます。

面白いシリーズ見出し

学校の授業の単位は1校時、2校時と数えます。校時という言葉を方言だと知らない人が多く、他県の人と学校での思い出話の際に「それ何?」と思われる経験のある人が多いそうです。他にも、それなんだっけ、オレにも教えでくんちぇ。または「~くれろ」。会津だと「くんつぇ」など特徴的な語尾が多いのが特徴的です。

よく使われる福島の方言まとめ一覧見出し

Photo by joncutrer

次に福島の方言で日常会話の中でよく使われる方言について動詞や名詞、形容詞、ちょっと変わったものまでを、一覧形式でまとめて紹介します。福島の人達は毎日使っているからすぐに意味が分かるけど、使い慣れていない人には少し複雑です。

動詞形の方言まとめ

「あいべ」は、はやく来なさい。「いがんに」は、行けないという意味です。嫌と発音が似ています。反対に「いがんしょ」は、行きなさいという意味になります。「おちる」は、(乗り物から)降りるで、標準語の「落ちる」は「おっこちる」といいます。少し混乱してしまいそうです。「おっこむ」は(洗濯物を)取り込む。「ぼっこれる」は、壊れるという意味です。

名詞系の方言まとめ

「おちゃめんこ」は、おままごと。「おんつぁま」は叔父様、お爺さん。「かすかだり」は、お調子者。「こめら」は子供達という意味で、おめえら、とはまた違います。「とっつぁま」は、お父様という意味です。これはほかの地方の方でもすぐに意味が理解できます。「ほいど」は、乞食、浮浪者。「あげつ」は、とんぼ。「けんぴぎ」は、肩コリという意味で、けんぴぎがひどい。というようによく使われます。

形容詞の方言まとめ

「あんめ」は、あるまい・ありえないという意味で、驚いたときなどによく使われます。「こっつぁがねえ」は、くだらない。「こどい」は、くどい・濃いという意味です。くどいという言葉は広く様々な地方で使われているので、割とすぐに理解できます。

「ずない」は、大きいという意味です。ない、とついていると大きくないと勘違いしてしまいます。「ひゃっこい」は、冷たいという意味です。冷たい水にびっくりして「ひゃっこい!」などという使い方をします。「むすい」は、長持ちするという意味で、無水鍋と似ています。この傘はむすい、というように使います。

語尾系の方言まとめ

「くち」は、文章の語尾に付け、「なんてネ」という意味です。主に会津地方で使用されます。「くなんしょ」は、~してください。普段は「くんろ」を多用します。かわいい語尾です。「だから」は、そうだねという意味で、同意するときによく使います。標準語で言い訳するときなどによく使われる「だから」とはまた別なので、注意です。

「ほだ」は、そうだ、そうですという意味で、「ほだほだ。」と二回重ねてよく使用されます。「だぎんちょも」「だげんちょも」は、だけれどもという意味です。「だけんども」も同じように使われることがあります。「っちゃ」は、されるという意味です。某アニメの「だっちゃ」とは別のもです。

知ってると得な方言:日常見出し

「かっつぁぐ」は、引っ掻く。「おらほ」は、私の方。「肩こったー」は「けんぴぎはったー」という意味です。一回聞いただけでは何のことを言っているのかが分からない言葉で、福島の方言を知らない方からはしかめっ面をされるそうです。

「こらんしょ」は、いらっしゃいという意味で、荷物を持ち上げる時によく使う「よっこらしょ」とは別物です。「こわい」は、疲れたという意味です。何かがこわい時にはまた別の言葉を使います。「こまか」は小銭という意味です。「こまかない?」というように使われ、「細かくない?」と間違ってしまいそうです。

「せっがぐどーもない」は、いつもお世話になってますという意味です。「どーもない」は標準語では「どうしようもない」という意味で取れられる方が一般的なので注意したいです。「さすけね」は、仕方ないという意味で、「さすけね」は、さすかえ、「ねえ」は、差し支えない(山形県民)となっています。

知ってると得:名詞見出し

「ざらんべ」は、お葬式という意味で、地域によっては「ざざんぼ」とも言います。いわきの方になると、「じゃんぽん」といいます。少し「シャンパン」みたいにも聞こえ、一瞬お祝い事のような意味にとられてしまう事もあります。

「しゃっきばる」は、こわばる。肩が、しゃっきばる。というように使います。「ちゃっぽ」は、帽子という意味で、フランス語でも同じ意味でChapeau(チャポー)という言葉があります。意外なところで福島とフランスの繋がりを感じることが出来ます。

「はらくっち」 は、おなかがいっぱいという意味で、腹八分にも発音や表現が似ていますが、それとはまた違うものになります。「ほいぢょ」は、包丁という意味です。「まま」「まんま」は、飯という意味です。この言葉はほかの地方でも使われている言葉で有名です。

知ってると得:形容詞見出し

「みったぐねえ」は、不格好な、不細工な(見たくない)という意味で、みっともないと似ています。「もごい」は、可愛い。おなじみの「めんこい」「めんごい」も可愛いという意味で使います。

福島の方言は面白い!見出し

Photo by Atsushi Boulder

今回は福島の方言について紹介しました。今回紹介した方言の特徴やまとめ一覧以外にも、面白い特徴をもった福島独特の方言は、郡山地方の方言や会津地方の方言など、福島県全域で使われるものとはまた少し異なります。福島の方と話す機会や訪れる際には今回の記事を参考したうえで、自主的に習得して福島の方言を楽しんで下さい。

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