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本妙寺の頓写会祭りは加藤清正ゆかりの熊本の風物詩!駐車場や御朱印は?

本妙寺の頓写会祭りは加藤清正ゆかりの熊本の風物詩!駐車場や御朱印は?
投稿日: 2017年4月6日最終更新日: 2020年10月7日

毎年7月に行われる本妙寺の頓写会祭りは、夏の熊本を代表するお祭りです。清正公さんの愛称で親しまれている熊本の名将・加藤清正の命日前夜である7月23日に、本妙寺で写経した法華経を奉納する頓写会祭りが盛大に行われます。当日のアクセスや駐車場情報などをご紹介します。

頓写会祭りの舞台「本妙寺」見出し

本妙寺は、肥後熊本藩の初代藩主・加藤清正の菩提寺です。熊本市内の熊本城北西にある日蓮宗六条門流の寺であり、日蓮宗の熱心な信者であった加藤清正を祀る浄池廟(じょうちびょう)があることで有名です。浄池廟の奥には長い石段があり、これを上ると加藤清正の銅像があります。そんな本妙寺についてご紹介します。

本妙寺の2大イベント見出し

毎年3月の最終土曜日に開催され、参道に数千個の和紙灯籠が飾られ、満開の夜桜を楽しむ春の桜灯籠、そして7月に開催される、加藤清正の命日前夜である7月23日に、本妙寺で写経した法華経を奉納する夏の頓写会祭りには、幻想的な雰囲気が人気を呼び、県内外から多くの観光客が訪れて、各々の季節の風物詩として親しまれています。

本妙寺は熊本の人気武将・加藤清正の菩提寺見出し

加藤清正は、尾張地方の刀鍛冶・加藤清忠の息子として誕生しました。豊臣秀吉と縁戚関係にあったため、小姓として仕え、後中国遠征や山崎の戦いなどで手柄を重ね、賤ヶ岳の戦いにて「賤ヶ岳の七本槍」の一人に数えられます。その後九州征伐に際して肥後国領主となった佐々成政が、失政により失脚すると肥後北半国を与えられました。

肥後南半国の天草で起きた一揆を穏便に済ませようとした小西行長の説得を無視し出兵を強行し、瞬時に鎮圧を成し遂げました。 第1次朝鮮出兵では2王子と約200人の捕虜を捕えるなど獅子奮迅の活躍を見せましたが、現実的な和睦の道を探る小西行長や石田三成らとの確執が生じ、秀吉に讒訴されます。

清正は京に戻され謹慎処分の身となりましたが、伏見で大地震がおきた際に、謹慎中の身でありながら即座に秀吉のもとに駆けつけ、忠義を評価され豊臣の性を名乗ることを許されました。第2次朝鮮出兵でも活躍を見せましたが、秀吉の死により撤退します。

秀吉が死去すると豊臣家臣の武断派VS文治派の対立は激化し、前田利家が死去すると武断派7将で三成を襲撃するも未遂に終わります。その後の関ヶ原の戦いの際には東軍に属し、九州の西軍派と戦いました。東軍が勝利すると行長領であった南肥後を与えられ、52万石の大名となりました。

関ヶ原終了後徳川と豊臣の和解に奔走し、二条城での家康と秀頼会見を成功させるも、帰国途中の船内で発病。享年50歳で死去しました。猛将と呼ばれ、数々の武勲を立てた功績からか、戦上手の内政下手という印象を持たれることもありますが、実際は肥後において善政を施し、清正公(せいしょこ)さんとして現在も熊本で慕われています。

本妙寺の散策ルートは?見出し

市電もしくは市バスの本妙寺入口で降車し、JRの踏切を渡り昔ながらの商店街を進むと目の前に大きな仁王門が迫ってきます。コンクリート造りの門をくぐると長い参道で両側には塔頭が立ち並びます。両側の並木は桜の木で開花シーズン時は大勢のお花見客でにぎわいます。石段の手前の右側に大本堂があります。

参道沿いに沢山のお寺と長い石段があり、階段沿いの石灯籠の間から野良猫ちゃんが顔を覗かせることも。階段の苦手な方は、右側から上ってみましょう。真ん中に石灯籠が並ぶ胸突雁木(むなつきがんぎ)と呼ばれる176段の石段があり、これは「胸を突く苦しさを味わうほど急な石段」という意味だそうです。石段の幅は狭くて緩やかです。

猫達を探しながら歩いていると、いつのまにか石段の頂上へ。石段を上り切ると中門があり、入ると浄池廟があります。手前に拝殿、奥に加藤清正のお墓の本殿があります。右側に社務所があり、ここで御朱印を頂くことができます。また、境内の宝物館には加藤家・細川家の貴重な文書、書画、工芸品などが展示されています。(現在は休館中)

拝殿の左脇の道を進むと加藤清正の銅像のある展望台まで、300段の急な石段があります。体力的に結構きつい…ですが、長らく石段を登り切った後、熊本を一望できる大パノラマの眺めは最高です。展望台中央には右手に槍を掲げた加藤清正の立像が熊本市街を望んでいます。

展望台は熊本市内きっての夜景スポットとして人気を集めています。石段の途中で振り返って見るパノラマも、特に夕暮れどきは夕陽に染まった町並みが美しく、一見の価値ありです。また、年初めの初詣スポットとしても注目されています。

本妙寺の沿革見出し

加藤家代々の菩提寺で1585年、加藤清正が父・清忠の追善の為、日真の開山により大阪で開創。1600年、清正が熊本城の城主になると、熊本城内に移されました。1611年、清正が没すると、遺言状により中尾山の山頂に御廟所が造営されます。そして翌1612年頓写会が始まります。

しかし、1614年に起きた城内の火災により焼失し、浄池廟下の現在地に移転しました。明治になると神仏分離令により、浄池廟と本妙寺は神社と寺に分離し、1871年に、社殿のみが熊本城内に移され加藤神社となり、浄池廟の拝殿も撤去されました。西南戦争で大本堂が焼失しますが、浄池廟と合わせて再建され、1898年に現在の姿となりました。

日本一長い!本妙寺の御朱印見出し

そもそも御朱印ってなに?

元々は、お経を書き写す「写経」を行った後、寺院に納めた「納経」の証し。現在の御朱印は、納経を行わなくても頂くことができ、寺社の職員や僧侶、神職、氏子などが参拝した年月日、寺社名を墨書きし、御朱印を押します。一つ一つ手作業で書かれ、また朱印も各寺社のオリジナリティに溢れている為、参拝記録として人気があります。

本妙寺の御朱印をいただこう!

御朱印は専用の帳面があると授与いただけます。専用の帳面は「御朱印帳」や「納経帳」「集印帳」などと呼ばれます。いずれも墨や朱肉の吸収がよい和紙を使用していて、サイズは文庫本サイズからA5サイズまであります。ちなみに、本妙寺の御朱印は日本一文字数が多いことで知られています。

本妙寺の風物詩【春の桜灯籠】見出し

熊本に春を告げる桜灯籠祭り。毎年3月の最終土曜日の1日だけ、境内の寺院や灯籠がロウソクでライトアップされます。最近はテーマ性のある光のオブジェも飾られ、夜になると本妙寺の長い参道がロウソクの明かりでユラユラと染まります。また何百とある灯籠にも火が灯り、美しく幻想的なお祭りです。

本妙寺の風物詩【夏の頓写会祭り】見出し

毎年、加藤清正の命日前夜である7月23日に、写経した法華経を奉納する頓写会(とんしゃえ)祭りが行われます。加藤清正の三回忌に僧侶たちが法華経の一部69,384文字を一夜で写したことから、速いという意味の「頓」を用いて、「頓(すみやか)に法華経を写経した法会」というのが頓写会祭りの名前の由来です。

夜7時半を過ぎると、僧侶や信者の皆さんが団扇太鼓(うちわだいこ)を鳴らしながら胸突雁木の石段を上り浄池廟へ向かいます。そして1時間半に及ぶ写経の奉納と法要のあと、厳かに読経が続きます。また、この日はいつも静かな本妙寺の長い参道両側に、およそ500の露店が出て、毎年10万人近い人々が訪れる盛大なお祭りです。

本妙寺・頓写会祭りへの交通アクセス見出し

祭り当日は交通規制がひかれるため、自家用車で駐車場を利用するより、市電もしくは市バスを利用して本妙寺入り口で下車するのがおすすめ。徒歩10分ほどです。もしくは市内からタクシーを利用すれば15分ほどで到着します。また、頓写会祭りの際には、市電の本数が増便されます。※付近の有料駐車場は約1km離れたところにあります。

【頓写会祭り】 日時:7月23日 19:00~23:30頃(交通規制有り) アクセス:熊本市電本妙寺電停前下車 徒歩10分 駐車場:なし(※通常時は無料の駐車場有り)

【まとめ】本妙寺の情報はいかがでしたか?見出し

本堂に続く道中は、散策におすすめなスポットです。頓写会祭りの日以外は、敷地内の駐車場を利用することができ、また人も少なくゆったりとした雰囲気が楽しめます。すれ違う人と挨拶を交わしながら、石段登りにトライしてみては?加藤清正公の像まで辿り着けば、熊本市内を一望できる素晴らしい眺めに出会えます!

地震の爪痕が見られる熊本ですが、今年の夏も頓写会祭りは開催予定のようです。露店の出店は未定ですが、法要は行われるとのことですので、ご家族やお友達と納涼を楽しみつつ、熊本の復興を肌で感じてみてはいかがでしょうか?電停から歩くと、往復1時間以上かかると思いますので、歩き易い靴をオススメします。

【施設情報】 本妙寺 住所:熊本県熊本市花園4-13-1 電話:096-354-1411 駐車場:10台

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投稿日: 2017年4月6日最終更新日: 2020年10月7日

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