恵比寿のヱビスビール記念館は大人向けの工場見学スポット！試飲もあり！

1890年にヱビスビールが誕生したその場所に、ヱビスビール記念館は建ちました。旧店名は恵比寿麦酒記念館。現在ヱビスビールに関する知識を工場見学で得られると共に、ヱビスビールそのものを楽しめる施設になっています。どんなふうに楽しめるのか、ご紹介していきましょう。

ヱビスビール記念館は、恵比寿ガーデンプレイス三越地下一階にあります。そのアクセスの良さも相まって気軽に足を運べることで人気です。ヱビスビール記念館(恵比寿麦酒記念館)では工場見学がメインです。誰でも自由に見学することができる無料の自由見学とガイドの説明付の有料の見学ツアーが選べます。

自由見学は、受付をし、ヱビスギャラリーで見学です。ヱビスビールの誕生からこれまでの歴史を資料や映像などから知ることができます。ヱビスビール第一号の実物ビンに感動し、当時のレトロなビールのポスターやラベルなどを見学。今見るととてもおしゃれなデザインやイラストです。所要時間は約20分ほどになります。

ヱビスビール記念館の人気工場見学ツアーは、有料ガイドツアーです。料金は500円。受付を済ませ、ヱビスギャラリーに向かいますが、こちらはブランドコミニュケーターの方によるガイドがあります。わかりやすくエピソードをまじえて話してくれますので、ヱビスビールのことを詳しく知ることができます。

ツアーではビールの注ぎ方も教えてくれます。ビール七、泡三の割合が理想だそうです。半分まで勢いよく注ぎ、あとはゆっくりと注いで、九分くらいまでいったところで、あとは泡が満たしてくれるまで待つそうです。泡のキメが細かくなり、苦みが弱くなってまろやかなビールの味になるそうです。

ヱビスギャラリーを出ると、コミニュケーションステージに向かいます。このツアーの人気であるヱビスビールの試飲ができます。二種類のヱビスビールをテイスティングすることができます。ヱビスビールと琥珀ヱビスの二種類の試飲ですが、季節によって試飲のビールは変わることがあるそうです。所要時間は約40分ほどです。

ヱビスビール記念館工場見学にについての詳細です。工場自由見学は基本の開館時間利用となります。開館は11時から19時まで(入場は18:30)、休館日は月曜ですが祝日の場合は翌日が休みになります。その他年末年始は休館で、臨時休館する場合もあるということです。

工場有料ガイドツアーの時間は平日の場合、11時から17時までで、10分開始と40分開始の１時間２回。ただし17時代は10分開始が最終になります。土日祝日は同じく11時から17時までで、10分開始と30分開始と50分開始の３回です。最終は17時30分になります。開始の10分前には集合しましょう。

工場見学有料ツアーの料金は、大人が500円、中学生から20歳未満が300円、小学生以下が無料になります。500円でテイスティング二杯のヱビスビールはお得です。試飲はもちろん大人だけです。未成年は試飲できませんので、ソフトドリンクがツアーについていて飲むことができるようです。

ヱビスビール記念館にはテイスティングサロンというフロアがあります。有料(400円)でさまざまなヱビスビールを楽しむことができるところです。ヱビスコインを販売機で買いいろんなヱビスビールを飲むことができます。ツアーの試飲だけでは足りないと言う人にはもってこいの場所です。

こちらで飲めるのはヱビスビールの他に、ヱビスプレミアムブラック、琥珀ヱビス、ヱビススタウトクリーミートップ、ヱビスプレミアムミックス。その他ヱビスビールを使ったピアカクテルもあります。テイスティングというからには試飲と言うべきなのでしょうが、豪華すぎる試飲です。もちろんノンアルコールやソフトドリンクもあります。

テイスティングサロンではビールとは別料金ですが、軽食も楽しめます。軽食とは言えないくらいのレベルのものですが。チーズやナッツ類の盛り合わせやソーセージ、ホットドッグ、おでん、餃子、薬膳麻婆豆腐、オリジナルの海鮮オードブルなどもあるそうです。ビールに合うおいしそうなものばかりがそろっている感じです。

テイスティングサロンでは、ビアカクテルがありますが、こちらは毎月変わるので、それを楽しみに訪れる人も多いようです。季節を感じるオリジナルのビアカクテルです。おつまみとのセットで、そのセット内容も少しずつ毎月違うらしく、ビアカクテル好きは何度も通ってしまいそうです。女性だけでなく男性もはまりそうな感じです。

ヱビスビール記念館のショップには、お土産にはぴったりの、オリジナルデザインなものがいろいろそろっています。人気はやはりヱビスのラベルマークが入ったビアジョッキとビアマグカップです。レトロなラベルのポストカードなどもここでしか買えないおしゃれなデザイン。ヱビスの和風なTシャツも人気のお土産です。

お土産で人気なのは、グッズだけではありません。ショップの台にずらりと並んだおつまみの数々はどれもみんなビールにぴったりのものばかり。厳選されたお菓子やナッツ類などの中で一番人気が、塩えんどうだそうです。ほどよい塩加減がおいしくて、ビールがとまらなくなること間違いなしです。

ここでしか買えないお土産として、ヱビスと作家やブランドとのコラボ商品があります。和の技術と独自なデザインを凝らしたオリジナルな品々は粋でお洒落なものばかり。家族や友人へのお土産にも喜ばれること間違いないでしょうし、自分の記念品としてもいいお土産になります。

布具ブランドの「KURAKIN」とのコラボのランチョンマット。「KURAKIN」の“のこり染め”は食品を作る過程で出るのこりを原料とした染色。「木漆工とけし」の器、「カネコ小兵」のガラスのような焼き物ぎやまん陶、けずり箸の「兵左衛門」とのコラボヱビス箸。飲み物を美しく見せる「松徳硝子」のうすはりタンブラー。

左官の技術を使って作られた珪藻土のコースターは「イスルギ」とのコラボの土のコースター。会津木綿の守袋は「ポンピン堂」とのコラボ。美濃の手漉き和紙の「コルソヤード」とのコラボでは恵みハガキを。ガラス作家の「木下宝」とのコラボのコロコログラスは人気の一品です。

ビールを登場人物においしそうに飲ませる描写が多くて、有名なのが夏目漱石です。中でもヱビスという名前がはっきりと出てくる小説があります。「二百十日」という作品ですが、主人公である自分自身がある宿に泊まった折、「ビールはあるか」と女中さんに聞いたところ、「ビールはありませんが、ヱビスならあります」と答えた場面。

「吾輩は猫である」の猫も人間とおなじように愉快な気持ちになりたいとビールを飲んでしまいます。それらのことに結びつけてのお土産がこちらの記念館にあります。「文学堂」の和綴じノート。二百十日や吾輩は猫であるをモチーフにした和風でお洒落なデザインのノートです。女性に喜ばれそうなお土産です。

ヱビスビール記念館はアクセスがとても便利です。「東京に来たからいってみたいな」という観光客も、たとえこちらが目的の旅でなくてもアクセスの良さは、ついでに足を向けてみようという気になりますし、地元の人も電車でのアクセスの便利さから、気軽に利用することができます。

電車でのアクセスは地下鉄なら日比谷線「恵比寿」駅、JRなら山手線「恵比寿」駅で下車します。「恵比寿スカイウォーク」という渡り廊下がガーデンプレイスまでつながっています。記念館は三越の地下一階。「スカイウォーク」の終点から徒歩3分で、駅から合わせて10分くらいで着きます。安心して飲めるのもアクセスの良さです。

渋谷の地にニコニコ恵比寿顔のビールが降りたってから120年以上たちました。何もなかったこの土地は今最高のアクセスをともなって人々が集まり活気に満ちています。みんながいつもニコニコと恵比寿顔でビールが飲めるように、仲よく明るい世の中であることを願って、ヱビスビールを飲みに出かけましょう。