札幌・大通公園はイベント満載の観光スポット！おすすめの楽しみ方は？

札幌市の中心に位置する札幌・大通公園は大通西1丁目から大通西12丁目までの全長1.5kmの特殊公園です。一年を通じてたくさんのイベントや祭りが催され、また美しい花や樹木も楽しめることから市民や観光客に人気の憩いの場となっています。イベント、観光情報から駐車場の情報までお届けしますのでぜひ最後までご覧ください。

札幌・大通公園付近は札幌駅やすすきの、ショッピング、グルメスポットにアクセスが良いエリアで地下鉄やバスなど交通アクセスも便利な地域です。JR札幌駅から徒歩で行くこともできますが、約12分程かかります。暖かい時期は良いかもしれませんが、冬はかなりの寒さですので交通機関を利用する方がよいかもしれません。

JR札幌駅を利用される場合、地下鉄に乗り換える方法が便利です。地下鉄東西線、南北線、東豊線「大通駅」下車後、徒歩1分程で行くことができます。バスを利用する場合は3分程で到着できます。駐車場も複数あります。大通公園西7丁目内にインフォメーションセンター、大通公園西3丁目内に観光案内所があり案内や相談に応じてくれますのでぜひご利用下さい。

明治2年に北海道開拓使によって碁盤の目状の区画が設計され、明治4年に中心部を北と南に分ける火防線がつくられたことが大通公園のはじまりとなりました。明治42年に造園の権威であった長岡安平が招かれ、整備計画を依頼し、戦後には教会が建てられました。その後公園となり市民の憩いの場として整備が進められ現在の姿となっています。

公園の花壇は、開拓史が西洋の花を植えたことがはじまりとされており、昭和27年には市内の園芸業者がボランティアで花壇を作りました。その後、花壇づくりを競い合うコンクールが始まり、企業もスポンサーとして参加するなど体制が整ってきました。現在ではコンクール花壇やスポンサー花壇など42の企業が花壇の維持に協力しています。

札幌・大通公園は大きく分けて5つのゾーンに分けられています。西1、2丁目の「国際交流ゾーン」は国際親善の空間で、主な施設としてはテレビ塔やボーダー花壇があります。西3から5丁目の「水と光のゾーン」には噴水や石川啄木の歌碑があります。西6から9丁目の「遊び・イベントゾーン」には遊具やコンサート会場が設置されています。日時計や開拓記念碑もあります。

西10、11丁目の「歴史・文化ゾーン」には北海道開拓を行った黒田清隆の像があります。西12丁目の「サンクガーデンゾーン」の中央には水路が引かれ、周りにはバラ園が広がっています。こちらのゾーンには札幌市資料館があります。大正15年に札幌高等裁判所として建てられたもので、歴史を感じさせる雰囲気を持つ建物です。

札幌・大通公園には4月上旬から10月中旬まで様々な花が咲き誇ります。春はクロッカス、桜、チューリップ、初夏はツツジ、ライラック、アジサイ、秋はノウゼンカズラやサルスベリが主に咲きます。どの季節に行っても花が楽しめますので花が好きな方にはおすすめのスポットです。花壇は6か所あり、ボランティアや企業によってきれいに整備されています。

特にライラックは有名でアメリカからもたらされたものと言われています。寒い気候を好む花なので、札幌の街に広まっていきました。現在では札幌の木として選定されています。大通公園以外の公園でも見ることができます。5月中旬から6月中旬が見頃です。初夏の香りを感じることができるライラックを見にぜひ大通公園を訪れてみて下さい。

札幌・大通公園内で4月下旬から10月上旬にかけて名物の「とうきびワゴン」が登場します。明治時代からあると言われており、北海道産のとうもろこしを使った「ゆでとうきび」や「焼きとうきび」があります。それぞれ300円です。とうきび以外にもじゃがバター、黒もちきび、とうきびとジャガイモのセットや飲み物も売っています。

大通西1丁目、3丁目、4丁目はいつも出店している場所で、その他はイベント時に臨時で出店する形になっています。営業時間は9時30分から17時30分で雨の日は出店されませんのでご注意ください。北海道産のとうもろこしは柔らかくて甘く満足して頂ける味だと思います。札幌・大通公園にお越しの際は名物のとうきびをぜひお試しください。

札幌・大通公園の一番有名なイベントと言えばさっぽろ雪まつりです。毎年2月上旬から下旬にかけて開催され、多くの観光客で賑わいます。雪まつりの会場は「大通会場」「つどーむ会場」「すすきの会場」の3つがあります。大通会場では迫力ある氷像を見ることができます。つどーむ会場では雪のすべり台が設置されており子供も楽しめる会場となっています。

すすきの会場ではコンクール作品など個性あふれる氷像を見ることができます。ライトアップも行われ幻想的なイルミネーションを楽しむことができます。雪像コンクールでは海外のチームも多数参加して国際色溢れる作品を楽しむことができます。氷像を触ったり乗ったりすることができるスポットもあります。札幌の一大イベントの雪まつりにぜひお越し下さい。

YOSAKOIソーラン祭りは高知県の「よさこい祭り」と｢北海道のソーラン節｣を一緒にした祭りです。200万人の観客が訪れる市内最大のイベントです。開催時期は6月上旬で大通公園以外でも市内各所で開催されており、期間中は札幌は熱気に包まれています。最大の魅力は迫力ある踊りと衣装やメークで、観客も飛び入りで参加できるのも楽しみの一つです。

YOSAKOIソーラン祭りの参加チームは北海道だけでなく全国各地から参加します。観客は審査に参加することが出来ます。大通公園では全国の名産品を味わえるブースも設置されます。北海道のおいしい食べ物がたくさん集まりますので観光客にも人気です。見る人に元気を与えてくれるYOSAKOIソーラン祭りをぜひ一度見て頂きたいと思います。

さっぽろオータムフェストは札幌のご当地グルメが大通公園に集まるお祭りです。札幌の食をテーマにしており、旬の食材が味わえます。開催時期は9月中旬から10月上旬で200万人以上の観光客が訪れます。エリアによって雰囲気が変わるので色々なお店を食べ歩くのもいいかもしれません。営業時間は10時から20時30分までです。テント席があるので雨でも大丈夫です。

札幌のご当地グルメであるラーメンやスープカレーを始め、市内の人気レストランのシェフの料理も食べることができます。ズワイガニやウニなどの新鮮な魚介類やジンギスカン、ザンギなどの北海道グルメも味わえます。ワインや日本酒などのお酒とおつまみを楽しめるコーナーもあります。北海道の秋の味覚を堪能できるお祭りです。

さっぽろホワイトイルミネーションは昭和56年に始まり、現在では札幌を代表するイベントとなりました。会場ごとにテーマが決まっており、様々なイルミネーションを楽しめます。暖かい食べ物や飲み物を販売しているコーナーもあり休憩スペースも充実しています。ミュンヘン・クリスマス市in Sapporoなどコラボレーションイベントもあります。

冬の風物詩として大通公園を彩るさっぽろホワイトイルミネーションは2017年10月に日本三大イルミネーションに認定されました。噴水の中に雪の結晶の形のイルミネーションを設置したり、噴水の周りに宮殿のイルミネーションを設置したものもあります。赤いハートモチーフのツリーやガーデン風のフォトスポットもあり来場者は撮影を楽しめます。

札幌のお祭りと言えば「さっぽろ雪まつり」というイメージが大きいと思いますが、「さっぽろ夏まつり」もあります。北海道は夏が短いので、夏を思いっきり楽しむという目的で昭和29年から開催されています。毎年100万人以上が訪れる大規模なお祭りです。ビアガーデンでは約13000席が用意され、国内最大級の規模とされています。

国産だけでなく世界の珍しいビールも飲むことができ、ビールに合うおつまみのメニューも豊富です。「北海盆踊り」という北海道の盆踊りも開催されます。海外からの観光客の方も多くなり、毎年賑わいを増しています。仮装コンクールでは個性的な衣装でお祭りを盛り上げます。その他、アンティーク雑貨の販売を行う「さっぽろバザール」もあります。

札幌大通地下駐車場は地下鉄大通駅と連結しているので、大通公園を観光する際に便利な駐車場です。366台収納できます。車いすに対応できる専用駐車スペースも4台分あり、地下街と直結する身障者対応エレベーターもあります。車いすやベビーカーを利用する方も安心の駐車場です。営業時間は8時から22時までです。

宿泊駐車は出来ませんのでご注意下さい。料金は最初の1時間は390円でそれ以降は30分ごとに200円です。朝8時から10時、または17時以降に駐車した場合サービスタイム料金が受けられます。オートバイ用の駐車場はありません。札幌大通地下駐車場以外では、大通公園付近に複数のコインパーキングがあります。

大通公園の西1丁目にあるさっぽろテレビ塔は公園のシンボル的な存在です。写真撮影のスポットとしてもおすすめです。夜はライトアップされ、ライトアップとイルミネーションが切り替わるタイミングがあり、必見です。札幌の景色を一望できる展望台は観光客に人気です。地上約90メートルの展望台からは日本海や石狩平野なども見ることができます。

YOSAKOIソーラン祭りなどのイベントも展望台から見ることができ、地上で見るのとは違った雰囲気でおすすめです。どの季節も絶景が臨めますが、特に冬はイベントやお祭りでイルミネーションが綺麗なので夜間にのぼることをおすすめします。展望台入場料は大人720円です。営業時間は9時から22時です。大通公園に来た際はぜひ訪れて頂きたい観光スポットです。

札幌市時計台は大通公園の近くにある歴史的建造物です。国指定重要文化財であり明治時代の貴重な建物として保存されています。観光客の記念撮影スポットとして有名な時計台ですが、元は札幌農学校の演武場として建築されました。入学式・卒業式などが行われ、中央講堂として使われていたそうです。現在は1階は展示室として時計台を学べるスペースとなっています。

2階のホールは演奏会などに使用されています。夜はライトアップされますので昼間とは違う雰囲気の時計台もおすすめです。駐車場はありませんので車を利用される方は近くのコインパーキングをご利用下さい。料金は大人が200円で、高校生以下は無料となっています。営業時間は8時45分から17時10分までです。

サッポロファクトリーはレストランや映画館がある商業施設です。11月上旬から12月下旬までイルミネーションが楽しめます。館内には十勝から運ばれてきた15メートルのトドマツを使ったジャンボクリスマスツリーが飾られます。3万個の電球が装飾され、色とりどりの電球が輝く様子は圧倒的な美しさです。館内全体は15万個のイルミネーションが施されます。

1時間ごとに行われる音楽と光のショーも人気です。クリスマスツリーを見ながらレストランで食事もできます。規模の大きなイルミネーションで見ごたえがあり、クリスマスシーズンの観光スポットとしておすすめです。点灯時間は16時から22時です。駐車場は第1駐車場、第2駐車場、第4駐車場と3つの駐車場が用意されています。

最後までご覧頂きありがとうございました。札幌・大通公園ではどの季節も絶え間なくイベントやお祭りが行われ、札幌の街を盛り上げています。自然も豊かで癒される場所でもあり、また夜間のイルミネーションでは昼間とは違うロマンティックな雰囲気を楽しめます。季節ごとに違う魅力のある大通公園にぜひ足を運んでみて下さい。