夙川の桜・2018年の開花予想や見頃は？ライトアップ情報などお届け！

「さくら名所100選」にも選ばれた桜の名スポット、夙川公園の河川敷。毎年春になると、満開の桜を見ながらお花見や散策を楽しむ多くの人で賑わいます。桜スポットとして知られる夙川の見どころや、2018年の開花予想・見頃など気になる情報を見ていきましょう。

夙川公園は、夙川河川敷緑地と言って河川全体が公園として整備されている都市公園です。昭和24に1000本の桜が植栽されてから、現在では約1600本という数の桜が植えられています。また、桜だけでなく松の木も約1520本生えており、桜と合わせて見ものです。夙川公園は日本の歴史公園100選にも選ばれています。

桜は開花予想が気になるところですが、毎年3月中旬頃から西宮市の特設サイトで開花予想が発表され、見頃なども確認することができます。夙川公園の桜は1600本という数の多さも見どころですが、桜の種類が多いことでも有名です。ベストタイミングを逃すことがないよう、事前に2018年の開花予想の情報をチェックしておきましょう。

桜の開花予想ですが、例年3月下旬から4月上旬にかけて見頃を迎えます。その年の気候などによって多少前後はあるものの、2018年も例年通りの開花予想となるでしょう。1600本という圧倒的な数の桜ですが、さらに桜の種類は10種類を超えるそう。最も多い種類の「ソメイヨシノ」は約1200本植えられており、その他にも様々な桜を見ることができます。

大島桜（おおしまざくら）、鬱金（うこん）、閑山（かんざん）、寒緋桜（かんひざくら）、普賢象（ふげんぞう）などがあり、種類が違えば花びらの形や花の色も違うので、それぞれの桜をよく観察してみるのもおすすめです。河川敷にはさくら情報パネルが設置されていて、現地で確認もできますが、開花予想を事前チェックする時に合わせて種類も確認しておきましょう。

夙川の河川敷に咲く桜の種類のうち、「夙川舞桜」と「西宮権現平桜」は西宮市で生まれた新種の桜として知られています。夙川舞桜は、最初は薄いピンク色の花が咲き、徐々に白色に変化する半八重から八重咲きの桜です。夙川周辺の桜から自然交配によって生まれ、平成17年に市民の投票によって夙川舞桜という名前が付けられました。

もうひとつの桜は西宮権現平桜と言って、桜博士と呼ばれる笹部新太郎氏が日本一といっていい位のヤマザクラと絶賛した「権現平桜」の種子に由来しています。美しい大輪の白い花が特徴的な一重咲きの桜。バイオ技術によって増殖され、大切に育てられている桜です。西宮に来たなら、ぜひこの2種類の桜も観賞を楽しみましょう。

夙川公園で最も人気のエリアは、夙川駅から苦楽園口駅までの区間です。特に大井手橋のあたりはちょうど合流地点になるので、多くの人で混み合います。賑やかな雰囲気で桜を楽しみたいならおすすめのエリアです。美しい満開の桜は見応えがあります。夙川駅からさくら夙川駅を経て香櫨園駅までのエリアは、少し落ち着き地元の方も花見に来るスポットです。

香櫨園駅から南側は比較的人も少なく、落ち着いて花見を楽しむことができます。なお、夙川舞桜と西宮権現平桜は、JRさくら夙川駅の近くに植えられています。ぜひ見に行きましょう。花見に行く際は夙川公園には屋台の出店などはないので、食べ物や飲み物は持参しましょう。そして必ずゴミを持ち帰ることも忘れずに。

夙川公園は花見だけでなく、桜の撮影スポットとしても人気です。桜の数も種類も多いので、様々な表情の桜の写真を撮ることができるのでおすすめです。特に苦楽園口駅周辺では、甲山を背景に桜を撮るアングルや、阪急甲陽線の電車と桜を同じフレームにおさめるなど、写真好きにはたまらないショットがたくさん撮れると人気です。

全国でも有名な桜スポットでは、夜のライトアップも見どころのひとつになっています。ここ夙川公園でも2016年からライトアップが始まり、見頃である4月初旬に夜の光に照らし出された美しい夜桜を楽しむことができます。全長で2.8kmもある桜並木のため、全ての場所でライトアップがお行われているわけではなく、阪急苦楽園口駅近くの河川敷が対象となっています。

2017年は4月1日から4月9日までライトアップされ、連日多くの人が夜の花見を楽しんでいました。毎年4月頭に「西宮さくら祭」が開催されており、期間中のライトアップとなっていましたが、延長されて9日間も楽しむことができました。2018年も桜の開花状況に合わせて4月初旬にライトアップされる模様です。点灯時間は日没から21時頃までとなっています。

満開の桜の下で花見を楽しむのは、日本の春の風物詩となっています。一方で、多くの人が訪れることから苦情や迷惑行為が見受けられることもしばしば。遠くから訪れる人も、地元の人も、皆が気持ちよく桜シーズンを楽しむために、重要なマナーやルールをご紹介します。

まず、桜の落花が予想される4月中旬以降は、夜間の宴会等が禁止となります。期間中は多くのグループが花見を楽しんでいますが、花見期間を過ぎてもなお深夜まで宴会が続くのは近隣住民にとっても負担となりますので注意しましょう。なお、大井手橋から阪急夙川駅までの区域は民家と隣接しているので、18時以降翌朝までの宴会は期間中禁止されます。

期間中は本当に多くの人が来場するので、ブルーシートやロープでの場所取りも危険です。桜並木のため歩いて通る人も多く、通行の妨げになるので絶対にやめておきましょう。また、桜の育成に悪影響となるカセットコンロの使用やバーベキューも禁止されています。お互いに安心安全に楽しめるよう、そして桜にとっても悪影響を及ぼさないように気をつけましょう。

夙川公園へのアクセスは電車が便利です。夙川公園には、阪急電車・阪神電車・JRの３本の路線が通っており、最寄り駅としては4ヶ所もあります。阪急電車でのアクセスなら、夙川と苦楽園口の2駅が最寄り駅です。苦楽園口は、夙川で乗り換えて阪急甲陽線に乗り換えて1駅です。夙川へは急行・普通・特急どれも夙川で止まります。

阪神電車でのアクセスの場合、香櫨園で降りましょう。香櫨園は特急および急行が止まらない駅なので、阪神梅田からは西宮で、阪神三宮からなら芦屋で普通電車に乗り換えます。急行や特急と比べると多少時間はかかりますが、乗り換えの手間を省きたいなら普通電車に乗って行くことをおすすめします。

JRを利用したアクセスなら、さくら夙川で下車します。駅名に「さくら」の文字が付いているとおり、桜の名所である夙川からこの「さくら夙川」という名前が付けられたそう。駅舎も桜色のピンクが随所に使われ、桜をイメージさせる空間になっています。さくら夙川も普通電車しか止まらない駅なので、事前に乗り換えるか、はじめから普通電車に乗っていきましょう。

夙川公園の河川敷には、公衆トイレが10ヶ所設置されています。桜のシーズンにはさらに仮設トイレも追加で設置されるので、トイレに困らないのも嬉しいポイントです。屋台などの出店はありませんが、周辺にはお店やカフェなどもあり、買い物や飲食が可能です。夙川公園には専用駐車場がなく、駅周辺の有料駐車場も小さい規模なので、やはり電車利用が便利です。

夙川公園は西宮市で一番のおすすめ桜スポットですが、市内には他にもおすすめの桜スポットがあります。北には有馬川緑道や丸山貯水池、東山台の桜並木。少し南に下ると甲山に神呪寺。北山緑化植物園や満池谷、御手洗川沿いや西宮浜マリナパークシティの桜並木も桜スポットとして多くの人が訪れます。夙川公園から少し足を伸ばしてみるのもおすすめです。

いかがでしょうか。夙川の桜の名所は見どころもたくさんあり、花見や散策がとても楽しいおすすめスポットです。人気スポットなので守るべきマナーなどしっかり気をつけながら、桜の見頃の期間はあっという間に過ぎてしまうので、事前に2018年の開花予想をチェックしておき、一番良い見頃の桜を楽しみましょう。