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カンヒザクラ(寒緋桜) の特徴や開花時期は?東京の名所など冬に咲く桜に迫る!

カンヒザクラ(寒緋桜) の特徴や開花時期は?東京の名所など冬に咲く桜に迫る!
投稿日: 2018年3月9日最終更新日: 2021年6月14日

カンヒザクラ(寒緋桜)は暖かい気候の土地に咲くベル型をした可愛い桜です。沖縄に多く咲いており、本州がまだ寒い時期に沖縄で見ることができる桜なんです。そんなカンヒザクラですが、関東でも見れるスポットがあるんです!今回はカンヒザクラのお花見スポットと見頃の時期を解説いたします。

カンヒザクラ(寒緋桜)とは?見出し

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

カンヒザクラは暖地性の桜なので日本で自生いている場所は沖縄県と鹿児島県のみです。他のどのサクラよりも開花が早く、寒い時期に見頃を迎えるのが特徴です。1月の下旬に沖縄でお花見の見頃をいち早く迎えるカンヒザクラは、実は沖縄以外でも見ることができるお花見の場所が点在します。では、その場所と開花時期などをご紹介していきます!

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六義園は東京都文京区駒込にある公園で、国指定史跡として国の文化財に指定されています。六義園ではつつじと並んで桜が特に有名で、ハイシーズンにはライトアップされた桜が幻想的な姿を見せてくれます。六義園は東京都でも人気の高い公園で、外国人観光客も多数訪れます。

カンヒザクラ(寒緋桜)の特徴見出し

Photo by houroumono

桜といえば薄く淡いピンク色を想像する方が多いと思いますが、このカンヒザクラという品種の桜はそのイメージを覆すような濃いピンク色をした特徴を持つ可愛い桜です。紫とも、赤とも取れるようなこの美しい色をしたベル型をした花が、うつむくように咲く姿がなんとも美しく見とれてしまいます。覗き込むようにして写真を撮るととても綺麗に写ります。

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

開花時期は場所によって違いますが、一般的には1月〜3月に見頃を迎えます。他の桜よりも開花時期が早く、お花見の見頃が早いのが特徴です。花びらの特徴として、花弁が5枚、そして小輪の一重咲き、さらに桜では珍しく、ベル型の花を下向きに咲かせます。樹木の高さは10mほどに育つ暖地性の桜ですが、嬉しいことに関東でも咲く場所があります。

カンヒザクラ(寒緋桜)の花言葉見出し

Photo by Zengame

この濃いピンクの花が特徴のカンヒザクラの花言葉は「あでやかな美人」という美しい花にふさわしい花言葉の意味を持っています。その他にも「あなたに微笑む・気まぐれ」などの意味を持つカンヒザクラは、その花言葉どおり、「気まぐれで美しい人」を連想させるにふさわしい美しさです。他の桜にはない、カンヒザクラの魅力に魅了されてしまいます。

カンヒザクラ(寒緋桜)の街「名護市」見出し

今はカンヒザクラの名所として有名な名護市ですが、名護市に生えているカンヒザクラも元々自生していたわけではありませんでした。明治35年に建設された県立農学校がカンヒザクラの苗を民家や公共の場所に配ったことにより名護市に普及して行ったのではないか、と言われています。それが今ではカンヒザクラで有名な街と呼ばれる程になったのです。

その名護市の中でも桜の名所と言われる「名護城」のカンヒザクラは、大正初期に地元の青年団の手によって50本あまり植樹されたことが始まりでした。それまでは沖縄にはお花見という文化がありませんでした。しかし、桜が徐々に増えていった昭和30年頃にはそのカンヒザクラが見頃を迎える頃に、桜を見ながら周りでお酒を飲む人々が増えていきました。

たくさんの人たちが名護城にゴザを敷いてお酒を飲むようになっていった事をきっかけに、昭和37年に「第一回名護桜まつり」が開催される事になったのです。沖縄県民の桜まつりの楽しみ方は、座って酒を飲むという以外にも「出店で買い物する」「ライブやショーを見る」「桜を見ながらお散歩する」などの方法で思い思いに楽しんでいるようです。

Photo by kanegen

そして、沖縄といえば台風の被害が大きい事でも知られていますが、その台風の際に桜の木が倒されてしまう事が多々あります。倒されてしまった木を剪定して新しい桜を植えたり、出産や結婚の記念樹として植えてもらったりと、市民も協力して沖縄のカンヒザクラを守っているのです。市民も一丸となって桜を守る事で名護桜まつりが続けていけるのです。

日本のカンヒザクラの名所1:荏原(エバラ)神社(東京)見出し

日本で自生しているカンヒザクラは、沖縄や鹿児島といった暖かい場所ですが、その他も日本各地にもカンヒザクラの花見を楽しめる場所があります。まず1つ目が東京の「荏原神社」です。荏原神社は北品川にある歴史ある神社で、その歴史の長さはなんと1300年以上です。その荏原神社の境内で1月下旬ぐらいにカンヒザクラが見頃を迎えます。

ちょうどこの東海七福のえびす様の後ろにカンヒザクラが生えているので、開花時期はとても縁起の良い雰囲気が溢れています。しかし、このカンヒザクラはご神木ですので、手で触れたりする事はご法度です。カンヒザクラの美しさについつい手を伸ばしたくなってしまうかもしれませんが、決して触らずに、目で見て楽しむようにしてください。

日本のカンヒザクラの名所2:臥竜公園(長野)見出し

関東より北の寒い場所でカンヒザクラが見られるのが「臥竜公園」です。こちらは「日本の桜名所100選」にも選ばれている指折りの名所です。カンヒザクラやソメイヨシノなどの桜の木が約800本も咲く臥竜公園の見頃の季節はまさに圧巻です。特に「竜ヶ池」に映し出される桜は、言葉を失うほどの美しさです。夜はライトアップされて、さらに楽しめます。

Photo by inunami

通年ですと開花時期は4月中旬〜4月下旬になりますが、その年や、桜の品種によって見頃が違いますので、出かける前に公式のホームページ等で確認してみるといいでしょう。またこの臥竜公園は遊具施設や動物園が併設されているのが特徴的です。お花見以外にも、子供達が遊べる場所があるので、家族で出かけるスポットとしてとてもおすすめの場所です。

日本のカンヒザクラの名所3:賀茂別雷神社(京都)見出し

Photo by 蔡藍迪

京都でもっとも古い神社の賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)ですが、この神社にはカンヒザクラ以外にも「斎王桜」や「御所桜」といった銘木がある桜の名所です。様々な品種が咲くために、それぞれの開花時期がずれ込むことで、長い間桜を楽しむことができます。例年ですと、3月から5月上旬ごろまでお花見を楽しむことができる桜の名所です。

この写真の鳥居のそばにカンヒザクラが生えているのですが、カンヒザクラと鳥居の組み合わせがなんとも風流で趣があり、何枚も写真を撮りたくなってしまいます。カンヒザクラの開花時期や、その他の桜の見頃の季節は、公式のサイトなどを確認してからお出かけしてください。しっかり情報をチェックして、見頃の時期を逃さずにお花見を楽しんで下さい。

日本のカンヒザクラの名所4:京都府立植物園(京都)見出し

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

京都府立植物園では3月下旬ぐらいからカンヒザクラを楽しむことができます。その他にも約130種類もの品種の桜、全450本を1か月以上に渡り鑑賞することができます。また、園内で桜のライトアップをする時期がありその時は夜桜を楽しむこともできます。日程は3月25日〜4月8日の日没から午後9時までになっていますので、ぜひお出かけしてみてください。

Photo by kanegen

こちらの京都府立植物園にはお酒や運動器具の持ち込み、そしてペット連れの方は入園できませんのでご注意ください。お酒を飲みながらワイワイ楽しくお花見する場所ではなく、京都府立植物園ですので純粋に花だけを楽しむ場所です。ゆっくりとお花を鑑賞したい方にはおすすめのスポットです。

日本のカンヒザクラの名所5:ホテル椿山荘東京(東京)見出し

ホテル椿山荘東京は結婚式場という以外にも綺麗な桜が咲く桜のお花見スポットとしても有名です。桜は約20種類の品種があり、全120本もの桜が毎年2月中旬から咲き始めます。3月にはカンヒザクラや修善寺寒桜が咲き始め、桜の見頃は4月中旬まで続きます。桜の季節にはライトアップがされたり、ホテルでは桜や春にちなんだメニューが展開されます。

またホテル椿山荘東京では、「SAKURAフォトキャンペーン」というイベントを行っているそうです。ホテル椿山荘東京で撮影した桜風景や桜にまつわる動画などを投稿すると、食事券や宿泊券が当たるようです。もしホテル椿山荘東京に遊びに行く用事があったら、素敵な桜の写真を撮って応募してみてください。もしかしたら何か当たるかもしれません。

ホテル椿山荘東京

住所:
東京都文京区関口2-10-8
アクセス:
車/首都高速5号~早稲田IC~早稲田出口左折、4つ目信号左折、3つ目道路標識目白坂下左折 車以外/JR山手線目白駅下車タクシー10分
料金の目安:
11,500円〜
宿泊時間:
宿泊時間: 15:00 (IN) 〜 12:00 (OUT)
提供:

カンヒザクラ(寒緋桜)の名前の由来見出し

Photo by noe**

カンヒザクラの名前ですが、「寒い時期に緋色の花を咲かせる桜」ということからカンヒザクラと名付けられました。しかし、元々は緋寒桜と呼ばれていましたが、ヒカンザクラという名前だと他の桜の品種「彼岸桜」ヒガンザクラと間違われやすいということで「緋」と「寒」を入れ替えて「カンヒザクラ」と呼ばれるようになったそうです。

Photo by adelie33_Asako

彼岸桜はソメイヨシノよりも先に咲く桜として有名です。その桜と混同されないように「カンヒザクラ」としたわけです。しかし、そう呼ぶのは沖縄以外の地域が多く、カンヒザクラ以外の桜が咲かない沖縄ではそのまま「ヒカンザクラ」と呼ばれることが多いそうです。どちらにせよ、寒い時期に咲く美しい桜であることには違いがありません。

カンヒザクラ(寒緋桜)には別名がたくさんある!見出し

Photo by naitokz

カンヒザクラには幾つかの別名があります。まずは「緋桜」です。こちらは、他の桜の花とは違うあでやかな色合いをした桜なので区別するためにこのような呼び方をするそうです。続いて「台湾桜」ですが、これは元々カンヒザクラが台湾に沢山自生していることからこの名前で呼ばれています。

Photo by kagawa_ymg

そして最後が「元日桜」です。こちらは旧暦のお正月付近に花を咲かせるということから名付けられた名前です。当時の人々はこのカンヒザクラが咲く時期になると「正月がきたな」と季節の訪れを感じていたのでしょう。今では主にカンヒザクラと呼ばれているこの桜の花には、色々な意味を持つたくさんの別名があったのです。

カンヒザクラを見に行こう!見出し

沖縄に行かないとなかなか見れないと思ってたカンヒザクラも、本州にも咲く場所がありました。赤く美しく咲く桜を見に近くの名所に赴いてみてください。普段見る淡い色の桜ももちろん美しいですが、その桜に埋もれずに凛として咲くカンヒザクラはまた別格です。他の桜に比べ開花時期が少し早いので、見逃すことのないように出かけてみてください!

投稿日: 2018年3月9日最終更新日: 2021年6月14日

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