蓬莱山の登山ルートを紹介！絶景スポットへはロープウェイもおすすめ

蓬莱山とは滋賀県大津市にある1174メートルの山です。琵琶湖国定公園の中にある比良山地に属しています。比良山地の中では2番目に高い山で、山頂から琵琶湖の絶景が眺められる山です。今回はそんな蓬莱山の登山ルートや絶景スポット、アクセス情報についてご紹介したいと思いますのでぜひ最後までご覧ください。

蓬莱山の登山ルートは麓から登り始めるコースとロープウェイを使用するルートがあります。ロープウェイを使用するルートはロープウェイの駐車場付近から、舗装された道路を10分程歩くと山に入ります。そこから登山が始まります。美しいブナ林を通り抜け1時間ほどすると金ピラ峠へ到着します。

途中には可愛らしい花が咲いているので楽しみながら登ることができます。山頂付近まで登ると琵琶湖や打見山の絶景を眺めることができます。草原とゲレンデを通り抜けると山頂に到着です。2時間ほどのルートで、途中は木が生い茂っているため景色があまり見えませんが、初心者にはおすすめのルートです。

蓬莱駅から駅前の道を歩き、トンネルを通り抜け、舗装された道を歩くと森に到着します。しばらく進むと金毘羅神社の鳥居がありますので、左に向かいます。川の横の道を歩くと登山道が見えてきて、登山スタートとなります。登山初心者でも大丈夫ですが、しばらく蛇行したきつい道が続きます。

途中、松の木の巨木があり、休憩を取るのにぴったりな場所です。そこからしばらく登ると金ピラ峠に着きます。金ピラ峠から山頂までは石が多いので足元に注意が必要です。ゲレンデとロープウェイ乗り場を通り抜け、山頂に到着です。山頂からは雄大な山々が一望でき、自然を満喫できます。

びわ湖バレイ駐車場からキタダキ道の登山口まで歩きます。そこから林道を20分程進むと砂防ダムへ到着します。休憩を取るならここがおすすめの場所です。登山口から1時間程で「天狗杉」に到着します。途中で分岐点があり、打見山、蓬莱山へのルートと木戸峠へのルートに分かれます。木戸峠への道は整っていないようなのでご注意下さい。

打見山山頂まではスタートから2時間程かかります。その後、ホーライ北ゲレンデを進むと蓬莱山山頂へ到着します。「小女郎ヶ峠」と「小女郎ヶ池」を散策したい方は蓬莱山山頂から往復で1時間程で行ってくることができます。下山は金ピラ峠を通り、ロープウェイ山麓駅が終着点となります。

小女郎ヶ池は滋賀県で最も標高の高い場所にある池です。人々から雨乞いの池として崇拝されており、悲しい伝説も残されている池です。昔、滋賀県のある集落に夫婦が住んでいました。妻が池の主の大蛇に魅入られたため、夜な夜な池に通うようになりました。その後、赤ん坊を置いて池の中に姿を消してしまったという話です。

蓬莱山の山頂近くに小さく佇む小女郎ヶ池はとても神秘的な静かな池です。6300年程前にできた池と言われています。冬は雪に埋まり平らになるので池の上を歩けます。近くの小女郎ヶ峠は冬はかなり雪が深くなりますのでご注意下さい。蓬莱山の山頂からのアクセスも良いので山頂に登られた方はぜひ足をのばして小女郎ヶ池に行ってみて下さい。

蓬莱山への道中に「夫婦滝」と呼ばれる滝があります。落差は35メートルほどあります。2つの滝が並んで流れている様子が夫婦のようで、見物して帰る登山者は多いです。近くで見ると迫力のある滝で、滝壺へ向かって勢いよく流れる様子は一見の価値があります。夏でも涼しく登山者の疲れを癒してくれます。

夫婦滝の周辺で休憩を取ることもでき、マイナスイオンを浴びながらおいしい昼食を取ることができるのでおすすめです。近くにはクリンソウという色鮮やかな花がたくさん咲いており、楽しみながら歩くことができます。途中、迷いそうな道や整備されてない危険な道もあり、周辺には注意喚起のポスターも貼ってありますのでご注意下さい。

びわ湖バレイとは打見山から蓬莱山にかけて広がるリゾートゾーンのことです。アクセス方法はロープウェイ山麓駅から山頂までロープウェイで登ります。全面ガラス張りの車内からは絶景の琵琶湖が見渡せます。秒速12メートルという日本一速いと言われているスピードで登っていきますので爽快感を味わえます。121人乗れる広々とした車内からは京都や大阪まで見渡せます。

山頂ではアトラクションを楽しめます。スカイウォーカーは、地上5メートルの木の上を進んでいくアトラクションで、全部で3つのコースがあります。ちびっ子コースもありますのでお子さんでも安心です。ジップラインという木と木の間のワイヤーを滑る乗り物もあります。琵琶湖に向かって進んでいく感じが味わえるので大人気のアトラクションとなっています。

びわ湖テラスはびわ湖バレイの中にあります。琵琶湖を空から眺めるような感覚を味わえるリゾートエリアで、2つのテラスから成り立っています。「THE MAIN」はロープウェイを降りてすぐの山頂駅に隣接するエリアで、琵琶湖を一望できる広大なテラスが広がっています。ソファに座って景色を楽しむことができるおすすめのテラスです。滋賀県産の食材を使った料理を味わうことができます。

「THE MAIN」の少し先の蓬莱山の山頂近くには「CAFE 360」があります。テラスがアーチ状に広がっていますので360度の絶景を堪能できます。予約をすればプレミアムシートを使うことができます。琵琶湖だけでなく、比良山地全体を眺めることができ、滋賀の自然を十分に味わうことができるテラスです。2つのテラスはホーライリフトと打見リフトでアクセスすることができます。

びわこ箱館山ゆり園はゆりの開花時期である7月上旬から8月下旬にかけて開園しています。頂上にあるゆり園にはゴンドラでアクセスします。奥琵琶湖の景色を眺めながら片道8分で到着です。ゴンドラとは別にリフトもあり、色鮮やかなゆりの花を眺めながら空に浮いているような気分を味わえます。

園内を「天空ゆりトレイン」で移動することもできます。満開のゆりの花と琵琶湖の絶景をゆっくりと楽しむことができます。「森のゆり道」では森の中にあるゆり畑を散策できます。新鮮な空気を吸いながらたくさんのゆりを鑑賞できます。ゆりの苗の販売も行っているのでお土産におすすめです。アクセスはJR近江今津駅からバスに乗り20分程で箱館山に到着です。

柳が崎湖畔公園は滋賀県大津市にある親水公園です。琵琶湖のすぐそばにある西洋式回遊庭園で、びわ湖大津館を中心として開園しました。100種類ほどあるバラとイギリスの花が植えられています。全部で2万株の花があり絶景が広がります。アクセスはJR大津駅からバスで約15分で最寄りのバス停である柳が崎から歩いて3分で到着です。

琵琶湖畔にあるイングリッシュ・ランドスケープガーデンには睡蓮池があります。その前にはウェディング用のチャペルがあり、人気スポットとなっています。冬の間は夜間のライトアップがありますのでおすすめです。カフェやレストランもあり、イベントも沢山開催されているので休日のお出かけにぴったりの場所です。

琵琶湖疏水とは琵琶湖の水を京都に流すために整備された水路で明治23年に完成しました。日本三大疏水の1つです。京都の発展を促した画期的な事業と考えられています。飲料水や発電のために造られたもので完成まで5年の月日がかかりました。2018年からは67年ぶりに琵琶湖疏水の観光船が運行されることになりました。

琵琶湖疏水の両側には200本の桜が植えられており、大津では桜の名所として知られ、毎年観光客で賑わいます。満開の時期には山の方までピンク色の花道のようになり絶景です。ライトアップされた桜もおすすめです。アクセスはJR琵琶湖線の大津駅下車後、車で10分程です。

葛川渓谷とは比良山系の西側にある渓谷です。500以上の滝を作る渓谷で秘境の様な雰囲気が漂っています。夏には鮎釣り場として賑わい、6月から8月にかけて多くの釣り人が訪れます。河原では魚のつかみとりが行われ、沢山の子供たちが挑戦します。釣り堀もあり、家族で楽しめる場所です。「葛川少年自然の家」という宿泊できる施設もあります。

葛川漁業協同組合がつかみどりと釣り堀を運営しています。鮎のつかみどりをした後でその鮎をバーベキューで食べることができます。電話予約をすればバーベキューセットを用意してもらえます。鮎の他にイワナやアマゴも泳いでいて、清流の郷と呼ばれるきれいな川でおすすめです。夏休みの思い出作りにぴったりの場所です。アクセスは湖西道路真野インターチェンジから車で30分ほどかかります。

八幡山ロープウェイは琵琶湖国定公園に属しています。八幡山は標高271メートルの山で、山頂まではロープウェイで4分です。八幡山は豊臣秀次が建てた八幡城の跡地で、中には菩提を弔うための寺院があります。こちらのロープウェイは2014年に「恋人の聖地サテライト」に認定されました。山頂には「恋人の聖地モニュメント」が建てられています。

山頂にはたくさんのパワースポットがあります。期間限定で夜間の特別営業を行うこともあり、期間中は八幡山がライトアップされ、夜景を楽しむことができます。11月から12月上旬にかけて紅葉のライトアップが行われ、昼間とは違った紅葉の美しさを味わえます。アクセスはJR琵琶湖線で近江八幡駅下車後、長命寺行バスに7分乗り、「大杉町」下車後徒歩5分で到着です。

平松のウツクシマツ自生地は滋賀県大津市の南西部にあります。標高226メートルの美松山に200本程のウツクシマツが生えています。1つの根から枝が伸びて傘の様な形をしているマツです。とても珍しい形をしたマツで、ウツクシマツは日本ではここにしか生えていませんので貴重なものとして保存されています。

大正10年に国の天然記念物に指定されました。一番大きく目立つマツは樹齢300年と言われており、高さは11メートル程あります。平安時代から名所とされてきた場所で、新緑の季節は周りの緑とマツが合わさって、特にきれいな光景が広がります。アクセスはJR草津線の甲西駅下車後、車で5分で到着です。滋賀県の平松にしかないマツの木をぜひご覧になってみて下さい。

海津大崎は、琵琶湖の北端にある有名な景勝地です。琵琶湖国定公園に属する岩礁地帯で、荒々しい雰囲気が特徴で、琵琶湖八景の1つになっています。岬の先には大崎寺が建っています。大崎寺の周辺には春になると600本のソメイヨシノが咲き、素晴らしい景色が広がります。日本のさくら名所100選に選定されており、遅咲きの桜の名所として有名な場所です。

滋賀県の他の桜の開花時期に比べて1週間程遅く咲きます。4kmに渡る絶景が続きますので、滋賀県では人気のドライブコースです。桜の季節以外でも四季を通じて自然を満喫できる場所です。アクセスはJRマキノ駅前から大崎並木口間をシャトルバスが運行しています。その他お花見バスも運行しています。

最後までご覧頂きましてありがとうございました。蓬莱山の特集はいかがでしたか？蓬莱山は登山ルートがいくつかあり初心者にもおすすめの山です。ロープウェイを利用することで気軽に登山を楽しむことができます。また、蓬莱山周辺にはおすすめの観光地がたくさんありますので、滋賀県へお越しの際はぜひ色々な場所を観光してみて下さい。