琵琶湖サイクリングコース！子供・初心者向けレンタルや日帰り情報も解説！

滋賀県のほぼ中央に位置する琵琶湖は、サイクリングコースが豊富なアクティビティの名所としても知られています。観光名所も満載。日帰りで行けるのも嬉しい点です。一日で一周達成を目指して走るのもいいですし、観光地に立ち止まりながら走るのもおすすめです。琵琶湖を一周することを「ビワイチ」と言って、達成を目指して多くの人々が訪れています。

琵琶湖の誕生は400〜500年前。名前の由来は諸説ありますが、楽器の琵琶に似ているからと言われています。面積は約680㎢、外周は約200㎞です。南方に琵琶湖をまたぐ琵琶湖大橋が架けられており、大橋より北を北湖、大橋より南を南湖と言います。湖の東側が整備された平坦な道になっており、子供や初心者におすすめなコースが多いです。

日本最大にして最古である琵琶湖はアクセス抜群。大阪から新快速で2時間とかからない近さです。JR大津駅からわずか10分で琵琶湖に到着します。周囲には観光名所も多く、ゆっくりと滞在して堪能したい街です。自然スポットでありながらアクセス抜群なのは嬉しいです。

琵琶湖では湖水浴や釣りもできます。琵琶湖の美しく透き通った水で泳ぐのは、夏の琵琶湖の風物詩。海のようにベタベタしないことが魅力です。釣りは寒くても挑戦する人多数！ブラックバスやアユを釣ることができます。そして、サイクリングです。雪さえなければ年中楽しめるスポットです。

琵琶湖の一周は約200㎞ですから、いきなりの挑戦は子供や初心者には厳しいです。琵琶湖には多くのサイクリングコースがあるので、初心者や子供向けの平坦さやコースで、スタート地点を選びましょう。充分に日帰りで行ける所要時間ですが、暗くなると危険が増しますので早めの出発がおすすめです。

びわこ文化公園を中心に走る、約1時間半のコースです。びわこ文化公園を中心に、途中に美術館や図書館などがあり、落ち着いた時間の流れるインテリジェンス要素もあり。気持ちの良い川沿いや伝統ある旧東海道を走り抜けるコースとなっています。ロイヤルオークホテルから出発して周るので、ロイヤルオークホテルで自転車をレンタルすることができます。

大津港から出発して最終的になぎさ公園を目指す約1時間のコースです。休憩ポイントが多くあるので、初心者や子供にもおすすめです。大津港からすぐに湖岸に出るので、壮大な景観と心地よい風を受けて走る気持ちの良いコースです。なぎさのテラスがとてもおしゃれなので、若い人やカップルにも人気のコースです。

琵琶湖のサイクリングは時間が長いコースもありますし、舗道の整備が行き届いていない道や、車両通行量の多い道もあります。難易度やアップダウンのほかにも環境を見てコースを決めましょう。そして、急ぎすぎず休みながら走りましょう。ポイントは80％のパワーで走ること。中級のおすすめコースを紹介します。

マキノ駅を基点に琵琶湖の西側をめぐる約2時間半ほどのコースです。途中に温泉やビーチがあるので、ゆっくり脚を休めて一日かけて走るのがおすすめです。初心者や子供でも挑戦しやすいでしょう。途中にあるマキノサニービーチは奥琵琶湖で最も水が美しいと言われています。メタセコイアの並木道は圧巻！琵琶湖から少し離れますが必見の景観です。

近江八景を望みながらの南湖周遊コース、約5時間のコースです。もはや上級ですが、琵琶湖一周を考えると中級と言えます。しかし見どころ満載の最上級コースです。琵琶湖大橋の絶景や琵琶湖博物館などの観光スポットを楽しむことができます。日帰りもできますが、一泊二日などでじっくり堪能するのがおすすめです。

上級になったらやはり琵琶湖一周「ビワイチ」にチャレンジです。また、途中にある難所が含まれいているコースも充分上級です。所要時間が長いというよりは、山道などでペース配分を要求されます。目指せ琵琶湖一周！琵琶湖サイクリングの上級編をご紹介します。

琵琶湖の北湖を一周する約160kmの一日がかりのコースです。難関であり絶景でもあるのが賤ヶ岳です。交通量が多く危険な国道の賤ヶ岳トンネルは避け、旧道の賤ヶ岳隧道を走りましょう。初心者や子供は一日での走破は難しいので、二日に分けるのがベスト。その場合、難所を一日目に超えておき、二日目に走りやすい場所を残すのがポイントです。

琵琶湖一周は約200kmです。サイクリング上級者でも休憩などを入れて10～13時間かかります。朝早く開始して暗くなる前に終われれば日帰りもいけるコースです。が、無理は禁物。できるだけ宿泊を込みにしたサイクリング日程を組みましょう。琵琶湖は基本的に反時計周りが良いと言われますが、当日の風を決めたほうが良いです。

湖北から湖西にかけてはコンビニなどがほとんどありません。そういった意味でも難関ポイント。休むポイントもコースにしっかり組み込んでおきましょう。北に難関の賤ヶ岳があれば、南には「ここを渡ってこそビワイチ」の瀬田の唐橋。観光満足度も達成感も最高潮のコースです。

琵琶湖サイクリングの見どころはやはりその美しい風景にあります。風が揺らす木々や湖面はもちろんのこと、琵琶湖周辺に多くある橋や風車など、昔からそこにある趣きある建造物たちが、景観をさらに華やかに盛り上げています。

まずは琵琶湖大橋です。琵琶湖の東西の往来円滑化を目的にできた有料道路ですが、自転車は無料です。琵琶湖の最南端にある「瀬田の唐橋」は京都の宇治橋、山崎橋と並び日本三大橋の一つとされています。組み合わされた木々が歴史と趣きを感じさせる橋です。湖西の近江八幡の水郷はレトロな街並みと水路が見事にマッチ。ロマンを感じる必見箇所です。

湖岸から少し離れていてもぜひ訪れたいのが、メタセコイアの並木道です。琵琶湖の北西、マキノ市にあります。約2.5km続く直線道路の両側に、約500本ものメタセコイアが背高く立ち並んでいます。サイクリングはもちろん、ツーリングやドライブにも人気の道です。おすすめ時期はやはり紅葉。広がる枝葉が赤く揺れるロマンチックなトンネルです。

滋賀や京都の隣と言うこともあり、多くの古戦場跡が存在します。また、確かに街が息づいていたことを感じさせる古くからの水路なども見どころです。そして彦根！彦根城では子供に大人気のひこにゃんに会えるかもしれません。

彦根市は琵琶湖のちょうど真東に位置します。彦根城は徳川四天王の一つ井伊家の居城で今も国宝である天守閣が残っています。琵琶湖から近い上に、毎日ひこにゃんに会えます。子供に大人気です。敷地内に博物館や玄宮園という庭園があり、周囲には旧魚屋町などの彦根城下を感じる史跡が残っています。

安土桃山時代に織田信長が尾張から始めた天下統一の夢舞台。豊臣秀吉や明智光秀など、その舞台に関わる多くの武士の足跡が残るほか、古戦場跡も多くあります。浅井三姉妹で有名な浅井長政と織田信長の姉川の合戦跡や、信長亡き後対立した秀吉と柴田勝家が戦った賤ヶ岳古戦場など。ここで命をかけここで散っていった命の印を見ることができます。

滋賀県を代表する寺院と言えば延暦寺ですが、琵琶湖のサイクリングコースの中にも、神社やお寺などが多くあります。古くは聖徳太子の願いによるものや、行基や源信といった位の高い僧侶が開山、建立しているなど、崇高な由縁をもつ場所がたくさんあります。神社仏閣を中心に、「パワースポット巡りサイクリング」もいいかもしれません。

琵琶湖一の絶景ポイントであるとともに琵琶湖一のパワースポットである白髭神社。琵琶湖の北西に位置しています。湖の中に大鳥居がたち、道路を挟んで反対側に神社の本殿があります。延命長寿のほか開運や子宝に交通安全と、全てを守ってくれる猿田彦命が祭られています。

琵琶湖大橋よりやや南、琵琶湖の西湖岸にあるのが満月寺です。そして湖畔に突き出しているのが有名な絶景ポイント浮御堂です。夕暮れの空に映える浮御堂の影や、夜になってライトアップされる参道と湖面に映り光がとても神秘的です。拝観料は300円で17時まで参拝可能です。

琵琶湖は景勝地として名高いですが、博物館や美術館も充実しています。特に琵琶湖博物館は、琵琶湖の起源からそこに住まう生物、人との関わりの歴史を知ることができます。子供の夏休みの課題などにぴったりです。また、水に浮かぶ美術館と表される佐川美術館も魅力満載。1～2時間のサイクリングに美術鑑賞で、満喫の日帰りコースになります。

サイクリングはスポーツです。動きやすい服装や、怪我をしないようにヘルメットを装着するなど、服装も万全にして臨みましょう。この機会に靴やアンダーウェアを選ぶのも楽しみの一つです。

まずは服装です。動きやすさが大事ですから、ストレッチ素材のものが良いでしょう。想像以上に汗をかきますから、特にアンダーウェアなどはドライ素材のものがおすすめです。気温の変化などに対応できるよう、脱ぎ着できる羽織物などを着ると良いです。暑い日は着替えもあったほうが良いかもしれません。そして靴は、疲れにくい運動靴にしましょう。

次に装備です。まずは転倒しても大きな怪我をしないようヘルメットを着用します。子供はプロテクターなども使用したほうがベターです。また、採光によって運転に支障が出ないようサングラスがあったほうがよいです。余計な疲れを生じさせないよう、荷物はコンパクトにして行きましょう。

サイクリングのコースはどれも日帰りできるコースですが、所要時間はさまざまです。お昼をまたいだり、開始時間によっては暗くなることもあります。いろんな事態を想定しつつ、最小限の持ち物を準備しましょう。あったほうがいいものをご紹介します。

まずは、水分と軽食ですよね。水分は水でも良いですし、スポーツ飲料水などでも良いです。ただし、がぶ飲みはしないようにしましょう。汗を多くかいて脱水症状になったり、急な血糖値の変化で調子を崩したりしかねません。こまめに摂取してください。また、走っていると疲れて小腹がすくものです。おにぎりなど簡単に摂れるものがよいでしょう。

地図は必須です。よく知った土地だったり一度走ったことのあるコースでも、必ず携帯してください。秋から冬は暗くなるのが早いですから、ヘッドライトもあると良いでしょう。また、怪我をしたときやバイクの不具合を想定し、救急セットと簡単な修理キッドがあると良いです。背負うと疲労倍増ですから、バイクに取り付けるタイプの荷物入れが楽です。

自転車と言ってもいろんな種類があります。買い物に行くようなシティサイクルでも出来ないことはありませんが、適しているとは言えません。琵琶湖サイクリングに適したバイクをご紹介します。

ロードバイクは舗装された道路を走る用で設計されている、非常にシンプルで軽い自転車です。一見すると競輪選手のバイクというイメージです。「シンプルで軽い」と言われるとサイクリングに最適と感じますが、上級者向けな面がありサドルなどが硬め。初心者や子供は避けたほうがよいでしょう。

ロードバイクと、次に紹介するマウンテンバイクのちょうど中間のような存在なのがクロスバイクです。舗装用ですから走りやすいですし、ロードバイクより重くはなりますが、だからこそ安定して走れます。疲れにくく、初心者や子供におすすめなのがクロスバイクです。

持っている人も多いマウンテンバイクですが、実は未舗装、つまり山や野道などを走るように設計されているバイクです。そのため、特徴的なゴツゴツと突起の多いタイヤをしています。そのままで琵琶湖のサイクリングコースを走ると余計な負荷がかかって疲れやすいので、舗装用のタイヤに替えて走るといいです。未舗装用だけあって乗り心地は抜群です。

琵琶湖の周辺には、サイクリングのお客様のためのレンタル店が多くあります。レンタル店は駅や琵琶湖近隣、港にホテルなど20店以上存在します。それぞれ台数に限りがありますから、特に休日などのレンタルの場合は予約しておいたほうが良いでしょう。

20店以上あるレンタル店ですが、台数も値段も課金システムも異なります。損にならないように利用したいですよね。コースに近いレンタル店を何店か絞り、次にサイクリングにかかる時間を算出して最も安いレンタル店で借りることをおすすめします。滞在ホテルにレンタル店がある場合は他店舗へ移動する時間が勿体ないのでホテルで借りましょう。

サイクリングと言ったら汗をかいて自力でこいでこそ達成感がありますが、琵琶湖の観光をメインにのんびりサイクリングしたい方もいます。そんな方におすすめなのが、電動アシスト付自転車です。意外にも多くのレンタル店でレンタルしています。初心者で脚力に自信がない方にもおすすめです。こちらはさらに台数が少ないので予約必須です。

サイクリング中にはパンクや故障など予期せぬ事態が起きることもあります。そんなときに頼れるのが「びわ湖サイクルレスキュー」です。電話一本で現地まで駆けつけ、すぐに修理してくれます。利用のレンタル店でもサービスしている場合があるので、連絡先をしっかりメモして行きましょう。

琵琶湖周辺のサイクリングコースはほとんどが日帰りできるものです。というより、コースは自分で自由に組むことだってできるのですから、長距離も途中で経路を変えて日帰りにできます。でもどうせなら、宿泊して琵琶湖を存分に満喫しましょう。特に初心者や子供は想像以上に疲労していますし、何より、サイクリング後のご飯と温泉が最高です！

琵琶湖サイクリングで琵琶湖一周を達成すると記念認定証をもらうことができます。「びわ湖一周認定システム」というものがあり、まずはユーザ登録して出発です。4ケ所以上チェックポイントが設けられており、それぞれのクイズに答えて戻ってくればOK。認定証が後で送られてきます。日帰りが条件ではなく、何日かけても大丈夫です。

琵琶湖の周囲は見どころ満載です。それらを全て満喫したいとなると日帰りはもちろん、何日あっても足りません。ビワイチは5回で銀ステッカー、10回で金ステッカーがもらえます。最初は日帰りの初心者コースから始めて何度でも訪れ、琵琶湖一周どころか何周でもして観光地を制覇しながらサイクリングを楽しみましょう。