地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

金山寺味噌は伝統の人気調味料!味の特徴や食べ方・買える場所を紹介!

金山寺味噌は伝統の人気調味料!味の特徴や食べ方・買える場所を紹介!
投稿日: 2018年7月29日最終更新日: 2020年10月8日

和歌山県、千葉県、静岡県で生産されている「金山寺味噌」は、様々な食べ方ができる嘗め味噌の一種。金山寺味噌は、野菜を一緒に仕込むのが特徴で、伝統的な技法で作られる発酵食品です。今回は、知られざる金山寺味噌の特徴やアレンジレシピも含めてご紹介します!

伝統の味!金山寺味噌のおすすめの食べ方は?見出し

Photo by macglee

ほんのり甘味のある味付けが、野菜やご飯によく合う金山寺味噌は、伝統の技法で仕込まれる変わり味噌の一つ。今の季節は、冷蔵庫でよく冷やしたきゅうりにつけるなど、シンプルな食べ方がおすすめです。今回は、私たちの普段の暮らしに、あまり馴染みのない金山寺味噌の特徴やおすすめのアレンジ料理など、家庭で楽しめるアイデア満載でご紹介致します。

金山寺味噌とは?見出し

スーパーの味噌コーナーには、様々な味の味噌が売られています。代表的なのは麦味噌、赤味噌、白味噌の3種類ですが、ちょっと変わった味噌には今回ご紹介する「金山寺味噌」や「もろみ味噌」などがあります。金山寺味噌とは、和歌山県や千葉県、静岡県で生産されている伝統食品で、普通の味噌とは違って「嘗め味噌」(なめ)と呼ばれる種類の味噌です。

「嘗め味噌」とは、野菜、果物の他、穀物、豆などを混ぜて作った味噌のことで、地域によっては魚や肉を入れる場合もあり、調味料ではなく副菜やお酒のつまみとして、そのまま食べるという特徴があります。嘗め味噌の種類には、肉味噌、ゆず味噌、金山寺味噌などがあり、和歌山県の伝統的な特産品として知られています。

「金山寺味噌」は、よく「もろみ味噌」と間違える方が多いのですが、実は「もろみ味噌」と「金山寺味噌」は似ているようで原料にも食べ方にも違いがあります。もろみ味噌の原料には野菜を一切使わないのに対し、金山寺味噌には野菜が加えられています。また、食べ方の違いは、もろみ味噌が調味料として使われるのに対し、金山寺味噌はおかずとして食べます。

和歌山のご当地グルメTOP16!B級グルメや名物料理をご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
和歌山のご当地グルメTOP16!B級グルメや名物料理をご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
豊かな森林と北太平洋に囲まれた和歌山県は美味しい食材に恵まれ、多くの名物グルメを生み出してきた県です。海の幸に山の幸、ご当地の新鮮食材を使用した料理はどれも絶品!今回は和歌山県のおすすめB級グルメ・名物グルメTOP16ご紹介します。

金山寺味噌の由来見出し

体に良い発酵食品として流行りの「腸活」でも注目されている「金山寺味噌」。名前に「金山寺」という寺の名前がつくことから、想像がつく方も多いと思いますが、その由来はお寺に関係があります。和歌山県の伝統食品として知られる金山寺味噌は、鎌倉時代の僧「心地覚心」が中国の径山鎮にある仏教禅寺「径山寺」から持ち帰ったと言われています。

心地覚心は、中国での修行を経て帰国後、現在の和歌山県日高郡由良町に、「興国寺」を開山します。その際、現在の和歌山県有田郡湯浅町に伝えたのが「径山寺味噌」(きんざんじみそ)と言われています。金山寺の漢字は、場合によっては「径山寺」と表記されるのはこのためです。この他、弘法大師空海が中国の唐の金山寺から持ち帰って広めたという説もあります。

金山寺味噌の特徴見出し

鎌倉時代から続く和歌山県の伝統食品「金山寺味噌」。味や形状にはどんな特徴があるのでしょうか?金山寺味噌の特徴は、刻んだなすやショウガなど具材がたっぷり入っており、普通の味噌に比べてやや甘めの味つけが特徴です。元々、調味料としてではなく、おかずそのものとして食べる食べ方が主流であったため、野菜をたっぷり使っているのが特徴です。

徳川幕府8代将軍吉宗が、紀州藩(現在の和歌山県)から江戸に登った際、東京地方にも金山寺味噌がもたらされ、広く普及するようになったと考えられています。大豆、米、麦など味噌と同じ材料だけでなく、野菜も含めて作る金山寺味噌は、熟成期間が普通の味噌より短いのも特徴です。早いものだと漬け始めて1週間で食べころを迎えるものもあるようです。

金山寺味噌の作り方見出し

和歌山の伝統食品「金山寺味噌」。デパートの食品売り場やスーパーの味噌コーナーでも販売されていますが、自宅で作ることができるとご存知でしたか?インスタなどのSNS上では、アレンジを加えて作った自慢の自家製金山寺味噌をUPしている方も多く、思ったより簡単に作れるのでおすすめです。まずは、材料から見ていきましょう。

金山寺味噌作りの材料は、金山寺麹(米・麦・大豆麹を合わせたもの)に、なす、ショウガ、大葉などの野菜を加えます。漬け込みの際に使われる調味料は、塩、砂糖、はちみつ、みりんなどで、甘めに味付けします。金山寺麹をもみほぐして調味料を加え、野菜を一口大に切って全部一緒に混ぜ込み、空気をしっかりと抜いて密閉します。

空気を抜いた後は、常温で麹と野菜がなじむまでしばらく置いておきましょう。麹と野菜類がしっかりなじんだら冷蔵庫に入れたまま発酵させます。早いものだと1週間ぐらいから食べられる金山寺味噌ですが、一般的には1ヶ月ぐらい発酵させたものが、食べ頃となるようです。青唐辛子などを加えると、ピリッと大人な味わいになりますのでおすすめです。

金山寺味噌の栄養成分見出し

発酵食品として古くから和歌山の人々の生活を支えてきた「金山寺味噌」。材料には、麹や米、大豆だけでなく、たくさんの野菜を加えて発酵させています。熟成されることによって、様々な栄養素が含まれていると考えられます。金山寺味噌の主な成分は、たんぱく質、炭水化物、脂質の三大栄養素の他、ビタミン類とミネラルを豊富に含んでいます。

また、金山寺味噌の塩分は、約7%ほどと言われており、普通の味噌に比べて若干少なめと言われています。金山寺味噌は、仕込みの際に野菜から出る水分が味噌全体の塩分濃度を下げる働きがあります。普通の味噌よりは、塩分控えめですので、血圧が少し気になるという方は、味噌が恋しくなったら代わりに金山寺味噌を食卓に加えてみるのも良いかもしれません。

金山寺味噌のカロリー見出し

野菜もたっぷり使われている和歌山の伝統食品「金山寺味噌」。栄養成分のついでに気になるカロリーも見てみましょう。金山寺味噌のカロリーは、100グラム当たり256キロカロリーとなっており、普通の味噌に比べてややカロリーが高めです。その理由は、仕込みに使われる米や麦などの炭水化物の分量が、一般的な味噌より多めであるということがあげられます。

また、金山寺味噌の味付けには、砂糖、みりんなど糖質が使われているため、どうしても普通の味噌に比べて血糖値の上がり方が早くなってしまいます。糖尿病が気になる方は、あまり金山寺味噌をたくさん食べるのはおすすめできません。ヘルシーな食べ方としては、生野菜や焼いたたけのこなど、油を使わない調理法と組み合わせて食べるのがおすすめです。

金山寺味噌の賞味期限は?見出し

暑い季節に気になるのは、食べ物の賞味期限ですが、果たして金山寺味噌の賞味期限はどのぐらいあるのでしょうか?市販の金山寺味噌の賞味期限は、約3か月ほどとなっており、普通の味噌は1年とも3年とも言われるほど賞味期限が長いので、それに比べると金山寺味噌の賞味期限はかなり短いと考えた方が良さそうです。パッケージも小ぶりな物が多いようです。

金山寺味噌は、もともと保存食として発達してきた食べ物ですので、賞味期限が切れても傷んで食べられないというわけではありません。賞味期限は、あくまでも「美味しくいただける期間」ということですので、カビなどが生えていないなら、食べても特に問題はありません。ただし、色が濃くなったり食感が固くなったりしますので開封後は早めに食べるのがおすすめです。

金山寺味噌の食べ方見出し

様々な食べ方がある金山寺味噌ですが、よく見かける人気の食べ方は、きゅうりやなすにつけてお酒のつまみにする食べ方です。ほんのり甘味があるため、子供でも食べやすく、ご飯のおかずとして副菜の一品に加えたり、焼いた里芋やたけのこなどほくほくとした食感のある根菜類などに載せて食べるのもおすすめです。以下にアレンジ方法をご紹介致します。

金山寺味噌のアレンジ料理1:ディップ見出し

きゅうりに載せたり、ご飯に載せたり、少しずつしか消費できない金山寺味噌。いくら傷まないとはいえ、あまり長いこと放って置くと、使い切れずに処分してしまうという方も多いのではないでしょうか?そこで、ここからは、金山寺味噌を使ったアレンジ料理をいくつかご紹介していきます。まず、最初にご紹介するのは、金山寺味噌のディップ。

パーティーにもおすすめの金山寺味噌のディップは、金山寺味噌に、絹ごし豆腐を混ぜて作ります。割合は金山寺味噌と豆腐の分量が1:1ぐらいになるようにするとちょうど良いようです。豆腐を混ぜると味が柔らかくなり、子供でも食べやすい味付けになります。野菜スティックと一緒に食べたり、サラダのトッピングに使ったりするのもおすすめの食べ方です。

金山寺味噌のアレンジ料理2:味噌バーガー見出し

続いてご紹介する金山寺味噌のアレンジ料理は「味噌バーガー」。少し甘めの味付けの金山寺味噌バーガーは、照り焼きバーガーのような感覚でいただけるフュージョン料理。和風の食材である金山寺味噌を洋風にアレンジしているこちらのレシピは、実は、代々木の人気店「クリバーガー」のおすすめメニュー。今までにない斬新な発想が素敵な一品です。

「今までに無い日本のハンバーガー屋を代々木に!」をモットーに、昭和レトロなコンセプトのハンバーガー店を代々木にオープンしたクリバーガー。ポップでアーティスティックな店内で、人気の「金山寺味噌バーガー」がいただけます。アクセスは、代々木駅西口から徒歩2分で、営業時間は 11:30から20:30までとなっています。定休日は火曜日です。

金山寺味噌のアレンジ料理3:味噌焼き見出し

プロのアレンジはさすがにご家庭ではなかなか真似しづらいかもしれませんので、続いては、ご家庭で簡単に真似できるアレンジをご紹介します。お弁当のおかずにもおすすめの金山寺味噌のアレンジ料理と言えば「味噌焼き」です。金山寺味噌は、調理せずそのままおかずとして食べる食べ方が一般的ですが、漬け込み料理にも向いている食材です。

独特の甘味がある金山寺味噌なら、砂糖やみりんを加えなくても、簡単に味噌焼きができます。味噌焼きに相性の良い食材としては、豚肉や白身魚がありますが、お弁当のおかずにもおすすめのアレンジとしては、豚肉の金山寺味噌焼きがおすすめです。作り方は簡単で、金山寺味噌と豚肉を密閉袋に入れて、一晩冷蔵庫におき、味が馴染んだら焼いて仕上げます。

金山寺味噌のアレンジ料理4:味噌おにぎり見出し

続いてご紹介する金山寺味噌のアレンジ料理は、味噌おにぎり。一番簡単で奥深いアレンジである金山寺味噌のおにぎりは、作り方に2つのバリエーションがあります。一つは、ご飯全体に金山寺味噌をまぶして握るおにぎり。そして、もう一つは、握ったおにぎりの上にトッピングとしてデコレーションする食べ方です。

ご家庭で気軽に楽しめるアレンジとして人気のおにぎりは、味噌と合わせるご飯にも工夫するとさらに美味しくなります。たとえば、白米だけでなく、雑穀米やキヌアなどの健康食品を加えて土鍋で炊けば、一味違ったご馳走おにぎりに早変わり。また、焼きおにぎりにするというアレンジもおすすめで、香ばしい金山寺味噌の香りが食欲をそそる一品です。

金山寺味噌のアレンジ料理5:味噌マヨネーズ見出し

続いてご紹介する金山寺味噌のアレンジは、味噌マヨネーズ。マヨラーなら絶対にエンドレスで食べられる美味しすぎるアレンジは、豚肉のソテーや焼いたお野菜などにちょこっとつけていただくのがおすすめです。普通の味噌マヨネーズに比べて、金山寺味噌を使うことで甘めに仕上がりますので、お子さんにも食べやすくなります。ぜひ、お試し下さい。

金山寺味噌のアレンジ料理7:味噌卵掛けご飯見出し

続いてご紹介する金山寺味噌のアレンジ料理は、味噌卵掛けご飯。料理と言って良いのか、若干筆者も迷うところではございますが、卵掛けご飯は、火を使わなくても良いので忙しい朝にもおすすめのアレンジです。普通の卵掛けご飯なら、醤油を加えるだけですが、金山寺味噌なら、野菜も一緒にとれます。これ一品で、たんぱく質も食物繊維もバッチリとれます!

金山寺味噌のアレンジ料理7:味噌漬け見出し

最後にご紹介する金山寺味噌のアレンジ料理は、味噌漬けです。一般的な味噌を使った味噌漬けは、みりんや砂糖を加えた味噌床に、魚や肉などを漬け込みますが、金山寺味噌なら、味噌のみでそのまま食材を漬け込むことができるので、時短になります!金山寺味噌の味噌漬けにおすすめの食材はカマンベールチーズです。冷蔵庫で3日ほど寝かせて完成です!

冷蔵庫から取り出した後は、軽く金山寺味噌をはらって、そのままいただきます。残った金山寺味噌は、他の食材をそのまま漬け込んでもOKです。カマンベールチーズ以外にもおすすめの食材としては、水切りした木綿豆腐があります。味噌漬けの特徴は、食材を軽く発酵させコクを引き出してくれるというところで、濃厚な味に仕上がります。晩酌のアテに最高です!

伝統食品「金山寺味噌」を味わおう!見出し

Photo by tadtad

和歌山県の伝統食材「金山寺味噌」をご紹介しました。赤味噌、白味噌、麦味噌などに比べると、なんとなく影が薄くてマイナーなイメージの金山寺味噌。詳しく知ってみると、実は、野菜もたっぷりとれて、様々なアレンジも効くおすすめの食材です。暑くて食事の支度が面倒だと思っているそこの奥さま!今夜から金山寺味噌を副菜の一品に加えてみませんか?

投稿日: 2018年7月29日最終更新日: 2020年10月8日

アイコン

RELATED

関連記事

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote