鹿島灘海浜公園は無料で遊べる人気スポット！潮干狩りやドッグランもおすすめ！

茨城県鉾田市といえば農業が盛んな土地として全国的に有名です。そんな鉾田市ですが、海岸に面しているこの土地では鹿島灘の絶景も楽しむことができます。そしてその海と農作物を同時に楽しめるスポットがあります。それが鹿島灘海浜公園です。今回はこの鹿島灘海浜公園についてどんな場所か、また駐車場などについて解説します。

鹿島灘海浜公園のつくりはレジャー施設というよりもサービスエリアと同じ様なイメージです。釣りの帰り立ち寄ってブラブラしたり、潮干狩りをしたり、ドッグラン目的でペットと一緒に訪れる人もいます。売店とレストラン、そしてキッズランド、管理棟といったシンプルな施設構成をしているので、子連れの家族が訪れても特に迷子の心配もないでしょう。

シンプルだからといって施設が充実していないわけではなく、むしろ一日中遊べるスポットとして地元の人々に親しまれています。遊べる施設が充実している一方で、他県の人からすると入園料や設備の使用料や駐車場代がいくらかかるのか、そのあたりが心配かもしれません。入園料はいくらなのでしょうか。

実はここ鹿島灘海浜公園は無料で楽しめる休憩所として有名なのです。もちろん駐車場代も無料です。とはいっても地元の農産物を販売していたり、それを使った料理を楽しめるレストランは有料ですが、ドッグランなど施設の設備は無料とは思えないほど充実した公園です。

そんな鹿島灘海浜公園はどこにあるのでしょうか。この公園は茨城県鉾田市の県道51号線に面した海岸線にあります。最寄り駅は大洗鹿島線の新鉾田駅、駅から車で約10分。遠方からのアクセスは北関東自動車道から水戸大洗インターチェンジで約30分、常磐自動車道経由であれば千代田石岡インターチェンジから約一時間です。

県道51号の海岸沿いを大竹海岸海水浴場方面に走っていけばすぐみつかります。駐車場スペースもたくさんあるのでマイカーで訪れる人が多いです。バイクなどのツーリング帰りに立ち寄るのもおすすめです。公園で遊ぶ目的で訪れる以外に、旅の帰りに休憩スポットとして立ち寄る人が多い公園です。

近くにはセブンイレブンがあり、買い物をしたい場合24時間アクセスできます。辺りは海水浴場や大竹ゴルフ場といったレジャー施設があり、なだらかで情緒ある風景が続いてます。都会の喧騒とは違うゆっくりとした時間が流れていて、ベンチにすわっているだけで癒される隠れ家的なスポットです。

それではそんな鹿島灘海浜公園の施設について紹介しましょう。休日に家族で訪れてのんびり海をながめるだけでも楽しめますが、施設をグルっと一回りすればさらに楽しむことができるはずです。家族連れやデートに行くのもオススメの鹿島灘海浜公園、ここでは園内のいくつかの施設を紹介します。

まず紹介するのは公園内にある多目的広場です。非常に広大な芝生が広がっていて、ここでは子供たちとフリスビーを投げて遊んだり、凧あげをしたり、お弁当を食べたり、のんびりゴロゴロしている家族連れを見かけます。休日は人が増えますが、十分なスペースなのでストレスを感じることはないでしょう。

広場をすすむと子供用の遊具も設置されているちびっこランドがあります。ここで小さな子供たちを遊ばせることができます。様々なバリエーションのユニークな滑り台に、ローラー型の滑り台やクレーンの形をした遊具もあります。ザイルクライミングのような大人も童心に帰って楽しめてしまう遊具も設置されています。

近くにはベンチや自動販売機も設置されているので、大人はここで座りながら子供たちの無邪気な笑顔を見ているだけでも幸せな時間が過ぎていくでしょう。まだ大きな子供と一緒に遊ばせるのが怖いお子さん向けに屋根付きのキッズランドも用意してあります。奥には授乳室もあるため、小さい赤ん坊と一緒に訪れたママさんも一安心です。

多目的広場を抜けると鹿島灘が広がっています。ここが見晴らしの丘です。日頃運動不足だとここまで登るのに息切れしてしまうでしょう。ここから先の景色は見晴らしの丘通りの絶景が広がっています。望遠鏡もあるので子供も大人も楽しんでみましょう。夏季は鹿島灘で磯釣りやサーフィンを楽しむ人の姿が見れるかもしれません。

夏の週末だと非常に混雑する場所ですが、海水浴シーズンがひと段落した平日はのんびりすごすことができるでしょう。大人も子供も景色をみているだけで楽しめる、そんな見晴らしのいい広場です。お金をかけなくてもプライスレスの景色を楽しめるので、この場所に来る価値は十分あります。

丘を下りて海岸方面に進んでいくと、板で作られた遊歩道のボードウォークがあります。全長3000メートル近くあるこの板道はトントントンと非常に心地よく歩けるので、ウォーキングにうってつけ。夏場は日差しが強いのでサングラスと帽子があったほうがいいでしょう。

展望デッキでは美しい海岸を一望できる見晴らしのいい景色が堪能できます。波の音をききながら、ベンチに座ってのんびりしているだけで時間があっという間にすぎていくでしょう。

ボードウォークが終点を迎えると芝生がひろがっていて、見晴らしのいいピクニック広場に到着します。ここにも子供たちが遊べる動物のオブジェが置いてあり、写真を撮ったり、お弁当を食べたり、楽しい時間を過ごすことができるでしょう。この奥へすすんでいくと綺麗な海岸に出ることができます。

海岸の向こう側は駐車場スペースとなっています。ここから先は鉾田大竹海岸海水浴場へつながっているので、シーズン中は大勢の家族連れが泳いでいる姿でにぎわっているでしょう。

海水浴シーズンでは波打ち際で水遊びをする家族連れを多く見かけます。もし波打ち際で遊ばせる場合は着替えをする場所がないので注意しましょう。予め濡れても構わない服装で来る必要があります。

なお、鹿島灘展望デッキから先は潮干狩りが楽しめます。かつては潮干狩りに厳しいルールがなかった鉾田市ですが、平成30年4月より鹿島灘漁業権共有組合連合会によって潮干狩りの厳格なルールが規定され、潮干狩りができる箇所が県内4か所に限定されました。

そのうちの一つが鹿島灘海浜公園奥の鉾田海水浴場です。鹿島灘海浜公園内の海岸では潮干狩りができませんが、展望デッキから先の鉾田海水浴場につながる海岸線沿いでは潮干狩りをしても大丈夫です。

潮干狩りをしても大丈夫ですが、使ってはいけない道具やとってはいけないサイズがあるので注意しましょう。たとえば3センチ以下のはまぐりやこたまがいは採ることが禁止されていて、潮干狩りをする道具も柄の長さが50センチ以下、爪の長さが5センチ以下という厳格なルールが規定されています。

これは密猟による乱獲をふせぐためのルールなので、子供用の道具で潮干狩りを楽しむ分には問題ありません。詳細は茨城県のホームページでチェックしてください。

鹿島灘は海釣りを楽しむ人が多いスポットです。ただ鹿島灘海浜公園内は海岸に出ることはできますが釣りを楽しむには立地が弱く、園内から釣りを楽しむのは初心者には敷居が高いかもしれません。錘をつけて50mくらい遠投できる釣り竿を用意しなければいけません。釣り人達はトイレ休憩や食事休憩のためこの園内の施設をよく利用します。

大洋村の海岸線では突堤が無数にあるためそこで釣りを楽しむ人を見かけます。ただ、お子様連れでいくには足場が悪いスポットで、毎年海難事故も起きていますのでお子様連れで釣りに訪れるのはおすすめできません。もし鹿島灘で釣りをしたいのであれば、鹿島の港公園や釣り公園といった場所に足を伸ばすといいでしょう。

ペットを連れてやってくる人の多い鹿島灘海浜公園ではドッグランを開放しています。ドッグランというのは隔離されたスペースの中で犬を自由に運動させることができる施設のことです。鉾田市の鹿島灘海浜公園のドッグランではもちろん無料で、遠方から長時間車に乗ってストレスの溜まった犬を自由に走らせることができます。

ドッグランにはほかの飼い主さんも同じように犬を遊ばせています。ドッグラン利用時の注意点、エチケットとしては暴力的な犬を放し飼いにしてはいけないということです。また、発情期のメス、予防接種を済ませてない犬など、秩序を壊してしまう犬はドッグランを利用してはいけません。

飼い犬同士のトラブルがおきても鉾田市の鹿島灘海浜公園側に非はなく、自己責任となるので注意してドッグランを利用しましょう。

のんびり一周すると汗をかいてお腹も空くでしょう。休憩棟にあるレストラン海乃風で一息つきましょう。鹿島灘海浜公園にあるレストランでは地元特産物をふんだんにつかった料理を楽しめます。街中にあるファミリーレストランで食事をとるのも悪くありませんが、いい景色を堪能したあとに食べる料理は絶品です。

ではレストラン海乃風ではどんな料理が楽しめるのでしょうか。これは食べておきたいという代表的なメニューを紹介しましょう。まずこちらのレストランの顔といえる野菜タンメン(580円)です。地元鉾田でとれた旬の野菜をたっぷりいれたボリューム満点のメニューです。

少し味が濃いのでしょっぱいのが苦手な人の口にはあわないかもしれません。ですが一度でもこのレストランに訪れたら絶対に食べておきたいメニューでしょう。

つづいてこちらの新鮮野菜の天丼(650円)です。とにかく丼ぶりから飛びださんばかりの具材の勢いが写真からでもわかります。このレストランのウリはなんといってもこのボリューム。食の細い人が注文したらびっくりするような迫力満点なメニューを出してくれます。しかも値段もお手頃なのです。

このレストランの営業時間は10時半から17時半まで、食券を買って注文するシステムです。出てくる料理のボリュームあるのにもかかわず大衆食堂のような値段のレストランなので営業中ずっと混んでいます。混雑が苦手な人はお昼時の利用は避けたほうがいいかもしれません。また、施設は年中無休ですがレストランは毎週水曜が定休日です。

ちなみに隣では地元産の野菜などを扱っています。鉾田市名物のメロンをはじめトマトやだいこんや水菜など、旬の食材をスーパーより安い価格で購入することができるでしょう。鉾田市といえば日本一のメロンの産地。一日遊んだらお土産にメロンを買って家で家族みんなで食べるのもいいかもしれません。

鹿島灘海浜公園の駐車場は非常に広いスペースがあるので平日に関しては駐車場に関して特に空きを心配する必要はありません。ただし海水浴場が近くにあるため夏休み期間中は駐車場が混雑する場合があります。またすぐ戻るからといって夏場に駐車場で子供やペットを置き去りにしたまま車を放置するのはやめましょう。悲しい事故の原因となります。

駐車場の奥には飲料水兼用耐震性貯水槽があります。火災などがあった場合はこの水をつかって消火活動をします。海水を使えばいいのかと思うのですが、海水だと消防車のタンクにゴミがはいりノズルが詰まってしまうのです。

また、地震などの災害によって水道のインフラが絶たれた場合はこちらのタンクから地域の人々4400人分の飲料水が三日分確保されています。これらを説明する看板が駐車場脇に置いてあります。鹿島灘海浜公園は防災の面でも役に立っているのです。

ざっくり施設を説明しました。ここは遊園地ではありませんので目玉のアトラクションなどありません。ですがとにかく一日いて飽きないというのが鹿島灘海浜公園のウリでしょう。お弁当を持って一日のんびりしているだけで無料で楽しめてしまう、そんな隠れた穴場スポットです。

訪れた人に良さを尋ねるととにかく景色と波の音が聞こえてくるのが気持ちいいということです。鹿島灘海浜公園は、波の音を聞いているだけで人々を幸せな気分、魂が洗われた気分にさせてしまう癒しの場所なのです。

雄大な景色や潮干狩りからドッグランまで楽しめる鹿島灘海浜公園についての紹介でした。これだけ充実した施設なのにもかかわらず入園料無料で楽しめるというから驚きです。海釣りやツーリング帰りの休憩スポットとしてもおすすめです。もし鉾田市にお出かけの際は是非こちらの鹿島灘海浜公園に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。