海底遺跡のおすすめ8選！世界の有名スポットの歴史や魅力を紹介！

世界中にはいろいろな観光スポットがありますが、いま密かに話題になりつつあるのが海底遺跡です。地上の遺跡は風化したり人に破壊されたりしがちなのですが、海底遺跡は手つかずで当時のままのものが多いです。そんな歴史のロマンを感じられる海底遺跡のなかからおすすめの場所を今回は8か所ご紹介します。

世界的に有名な海底遺跡としてまずおすすめしたいのがジャマイカにあるポート・ロイヤルになります。

このポート・ロイヤルは大人気映画『パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち』の舞台にもなったジャマイカの港町です。そのため聖地巡礼をかねて楽しめるおすすめの海底遺跡となっています。

もともとジャマイカのポート・ロイヤルは海賊の町だったと言われています。海賊が金品を盗んではそれを豪快に使っていたため「世界で最も豊かな町で最も酷い町」という別名もあったそうです。

ただしそんなポート・ロイヤルは1692年6月7日に起こった大地震で町の60%以上の部分が海底に沈んでしまいます。

歴史的な海底遺跡であるポート・ロイヤルはジャマイカの首都であるキングストンから南へ5kmほど行った場所にあります。

地震と津波であっという間に沈没してしまったためポートロイヤルは非常に保存状態がいいです。ジャマイカのポート・ロイヤルは歴史を強く感じられるおすすめの海底遺跡です。

厳密に言うと海底遺跡ではありませんがかなり有名で人気のスポットなので中国の獅子城もおすすめしておきます。

この獅子城は中国の湖に沈んでいる遺跡で「ライオンシティ」という別名もあります。ちなみにライオンシティはライオンマウンテンという山々に囲まれていることが由来です。

この獅子城は中国の唐の時代に建設された遺跡で、かなり栄えていた経済や政治の中心地だったと言われています。

何と獅子城にはアーチが265個もあり、その総面積はサッカーコートの62面分もあるそうです。

ちなみに獅子城はダム建設の際に人工的に沈められた都市なので状態がいいのも人気の理由です。

中国の獅子城は千島湖に眠っている海底遺跡です。最近はダイビングツアーなども開催されているので自分の目ですぐ近くまで行って観察することも可能です。

獅子城はキレイな海底遺跡としても有名で、唐の時代の歴史に詳しい人はもちろんそうでない人でも楽しめるおすすめの海底遺跡です。

エジプトと言えば世界四大文明のひとつが起こった場所で歴史的な遺跡がたくさんあります。エジプトと言うと砂漠のイメージが強いですが実は海底遺跡があることでも有名です。

エジプトの歴史に登場する偉人のなかで特に有名なのがクレオパトラですが、その彼女の宮殿が今回ご紹介する海底遺跡です。

クレオパトラの海底宮殿は約二千年前に建てられた宮殿で、内部からはスフィンクスや金銀といった歴史的な遺物がたくさん発掘されています。

クレオパトラの海底遺跡には古代文字などもたくさん遺っており、現在も歴史学者をはじめとしたチームが調査を進めています。まだ謎の多いミステリアスでおすすめな海底遺跡です。

クレオパトラの海底遺跡はアレクサンドリア沖の海底に広がっています。ちなみにこのアレクサンドリアは紀元前332年頃にアレキサンダー大王が作らせた都市だと言われています。

そのためクレオパトラの海底遺跡からはその時代の歴史を知るための手掛かりとなる歴史的な石造なども多く発掘されています。

海底遺跡を見ようと思ったら普通はダイビングをしないといけません。ただしイタリアにあるバイアは海上からも観察できる少し珍しい海底遺跡です。

そのため気軽に観光できる海底遺跡として有名で、連日歴史の息吹を感じようとする観光客の人たちでバイアは大人気となっています。

イタリアのバイアは古代ローマ時代に栄えていた都市で、2000年ほど前までは首都ローマの保養地として有名だったそうです。

それが地殻変動により瞬く間に海の底へ沈んだのがバイアです。そのためイタリアのバイアには豪華な別荘なども残っており、それこそタイルやマンホールも残っています。

バイアはイタリア南部のカンパニア州にある海底遺跡です。ナポリから西に向かって15kmほど行くと行けます。

ちなみにバイアには「シンバ」と呼ばれる専用の船があり、底がガラス張りになっているので船の上から濡れることなく海底遺跡を観察できます。イタリアのバイアは気軽に行ける大人気の海底遺跡です。

長い世界の歴史のなかで大事件の舞台となってきたのがギリシャです。そんなギリシャにある海底遺跡がパブロペトリです。

ちなみに海底遺跡は世界中で発見されていますがそのなかでも最も古い歴史を持っているのがパブロペトリだと言われています。それ故にかなり人気のある海底遺跡です。

ギリシャのパブロペトリは紀元前2800年頃に建造された海底遺跡だと言われています。ちょうど世界史で言うとミケーネ文明に当たる頃です。

その当時の建物が残っていて当時そこで暮らしていた人たちの息づかいを感じられる貴重な場所です。ただしかなり歴史のある海底遺跡だけに痛みも激しいです。

パブロペトリはギリシャ南部のラコニア湾に沈没している海底遺跡です。ちなみにパブロペトリに関する文献はほとんど発見されていないそうです。

それ故に当時の雰囲気を知ることのできるかなり貴重な場所です。ぜひ偶然発見されたミケーネ文明の面影をパブロペトリで感じ取ってみてください。

インダス文明が栄えたインドにも世界的に有名な遺跡がたくさんあります。そんななかで人気の海底遺跡がマハーバリプラムの7つの寺院です。

マハーバリプラムの7つの寺院はもともと海岸沿いに建っていたのですが、大昔に起こった津波に襲われて7つのうち6つが海底に沈んでしまいました。

つい最近までは地上に残ったマハーバリプラムの1つの寺院がもとから1つだけと考えられていました。

しかし2004年にスマトラ島を襲った津波がきっかけで海底に沈んだ残りの6つの寺院が発見されました。

津波によって消失し、津波によって発見されるという何とも数奇な運命を盛った海底遺跡です。

マハーバリプラムの7つの寺院はその名の通りインド南部のマハーバリプラムという町にある海底遺跡です。

ヒンドゥー教の建物としてインドの文化を象徴するような海底遺跡で、歴史が好きな人からするとたまらない場所でしょう。現在も発掘作業が続いているため運が良ければ第八件に立ち会えるかもしれません。

インドは非常に歴史の深い場所として有名です。そのためほかにも数多くの海底遺跡が発見されています。その代表格がドワールカ神殿です。

インドにはクリシュナ神を祀る重要な寺院がたくさん建てられていますが、ドワールカ海底神殿を「本当の聖地」と考える人もいます。

ちなみにクリシュナとはインドの神話に出てくる英雄のひとりで、ヒンドゥーの主神とされるヴィシュヌの第8の化身とも言われています。

ただし人気に関してはヴィシュヌに匹敵するともされます。ドワールカ神殿はまだまだ不明な点も多く、現在も断続的に発掘調査が進められているようです。

ドワールカ神殿はインドの西端の海中に眠っている海底遺跡です。これまでは神話の存在を信じていたい人もたくさんいました。

しかしこのドワールカ神殿が発見されたことで裏付けられが形となりました。そういった神話のストーリーを感じとれるのもドワールカ神殿が人気の秘密でしょう。

海底遺跡というと海外へ行かないと見られないと思っている人もいるでしょうが実は日本にあります。それが沖縄県の与那国島周辺です。

与那国島は日本のほぼ最西端に位置する場所で透き通った海が有名かつ人気のエリアです。そんなキレイな海でダイビングをしている人がたまたま海底遺跡を発見しました。

ただし厳密に言うと与那国島周辺で発見されたものが海底遺跡なのかどうかは現時点でもわかっていません。

「海底遺跡だ」と主張する人もいますし、逆に「自然にできたものだ」と言う人もいます。そのため海底遺跡を裏付けるものを研究者の方たちなどがいまも一生懸命探しているそうです。

日本のダイビングスポットとしても有名な与那国島の海底遺跡は島南部の新川鼻岬の沖合100mほどの場所にあります。

ちなみにこの与那国島の海底遺跡はムー大陸の遺物だと唱える人もいるそうです。海底遺跡かどうかはまだ不明ですがシンプルに綺麗な海でダイビングをするにはもってこいの場所です。

いま人気の海底遺跡へ遊びに行く際にはいくつか注意しておきたい点があります。例えばダイビングを考えているのならスケジュールにある程度余裕を持たせる必要があるでしょう。

何故なら海底遺跡は天候が悪化し海が荒れると見に行けないからです。時間に余白があるとそういった事態にもうまく対処できるのでおすすめです。

海底遺跡はその国の歴史を感じ取るのには持ってもいのおすすめスポットです。それこそダイビングの資格を持っていれば誰の邪魔もされずにゆっくりと観光することも可能です。もちろん今回おすすめした海底遺跡はごく一部で世界中にはまだまだたくさんの海底遺跡があります。ぜひ海底遺跡でいにしえのロマンを楽しんでみてください。