与那国島の海底遺跡はド迫力満点
与那国島の海底遺跡は、垂直に切り取られた石が規則正しく積み上げられているような地形です。まるで、そこにひとつの町があったかのような佇まいをしています。毎年、沖縄や本土からたくさんの観光客が海底遺跡を一目みようとここ与那国島に訪れます。今日は、与那国島と海底遺跡について、ご紹介していきます。
与那国島とは?
与那国島は、日本の西の果て八重山諸島の西にあります。断崖絶壁の島は、海の地形もダイナミックで沖縄の他の島とは、趣が違います。天然記念物である日本在来種の馬「与那国馬」が大自然の中で飼育されています。真っ青な海、深い緑の牧草、与那国馬の茶色のコントラストが絵になります。台湾はすぐ目と鼻の先にあり、まさに西の果ての島です。
みなさんは、「ドクターコトー診療所」というドラマはご存知でしょうか。ここ与那国島は、そのドラマのロケ地として使用されたことでも有名です。西の果ての診療所で奮闘するコトー先生が話題となりました。現在も、このドラマで診療所として使用された建物が残っています。診療所の外から、コトー先生が真っ青な与那国島の海を眺めるシーンを思い出しますね。
与那国島へのアクセス
与那国島へ船でお越しになる場合は、「フェリーよなく」が石垣港から出港しています。所要時間はおよそ4時間です。石垣から与那国は火/金:1便/日、与那国から石垣は水/土:1便/日になります。料金は大人往復6750円、子ども往復3550円となっています。台風の時期などは欠航もありますので、民宿などで情報収集をするようにしてください。
与那国島に着きました!乗った飛行機はこんなんです pic.twitter.com/3Xa9wWOqZx
— かもねぎ@兵庫 (@kamomale) May 29, 2016
飛行機は2つのアクセス方法があります。ひとつは、沖縄那覇空港から経由便を使って所要時間1時間30分(週4便)、もうひとつは、石垣空港から直行便で所要時間30分(一日1から2便)になります。石垣島とこの与那国島をセットで観光する方が多いかもしれません。飛行機からは、沖縄離島の美しい海を眺めることができます。
与那国島の海底遺跡とは?
与那国島の海底遺跡は、1986年に地元のダイバーがダイビングポイントの開拓中に偶然発見した海底地形です。あたかも人工的に作り出されたのではないかと思われる階段状の形状や生活で使われていたような水路などがこの海底地形で見ることができます。また、クサビを打ち込んだような穴が規則正しく開いている箇所なども発見されています。
人工的な造成物といわれる一方、長い年月をかけて自然にできた地形とする説も多い与那国島の海底遺跡は、真相はまだまだわかりませんが、与那国島にとっては貴重な観光資源になっています。自然にできた海底地形だとしても、このダイナミックな地形は心奪われるだろうと思います。
与那国島の海底遺跡の真相は?
この与那国島の海底遺跡には、色々な説が唱えられています。自然地形説(侵食説)は、くさびなどの穴も隙間に入った石が水流によってできたものだと異論を唱え、遺跡説でも古代文明遺跡説(ムー大陸説、海底に沈んだアトランティス説)、邪馬台国だったのではないかというような説も飛び出して、真相は闇の中で結論は出ていません。
沖縄与那国島には海底遺跡があります。私はこの説「邪馬台国は沖縄だった」を信じじゃってます。
— 彩樹 (@saki_1990_) May 27, 2017
邪馬台国は沖縄だった 木村正昭著https://t.co/EdQxZsMfBXhttps://t.co/0CQsI7Yia5邪馬台国は海底に沈んだので-倭人たちは日本を目指した/ pic.twitter.com/IJshUtfpWF
さまざまな説が唱えられていますが、嘘か真かは別にして、古代文明の遺跡だなんてロマンがありますね。真相がわかならいことがますますミステリアスに感じます。ダイビングで海の中で見る海底遺跡は、自分の空気の排気音がBGMとなって、さらに古代へのロマンを掻き立ててくれることでしょう。
与那国島の海底遺跡のベストシーズン
与那国島の海底遺跡は、上記の写真のように与那国島の南に面しています。そのため、南風にはめっぽう弱い場所にあります。夏は、どうしても南向きの風が多いためこの海底遺跡のポイントがどうしても波立ったり、波の影響で潮流が早くなったりすることがります。そのため、夏は、ダイビングボートやグラスボートも出港を見合わせることもあります。
先程無事に4日間の八重山諸島からの旅、終了しました。強い波で本日の与那国島の海底遺跡のグラスボート見学は中止となりました。帰りの機中からの富士山が印象的でした! pic.twitter.com/hESUSU4Hiu
— 汐入日本人 (@masa1961taka) November 26, 2016
海というと夏というイメージですが、ここ与那国島の海底遺跡ポイントは、北風の吹く冬がもっとも海況が安定するわけです。グラスボートにしてもダイビングにしても、海底遺跡へ行くベストシーズンは夏より冬になります。ただし、夏でも海況の安定しているときは、海底遺跡へ行くことができますので現地にて確認をしてみてください。
与那国島の海底遺跡の水深は?
ここ与那国島の海底遺跡は、これだけの巨大でダイナミックな地形にも関わらず、ライセンスのない体験ダイビングでも潜れてしまうほど、棚の一番上の水深は3mほどで体験ダイビングで潜る水深は8mから10mほどになります。初心者ダイバーや体験ダイビングでも海底遺跡を楽しむことが可能です。透明度も高いので、安心してダイビングすることができます。
ただし、すべての海底遺跡を廻ろうと思うと水深は25mほどにもなる箇所もありますので、本格的に海底遺跡を堪能したい場合は、ライセンスを取得してから挑戦することになります。海底遺跡は、広範囲に広がっているため一度や二度のダイビングでは把握できないほど奥が深いです。また、真相がわかっていない海底遺跡は、水深も浅いところもあるのでグラスボートからでも垣間見ることが可能です。
グラスボートで見る与那国島の海底遺跡
海底遺跡と聞くと、深いところにあってダイビングや潜水艇かなにかでないと見れないイメージがありますよね。ところが、ここ与那国島の海底遺跡は水深もさほど深くないために、グラスボートから見ることができます。時には、ダイバーが顔を覗かせることもあるかもしれません。
グラスボートで海底遺跡見学。8年越しの夢が叶ったよ。@与那国島 pic.twitter.com/csumDGZdWf
— Vo.優 (@vocalyuchan) May 27, 2014
与那国島の海底遺跡が、水深が比較的浅いところにあることや与那国島の海の透明度が高いことによりグラスボートからでも見ることができるんですね。あなたも古代のロマンに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。沖縄や本土からも、この海底遺跡の真相を確かめに観光客がぞくぞくと訪れています。このグラスボートは、観光客にも大変人気があります。
最近では、半潜水艇のグラスボートもあるようなので、海底遺跡をより立体的に楽しめるようにもなっているようです。シュノーケルやダイビングでなくても、この半潜水艇のグラスボートであれば、より海底遺跡のイメージもつかみやすいのではないでしょうか。この海底遺跡の海域には、時々、ウミガメも顔を出してくれるようです。
ダイビングで楽しむ与那国島の海底遺跡
与那国島の海底遺跡を100%楽しむためには、やはりダイビングで水中に潜るのが一番ですね。エントリーして、まず目に飛び込んでくるのは2枚の岩のプレートを合わせたような二枚岩です。ここの水深は浅いため、この2枚岩の上で波が砕けてよりミステリアス感を醸し出しています。
一方、日本近辺で近年最も注目を集めているのが与那国島沖海底で発見された海底遺跡です。琉球大学名誉教授の木村政昭博士によると大きさは東西方向に270メートル、幅は南北に120メートル、高さは最頂部で26メートルに及び、頂部テラスには亀神殿、円形広場、三角ポールなどの構造体があります pic.twitter.com/FGS6OrtSye
— 誰も語れなかった驚愕の日本史 (@taidou2017) March 7, 2017
そして、水中を進んでいくとどう見ても人工的に作ったとしか見えない階段やカメのような形をしたモニュメント、生活で使用していたのではと思わせる水路などが、どんどんと目に飛び込んできます。とにかく、スケールが大きすぎて圧倒されます。水深も比較的浅いことや透明度も高いこともあって、海底遺跡が太陽の光に照らされるその光景は、神々しささえ感じます。
自然の気持ち…
— 菊田邦洋 (@palaiso9) May 26, 2015
photo:与那国島海底・海中宮殿天井/Okinawa Japan
Feelings of Natural environment… pic.twitter.com/49cnh39irv
ちなみに、上の写真の海中宮殿は海底遺跡発見後に、水中に設置されたものでこの与那国島の海底遺跡とは関係ありません。遺跡調査中のそばに建ててしまって良いのだろうかと良からぬ心配をしてしまいます。岩をハートにくり抜いていることから、ここで水中結婚式をされるダイバーもいるようです。
ここ与那国島の海底遺跡ポイントは、与那国島の代名詞ともなっていますので、本土からも世界からもダイバーが真相を探るべくやってきます。現在もこの遺跡群は調査中のようなので、あなたも新しい何かを発見できるかもしれません。自然にできた海底地形だったとしても、この光景を目の当たりにすれば、その自然の神秘に感心させられそうです。
与那国島の神秘の海底遺跡を見に行こう
今日は、神秘のベールに包まれている与那国島の海底遺跡をご紹介してきました。人工的に作られた古代文明の遺跡なのか、それとも自然現象によるものなのか真相はまだまだわかりませんが、貴重な海底地形には代わりありません。ぜひ、みなさん目で真相を確かめてはいかがでしょうか。新たな発見があるかもしれません。
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