キーウィはキウイにそっくりのかわいい鳥！ニュージーランドの国鳥の魅力を紹介！

世界中には約190近い国と地域があり、基本的にはそのそれぞれに国鳥が定められています。例えば日本の国鳥はキジです。そんななか「かわいい」と子供や女性から大人気なのがニュージーランドの国鳥のキーウィです。今回はニュージーランドの国鳥キーウィの特徴や出会える場所をご紹介します。

ちなみにみなさんはニュージーランドの「キーウィ」と聞いてどんな鳥なのか頭に想像できるでしょうか。

「名前は聞いたことがある」という人は多いでしょうが、実際にイメージしようとすると具体的にフォルムを描けない人が意外と多いでしょう。

キーウィはニュージーランドの固有種で、世界中を探しても生息しているのはニュージーランドの周辺だけです。

いまでこそかわいい鳥として大人気のキーウィですが、もともとはニュージーランドの先住民であったマオリ族が食用にしたり羽毛をとったりしていそうです。

多くの人が「ニュージーランドの国鳥のキーウィはキウイフルーツが名前の由来」と考えているようですが実は違います。

実際ニュージーランドの人ですらキウイフルーツが語源だと思っている人が少なくありません。例えばキーウィの姿がキウイフルーツに似ているとか、キーウィがキウイフルーツが大好物だからとかいろいろな意見があります。

ただしそもそもいまでこそキウイフルーツはニュージーランドの名産品のひとつですが、このキウイフルーツはニュージーランドが原産の植物ではありません。

中国などから持ち込まれて育てたら思いのほかよく育ったというのがニュージーランドでキウイフルーツの生産が始まった経緯です。

その歴史を考えるとキウイフルーツがキーウィの名前の由来と考えるのは少々無理があります。キーウィの名前の由来には諸説ありますが最も有力なのが鳴き声です。

このキーウィは「キーィ」というかわいい声で鳴きます。この鳴き声が変化してキーウィという名前になったと考えられています。

「キウイフルーツに似ている」と言われていることからニュージーランドの国鳥キーウィを手のひらサイズくらいの大きさだと思っている人が多いです。

しかし実際のキーウィは意外と大きくてニワトリくらいのサイズはあります。そのためキウイフルーツぐらいだと思い込んでいた人が初めてキーウィを見るとまず間違いなく驚きます。

「姿がキウイフルーツに似ているかわいい鳥」といったキーウィの見た目は意外とご存知の方も多いでしょうが、それ以外の生態の部分に関してはほとんど知らない人がほとんどです。

ここではニュージーランドの国鳥キーウィのかわいい部分以外の特徴をいろいろとご紹介します。

まずキーウィで特徴的なのがたまごの大きさです。先ほどキーウィはニワトリぐらいの大きさとご紹介しましたがたまごのサイズはニワトリのそれとは桁が違います。

私たちが普段スーパーで見かけるニワトリのたまごは手のひらサイズですが、ニュージーランドの国鳥キーウィのたまごはその2倍以上あります。キーウィのたまごはイメージとしてはダチョウのたまごに近いです。

キーウィがかわいいと人気なのは人懐っこい性格も理由です。鳥に限らず野生の動物は普通は人間を見ると危険を察知して逃げる、あるいは身を守るために攻撃してきます。

しかしキーウィは人間を警戒しません。逆にキーウィは好奇心が旺盛なので人間の後ろをちょこちょこと付いてくることすらあります。

またニュージーランドの国鳥であるキーウィは学術的には鳥類ですが空を飛ぶことができません。

飛べない鳥というとニワトリなどもそうですが、これらの鳥は飛べないとは言えちゃんと羽根はあります。これに対してキーウィは近くから見てもわからないほど羽根が退化しています。

ニュージーランドの国鳥であるキーウィは夜行性です。また視力がとても弱く、昼間は樹の洞などに隠れていることが多いです。

日が沈んだ夕方以降にキーウィは餌を探して活動を始めます。前述したようにキーウィは羽根がないので飛べないのですが、その一方で足腰が強く速く走れるのでそれを生かしてエサとなる昆虫や果実を集めます。

とてもかわいいニュージーランドの国鳥キーウィはなかなか簡単には出会えません。なぜかと言うとキーウィは絶滅危惧種になるほど数が減少しているからです。

かわいいキーウィが絶滅危惧種となったのは人間が原因です。ニュージーランドの先住民であったマオリ族はキーウィを捕獲していましたがこの頃は共存していて絶滅危惧種ではありませんでした。

それが外からニュージーランドに人が入って来たことでキーウィは絶滅危惧種に向かいだします。

人間が農地開発のために自然を破壊したり、人口増加に伴って食用にキーウィを乱獲したり、さらには人間がペット用に持ち込んだ猫や犬によって捕食されてしまったりといろいろな要因が重なり絶滅危惧種となりました。

かつてはニュージーランドにはキーウィが1000万羽ほどいたそうですが、絶滅危惧種となった現在は3万羽ほどだそうです。

国鳥のキーウィが絶滅危惧種ではまずいということからニュージーランドでは数を増やすためのプロジェクトが実施されています。

キーウィを絶滅危惧種から救うプロジェクトの内容はキーウィの生態を研究したり、天敵を隔離したりといろいろなことをしています。そのお陰でキーウィの数は少しずつですが増えています。

気軽にキーウィに会えるおすすめのスポットが『Kiwi North』です。この『Kiwi North』には昼夜が逆転したその名も「キーウィハウス」があり、それのお陰で1日を通して活発に動き回るかわいいキーウィを観察することができます。

ニュージーランドの『Kiwi North』の営業時間は午前10時から午後16時までと少し短いので注意してください。

ニュージーランドにある『オークランド動物園』でもかわいい国鳥のキーウィを見ることができます。

この『オークランド動物園』には薄暗くして夜を再現した部屋があり、そこにキーウィたちが暮らしています。来園するタイミング次第では元気に動き回っているキーウィを見ることも可能です。

『オークランド動物園』は営業時間が冬季が午前9時から午後17時までで、夏季が午前9時30分から午後17時30分までです。

保護にも力を入れている『Kiwi Encounter at Rainbow Springs』では予約をするとキーウィに会うことができます。

キーウィに会える「キーウィエンカウンター」は1日に何回も開催しているので都合のいいタイミングでぜひ予約をして参加してみてください。ここ『Kiwi Encounter at Rainbow Springs』の営業時間は午前8時30分から午後21時30分までです。

ニュージーランドのオークランドにある『Kiwi House』もかわいい国鳥のキーウィを見られる人気スポットです。

ここ『Kiwi House』では1日に3回キーウィへの餌やりタイムがあって、このタイミングで来園することができればかなりの確率でキーウィに会えます。

ニュージーランドにある『The National Aquarium of New Zealand』は国立の水族館です。ただしさすが人気の国鳥とも言うべきか『The National Aquarium of New Zealand』にはキーウィもいます。

完全予約制の「キーウィクロースエンカウンター」に申し込めばキーウィを間近で観察することが可能です。

本当にかわいいキーウィを見たいのならニュージーランドの『Pukaha, Mount Bruse National Wildlife Centre』がおすすめです。

ここ『Pukaha, Mount Bruse National Wildlife Centre』では珍しいアルビノのキーウィを見られます。首都のウェリントンからは少し距離がありますが時間をかけて身に行く価値は絶対あります。

かわいいニュージーランドの国鳥であるキーウィは基本的には絶滅危惧種であることなどもあって現地まで行かないと見られません。

ただし日本でも1か所だけキーウィが見られる場所があります。それが大阪の天王寺動物園です。これは大阪で1970年に万博が開催された時にニュージーランド政府から送られたのがきっかけです。

ただしつい最近天王寺動物園は「これ以上絶滅危惧種のキーウィを補充しない」と発表したので現在いるキーウィがいなくなると日本でキーウィは見られなくなります。

ニュージーランドの国鳥であるキーウィは写真でも見てもかわいいですが、実際に現地に行って見るキーウィはその10倍くらいさらにかわいいです。日本だとほぼキーウィが見られませんがニュージーランドは国鳥だけあっていろいろな施設でキーウィに出会えます。ぜひニュージーランドへ行ってシンボルのキーウィを愛でてみてください。