簡単にできるのかな?沖漬けの魅力をご紹介!
沖漬けという食べ物をご存知でしょうか。お酒が好きだったり、海鮮系の食べ物がお好きな方なら、ご存知の方も多いでしょう。沖漬けは主にイカが使用されることが多く、珍味的な感じでお酒のおつまみとしても人気の一品です。
そんなイカの沖漬けが、自宅で簡単に作れるなんて信じ硬い方もいるかもしれませんが、イカの沖漬けは、作り方のポイントや漬ける時間、さらには使用するタレなど、ポイントやコツをつかめば、初心者の方でも比較的に気軽に作れるメニューです。
そこで今記事では、イカの沖漬けのおすすめの作り方や、作り方のポイント、さらには漬けておくおすすめの時間など、イカの沖漬けについて幅広い観点からいろいろとご紹介していきましょう。
イカの沖漬けはどこのおすすめ料理?
ではまずは、沖漬けとはどんな料理なのか、少々ご説明しておきましょう。沖漬けとは、一般的にはイカやアジ、他にはキスなどを醤油のタレに漬け込むという作り方をした料理で、その中でも特にイカをタレに漬け込んだものは「イカの沖漬け」と呼ばれています。
そしてこの沖漬けは、全国的にはよく北海道の名物として知られているものですが、沖漬けの中でもホタルイカを沖漬けにしたものは、富山県周辺などの名物としても、知名度があります。
沖漬けはもともと、イカ釣り船に沖漬けのタレを持ちこんで、イカが釣れた際に生きたままのイカを、この沖漬けのタレの中に放り込んで作っていたというのがルーツです。そのため名称通り、船の上で沖で漬けるものということから、沖漬けと呼ばれていました。
このように、イカが釣れた後すぐに、生きたままイカをタレに放り込んでいたので、生きているイカが醤油のタレを飲みこむため、より内側からもタレの味がついて、沖漬けはおいしくなるという仕組みでした。
そして、このイカの沖漬けは、イカを漬けてから初日はまだイカの鮮度が高いため、イカの刺身のようなコリっとした食感や味が楽しめます。しかしながら、2日目、3日目とより時間が経っていくと、沖漬けのタレの味がイカの身の奥まで浸透し、初日とはまた違ったおいしさを楽しむことができる料理です。
そのためイカの沖漬けは、人によって何日目の沖漬けが好きなのか好みがわかれる料理ですし、その沖漬けのタレの味も、各家庭や作る人によって全く異なってきます。
だからこそ、イカの沖漬けの作り方をマスターして、漬ける時間やタレの濃さなどを試行錯誤し、ご自身で好みの味へ近づけると、より美味しいイカの沖漬けが楽しめておすすめです。イカの沖漬けの作り方は、それほど難しいものではないですが、ポイントやコツがありますので、ぜひ下記をご一読ください。
料理が好きならやってみよう!沖漬けのポイント・レシピまとめ
沖漬けの作り方をご紹介して行く前に、いくつかポイントやコツをつかんでおきましょう。イカの沖漬けの作り方は、とてもシンプルな工程ですが、少々考慮が必要なポイントもあります。
自宅でイカの沖漬けの作り方が難しいと思われる点も、この考慮が必要なポイントがあるからです。生ものを扱うことになるため、食中毒などを防ぐためにも、ぜひ細心の注意を払って、イカの沖漬けをつくるようにしてください。
また、イカの沖漬けの作り方は、色々な方法があります。各家庭や作る方によって、微妙に作り方も異なってきます。そのため、1番オーソドックスな作り方をご紹介していきますが、何度かイカの沖漬けを作っていくうちに、1番作りやすい手順に改良していくとより作りやすくなっていくことでしょう。
またタレの味などは、やはり回数を重ねる必要があります。漬ける時間なども味の濃さに関係してきますので、タレの味と漬ける時間は、うまくバランスをとっていってください。
沖漬けをやってみよう!
では早速イカの沖漬け作りに取り掛かっていきましょう。まずはイカの沖漬けを作る際に気を付けておきたいポイントを、いくつかご紹介していきましょう。
やはりイカの沖漬けづくりにおいて1番重要なポイントは、タレになるしょうゆの作り方です。イカの沖漬けの味を大きく左右するタレは、味の濃さだけでなく、甘みやしょっぱさなどをお好みの下限に調整する必要があります。
数を重ねていかないとなかなかベストな味付けのタレを作り上げるのは難しいかもしれませんが、タレの作り方のポイントや基本を押さえておけば、より早くベストなバランスのタレづくりができるでしょう。
タレになるしょうゆの作り方は?
沖漬けを作る際に使うしょうゆですが、釣具店などにいくと実は沖漬け用のしょうゆが販売されています。その沖漬け専用のしょうゆを使用すると、とても簡単に沖漬けを作ることができますので、大変おすすめです。
しかしながら、なかなか釣具店に足を運ぶことがないという方は、どこの釣具店で売っているのかもわからないかもしれません。そんな際は、通信販売を利用しましょう。楽天やAmazonなどで、「沖漬けしょうゆ」などと検索すれば、多くの商品がヒットしますので、ぜひおすすめです。
しかしながら、それも手間で面倒くさいという方は、市販されている一般的なしょうゆを使って、沖漬け用のしょうゆタレを自宅で作ることも可能です。 その場合は、しょうゆが2に対して、みりんが1、そして料理酒が1の割合で鍋に入れて、あとは沸騰させアルコールを飛ばしたら完成です。
少々辛いのがお好みなら鷹の爪やニンニクを入れたり、甘い方がいいなら砂糖を入れたり、みりんを多めに入れたりと、お好みにあわせてブレンドするのがおすすめです。
このような手順で出来上がった沖漬け用のしょうゆは、使用済みの1リットルの空のペットボトルや、しょうゆのボトルに入れておくと使いやすくおすすめです。
パレットがあれば便利!
また沖漬けを作る際に必要なパレットですが、実はこちらも釣り具店にて、沖漬け専用のパレットが販売されています。大きさによっても価格はマチマチですが、大体1000円ぐらいからあり、大きいものになると3000円ぐらいになります。ただしこれが1つあると、とても簡単に沖漬けができますので、おすすめです。
ただまずは1度沖漬けを作ってみないと頻繁に作るかどうかわからないという方でしたら、わざわざ沖漬け専用のパレットを購入しなくても大丈夫です。
100均一などで蓋付きタッパーを購入し、パレットの代用品として使用しましょう。ただし生のイカは、ものすごく生臭い特有のにおいがあるため、一度沖漬け作りで使用したタッパーは、 綺麗に洗い流しても、臭いがなかなか消えなくなってしまいます。
そのため、沖漬け作りで使用するタッパーは、イカの沖漬け作り専用のタッパーとなってしまうことを考慮しておきましょう。また蓋がないバッドなどでは、しょうゆタレに生きているイカを入れた際に、イカがしょうゆタレを噴射してくることがありますので、気を付けましょう。これも沖漬けづくりのポイントになります。
準備と手順
では、ここでは沖漬けづくりの際に必要な準備品や簡単な手順をご紹介しておきましょう。作り方のレシピは、詳しく後ほどご紹介していきますので、まずは沖漬けづくりの準備を整えていきましょう。
沖漬けづくりの簡単な手順は、沖漬け専用のしょうゆを用意し、イカを釣ります。イカが釣れたら、沖漬け専用のしょうゆに漬けるというものですが、その間にいくつか気を付けるポイントや、考慮が必要なことなどもあります。そのため沖漬けづくりは、準備がとても重要となりますので、ぜひポイントをチェックしてみて下さい。
まずはイカを釣ったら、沖漬け専用のしょうゆに漬けるのですが、ただ放り込むのではなく、出来る限りイカに墨を吐かせる必要があります。ではどんな風にイカに墨を吐かせるのかと言うと、バッカンという道具を使用します。海水をいれたバッカンに釣れたイカを入れてここで泳がせておくという方法です。
また墨を吐かせている際には、パワーポンプで空気を送ってあげるのがおすすめです。パワーポンプは通称ブクブクとも呼ばれているものですので、ぜひ釣具店でチェックしてみましょう。
また、網が付いているバッカンでしたら、海にそのまま沈めておくことも出来ますので、便利でおすすめです。もしバッカンが用意できない場合は、バケツなどでも対処は可能ですので、海水を入れてイカを泳がすことが出来る入れ物を準備しておくようにしましょう。
沖漬けと聞くと、釣ったそのままイカを放り込むものだと思っている方も多いですが、この墨を吐かせるのは非常に大切なポイントとなりますので、ぜひ覚えておくことをおすすめします。
沖漬けを作る場合に漬け込み時間は?
では、沖漬けを作る際に、イカはどのぐらいタレに漬け込んでおいた方がいいのでしょうか。漬物となると、少々時間がかかるのでは?というイメージをお持ちの方もいるようですが、実際は1日から数日程度の時間で、イカの沖漬けは美味しく頂くことが可能です。
このどのぐらい時間を取るかで、沖漬けの味の濃さやしょっぱさなども左右しますし、イカ自体の食感も大きく変化しますので、まずは市販の沖漬けなどを食べてみて、ご自身の好みを先に探ってみるのもおすすめです。
浅くつけるかしっかりつけるかによって時間が違う
先ほどから漬ける時間によって、味や食感が左右するとご説明してきましたが、大まかに分けると、2時間程度の「浅漬け」と呼ばれるもの、1晩漬ける「一夜漬け」、そして3晩程度つける「よく漬け」というのがあります。
生きているイカを使用するのか、スーパーマーケットや市場などで新鮮なイカを購入してきて沖漬けを作るのかによっても、その漬かり具合や味の濃さなどは微妙に変化します。
一般的には、生きているイカの方がイカ自身がしょうゆタレを吸い込んでくれるので、味の浸透が早いとも言われていますが、実際はあまり変わらなかったという声も多く、やはりその辺の調整はご自身で回数を重ねて、比べてみた方が賢明でしょう。
まずは漬ける時間は、一般的な一夜漬け程度から始めてみるのがおすすめで、徐々に時間を調整すると一夜漬けの時間が基準となってわかりやすいでしょう。
イカの「沖漬け」を利用したおすすめアレンジレシピ
イカの沖漬けは、そのまま頂くだけのイメージが強いかもしれませんが、実は色々なレシピに活用が可能です。そのため、ご自宅でイカの沖漬けを作って置けば、他の料理にも活用できるため、おすすめです。
イカの沖漬けを作ったアレンジレシピは意外なメニューもありますので、ぜひチャレンジしてみて、レシピの幅を広げてみて下さい。
イカの「沖漬け」の作り方の基本
では、まずはイカの沖漬けの作り方を細かく見ていきましょう。先ほどご紹介したように、生きているイカの場合は、沖漬けに漬ける前に、墨を吐かせておく必要があります。ただし、スーパーマーケットや市場で買ってきた場合は、あまり墨は吐かない場合もありますので、イカの鮮度で手順が少々変わってきます。
イカの墨吐きが完了したら、先ほどご紹介したパレットにイカの沖漬け用のしょうゆをいれましょう。そして、そこにイカを素早く投入し、すぐに蓋をしましょう。のんびりしていると、イカが墨やしょうゆを吐き出すので、ジェット噴射の攻撃をうけてしまうことになります。
イカの沖漬けは、パレットなどの容器に先にしょうゆタレを入れて置き、そこにイカを投入する方と、イカを先にいれてからしょうゆタレを入れる方といるようです。
パレットやタッパーを使用する場合は、どちらでも大丈夫ですが、ジップロックなどを使用する場合は、イカが噛んでしまったりする場合もあるため、先にしょうゆタレを入れておいた方が、やりやすいという声もありました。
またイカが噛んでしまうと、ジップロックの場合は穴が開き、しょうゆタレがもれてしまうため、ジップロックは2重にしておいた方がおすすめです。
そして、イカとしょうゆタレを容器の中にいれたら、じっくり漬け込んでいきましょう。漬け込む時間は先ほどご紹介したとおりで、2時間程度の「浅漬け」、1晩漬ける「一夜漬け」、3晩程度つける「よく漬け」を基準に調整してみて下さい。
辛いのが苦手な方は、あまり時間を長くしない方がいいかもしれませんが、イカの食感なども変わってしまいますので、その辺も考慮が必要です。
じっくりとイカが漬け終ったら、パレットや容器からイカを取り出して、内臓や骨を取りのぞいていきましょう。そして、余分なパートをすべて取り除き終わったら、「アニサキス」という食中毒の対策法として、冷凍で保管します。-20℃以下にする必要がありますので、気を付けましょう。
その後、冷凍が完了したら今度は冷蔵庫などで自然解凍して、あとはイカを輪切りにすれば出来上がりです。イカの皮は好みですが、気にならないようならあえて取る必要はありません。
アレンジレシピ(1) 漬けイカの炒め物
ではここからは、そんなイカの沖漬けを使ったアレンジレシピをご紹介しましょう。まずは、「漬けイカの炒め物」です。漬けイカの炒め物は、ただ単に、イカの沖漬けを好みの大きさに切って、炒めて頂くというものです。そのままつまんでしまう方が多いですが、実はイカの沖漬けは炒めても美味しいです。
特にしょうゆと相性のいい、バターや生姜、ニンニクなどを加えていためると、あっという間に簡単なアレンジメニューの完成です。完成したら、ブラックペッパーや七味唐辛子などをかけて頂くと、おつまみにもおすすめな一品となります。
アレンジレシピ(2)もずく酢と合わせた料理
次にご紹介する、イカの沖漬けを使ったアレンジレシピは「もずく酢と合わせた料理」です。不思議な組み合わせと思う方もいるかもしれませんが、イカの沖漬けはもずく酢と合わせるととても美味しい料理に変身します。
もずく酢の酸味が絶妙なアクセントとなり、より一層イカの沖漬けのおいしさを引き立てます。小鉢に入れてあえるだけですので、ちょっとした前菜やおつまみに最適なレシピでしょう。中にはこれを冷ややっこに乗せたりする方もいるようですので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
アレンジレシピ(3)イカめし風炊き込みご飯
次にご紹介する、イカの沖漬けを使ったアレンジレシピは「イカめし風炊き込みご飯」です。いか飯を家で作ろうとなると、とても手間がかかり大変ですが、イカの沖漬けを活用すればとても簡単な手順となります。味をしみ込ませる手間が省けるため、忙しい方にもおすすめな一品です。
このイカめし風炊き込みご飯でイカの沖漬けを使えば、イカにはしっかり味が染みているので、ご飯にもその美味しい味が移ってくれます。炊飯器に研いだお米とイカの沖漬け、さらにはしょうゆやお酒、お砂糖を加えて炊けばあっという間に完成です。
あとは、ご飯が炊けた後に、お好みで刻みネギやゴマなどをふって頂いてもより一層美味しくなります。生姜などもあいますので、ぜひ試してみて下さい。
その他、おすすめのレシピとポイント
またイカの沖漬けは、他にもいろいろなレシピに活用が可能です。先ほどご紹介したように、イカに味がしっかりとしみ込んでいるため、ご飯だけでなくパスタや炒め物などにも最適です。
小柱やあさりなどの、他の魚介類とあわせてパスタをつくっても美味しいですし、和風の味付けとも相性抜群です。またバターやオリーブオイル、さらにはニンニクなどとも相性がいいので、パスタには非常に活用しやすい食材です。
基本的にイカの沖漬けは、しょうゆタレがベースなので、活用もしやすく、どんなレシピにいれても美味しくなりますので、ぜひいろいろとアレンジレシピを開発してみてはいかがでしょうか。クックパッドなどにも沢山出ていますので、参考にしてみて下さい。ただし、しっかり味がついているものですので、味が濃くなりすぎないように注意しましょう。
沖漬けについて注意しておきたいこと
イカの沖漬けは、このように手軽にできるため、自宅で作られるのは大変おすすめです。自宅で作ると、お好みの食感や味に調整が可能ですし、市販で買うよりもコスパもいいため、1度作ると頻繁に作るようになるご家庭も少なくありません。
しかし、イカの沖漬けは、生のイカを使用するため、注意しなければならないことがあります。イカはフグなどと違い食中毒のイメージがあまりないため、ついうっかりしてしまう方も多く、大惨事を引き起こしてしまう可能性もありますので、くれぐれも注意するようにしてください。
「アニサキス」という寄生虫に注意
実はイカには、最近よく耳にするようになった「アニサキス」という寄生虫がいる可能性があります。 昔は沖漬けにすると死滅する話もありましたが、それでは完全に死滅しないということがわかってきています。このアニサキスは非常に怖い寄生虫で、万が一口に入れてしまうと、除去手術が必要になります。そのため絶対口にできない寄生虫です。
そのため、完全にアニサキスを死滅させるためには、加熱もしくは、ー20度以下の冷凍が一番安全です。だからイカを漬け込んだ後に、内臓を取り出し、冷凍保存を一度する必要があります。
もしこの手順をしない場合は、食中毒となる可能がありますので、イカの沖漬けは加熱調理して頂きましょう。
美味しい沖漬けを作ってみよう!
いかがでしたでしょうか。イカの沖漬けは、居酒屋や海鮮料理のお店、さらには郷土料理のお店などでも頂ける一品ですが、実は作り方のポイントやコツがわかれば、イカの沖漬けは自宅でも簡単で出来ることがわかりました。
自宅でイカの沖漬けを作れば、タレの味や、つけている時間などを調整できるので、よりお好みの味付けのタレの濃さでイカの沖漬けを作ることが可能です。そんな風にタレなどを調整すれば、よりイカの沖漬けが好きになること間違いなしですので、ぜひイカの沖漬けづくりにチャレンジしてみて下さい。
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