富山のホタルイカ情報！旬の時期や身投げの場所などを紹介！

日本海全域と太平洋の一部に生息しているホタルイカは、特に富山湾で多く見られます。富山県には「ホタルイカ郡遊海面」という特別天然記念物もあるほどで、毎年春になると多くの人がホタルイカを求めて富山県を訪れます。今回は、ホタルイカの身投げが見られる場所や、ホタルイカを網ですくえる場所など、富山ホタルイカ情報をご紹介します。

ホタルイカの旬は、2月下旬から5月頃と言われています。これはホタルイカの産卵期にあたり、「身投げ」と呼ばれる現象でホタルイカが海岸線に押し寄せる時期でもあります。ホタルイカを扱っている飲食店では、3月から5月にかけて旬のホタルイカを提供していることが多いようです。

ホタルイカが旬を迎える2月下旬から5月にかけて起きるのが、ホタルイカの身投げです。ホタルイカは産卵期になると海岸に押し寄せる習性があるのですが、やがて力尽きて浜に打ち上げられる様子が「身投げ」と呼ばれるようになりました。身投げの時期には、ホタルイカが海岸線に延々と青白い線を作る幻想的な風景を見ることができます。

富山県内には、ホタルイカの身投げを見られる場所がいくつもあります。そのため、身投げの時期になると県内外から多くの人がホタルイカを求めて集まります。ホタルイカの身投げが見られるのは空が暗い早朝の時間帯ですが、ホタルイカが旬の時期には早起きをして出掛けてみてはいかがでしょうか。

ホタルイカの身投げは毎日見られる現象ではなく、いくつかの条件を満たした時に見られると言われています。その条件とは、新月であること・波が穏やかな日であること・晴天で海中がきれいな日であること・深夜から未明にかけての満潮時、と言われています。これらの条件を満たしている日は、身投げを見られる可能性が高くなるそうです。

パンフレットなどに使用されているホタルイカの美しい身投げ写真を撮影したのは、ほとんどが八重津浜海水浴場だと言われているほど、ホタルイカの身投げスポットとして有名な場所です。ホタルイカの身投げが見られる時期になると、夏の海水浴シーズン以上の人混みになり、駐車場に車が止められないほど混雑することもあるそうです。

四方漁港は、八重津浜海水浴場と並んで人気のスポットです。四方漁港に隣接している打出浜では、ホタルイカの美しい身投げ風景を見ることができます。漁港内や防波堤ではホタルイカのすくい取りもできます。八重津浜に比べると人は少なめですが、それでも新月の日が土日祝日に重なると大混雑するスポットだと言われています。

岩瀬浜海岸は、八重津浜海水浴場から車で10分ほどの場所にあります。八重津浜に比べると人が少ないと言われていますが、それでも新月の日には多くの人が訪れる大人気スポットです。海水浴場としても人気の岩瀬浜では、八重津浜と同じく身投げの幻想的な景色を見ることができます。岩瀬浜漁港は、ホタルイカ捕獲スポットとしても人気です。

海老江海浜公園は射水市にあり、富山市と高岡市のちょうど中間あたりに位置します。富山・高岡の両市からアクセスしやすい場所にあり、多くの人が集まる人気の場所です。海水浴場としても人気の海岸線では、ホタルイカの身投げを見ることができます。駐車場もありますが、休日の新月などのタイミングでは混雑しますので気をつけてください。

ホタルイカの身投げが見られる時期には、ホタルイカが海岸沿いに集まるので、網で自由にホタルイカをすくうことができます。網ですくったホタルイカは、もちろん調理して食べることができます。3月から5月のホタルイカの旬の時期には、多くの人が網を持って富山の海岸でホタルイカすくいを楽しんでいます。

運が良ければ、短時間でたくさんのホタルイカをすくうこともできます。ただし、ホタルイカの身投げは自然現象なので、日によっては全く網にかからないということもあります。過度に期待せず、取れればラッキーというくらいの軽い気持ちでホタルイカすくいに出掛けるのが良いかと思います。

近年では、ホタルイカをすくいに訪れる一部の人のマナーの悪さが問題となっています。特にゴミのポイ捨てや大きな話し声などの騒音は、近隣住民の方が迷惑に感じているそうです。ホタルイカすくいに行くときには、必ずマナーを守るようにしましょう。また、夜明け前で暗い時間帯ですので、海に転落などされないよう足元に気をつけてください。

ホタルイカの身投げが見られる場所では、ホタルイカを網ですくうことも可能です。一方で、ホタルイカが身投げをする浅瀬はないものの、ホタルイカすくいを楽しめる漁港もあります。身投げをして浜に漂着したホタルイカは産卵で力を使い果たしており、実はあまりおいしくありません。身投げをする前のホタルイカを網ですくい取るのがポイントです。

特別天然記念物「ホタルイカ郡遊海面」に面する滑川市は、まさにホタルイカの街です。滑川漁港には幻想的な身投げが見られる砂浜はありませんが、滑川漁港周辺で網を使ってホタルイカをすくうことができます。滑川産のホタルイカは、ホタルイカ漁が盛んな富山県内でも別格と絶賛されており、ぜひ味わってみたい逸品です。

滑川市に隣接する魚津港も、ホタルイカを網ですくうことができる場所です。ホタルイカに限らず、12～3月に魚津で獲れるウマヅラハギは「魚津寒ハギ」と呼ばれてブランド化されており、富山の海の幸を存分に味わえる場所です。魚津駅周辺は飲食店が非常に多く、ミシュラン掲載店も点在しています。旬のホタルイカ料理を頂くのにおすすめのエリアです。

毎年4月上旬から5月上旬までの早朝には、滑川漁港から「ほたるいか海上観光」が出港しています。海上観光船からは、定置網を使ったホタルイカ漁を見学することができます。海上観光船は空が暗い午前3時に出港し、漁が終わる頃には美しい朝焼けが見えることもあります。乗船には事前予約が必要です。

ホタルイカに興味はあるけれど夜明け前の海に出掛けるのはちょっと難しいという方におすすめなのが、滑川市にある「ほたるいかミュージアム」です。ホタルイカの生態の紹介をはじめ、深海魚の展示も行っています。3月下旬から5月末までは生きたホタルイカの発光ショーを開催しており、ちょっとした水族館のような雰囲気がお子さん連れにも人気です。

ほたるいかミュージアム2Fにある「パノラマレストラン光彩」では、ホタルイカのスパゲッティやピザなど、珍しいホタルイカ料理を頂くことができます。ホタルイカ以外にも富山県産の海の幸を使ったメニューが揃えられており、ミュージアム内のレストランとは思えないほどです。店内は一面ガラス張りで、窓辺からは富山湾を一望することができます。

新鮮な旬のホタルイカを食べるなら、どのように食べるのが良いのでしょうか。富山県で最もベーシックなホタルイカの食べ方は、酢味噌で頂くことです。素材の味をそのまま味わえるシンプルな調理方法なので、家庭でも実践できるのが嬉しいところです。酢味噌は、白味噌・酢・砂糖・辛子があれば、簡単に手作りできます。

富山県では、ホタルイカを天ぷらや唐揚げなどの揚げ物にして食べることもあります。一般的なイカに比べると柔らかくて小ぶりなホタルイカは、揚げ物にしてもおいしいのです。1つ1つが小さいので、ついパクパクと箸が進んでしまう逸品です。家庭でも調理しやすい方法なので、手作りもおすすめです。

網で獲ったホタルイカはぜひ新鮮なうちに食べたいところですが、ホタルイカには人体に悪影響を与える寄生虫が棲みついていることがあるので、ホタルイカをそのまま踊り食いするのは厳禁です。ホタルイカを食べる時には必ず加熱するか、どうしても生食をしたい時にはプロに下処理をお願いすることをおすすめします。

いかがでしたか。富山湾沿いにはホタルイカの身投げを見られる場所や、網でホタルイカすくいができる場所が多数あります。ホタルイカの旬はゴールデンウイークと重なっているので、遠方の方も富山県まで足を運びやすいかと思います。ぜひ富山県で、旬のホタルイカと触れ合ってみてください。