すき焼きのカロリー・糖質をチェック！ダイエット中におすすめの食べ方とは？

日本人が大好きな食べ物のひとつがすき焼きです。少し前まではハレの日だけに食べられるような贅沢品というイメージが強かったですが、最近では定食屋さんやコンビニなどでも簡単に変えるようになっています。そんな身近になりつつあるすき焼きの意外と知られていないダイエット効果について今回はご紹介します。

すき焼きと言えば牛肉が主役の鍋料理です。余談ですが群馬県などの一部の地域ではすき焼きに豚肉を入れて食べるのがポピュラーな地域もあります。一般的にお肉をたくさん使うことからすき焼きはカロリーが高いイメージがあります。

しかし意外と知られていませんがすき焼きはカロリーがそこまで高いわけではありません。糖質も低めで太らない食べ物に分類することができ、ダイエットにももってこいと言えます。

ちなみにすき焼きとよく比較される鍋料理がしゃぶしゃぶです。ここでひとつ質問なのですがすき焼きとしゃぶしゃぶではどちらの方が太らないダイエット向きの料理でしょうか。

おそらく多くの人がお湯で余計な脂を落とすことから「しゃぶしゃぶの方がカロリーが低いのでは？」と考えることでしょう。

これは半分正解で半分不正解です。確かにお肉だけに注目すれば余分な脂を事前に落としてから食べられるのでしゃぶしゃぶの方がカロリーが低いです。

しかし一人前トータルで考えると答えが変わってきます。結論から言うと一人前のすべての食材のカロリーをすべて足すとすき焼きの方が太らないダイエット向きの食べ物と言えます。

これはしゃぶしゃぶとすき焼きの満足感の差が理由です。すき焼きは自然と野菜も同時にたくさん食べるのでお肉の量を抑えつつおなかいっぱいになれます。

一方しゃぶしゃぶの方はどうしても野菜を食べる量が少なくなり結果としてお肉を食べ過ぎやすいです。

すき焼きはカロリーがそこまで高くないのですが、それ以外にもダイエットにもってこいの理由がいくつかあります。

ここではすき焼きがダイエットにおすすめの理由を数あるなかからに3つピックアップしてご紹介します。

すき焼きは味付けが比較的濃い目です。関東や関西と言った地域によって味付けは多少変わりますが濃い割り下を使うのが普通です。

一般的に味付けが濃い食べ物は腹持ちがいいと言われています。その例にもれずすき焼きも比較的腹持ちがいい料理です。

腹持ちがいいのはダイエットをする上でとても重要なポイントです。まず腹持ちがいいと間食が減ります。ダイエットをするにあたって間食をしないことはとても大事です。

その意味ですき焼きは糖質のコントロールがしやすく、ダイエットを成功させやすい食べ物と言えます。

またすき焼きの腹持ちの良さは糖質をコントロールできる以外にもストレスを減らす効果も期待できます。

強い空腹感を我慢し続けるとどうしてもストレスがかかり、仮にダイエットに成功したとしてもお肌をはじめとしたいろいろな部位に悪影響が出かねません。その点もすき焼きはばっちりです。

すき焼きと言えばもちろん主役は牛肉です。しかしそれ以外にもいろいろな食材たちが鍋の脇を固めています。

例えばすき焼きの定番の食材と言えば玉ねぎやしらたきや春菊です。これらの食材はカロリーや糖質が低いのはもちろん、栄養価が高いので太らない体を作るのにはもってこいです。

すき焼きのメインである牛肉は一人前当たりのカロリーが約300kcalとなっています。牛肉はタンパク質やアミノ酸が豊富ですが、ほかにもセロトニンという栄養素を多く含んでいます。

このセロトニンは精神を落ち着かせる効果があり、それ故にセロトニンは「幸せホルモン」とも言われます。

すき焼きに入っている玉ねぎのカロリーは一人前当たり約50kcalです。この玉ねぎはポリフェノールとケルセチンと呼ばれる栄養素が豊富です。

まずポリフェノールには血液をサラサラにする効果があります。そしてケルセチンには腸内の脂肪排出を促す効果があり、血中の脂肪を減らすことができます。また抗酸化作用も強いので太らない体質を作るのにはおすすめです。

すき焼きの隠れた人気食材であるしらたきは原料がこんにゃくなのでカロリーオフの食材です。

こんにゃくはカロリーオフなのを理由にダイエットにはよく用いられる食材で、もちろんしらたきも一人前当たりのカロリーはほとんどありません。

しらたきにはグルコマンナンと呼ばれる成分が豊富で、これが腸内の働きを活性化しお通じを良くしてくれます。

小さいお子さんのなかには苦手な人もいるかもしれませんがすき焼きの春菊もカロリーが低く、ダイエットにはもってこいの食材です。

すき焼きには貧血を防ぐ鉄分や、美容効果を期待できるビタミンCやβカロテンが豊富です。すき焼き一人前当たりの春菊のカロリーは50kcalもないのでたくさん太らないので問題ありません。

カロリーや糖質が低い一方で一人前当たりのボリュームがあるのですき焼きはダイエットにぴったりです。

またすき焼きは食べ方を工夫するとさらにカロリーを抑えることができ、さらにダイエット効果を高めて太らない料理にすることが可能です。

例えば最も気軽にすき焼きのカロリーをオフにできる工夫が牛肉の部位を変えることでしょう。

単に牛肉と言ってもいろいろな部位があり、その部位ごとにカロリーがだいぶ違います。焼肉等で人気の牛バラ肉は一人前当たりのカロリーが約450kcalと少し高めです。

これを牛肩肉にするだけでカロリーはグッと抑えられます。ちなみにすき焼きに入っているお肉一人前分をすべて牛肩肉にしたとしたらカロリーは約350kcalです。

このように牛肉の部位を選ぶだけで100kcalもカロリーオフにできるわけです。さらに工夫次第ではもっとすき焼きのカロリーを抑えられます。

ご家庭ですき焼きを作って食べる場合には思い切って牛肉を鶏肉に変えるという方法もおすすめです。

鶏肉は数あるお肉のなかでもカロリーが低いダイエットにぴったりの食材として有名です。例えばすき焼き一人前のお肉を鶏肉にしたらその部分のカロリーは200kcalくらいまで減らせます。

ただしなかには「すき焼きを食べるなら絶対にお肉は牛がいい」という人もいるでしょう。そんな時には下準備の段階で牛肉の脂身を取り除くなどの工夫をするといいでしょう。

牛肉のカロリーの大部分は脂身が占めているのでこの作業をするだけでかなりカロリーをオフできます。

ちなみに究極のすき焼きのカロリーオフ方法は肉なしにすることです。肉なしにするとカロリーが半分くらいになるのでかなりのダイエット効果が期待できます。

ただし肉なしにするとすき焼きがかなり味気なくなるのは否めません。そこですき焼きを肉なしにする時にはカロリーオフで、かつお肉に味の近い別の食材で代用するのも手です。

ちなみに肉なし派の間で人気の代用食材が冷凍こんにゃくです。冷凍こんにゃくは食感がお肉にそっくりなので肉なしでも十分に満足感を得られます。

肉なしすき焼きにぴったりの冷凍こんにゃくは作り方も簡単です。一般的なこんにゃくを薄切りにして冷凍庫で凍らせるだけです。

肉なしすき焼き用にするのであればサイズをお肉っぽくするのがポイントです。厚切りの冷凍こんにゃくを肉なしすき焼きのなかに入れると違和感が強くなりお肉を食べている感じが出ません。

ただしこの辺りは好みや個人差があるので肉なしすき焼き用に冷凍こんにゃくを作る時にはいろいろなサイズを試してみてください。

冷凍こんにゃくのほかにはお麩などを利用して肉なしのカロリーオフすき焼きを作ることも可能です。

ダイエットをする時にはどうしても食材のカロリーにばかり注目がいってしまいがちです。しかし太らない糖質オフの料理を作るためには調味料等にも気を配る必要があります。

例えば今回のテーマであるすき焼きで言うとダイエットをする時には割り下にも注意しないといけません。

お店等ですき焼きを食べる時に割り下をドバドバ使っている人がいますが、甘味があることからもわかるようにすき焼きの割り下は砂糖がたっぷり入っています。

糖質が非常に高く、結果としてカロリーも高いです。そのためダイエット中にすき焼きを食べる時には割り下を減らす、あるいは砂糖の量を減らすなどしてカロリーや糖質をオフにする必要があります。

太らない糖質オフのすき焼き用割り下を作る時には人工甘味料を使ってみるのもありです。人工甘味料とはいわゆるゼロカロリーの飲料水などに使われている砂糖のことです。

この人工甘味料は普通の砂糖と同じ甘さでありながらカロリーがオフなので太らないすき焼きを作る時にはもってこいです。

割り下に入っている砂糖の量を減らすとカロリーはオフにできますがどうしても味気ないすき焼きになります。

その場合には砂糖を減らした分だけダシを濃くするのもおすすめです。ダシを増やすことですき焼きにより強い旨味を加えることができ、砂糖をオフにしたことで生じた物足りなさを補えます。

ダイエット中にすき焼きを食べる時には鍋一人前のなかに入っている具材の割合を変えてみるのもおすすめです。

例えばすき焼きのカロリーの大部分を占めているのがお肉で、それの量を減らせば当然その分だけカロリーはオフになります。

みたい時にはお肉を減らしてその分だけ白菜を増やすのが一押しです。お鍋が恋しくなる冬場にこの白菜は旬を迎えます。

その分だけ比較的スーパーなどで安く手に入れることができます。白菜はカロリーも低いのでたっぷり入れると太らないすき焼きを簡単に作れます。

ダイエット中だけでなく体を鍛えている人にもおすすめの食材が豆腐です。豆腐はタンパク質をたくさん含む大豆からできており、牛肉を減らした分の栄養素を補う効果も期待できます。

また硬めの豆腐を使えば食感をお肉に寄せることも可能で、満足感とカロリーオフを兼ね備えたコスパのいい太らないすき焼きを作れます。

すき焼きはダイエットに最適で、さらに食べ方次第でカロリーを減らせるのは前述した通りです。

ただしすき焼きの楽しみのひとつが最後のシメですが、カロリーのことを考えるとダイエット中はシメは我慢した方が無難です。

すき焼きのシメの定番は白いご飯を入れて雑炊にしたりうどんを入れたりするスタイルですが、当然どちらも炭水化物なので高カロリーです。

せっかく食材を工夫してすき焼きのカロリーを減らしたのにここでシメを食べてしまってはその努力が水の泡です。

ただしどうしてもすき焼きのシメに雑炊や麺類を食べたい場合にはコンニャク等を使って作ったカロリーオフの食材で代用するのがおすすめです。

最近ではコンニャクを米粒上に加工してお米のようにした製品も売られています。見た目や味はお米ですがカロリーは低いのでシメにはぴったりです。

自分ですき焼きを作る時には定番の食材に加えてカロリーの低い別の食材をプラスするのもナイスアイデアでしょう。

例えばカロリーが低くて手に入れやすい食材としては大根です。大根は味がしみやすいのですき焼きの味を邪魔しませんし、カロリーもかなり低くて食べ応えがあるので太らないすき焼きにはもってこいの食材と言えます。

東京には美味しいすき焼きを味わえるお店がたくさんありますが、基本的にはどこも値段が高めに設定されています。

そんななかで飯田橋にある『ますだや』は2000円台というリーズナブルな値段で絶品のすき焼きを味わえる人気のお店です。

ダイエットをしているとどうしても「肉料理は食べてはいけない」という暗示にかられがちです。しかしすき焼きは私たちが思っているほどカロリーが高くありません。さらにすき焼きのなかに入っている食材はカロリーが低いだけでなく栄養価も高いので、健康的に体重を減らせる理想的なダイエットグルメと言えます。