松茸狩りを関東や関西で楽しめるおすすめスポットは？服装・持ち物も紹介！

松茸は秋の味覚を代表する高級食材です。関東と関西の周辺には松茸狩りができるスポットがあり、話題となっています。もし収穫から食事まで松茸づくしの休日を楽しみたいなら松茸狩りがおすすめです。

そこで今回は関東または関西から日帰りで行ける松茸狩りのスポットをご紹介いたします。さらに松茸狩りの時の服装や持ち物など松茸狩りに向かう前に押さえておきたい情報もご案内していきます。

秋の味覚として有名な松茸はキシメジ科のキノコでアカマツなどの針葉樹の林に自生します。そのまま焼いてまたは松茸ごはんや土瓶蒸しなど松茸は多彩な食べ方を味わえる秋の味覚です。

ただし松茸はその値段の高さから沢山食べられる食材ではないことも確かです。一度は思いきり松茸を食べてみたいと思う方も多いのではないでしょうか。

フルーツ狩りやキノコ狩りと違って、松茸狩りという言葉を耳にすることはあまりありません。でも実は関東地方と関西地方には松茸狩りができるスポットが存在しています。

松茸狩りのスポットでは林の中で自ら松茸をもぎ取ったり、取りたての松茸を使った料理などを楽しめます。秋から冬にかけてのお楽しみとして松茸狩りは密かな話題となっています。

ここからは関東と関東から足を伸ばせる松茸狩りのスポットについて詳しくご案内していきます。まず初めは栃木県佐野市にある唐沢山です。首都圏からもすぐに行ける関東の代表的な松茸狩りのスポットです。

唐沢山での松茸狩りは完全予約制で一日の来場者が制限されています。豊かな自然の中でまるで宝探しのように松茸狩りを楽しめます。服装は肌が出ないよう長袖と長ズボンを着ていれば本格的な山の装備はいりません。

佐野市の東北側に位置する唐沢山は栃木県立自然公園に指定されていて標高は約240メートルです。小さな山ながら山頂および山中の眺望は古い時代から関東随一と言われています。

唐沢山には唐沢山荘という日本料理の専門店があり、松茸狩りと松茸づくしの料理の両方を同時に楽しむことができます。

唐沢山荘での松茸狩りは例年9月上旬から10月中旬にかけて行われています。松茸狩りの料金は一人4800円、もし時間内に松茸が見つからなかった場合はお土産に松茸を一本持ち帰ることができます。

松茸狩りは唐沢山荘の敷地内で行います。観光客向けの松茸狩り用としてあらかじめお店の人が松茸を松林に仕込んでくれています。天然ものではない外国産の松茸ですが、本物の松茸を自分で探せるとして関東地方を中心に話題を呼んでいます。

唐沢山荘での松茸狩りには電話予約が必要です。松茸フライや松茸ごはん、焼き松茸といった松茸づくしのフルコースは8950円です。山頂からの景色を見ながら贅沢な松茸料理を味わえます。

栃木県佐野市の唐沢山には唐沢山神社や見晴台などの見どころもあります。散策と松茸狩りを同時に楽しめるスポットとして関東近辺からの日帰り旅としてもおすすめです。

唐沢山荘の営業時間は午前11時から午後3時までです。なお松茸狩りのシーズン以外では春の筍を使った料理が人気となっています。

唐沢山荘では定休日はありませんが、不定休の場合があります。松茸狩りと食事のいずれの場合も来店の前に電話予約をしておくと確実です。

関東から足を伸ばす形の長野県上田市には松茸づくしのおいしい料理と松茸狩りを楽しめる人気のスポットがあります。上田市別所温泉の松茸山別所和苑です。

こちらでは全国でもかなり珍しい自生の松茸が採れるため、関東だけでなく遠く関西地方などからも観光客が訪れています。

松茸山別所和苑での松茸狩りは完全予約制で、期間は例年9月20日頃から10月20日頃までの一か月間です。料金は一名につき4000円です。午前10時、午前11時30分、午後1時の3回の出発時間からお好きな時間を選びます。

松茸狩りは2名以上での申し込みが必要です。ガイドが塩田平の松茸がある場所をピンポイントで案内してくれます。

松茸山別所和苑では値段が付くような大きな松茸を松茸狩りで取ることが可能です。貴重な松茸なので松茸の採取は一人一本程度と定められています。なお松茸狩りで取れた松茸以外のキノコは全て無料で持ち帰ることができます。

食事処での人気は焼き松茸や松茸の茶わん蒸しなど松茸づくしのメニューが揃った松茸鍋コースです。松茸鍋コースは一名8000円となっています。

長野県上田市にはもう一つ松茸狩りを楽しめるスポットがあります。こちらの松茸料理民宿山田荘では松茸料理の一環として完全予約制の松茸狩りコースを設けています。

山田荘の敷地内の山でガイドと一緒に貴重な松茸を探します。合計で3時間から4時間ほどをかけての本格的な松茸狩りです。

松茸料理民宿山田荘の松茸狩りコースはお一人35500円です。天然ものの松茸が採れるため口コミで密かな話題となっています。数日前までの予約が必要です。松茸の採取本数の面から団体での参加を受け付けていません。

松茸狩りの後は松茸づくしの松茸料理コースがおすすめです。松茸料理民宿山田荘では13500円と16500円の松茸料理のコースがあります。コース料理は松茸土びん蒸しや松茸ご飯、松茸天ぷらや松茸蒸し焼きなど充実の内容です。

松茸料理民宿山田荘では松茸狩りで取れた松茸を料理してもらうことも可能です。とても珍しい天然の松茸は豊かな香りで忘れられないほどのおいしさです。

なお松茸料理民宿山田荘での宿泊または食事はいずれも15日前までの予約が必要です。宿泊の場合は松茸料理コースの夕食付で一泊お一人25000円となっています。

関東地方から一泊する余裕がある方は山形県まで足を伸ばしてみるのはいかがでしょうか。山形県の南に位置する置賜地方の高畠町には稲子松茸山があり、松茸狩りと贅沢な松茸料理を楽しめます。

稲子松茸山での松茸狩りは例年9月15日頃から10月下旬までがシーズンとなっています。入山料は一人2000円、休山日を除いて毎日午前5時から午後3時まで松茸狩りができます。

稲子松茸山では取った松茸を持ち帰ることができます。取り放題ですがやはり松茸は高級食材、生えているのは相当珍しくなかなか見つけるのは難しいようです。松茸狩りは一本見つかればラッキーという気楽な気持ちで出かけるのがコツです。

また松茸狩りは誰も山道を歩いていない早朝から始めるのがポイントです。夜から明け方にかけて大きく育った松茸を真っ先に見つけることができます。稲子松茸山の松茸狩りは早朝5時から開園します。気合を入れて朝早くから松茸狩りをしたい方にぜひおすすめです。

稲子松茸山では松茸狩りの入場について管理棟で取りしきっています。運が良ければ松茸を探すコツを管理人の方に教えてもらえます。

稲子松茸山のふもとには松茸料理を味わえるお店が何軒もあります。例えばよねおりかんこうセンターでは2000円からというリーズナブルな価格から楽しめる松茸を使ったメニューが好評です。

関東から足を伸ばした山形県置賜地方では清林寺松茸山でも松茸狩りを楽しめます。清林寺松茸山で松茸狩りができるのは例年10月の日曜日です。入山料は一人3000円、予約はいりません。

10月の日曜日には朝早くから松茸狩りの観光客が訪れます。取った松茸は自宅に持ち帰ることができます。清林寺松茸山の営業時間は午前6時から午前11時までです。

清林寺松茸山には駐車場が完備されています。米沢市からは国道13号を経由して約20分で清林寺松茸山に到着できます。

清林寺松茸山の周辺には松茸料理を楽しめる人気のレストランが何軒かあります。松茸と蕎麦が自慢の松茸会館や道の駅たかはたなどです。

清林寺松茸山や稲子松茸山といった山形県置賜地方の山にはアカマツの林が多いのが特徴です。山道の傾斜は急な部分が多く、登山のような服装で手袋などの持ち物を準備して出かけるのがおすすめです。

取れたての松茸はこれまでかいだことのないような贅沢な香りがします。十分に育った大きな松茸が見つかる確率が高いのも置賜地方の松茸山の特徴です。

首都圏から清林寺松茸山へは東北自動車道から福島県を経由して向かいます。東京からは約4時間30分の所要時間が目安です。

また山形県の高畠町には日帰りの高畠温泉があります。名湯の呼び名が高い高畠温泉で松茸狩りの山歩きの疲れを癒して行くのももちろんおすすめです。

関東とその周辺に続いてここからは関西地方で松茸狩りができるスポットをご紹介していきます。初めは大阪の豊能郡能勢町にある汐の湯温泉です。

秋のキノコのシーズンには松茸狩りの他に栗拾いや銀杏拾いなども楽しめて人気となっています。松茸狩りの入山料は一人2000円です。

汐の湯温泉の松茸狩りは例年10月初旬から下旬にかけて行われています。営業時間は午前10時から午後4時までです。松茸狩りをする場合はキノコ狩りのガイドと一緒に午前10時に出発します。

出発場所には無料駐車場を完備、汐の湯温泉までは阪神高速池田木部第二出入口から国道173号を通って約30分で到着します。

関西で松茸と言えば丹波の松茸が有名です。関西を代表する松茸として知られています。京都府亀岡市にある会席料理店宮本屋では、毎年秋に丹波の松茸料理を提供しています。事前予約の上で松茸狩りも楽しめます。

宮本屋の松茸狩りは例年10月5日頃から下旬にかけて行われています。営業時間は午前9時30分から午後5時までです。松茸狩りの料金は松茸料理のコースに含まれています。焼松茸の付くすき焼きコースでお一人25000円です。

さらに宮本屋では松茸VIPコースとして35000円の松茸料理と松茸狩りのセットも提供しています。松茸のお土産が付く45000円のVIPコースもあります。

丹波料理が専門の宮本屋へはJR嵯峨野線亀岡駅からタクシー利用で約10分です。車の場合は京都縦貫自動車道の亀岡インターからすぐの立地です。

関西の松茸狩りのスポットとして3つ目にご紹介するのは京都府亀岡市にある一軒宿ほん梅の里です。ほん梅の里では丹波産の松茸や京野菜をふんだんに使った料理を楽しめます。

松茸狩り付きの宿泊コースがあり、お一人一泊17000円から松茸狩りと松茸づくしの料理を満喫できます。ほん梅の里の松茸狩りは例年10月上旬から11月上旬にかけて行われています。

ほん梅の里の松茸狩りは宿の敷地にある山で取ることができます。松茸を贅沢に使って名産の亀岡牛や地鶏といただくすき焼きはここでしか食べられないおいしさと評判です。

松茸料理を夕食にいただくコースは一泊12000円から、比較的リーズナブルな価格で丹波の松茸を楽しめます。

関西の松茸狩りスポットは兵庫県の三田にもあります。藤の坊さんだ山荘は松茸狩りと松茸料理を同時に楽しめる宿です。松茸狩りと松茸入りすき焼き、さらに松茸ごはんも味わるコースはお一人10000円からです。

藤の坊さんだ山荘の松茸狩りは例年10月の上旬から11月中旬にかけて行われています。松茸狩りの期間中は宿は無休です。

松茸狩りはアカマツの林の中で行います。どこに生えているのかわからない松茸狩りは正に宝探しのようです。藤の坊さんだ山荘では香り高い松茸を探して約1時間の松茸狩り体験ができます。

松茸狩り体験は要予約です。当日は午前11時に松茸山へと出発し正午頃に藤の坊さんだ山荘に戻って食事となります。松茸の土瓶蒸しや松茸ごはんなどの山荘の炭火焼きコースまたは松茸入りの山のすきやきコースが人気です。

松茸狩りに出かける時の持ち物や服装はどんな点に気を付ければよいでしょうか。秋だけに味わえる高級食材松茸はアカマツの林がある山の中に自生しています。服装は山歩きができる動きやすい服装が基本です。

松茸狩りの当日は長袖と長ズボンの服装で滑らない靴を履きます。長靴を履いた服装もOKです。また頭を保護するために帽子が必要です。帽子は当日かぶっていくか持ち物として持って行ってもどちらでもよいでしょう。

松茸狩りの持ち物としては、松茸を入れるカゴや袋、水筒、雨具などです。必要であればお弁当も持参します。これらの持ち物はリュックサックに入れて持って行きます。松茸狩りの山歩きの間は両手を使えるようにしておくことが大切です。

また松茸狩りの持ち物として忘れてはならないのが手袋です。長袖と長ズボンの服装と同様に肌を露出しない工夫が必要です。松茸狩りの間は手袋をはめるようにします。

宿や料理店などで行う松茸狩り体験の場合、予約申し込みの段階で持ち物や服装について詳細を教えてもらえます。入山するアカマツ林の詳しい天気などについて予約の時に質問することで、当日の服装や持ち物の参考にするとよいでしょう。

その他の持ち物として鎌やナイフ、地図、キノコ図鑑などがあると便利です。また松茸狩りは秋に行うため山での急な気温変化に見舞われる可能性があります。服装と持ち物は防寒対策をしておくと安心です。

松茸狩りでの服装や持ち物といった役立つ情報と合わせて、関東と関西で密かに話題となっている松茸狩りのスポットについてご紹介してきました。天然の松茸はハイシーズンでもなかなか見つけられないもので松茸狩りには秘密の宝探しのような醍醐味があります。

山歩きのできる服装で松茸を入れるカゴと手袋が必須の持ち物です。皆さんも今回の記事をご参考にぜひ松茸狩りと贅沢な松茸料理を二本立てて楽しんでください!