トルコのおすすめ観光地23選！有名世界遺産やイスタンブールなどの名所ガイド◎

世界遺産にもなっている宮殿やモスクなど、日本では見られない景色をたっぷり楽しめるトルコは、日本人にも人気の観光地です。そこでトルコのおすすめの観光地の特徴やおすすめポイント、そして気になる治安の状況などを紹介します。

トルコ最大の都市であるとともに、トルコの経済、文化、歴史の中心地となっているのがイスタンブールです。人口的にもヨーロッパ最大規模の都市圏を作り出しています。

古代のビザンティン、コンスタンティノープルでもあり、アジアとヨーロッパの結節点として、古くから栄えていました。

それだけにイスタンブールは見どころも多く、これから紹介していくトルコの有名観光スポットのいくつかはイスタンブールにあります。都市の中心部は世界遺産に指定されている場所も多く見られます。

イスタンブールは名実ともにトルコの中心地であり、トルコ旅行をする方なら必ずイスタンブールに足を踏み入れます。観光地として有名なスポットも多く、イスタンブールだけでもトルコ観光をかなり楽しめるほどです。

ヨーロッパとアジアの文化が混在し、独特の世界観を持つ都市という点が魅力であり、特にヨーロッパ側は歴史的建造物が多く、観光の中心地として有名です。キリスト教とイスラム教の両方の影響を受けた建物などが楽しめます。

また、観光の面ではボスポラス海峡クルーズなども有名で、多くの旅行者が楽しんでいます。美しい景色を海上から眺めることができます。

トルコ旅行のスタートはイスタンブールからということで、まずおすすめしたいのが「スルタンアフメト・モスク」です。「ブルーモスク」「スルタンアフメト・ジャーミィ」と呼ばれることもあります。

オスマン帝国第14代スルタン、アフメト1世により、1609年から7年をかけ建造されたモスクです。「ブルーモスク」という名前が示す通り、イズニク製の青いタイルで埋め尽くされており、大きな4つのドーム、30もの小さなドームで構成されます。

「世界で最も美しいモスク」と言われることも多いこのモスクは、世界唯一と言われる優美な6本のミナレット、青い装飾タイルにステンドグラスで飾られており、このモスクは特別という方が少なくありません。

世界遺産に登録されており、建物そのものの装飾もそうですが、ステンドグラスを通った光が照らし出す幻想的な雰囲気もぜひ体験したいところです。また夏場の音と光のショーや、ライトアップなども行われ、旅行者を楽しませてくれます。

トルコのイスタンブールで「スルタンアフメト・モスク」と広場を挟み、向かい合って建っているのが「アヤソフィア」です。キリスト教会堂として作られましたが、1453年にモスクになり、1934年には博物館になり、そして2020年再びモスクになりました。

このように、歴史の中でキリスト教とイスラム教、両方の施設となった経緯があるため、両方の宗教芸術を見学できるため旅行者に人気です。礼拝時間以外は中の見学が可能です。

「アヤソフィア」は2023年現在モスクとなっているため、博物館時代に見られたギャラリーなどが見られなくなりました。それでも聖母子のモザイク画や壁画など、見どころはたくさんあり、十分に楽しめます。

中でも黄金のモザイク画はビザンツ美術の最高傑作と言われており、13世紀の「ディシス」は世界的にも有名です。また夜にはライトアップが行われ、幻想的な景色を楽しむことができます。

トルコのイスタンブール観光でお買い物を楽しみたいなら「グランドバザール」がいいでしょう。アヤソフィアなどから徒歩で行くことができます。トルコ語で「カパルチャルシュ」と言います。

1455年から61年にかけて、当時のオスマン帝国皇帝により作られ、さらに16世紀に大幅に拡張され、現在に至っています。

広さは3万平方メートルにも及ぶという、広大な屋根付きの市場で、その中に4000を超えるさまざまな商店が立ち並んでいます。エリアの中は9つに分かれています。

そもそもトルコのイスタンブールというのはアジアとヨーロッパの文物の交流地点であり、グランドバザールはその歴史を受け継いでいます。そのため骨董品や絨毯、陶磁器などさまざまな商品が売られ、一日中活気にあふれています。

商品には値札が付いていないことが多く、交渉して値引きしてもらって買い物をするのが一般的です。ぜひお気に入りのトルコ土産を見つけてください。

トルコの金角湾に架かる「ガラタ橋」は、イスタンブールの旧市街と新市街をつなぐ可動橋です。長さは490メートルあり、歩道もあるほか、市街電車も通っているので、イスタンブール観光の際に通ることも多いでしょう。

また、車道の下の部分にはレストラン街があり、食事をしながら景色を楽しむことができます。特に日の入りの時間帯には絶景が楽しめると評判で、多くの方が食事と景色を楽しんでいます。

「ガラタ橋」からはイスタンブール新市街のシンボルである「ガラタ塔」と旧市街の街並み、モスクを一度に見ることができます。特に日没時にはライトアップが行われ、ロマンチックな景色を楽しめることで有名です。

特に「バルク・エキメキ」というサバを使ったサンドイッチはガラタ橋の名物と言われており、レストランで選ぶ方が多いです。また、ガラタ塔からの景色はイスタンブールの街を撮影する際によく使われる景色となっています。

トルコ最西端の都市であるエディルネにある「セリミエ・モスク」は、2011年にユネスコの世界遺産(世界文化遺産)に指定されています。1568年から1574年までの6年をかけて作られたもので、オスマン帝国の最高峰のモスクと言われます。

キュッリィエと呼ばれる複合施設の中に作られており、遠くからでもすぐに目につくため、エディルネの街のシンボルともなっています。外観だけでなく、中もとても芸術性が高く、トルコリラの紙幣のデザインとなっていたこともあります。

今述べたように、「セリミエ・モスク」は病院や学校、図書館などと共にある複合施設の一つです。四角い部屋の壁に8本の柱を設け、その柱でつくる八角形でドームを支えるという建築技法がとられています。

さらに複合施設の配置まで考えることで、幾何学的形状の相似形を作り出し、その形が生み出す美しさがこの建物の見どころでもあります。セリミエ・モスクの建築家が求めた到達点がここにあると評価されています。

「モダ海岸」はイスタンブールのアジア側にある海岸で、比較的観光客が少なく、のんびりと過ごせるスポットです。昼間は地元の方が散歩を楽しんだり、観光客がのんびりと散策をしたりしていることも多いです。

「モダ海岸」からはイスタンブールの旧市街にあるトプカプ宮殿やアヤソフィアなどの世界遺産が一列に並んで見えます。そして夕方になると、この世界遺産越しに夕日が沈む様子が見えるという、絶景スポットとして知られます。

また海岸と言っても、モダ海岸は大きな岩で歩道が作られています。そのため、夕景色を見ながら散策するなどの楽しみ方ができます。世界遺産を外から見るのもロマンチックでおすすめです。

イスタンブールにある「トプカプ宮殿」は1465年、メフメト2世により作られました。以来19世紀半ばまでオスマン帝国の君主がずっと住んでいた場所で、世界遺産にも登録されています。

トプは「大砲」、カプは「門」の意味で、この岬の先端にその昔大砲があったことから、19世紀に皇帝が去った後にこの名前で呼ばれるようになったと言われます。1924年、博物館として修復され、一般公開されるようになり、現在に至ります。

広い敷地に宮殿と森があり、中にはオスマン帝国の栄華を今に伝える、多くの美術品が展示されています。アラビアンナイトの異国情緒あふれる景色は一見の価値があります。

「トプカプ宮殿」に行ったらまずは内装をじっくり見学しましょう。床から天井、壁まで「イズニックタイル」と呼ばれる美しい青いタイルで覆われています。トルコブルーの美しさに心奪われるでしょう。

また、スルタンの妻や側室が暮らした場所「ハレム」も一部公開されていて、こちらも見どころとなっています。こちらは一部ということもあって混雑するので、早めに行くことをおすすめします。

展示品では、「トプカプの短剣」「スプーン職人のダイヤモンド」などの宝石類のほか、たくさんの食器が見どころです。中でも日本の伊万里港から輸出された陶磁器はトルコと日本がシルクロードでつながっていることを今に伝えます。

ギリシャ神話で「トロイ戦争」「トロイの木馬」という話を聞いたことがある方もいるでしょう。そのトロイ戦争の舞台とされるのが「トロイの古代遺跡」で、紀元前3000年頃から西暦500年頃まで、9時代に渡る古代都市の遺跡となっています。

実はこのトロイ戦争は伝説の話だとされていたのですが、1870年にアマチュア考古学者の発掘でこの遺跡が見つけられ、現実にあったことがわかりました。

1998年、この地は世界遺産の中の世界文化遺産に登録されました。有名な「トロイの木馬」も遺跡の入り口付近にレプリカが用意され、旅行者の撮影スポットとして有名になっています。

この遺跡の出土品やトロイの木馬のレプリカ、そして神殿や劇場跡などが今も残っており、実際に見ることができます。加えて隣には「トロイ博物館」があり、こちらも見どころとしておすすめです。

また見逃せないのが「トロイの木馬」です。今述べたように、レプリカではありますが、このトロイの木馬が遺跡の入り口に置かれていて、旅行客の方の撮影スポットになっています。

トルコ西部、小アジアと言われる地域にある「エフェソス遺跡」は、古代ローマ遺跡でも保存状態がとてもよい遺跡で、2015年世界遺産の中の世界文化遺産に指定されています。

このエフェソスはエーゲ海に面しており、古代ギリシャ時代からローマ時代にかけて海上貿易で栄えました。有名なクレオパトラがアントニウスと過ごした「アルテミス神殿」、これも有名な「エフェソス公会議」の場所でもあります。

ただ、エフェソスは当時は港湾都市だったのですが、港そのものは現在は土砂の堆積が起こり、海から離れた小さな湖があるだけとなっています。

古代ローマ時代の遺跡がとてもよく残っている場所であり、特に「セルシウス図書館」は当時1万冊以上の蔵書があったと言われるほどの大規模なものです。また2万5000人も収容できるという大劇場の遺跡もあります。

さらに某スポーツブランドの名称の由来となった「ニケのレリーフ」などもあり、見どころがとても多いです。当時の生活が感じられるものも多く、ぜひゆっくり時間をとって見学することをおすすめします。

「エーゲ海」は地中海の一部の海域を言う言い方で、西と北はギリシャのバルカン半島、そして東はトルコのアナトリア半島に面しています。たくさんの島がある多島海でもあります。

エーゲ文明の発祥地でもあり、ヨーロッパとアジアを結ぶ中継地として歴史の重要な役割を担いました。地中海気候で、特に夏の時期にはリゾート地として多くの観光客が訪れます。

エーゲ海周辺は火山島が多くあり、抜けるような青空と青い海、そして真っ白な壁の建物が並ぶ景色を見たことがある方が多いでしょう。エーゲ海というとギリシャが有名ですが、トルコにもたくさんの観光スポットがあります。

特に夏の時期はリゾート地として人気が高く、多くの観光客が訪れます。エーゲ海のリゾートを楽しみたいのであれば、夏の時期に計画を立てることをおすすめします。

ケコワ島はトルコ南西部にある小さな無人島です。ここには古代リキア王国時代の遺跡があったのですが、2000年前に大地震が起こり、すべて海中に没してしまいました。その「ケコワ海中遺跡」は今は観光スポットとして人気となっています。

この「ケコワ海中遺跡」は文字通り海中にあるのですが、周囲の水が澄んでおり、船のクルーズで見ることができます。また海水浴などを楽しむことができる場所もあり、これらを含んだツアーを利用して観光するのもおすすめです。

「パムッカレ」というのはトルコ語で「綿の宮殿」という意味の観光スポットです。この地域が綿の名産地であることと、炭酸カルシウムが沈積して作られた真っ白な石灰棚であることにちなみます。

二酸化炭素を含む雨水が石灰岩にしみ込み、温泉となる過程で鍾乳石を作るというプロセスで、この景色は作られました。途方もない時間の流れの中で、今もまさに作り続けられている遺跡でもあるのです。

そのパムッカレの石灰華段丘の一番上にあるのが「ヒエラポリス遺跡」です。この遺跡は紀元前190年、ペルガモン王国の都市として作られたものです。円形劇場や神殿跡、そして浴場の跡などが今も残っていて、多くの旅行客でにぎわっています。世界遺産にも指定されています。

トルコに旅行に行き、この地に行くと、一面の真っ白な風景に目を奪われます。時間帯や天候により、青や茜色に水面の色が変化するのも魅力的で、ゆっくりと円形劇場の中を歩くと、その壮大さに驚きを感じるでしょう。

またこの地は古くから温泉保養地として親しまれ、現在も水着を着て入浴することができます。そのほか足湯を楽しめる場所もあるので、ぜひ旅行の疲れをいやしてください。

トルコの観光地と言ったら外せないのが「カッパドキア」です。いろいろな旅行社のトルコツアーにも必ず入るほどであり、世界遺産にも指定されている、見逃せない場所と言えるでしょう。

カッパドキアは中央アナトリアにあり、歴史的にはヒッタイト軍の本拠地となるなど、古くからの歴史を持ちます。それ以上に観光地として知られるのがその奇岩群です。

アナトリア高原の火山活動により堆積した、硬い地層と柔らかい地層が浸食し合って作られたその景色は、必見スポットが多く、奇岩群を上から観光できる熱気球ツアーなども多く行われています。

「カッパドキア」はその地域全体の岩窟群が観光スポットです。そのためまずは熱気球やバルーンで上空から眺めるのがおすすめです。地上からと違う絶景をたっぷり堪能しましょう。

また、後で述べるギョレメは、カッパドキアの中心観光地です。ここには「サンセットポイント」があり、日の出、日の入りの時間帯に行くのがおすすめです。

そのほか、「妖精の煙突」「三姉妹の岩」などさまざまな名前が付けられた有名観光スポットも人気です。乗馬やバギーなどでの観光もできるので、ぜひそちらもチェックしてみてください。

「カイマクル」というのはカッパドキア地方にある街の名前です。この街の地下にはなんと8層にもなるという地下都市の跡があります。

この地下都市は紀元前、ヒッタイトにより作られた、ローマ帝国の迫害をのがれた初期キリスト教徒たちにより何世紀もかかって作られたとする説もあります。

中には教会や学校の他、ワイナリーなどもあり、さらに各階層には階段や傾斜が作られて移動できるようになっていました。さらにカイマクルから隣のデリンクユまでも地下通路でつながっていたそうです。

「カイマクルの地下都市」は実際に中に入ることができます。中はとても狭いのですが、ちゃんと石臼やワインを置いていた場所などが残っていて、当時の生活をイメージすることもできそうです。

作られた年代など謎も多いので、歴史の不思議を感じたいという方にもおすすめです。いろいろイメージしつつ、観光を楽しんではいかがでしょうか。

先ほど紹介したカッパドキアの中心観光地となっているのが「ギョレメ」です。1985年「ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群」ということで世界遺産に登録されています。

ギョレメは先ほど紹介したように、古い歴史を持つという意味で文化遺産でもあると同時に、自然に作り出された奇岩群という自然遺産でもあるというところです。その分見どころもとても多く、トルコに旅行するなら外せないスポットなのです。

このギョレメにあるギョレメ村は、村そのものが奇岩でできています。そして村ですから、現在も人が住み、生活しています。特に「サンセットポイント」では、ギョレメ村の街の灯りが周囲の奇岩を照らし、幻想的な風景を作り出します。

また、ギョレメの観光をするならばぜひおすすめしたいのが早朝の気球ツアーです。日の出の時間帯に気球に乗ると、昇る朝日とそれに照らされるカッパドキア周辺との絶景が満喫できるでしょう。

トルコの首都アンカラにある「アタテュルク廟」は、トルコの初代大統領であるムスタファ・ケマル・アタテュルクを葬る場所です。1938年、アタテュルクが亡くなると、巨大な廟の建設計画が持ち上がりました。

墓の周囲の回廊には、生前に愛用していた品や蔵書、他国から贈られたものなどを収めた博物館も作られており、その業績を知ることもできます。

オスマン帝国が第一次世界大戦で敗れると、アタテュルクはトルコ独立戦争、トルコ革命を指揮し、トルコ共和国を樹立しました。そのためアタテュルク(父なるトルコ人)と呼ばれる人物です。

アタテュルク廟はアナトリアン様式で作られており、事績をレリーフで示しています。トルコの歴史に興味があるという方はこの事績を見ることで、その歴史をより深く知ることができるでしょう。

近年、トルコ旅行をする方に話題となっているのが「トゥズ湖」です。ガイドブックなどにもあまり乗っていないのですが、「第二のウユニ塩湖」と言われています。

この湖は非常に浅く、加えて極端に塩分が多いため、夏になるとその水のほとんどが干上がって、30センチほどの塩の層ができます。そこで辺り一面真っ白な景色が生まれます。

2021年、ユネスコの「特別保護地域」に指定されており、貴重な生態系の一部を担う場所としても高く評価されています。

「トゥズ湖」の見どころと言ったら一面塩で真っ白になった光景です。青い空と白い地面がとても美しく、条件が揃うとウユニ塩湖の「天空の鏡」のように周囲の景色が映し出される様子を見ることもできます。

またこの地の生態系として外せないのがオオフラミンゴです。白い湖面にピンク色のフラミンゴが群生している様子もまた、他では見られない魅力的な景色と言えるでしょう。

「コンヤ」はトルコの内陸、アナトリア地方の主要都市の一つです。歴史は古く、紀元前3000年から続いており、パウロがキリスト教の布教で訪れた「イコニウム」の後身の都市でもあります。

11世紀にはルーム・セルジューク朝の首都がおかれていたところでもあって、市内にはセルジューク朝の遺跡も多く、見どころが多いです。またイスラム神秘主義のメヴィレヴィー教団の発祥地でもあります。

今述べたように、コンヤは古い歴史を持ち、なおかついろいろな宗教の結節点でもあります。そのためその歴史を感じることができるさまざまな観光スポットがある場所として有名です。

特にセルジューク時代のモスクや神学校、メヴィレヴィー教団創始者の廟がある「メヴラーナ博物館」、そしてイスラム教の神学校に作られた「インジェミナーレ博物館」など、宗教に関する博物館なども多く置かれています。

また、時間が合えばぜひおすすめしたいのが、「セマー」です。ユネスコの無形文化遺産に登録されている舞踊で、独特の旋回が特徴的です。これもメヴィレヴィー教団の宗教行為から来ています。

「ネムルト山」はトルコ東部にある標高2150メートルの山です。聖書にこの地域を治めていたと出てきている王の名前にちなんでこの名前がつけられました。

この山の頂上には、紀元前に栄えたコンマネゲ王朝のアンティオコス1世の墳墓があると言われており、19世紀後半、山頂部が人工的建造物であったことが発見されたことから発掘調査が行われました。

しかし埋葬施設は見つかっておらず、今でもこの場がどのような場所であったか見解が分かれています。一方で王の座像やギリシャ神話の神々の頭部などが山頂にたくさん置かれているのです。

これらの遺物は実際に山頂に行くとみることができますが、顔の造形はギリシャ的である一方、服装や髪型にはペルシャ的な要素が見られるという特徴があります。

世界遺産にも指定されており、車やバスでの観光のほか、ヘリコプターを利用しての観光もすることができます。トルコという、東西の文化が融合した場ならではの遺物を見ることができるでしょう。

アナトリア半島東端にある「ドウバヤズット」はイランとの国境付近にあるため、治安の問題もあり、ツアーなどでなければなかなか行く機会がない場所です。

しかし、アララト山やノアの箱舟保護区などの拠点であり、ツアーなどで十分に注意していく価値はあるスポットでもあります。

ドウバヤズットは「イサク・パシャ宮殿」や「アララト山」「ノアの箱舟保護区」などの観光スポットの拠点となる場所です。また、ディヤディン温泉という温泉は人気が高く、さまざまな効能が期待できます。

一方で、先ほども述べたようにイランとの国境付近にあることから、治安の面ではやや不安です。場所もやや離れているため、行くのであればツアーなどに申し込むことを強くおすすめします。

トルコ東部にある「スメラ修道院」はトラブゾンという黒海沿岸の都市にある修道院です。トラブゾンはトルコ東部の経済の中心地でもある港湾都市です。

スメラ修道院はこのトラブゾンを代表する観光スポットで、標高1200メートルの切り立った絶壁の途中に張り付くように作られています。トルコ人からさえ、「夢の地」と言われるほどの場所です。

なぜこのような場所に作られたのかについては、異教徒の迫害から逃れるためだと言われており、現在の建物は14世紀に作られたものです。

スメラ修道院は1923年にトルコ共和国が成立した時に事実上閉鎖されています。中にあったものは持ちだされたものも多かったのですが、天井や壁などのフレスコ画は今もそのまま残されています。

中には「幼少のキリスト」や「聖母マリアとキリスト」など貴重なものも多く、とても色鮮やかです。行くのはかなり大変ですが、可能ならぜひ足を伸ばしたい観光スポットです。

トルコの黒海近くにある「サフランボル市街」は、香料のサフランの名産地、集積地であったことからこの名前が付けられました。特に13世紀以降は交易の中心地として発展しており、トルコの最古の街と言われています。

近くにあるフドゥルルックという丘から一望できるのですが、独特の木造家屋で作られた街並みはとても美しく、世界遺産に登録されています。街並みそのものはあまり大きくないので、徒歩で散策することが可能です。

トルコの「サフランボル市街」の建物は100年から200年ほど前の伝統的な木造建築で、ノスタルジックな雰囲気が漂います。もちろん今も人が住んでいるので、雑貨屋やレストラン、お土産屋なども多く、旅行客が買い物を楽しみます。

中でもサフランボルと言えばサフランが有名で、サフランを使ったお菓子や雑貨などは、トルコ旅行のお土産としても喜ばれます。またこの地の歴史を知ることができる「サフランボル歴史博物館」も有名です。

このように、トルコはアジアとヨーロッパの結節点としての独自の歴史を持ち、有名な世界遺産も多いところなので、観光地としてもとても人気です。一方で日本からはかなり距離があることもあり、気候や治安など気になる方も多いでしょう。

特に治安に関しては、少し前にイスタンブールでテロ事件があったこともあって、不安を感じる方もいるのではないでしょうか。

そこで最後に、トルコに旅行に行くのにおすすめの時期や、最も気になるポイントである治安の問題などについて紹介しましょう。

まずはトルコの治安の状態からです。トルコはシリアと国境を接しており、そのシリアでは紛争が起こっています。そのため、トルコの東部地域は治安がよくありません。旅行するのは避けましょう。

それ以外の地域、イスタンブールやカッパドキアといった観光地周辺の治安は特に問題はありません。治安警戒レベルは低く、治安の心配をすることなく旅行を楽しむことができそうです。またトルコ自体は親日国でもあります。

とはいえ、海外旅行に行く際には最低限気をつけるべきことがあり、それは治安がいくら良いと言ってもやはり注意する必要があります。海外であるという自覚を持ち、注意しながら旅行をすることをおすすめします。

トルコの治安は比較的安全とわかったところで、次におすすめの旅行の時期についてです。トルコは東西に広大な国土を持っており、地域により気候が大きく異なります。そのため、メインのエリアをどこにするかによっても違ってきます。

ではイスタンブールはどうかというと、気候的にはだいたい日本の東京と平均気温が一年を通して同じくらいと言われます。ですから日本のベストシーズンである4月、10月、11月ごろ、カッパドキアも5月から9月ころがおすすめです。

なお、エーゲ海など地中海周辺のリゾート地を中心にするのであれば、夏の時期がおすすめです。行きたいエリアの気候に合わせて、行く時期を決めるとより快適に旅行を楽しめるでしょう。

トルコは東西の文化が融合した土地であり、他では見られないような独自の文化が感じられる観光スポットが多くあります。治安も比較的安定しているので、その点でもいいでしょう。ぜひトルコの豊かな文化を実際に楽しんでください。