フリーラインスケートの乗り方・技を紹介!
フリーラインスケートという、ちょっと変わったスケートスポーツをご存知でしょうか。ストリートファッション好きの人や子供達にも人気のあるスケートで、あるスケートとあるスケートのスタイルがまるでプラスされたようなデザインのものです。
そこで、フリーラインスケート初心者の方にもわかりやすく、フリーラインスケートとはどんなものなのか、また、スキルアップをしたい方にも必見のフリーラインスケートの乗り方やコツ、そして技をご紹介しましょう。
フリーラインスケートには、似た種類のものや製品などもありますので、ここでしっかりとフリーラインスケートがどんなものなのかポイントを押さえ、別のスケートスポーツと間違えないようにおさらいしてみてください。
フリーラインスケートって?
まず始めに、フリーラインスケートの基本情報からチェックしてみましょう。フリーラインスケートとは、アメリカの「Freeline Sports社」という会社が発売したまるでローラースケートの様なアイテムで、両足ずつ左右一組で乗って遊ぶアイテムになっています。
左右は基本的には同じデザインではありますが、ちゃんとそれぞれ左右の足にあうフォルムになっており、両足それぞれ左右一組で乗れるようになっています。スケートボードと同じように、足を固定する様なベルトはなく、そのまま乗るものです。
スケートボードとローラースケートのいいところを合わせたようなデザインなので、発売当初はとても話題になりました。また、スケートボートやローラースケートをすでに楽しんでいる人にも注目され、子供から大人まで人気があります。
フリーラインスケートは発売されたとき、「次世代のスケートボード」というキャッチフレーズもあったほどです。チックタックという漕ぐ動作で加速して移動するもので、スケートボードやローラースケートのように、当然坂を上ることも出来ます。
フリーラインスケートは、もちろんダウンヒルなども十分に行うことが出来るぐらいの強度を持っているためユーザー数は年々増えていて、子供から大人まで人気を集めている理由でもあります。また、比較的どこでも遊べるのも高ポイントです。
フリーラインスケートに慣れてきたら、他のスケートボードやローラースケートのように、おしゃれな技や乗り方を楽しむこともできます。初心者でも気軽に始められるだけでなく、慣れてきて乗り方のコツがつかめればかっこいい技を試せるのも魅力でしょう。
また、ローラースケートと同様に左右分かれているものなので、スケートボードのようにかさばらないのも魅力のうちの1つです。持ち運ぶ際にもかさばりにくく、デザインなどにもよりますが、重さもそこまで重いものでもありません。
そのため、海外では移動手段として利用している方も少なくなく、ファッションの一部としても注目を集めています。ベルトで止めるタイプではないため着脱も簡単で、場所によって着けたり脱いだりが気軽にできるのもメリットです。
ただし、バランスを崩しやすい点は、他のスケートボードやローラースケートと変わりはありません。スピードの出しすぎや、道路などの凹凸には注意が必要ですので、走行中は周辺にも気を配るように気をつけて下さい。
フリーラインスケートに使う道具は?
では、フリーラインスケートの初心者が実際に始めようとしたときに、どんな道具が必要なのでしょうか。もちろんフリーラインスケートを購入することからですが、他にも必要なものや注意点がいくつかありますので、そちらもあわせてチェックしておきましょう。
フリーラインスケート初心者の方は、乗り方のコツがつかめるまでは転倒する可能性が高いため、頭にはヘルメットを、そして肘や膝部分などには、しっかりとプロテクターをつけるのが基本です。特に、コンクリートのところで練習する場合は気をつけて下さい。
また、慣れてくれば服装などには決まりはありませんが、基本的には初心者の方はフリーラインスケートの乗り方のコツがわかるまでは、長袖のトップスと長ズボンがおすすめです。これも、先ほどと同様に転倒した際の事を考慮してです。
道具の各部品を解説
次に、フリーラインスケートがどんなしくみで作られているのかもみておきましょう。フリーラインスケートには色々なパーツがあり、それぞれのパーツがお互いを支え合うような構造で構成されています。
それによって個性的な走行や独創的な技を可能にしており、各々のアイテムが支え合うバランスも重要なポイントになります。そのため、各パーツや仕組みを知ることで、よりフリーラインスケートを楽しむことができるでしょう。
フリーラインスケートは、上の部分の足をのせる板のような部分は「デッキ」とよばれています。これは、スケートボードなどとも同じような呼び方です。また、回転する車輪は「ウィール」で、左右各2輪前後で構成されており、全部で4輪あります。
ウィールを支えサポートしているパーツは「アーム」です。さらに「ベアリング」は、ウィールをアームに取付けており軸受けするパーツで、ウィールに対して2個あるため、トータルすると全部で8個になります。
そして、「ナット」や「ワッシャー」「スペーサー」という調整金具がついており、各々必要な数が組み合わさって構成されていて、これらを合わせた形でフリーラインスケートは作られているというわけです。
フリーラインスケートの魅力は?
では、今注目を集めているフリーラインスケートは、どんな点が魅力的なのでしょうか。子供から大人まで老若男女問わず人気があり、気軽に始められるスポーツでもあります。また、装備がそこまで要らないのも魅力でしょう。
スケートボードやローラースケートと同様に、乗り方のコツをつかむために練習できる場所や、技を習得するために使えるようなスケート場も増えてきているため、ぜひ近くにないか検索してみるのもおすすめです。フリーラインスケートの魅力は、次のようなポイントがあります。
カスタマイズが可能
フリーラインスケートは、自分のオリジナルデザインにカスタマイズすることも出来るため、子供から大人までいろいろなデザインにアレンジして楽しんでいます。有名な人気アニメのキャラクターなどをデッキにプリントすることも可能です。
他にも、デッキのデザインにあわせてウィールのカラーを変えることもできます。気分にあわせてカスタマイズが楽しめるので、自分なりの組み合わせやデザインを考えて、フリーラインスケートを楽しめるのも人気の理由です。
ファッション性が豊富
色々なパーツから成り立っているフリーラインスケートは、組み合わせ方も自由自在。そのため、先ほど少し触れたように、デッキやウィールのカラーリングやデザインも自分好みに変えられるので、ファッションとあわせてカスタマイズすることも。
お気に入りのファッションとあわせても悪目立ちしないようにカスタマイズしたり、逆にコーディネートのワンポイントとしてアクセントカラーにしてみるのも人気がありおすすめです。海外のファッションコーディネートもチェックしてみるといいでしょう。
抜群の機動力
フリーラインスケートは、海外では移動手段として使っている方も少なくなく、今ではアウトドアライフにも欠かせないアイテムとして人気があります。フリーラインスケートだけを満喫しにいく場所だけでなく、旅のお供にもおすすめです。
アップダウンがある場所でも、上り下りができるフリーラインスケートは、機動力も申し分なし。乗り方のコツさえつかんでしまえば、ただただ技を楽しむだけでなく、その走行時間をまるでツーリングのように楽しむことも可能です。
子供でも気楽にできる
フリーラインスケートは、初心者の方はもちろんですが、子供でも気軽に始められるのも魅力でしょう。親子で公園などで練習している方も多く、乗り方のコツをつかむのも、子供でもそれほど時間はかからないでしょう。
ただし、凹凸がある場所などでは、初心者や子供の方は転倒の危険性も高いので、しっかりとサポーターを装着し、長袖のトップスに長ズボンでの練習がおすすめです。最近では、公園などで子供用の練習場所がある場合もあるほどです。
フリーラインスケートの乗り方・降り方
では次に、フリーラインスケートの乗り方についてもみていきましょう。フリーラインスケートの乗り方のコツは、まず走行中は足を閉じること。そして、しっかり前を見て、バランスをうまく取りながら進んでいきます。
特にフリーラインスケートに初心者や子供が乗る場合の乗り方のコツは、前を見ることです。どうしても足元を見たくなってしまうため、前を見るようにしましょう。そして、走行中は必ず足を閉じます。両足でしっかりバランスを取り滑ります。
初心者や子供は、フリーラインスケートが足から離れてしまうのが不安で、足元に注意が行きがちです。またバランスを取るために足を開いてしまうため、どの程度で足がフリーラインスケートから離れずにタイヤが滑るか、感覚を掴むのが乗り方のコツです。
フリーラインスケートに乗る前の準備
では、乗り方の詳細をご紹介の前に、準備すべきことを見ていきましょう。まず初心者の方は、練習場所の安全確保が重要です。アスファルトの舗装されている公園などが好ましく、凹凸の少ない場所がマストです。
特に、フリーラインスケート初心者や子供が練習するときは、小石やごみなどが練習場所にあるとケガの原因にもなります。あと靴は、スニーカーのように底が平らでしっかりしたものを履きます。長袖長ズボンが基本で、プロテクターも忘れずに。
フリーラインスケートの乗り方
フリーラインスケートの乗り方の基本は、まずは片足を乗せることからです。いっぺんに両足をのせるわけではなく、片足ずつ乗せていき、片足を乗せ、それからもう一方の足を乗せるというのが基本の乗り方になります。
最初に右足を乗せたら、次は左足をデッキに乗せる。今度は、最初に左足を乗せたら、次に右足を乗せるというように、交互に乗せる練習を進めていくことが基本中の基本となります。これは、スケートボードと同じ乗り方ですので、コツも同じような感じです。
フリーラインスケートの降り方
もちろん、フリーラインスケートでは降りるときも右からでも、左からでもいいので片足ずつ降ろすことを忘れないようにしてください。片足を降ろしたら、次にもう一方の足と言う感じで順番に降ろすというのが基本です。
最初に右足を降ろしたなら、次に左足を降ろす。もし最初に左足を降ろすなら、次に右足を降ろすといった感じです。また、基本的には、前にある足を先に降ろしてから、次にうしろ側にある足を降ろします。どちらが前の方が乗りやすいかは、色々試してみましょう。
フリーラインスケートにうまく乗るコツは?
フリーラインスケートの乗り方や折り方がわかったら、次はうまく乗るコツも把握しておきましょう。先ほど少しご紹介したように、乗り方のコツがつかめるようになるまでは、どうしても下を向きがちです。しっかりと前をみるというのは基本中の基本です。
また、バランスを取るために、どうしても足を開きたくなりますが、走行中は足をしっかりと閉じるというのも意識しておきたいポイントです。初心者でやりがちな失敗をクリアできれば、乗り方のコツもつかめ、いろいろな技にもチャレンジできるでしょう。
①膝を曲げる
ある程度フリーラインスケートで滑れるようになってきたら、滑る時も乗る時も膝を曲げることを意識してみてください。とても重要なポイントで、滑る時以上に乗るときも膝を曲げる意識をしてみると、よりスムーズに乗れるようになります。
初心者や子供がフリーラインスケートをやると、どうしても余分な力が入っていしまい、足が棒のようにまっすぐになりがちです。不要な力は抜いて、膝をしっかりと曲げることで、バランスもより取りやすくなるでしょう。
②がに股で乗る
また、フリーラインスケートに乗っている時、ウィールつまりはタイヤが平行になってしまうと、バランスがとりにくくなってしまいます。そのため、ボードを最初から少しがに股なるようにして置いておくと、バランスがとりやすく、乗りやすくなります。
意外と盲点となるポイントで、どうしてもフリーラインスケート初心者や子供の場合は、きちっとそろえて真っすぐに置きたくなるもの。そのため、コツがつかみづらい場合は、少しがに股になるようにボードを置くように意識してみてください。
初心者必見!フリーラインスケートの乗り方
では、全くの初心者の方が、フリーラインスケートに乗ってみようと思った際は、どんな風に練習を始めたらいいのか、その手順もご紹介しておきます。人気のフリーラインスケートですが、しっかりと手順をふんでいけば、コツをつかむのも簡単です。
まずは、練習しやすい場所を確保して、フリーラインスケートをする前に準備をしっかりと整えてから、次にご紹介するようなメニューでステップを踏み、かっこいい技にもチャレンジしてみてください。
①まずは壁や手すりに捕まって立つところから!
まず、壁や柵があるところを探しましょう。手すりでもいいですが、低すぎてしまうと前かがみになり練習しづらくなってしまうため、あまりおすすめしません。壁や柵も充分な強度があるものにしましょう。
また最初は、無意識にもたれかかってしまうことも多いので、軍手や手袋があるとベストです。壁や柵に両手をついて立ち、左右に進む練習から始めてみてください。ここでいかにバランスよく走れるようになるかで、次のパートの出来も変わってきます。
②壁、柵沿いに進む練習をしよう
前のパートで、ある程度直線的に進める自信が付いたら、壁や柵をつたいつつ、進んでいく練習もしてみてください。左右だけでなく、ある程度距離が進めるようになるのが目標です。
先ほどご紹介したように、膝は軽く曲げて、がに股になることも意識しつつ、前をしっかりとみて、足を閉じて滑れるように練習を進めていきましょう。
③壁や柵を押して、勢いをつけて進んでみよう
ここまで出来たら、もう一歩進んだ練習をしていきます。今度は壁沿いでなく、壁や柱を押して手を離して進んでみて下さい。数メートルでフリーラインスケートから落ちてしまうことも。壁沿いに練習した時より、バランスを取るのが難しいからです。
壁沿いに手を付いているときは、背筋が伸びて姿勢が良くても、離れるとバランスを崩しがちに。停止状態からのスタート練習はとても重要です。これができたら、次に停止している状態から前足を送り出すフリーラインスケート特有のスタート方法も学びます。
④なれてきたら静止状態からのスタート!
先ほどまでのステップが順調に進んできたら、次はフリーラインスケートで惰性で進んでいき、だんだんと速度が落ちて、フリーラインスケートが停止してしまうまで進めるようにしてきましょう。
また、そこから停止している状態から前足を送り出すという、フリーラインスケート特有のスタート方法を学び、しっかりとバランスを崩さずに進めるように練習を重ねていきます。
⑤フリーラインスケートの醍醐味!「自走」のやり方
そして、ここまできたら、あとはフリーラインスケートの「漕ぐ」とよばれる動作の練習をしていきます。つまりは、スケートボードなどの自走と一緒で、足の動かしつつ進む方法です。これをマスターすれば、疲れて降りるまでどこまでも進むことができます。
また、スピードを上げて滑ることもが出来るようになるので、かっこいい技や人気の滑り方なども習得できるようになっていきます。体全体を使った効率のいい漕ぎ方をマスターできれば、坂道などもフリーラインスケートを降りる事なくのぼれるようになります。
フリーラインスケートの技を紹介
では最後に、フリーラインスケートの人気の技や、ぜひ習得してみたいかっこいい技をいくつかご紹介しておきます。もちろん、ある程度フリーラインスケートが滑れるようになってからチャレンジできる技にはなりますが、目標にしておくのもいいでしょう。
また、最近では、スケートボードやローラースケートと同様に、フリーラインスケートの技が練習しやすいような、練習場がある公園なども増えてきていますので、ぜひそちらを利用しつつ、人気の技にチャレンジしてみてください。
①半回転トリック(ワンエイティ)
回転するトリックの中では、定番の技です。フリーラインスケート初心者の方でも、練習次第で比較的簡単にできるようになります。レギュラー、グーフィー、フロントサイドとバックサイドと、4種類の技があり、半回転つまり180度回転します。
比較的難易度の低いものではありますが、この技ができるようになると、この先の色々な技と組み合わせが可能です。初心者の方は、まずこの技から飛び技を極めていってみてください。
②1回転トリック(スリーシックスティ)
先ほどの半回転、180度回転するよりも少し難易度があがり、一回転つまり380度回転する技です。フリーラインスケート初心者の方がコツを掴んで、綺麗に着地までできるようになるには、かなりの練習が必要になるでしょう。
ただし、この技はコツが掴めれば、さらに難易度の高い技に挑戦することが出来るようになるため、バランスとコツをうまく掴めるように練習を重ねる価値はあるでしょう。
③1回転半トリック(ファイブフォーティー)
さらに難易度を上げたい場合は、こちらの1回転半、540度回転するかなり高難度の技もあります。初心者の方ができるようになるには、かなりの練習が必要にはなりますが、できると人気者になれるかっこいい技でもあります。
まさに上級者の技で、他にもプロ級のスキルが必要となる720度回転する2回転の技や、後ろ足をフリーラインスケートから一旦放し、片足状態のままで体を返して、前でキャッチするなんていう技もありますので、ぜひチェックしてみてください。
フリーラインスケートは人気のスポーツ
ご紹介したように、フリーラインスケートはとてもかっこよくて、子供から大人まで人気のあるスケートスポーツです。しっかりと基礎をおさえて練習を重ねていけば、初心者の方でもうまく滑れるようになります。カスタマイズも楽しめるので、ぜひチャレンジしてみてください。
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