地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

日本三大桜の名所は?五大桜やお花見スポットも合わせてご紹介!

日本三大桜の名所は?五大桜やお花見スポットも合わせてご紹介!
投稿日: 2017年7月1日最終更新日: 2020年10月7日

日本の春の風物詩と言えばやっぱり桜。各地に桜の名所や有名お花見スポットはたくさんありますが、その頂点に立つのが「日本三大桜」です。今回は、日本が誇る桜の銘木「日本三大桜」の魅力をたっぷりご紹介します。さらに、日本五大桜や桜の名所の情報も。

日本三大桜を見に行ってみよう見出し

春の楽しみと言えば桜。満開の桜を眺めていると「日本に生まれて良かった」と思う人もいるのでは。日本には各地に桜の木があり、お花見スポットもたくさんありますが、中でも観光名所にもなっている桜の銘木「日本三大桜」はその最高峰。遠方から足を運んででも見てみたい日本三大桜とは、どのような桜なのでしょうか?

「日本三大桜」と「日本三大桜の名所」見出し

日本三大桜は、大正時代に天然記念物に指定された桜の銘木です。岐阜県「根尾谷淡墨桜」、福島県「三春滝桜」、山梨県「山高神代桜」が日本三大桜。その3銘木に、埼玉県「石戸蒲桜」と静岡県「狩宿下馬桜」を加えたのが日本五大桜です。いずれも、1本だけで圧倒的な存在感と美しさを誇ります。

対して「日本三大桜の名所」は桜がきれいな地域一帯を表し、青森県「弘前公園」、長野県「高遠城址公園」、奈良県「吉野山」が選ばれています。いずれの場所も桜の季節にはツアーが組まれ、日本中からたくさんの観光客が訪れます。「日本三大桜」と「日本三大桜の名所」にはこのような違いがありますが、まずは日本三大桜の銘木たちからご紹介しましょう。

日本三大桜1「山高神代桜」見出し

山梨県北杜市にある「山高神代桜(やまたかじんだいざくら)」。樹齢は1800年から2000年で、日本最古の桜と言われています。エドヒガンザクラという品種で、どっしりとした幹は根回り13.5mという貫禄。一時は枯死が危ぶまれましたが、樹医や大学農学部によるプロジェクトチームが長期計画で土壌改良や枝の剪定を行い、徐々に花の量が増えたり枝が成長したりするようにまで回復してきました。

山高神代桜は実相寺というお寺にあります。山高神代桜の開花情報は、実相寺の住職が自ら撮影した写真と共にホームページにアップされます。見頃は例年4月上旬頃だそうです。また、実相寺の御朱印帳は山高神代桜と南アルプスがデザインされたもの。桜の花びらがきれいなピンク色で刺繍されていて素敵です。

春の実相寺の境内では、たくさんのソメイヨシノが山高神代桜の神々しさに花を添えています。また水仙の花畑もあり、色とりどりのきれいな景色を見たり写真を撮ったりする人で賑わいます。実相寺までは中央本線日野春駅からタクシーで10分ほど。車の場合は、中央自動車道須玉ICから車で約15分です。駐車場は有料になります。また、実相寺から西へ約3kmの場所にある「眞原桜並木」でもきれいな桜が見られます。

日本三大桜2「根尾谷淡墨桜」見出し

岐阜県本巣市の山合いに堂々と咲き誇るのは「根尾谷淡墨桜(ねおだにうすずみざくら)」。樹齢はなんと1500年余りと言われ、枝の張りは最大26.9mに及びます。エドヒガンザクラという品種で、つぼみは淡いピンク、花が咲き揃うにつれて白みを帯び、散りぎわには薄い墨色がかってくるという、日ごとに変化する花が魅力です。

古文書によれば、根尾谷淡墨桜が植えられたのは467年頃。当時、皇位継承争いで迫害を受け美濃の山奥に追われていた男大迹王が、晴れて都に継体天皇として迎え入れられる際、別れを惜しんで自分の身代わりとして植えられたのだとか。「身の代と遺す桜は薄住(うすずみ)よ千代にその名を栄盛へ止むる」という詩も詠まれました。継体天皇の思いは、まさに千代に渡って今なお受け継がれているのですね。

根尾谷淡墨桜の周辺は広々とした淡墨公園になっており、お花見シーズンには駐車場から公園までの道に露店が軒を連ねて賑やかになります。桜が咲き始めると人が一斉に観光に訪れ、道路はたちまち大渋滞に。とりわけ国道157号線は休日平日を問わず日中は渋滞しますので、お花見は時間に余裕を持って出掛けましょう。電車では樽見鉄道樽見駅から徒歩15分程度です。樽見鉄道はレトロな趣のある電車なので乗ってみるのもおすすめ。

日本三大桜3「三春滝桜」見出し

根尾谷淡墨桜と共に東西横綱とうたわれているのが、福島県田村郡の「三春滝桜(みはるたきざくら)」です。エドヒガンザクラの一種のベニシダレザクラという品種で、樹齢は1000年から1200年と言われています。13.5mの高さから枝垂れる満開の桜は、下から見上げるとまるで桜の滝のよう。周囲には菜の花畑があり開花も桜と同じ時期なので、ピンクと黄色のコントラストがきれいな景色が見られます。

三春滝桜は夜のライトアップもきれいです。ライトアップは満開の時期の1週間ほど行われ、昼間と同様たくさんの人がお花見に訪れます。三春町の他の桜8ヶ所も同時にライトアップされるので、夜桜ドライブしてみてはいかがでしょうか。ちなみに、皇居宮殿の正殿松の間に描かれている「櫻」と、赤坂サカスのエスカレーター横の壁に描かれている「四季樹木図」は、三春滝桜がモデルだそうです。

三春滝桜の見頃は、例年4月中旬から下旬となっています。お花見シーズンには、磐越東線三春駅から臨時バスが出るので時間を確認してみましょう。車で行く場合は、朝早めに出かけるとスムーズに駐車場に入れるようです。なお三春滝桜のお花見には、開花宣言から葉桜の期間まで観桜料がかかります。料金は大人300円、中学生以下は無料です。

日本五大桜1「石戸蒲桜」見出し

日本三大桜に、さらに2本の銘木が加わったのが日本五大桜です。そのひとつが、埼玉県北本市にある「石戸蒲桜(いしとかばざくら)」。樹齢は約800年と日本三大桜に比べると若いですが、ヤマザクラとエドヒガンザクラの自然雑種という世界中でこの1本しか存在しない大変珍しいものだそうです。もちろん天然記念物。

石戸蒲桜は東光寺の境内にあります。JR高崎線北本駅から川越観光自動車が運行しており、「石戸蒲ザクラ入り口」という分かりやすい停留所から徒歩1分と、アクセスも便利です。石戸蒲桜の隣には、その名前の由来にもなった伝説を持つ鎌倉時代の武将源範頼の墓所もあります。

日本五大桜2「狩宿下馬桜」見出し

日本五大桜を締めくくるのは、静岡県富士宮市にある「狩宿下馬桜(かりやどのげばざくら)」。源頼朝ゆかりの桜で、1193年に頼朝が富士の巻狩りでこの地を訪れた際、馬から下りてこの木に馬を繋いだという言い伝えが名前の由来です。樹齢は800年と言われていますが、1193年には馬を繋ぐことができるほどの大木だったのであれば、実はもっと長いのかもしれませんね。

品種はアカメシロバヤマザクラ。江戸幕府最後の将軍徳川慶喜も、狩宿下馬桜について詩を詠んでいます。「あわれその駒のみならず見る人の心をつなぐ山桜かな」狩宿下馬桜は悠久の時を超えて、たくさんの人々に愛されて続けてきたのですね。場所は東名高速道路富士ICから西富士道路に入り約30分です。

日本三大桜の名所1「弘前公園」見出し

さて、ここからは日本三大桜の名所をご紹介します。まずは青森県弘前市にある「弘前公園」。2600本のソメイヨシノやシダレザクラ、ヤエザクラなどが競うように咲き誇る4月下旬から5月は日本各地から観光客が訪れます。特にお堀沿いの桜並木は人気のお花見スポット。他の桜と違って花のつき方にボリュームがあるのは、青森特産のリンゴの剪定技術を活かしているからだそうです。

日本三大桜の名所2「高遠城址公園」見出し

長野県伊那市の「高遠城址公園」も人気の桜の名所です。タカトオコヒガンザクラという品種で、小ぶりで赤みのある花が特徴。1500本もの桜の見頃は4月上旬から中旬で、園内では様々なイベントも行われます。予約制で桜守によるお花見ガイドもあり、よりディープなお花見が楽しめますよ。桜開花中は入園料大人500円、小中学生250円がかかります。

高遠城址公園桜まつり!見頃や見どころを網羅!駐車場やアクセスは? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
高遠城址公園桜まつり!見頃や見どころを網羅!駐車場やアクセスは? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
長野県の高遠城址公園は長野県を代表する桜の名所の一つです。ぜひ見頃の時期にアクセスし、桜のお花見を楽しみたいですよね。今回はそんな高遠城址公園について、アクセス方法や見頃の時期、楽しみ方などをご紹介しています。お花見に行かれる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

日本三大桜の名所3「吉野山」見出し

「一目千本」で有名な奈良県の「吉野山」は、一度は行っておきたい桜の名所。実際は千本どころか3万本ものヤマザクラが吉野山を埋め尽くしています。吉野山は「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」という4つのエリアに分かれており、あちこちに展望台や見物スポットがあります。なかでも、中千本にある世界遺産吉水神社からの絶景は押さえておきたいお花見ポイントです。

吉野山の桜の見頃情報!千本桜へのアクセス・周辺ランチもご紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
吉野山の桜の見頃情報!千本桜へのアクセス・周辺ランチもご紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
奈良県で桜といえば、何といっても「吉野山の桜」です。シロヤマザクラという品種を中心に約200種3万本の桜が密集していて「千本桜」とは、この奈良県吉野山の花盛りを指します。その吉野山の桜の4ヶ所のエリアの見頃やアクセス、周辺のおすすめランチも紹介します。

日本三大桜の鑑賞は究極のお花見!見出し

日本三大桜や日本五大桜は世界でも類を見ない美しさを誇ります。日本三大桜の鑑賞は、お団子もお酒もいらないほど、ただただきれいな桜の花を見上げて美しさに酔いしれる究極のお花見と言えるかもしれません。樹齢が2000年近くになる木もありますが、後世の人々もきれいな桜が見られるよう皆で大切にしていきたいですね。

関連キーワード

投稿日: 2017年7月1日最終更新日: 2020年10月7日

アイコン

RELATED

関連記事

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote