高遠城址公園桜まつり！見頃や見どころを網羅！駐車場やアクセスは？

春といえばお花見の季節。季節感が薄れているといわれる現代であっても、桜のお花見は絶対に欠かせないという人も多いのではないでしょうか。日本にはきれいな桜が楽しめる、様々な桜の名所がありますが、今回ご紹介する長野県の高遠城址公園もまた、全国的に有名な桜の名所です。

高遠城址公園の桜の別名は、なんと「天下一の桜」。長野県では一二を争う人気桜名所として知られているんですよ。そこで今回は、桜の季節にぜひ訪れたい高遠城址公園と、高遠城址公園で開催される春のイベント「高遠さくら祭り」のアクセス方法や駐車場情報などをご紹介します。ぜひ桜の季節にアクセスし、天下一の桜を鑑賞してくださいね。

さて、桜の説明に入る前に、高遠城について簡単に解説しておきましょう。高遠城は、長野県伊那市にあったお城で、戦国時代に防衛のために造られました。もともとは諏訪氏のお城でしたが、その後戦乱などの影響で何度か持ち主が変わります。

明治時代になって武士の時代が終わるとともに、高遠城もその役目を終え、誰も立ち入らない廃墟となってしまいます。そんな状況を憂いたのが長年高遠城に仕えた武士たちでした。彼らは廃墟となったお城を手直しし、その境内に「タカトオコヒガンザクラ」と呼ばれる桜を植えていきます。結果、お城の中には桜があふれ、毎年春に多くの花見客が詰めかけるようになったんです。

現在高遠城址公園で見られる桜の多くが、当時武士たちによって植えられた「タカトオコヒガンザクラ」の子孫たちです。この桜はソメイヨシノの淡い色とは全く違う、きれいな濃いピンク色の花が特徴。他ではなかなか見られない珍しい桜でもありますので、ぜひお花見の際は桜の美しい装いにも注目したいところです。

桜を見に行くのであれば、ぜひ一番きれいな時期、見頃となった時期を見計らって行きたいものですよね。高遠城址公園に植えられているタカトオコヒガンザクラの見頃は例年4月10日過ぎあたりです。ソメイヨシノよりも若干遅いことに注意したいですね。

もちろん桜も生き物ですから、その年の日照時間や気温などに大きな影響を受けます。そのため、2018年にも必ず10日前後に満開になると言い切ることはできません。一番きれいな桜を見たいとお考えなのであれば、4月に入ったころから公式ホームページなどで開花状況を調べておきましょう。例年開花から5日ほどでほとんどの桜が満開を迎えるといわれています。

長野県でも一二を争う、きれいな桜が見れるスポット・高遠城址公園。そんな高遠城址公園では、毎年春に「高遠城址桜まつり」を開催しています。お花見を二倍にも三倍にも楽しいものにしてくれる注目のイベントですので、できれば桜まつり開催中を狙ってアクセスしたいところですね。

現在のところ2018年の高遠城址桜まつりの情報は出ていません。そのためここでは2017年に開催された情報をもとにお伝えします。2018年以降に桜まつりに参加される場合は、必ず公式ホームページなどで最新の情報を確認するようにしてください。

2017年の高遠城址桜まつりは、4月1日（土）から30日（日）まで開催されました。開園時間は8時から17時までですが、桜の最盛期の時期には6時から22時までと延長され、同時に日没以降は夜間のライトアップも実施されています。お花見はもちろん、ステージイベントや祭りばやし、屋台など様々なイベントを楽しむこともできました。

ただ、桜の咲き始めから散り終わりまでの期間は、入園料が必要となります。入園料は高校生以上が500円、小学生以上が250円です。城址公園だけでなく、周辺施設の鑑賞も可能。また、付近の美術館や歴史博物館も一緒に観光する場合は、入場料が少し割引になるサービスも実施されています。

桜まつりの情報はこのくらいにして、ここからは高遠城址公園へのアクセス方法のご紹介に移りましょう。高遠城址公園の周辺には電車の駅がありません。最寄り駅はJR飯田線「伊那市」駅ですが、駅から歩いてアクセスするのは難しいです。電車を利用してアクセスするのであれば、「伊那市」駅からさらにバスに乗り換えましょう。

「伊那市」駅、もしくはJR中央線「茅野」駅から利用できるJRバスを利用すれば、「高遠」駅（バスターミナル）まで乗ることができます。利用する駅によってはバスの本数が少ない場合もあるので、事前に時刻表を確認しておくことをおすすめします。下車後は、さらに15分ほど歩いて高遠城址公園までアクセスしましょう。

バスを利用すれば十分アクセス可能とはいえ、やはり交通の便はそれほど良いとは言えません。そのため、桜の季節には多くの花見客が車でアクセスします。もちろん周辺道路は混雑し、駐車場も取り合いになりますので、車でアクセスしようとお考えなのであれば事前にしっかりと周辺情報やアクセス方法を抑えておく必要があります。

高遠城址公園の最寄りのインターチェンジは、中央自動車道「伊那」インターチェンジです。他にも「諏訪」インターチェンジや「駒ヶ根」インターチェンジなど、複数の高速出口を利用することが可能です。

特に「伊那」インターチェンジは例年混雑するので、できれば避けたほうが無難と言えるでしょう。また、周辺には無料・有料問わず多くの駐車場が用意されます。次の見出しでは駐車場情報を詳しくご案内しますので、こちらもぜひ参考にしてくださいね。

高遠城址公園で利用できる駐車場は、公園の近くに用意される有料の駐車場と、少し離れた場所に用意される無料の駐車場の二種類です。無料の駐車場を利用する場合は、駐車場から臨時のシャトルバスが運行されることもあるので、これらをうまく利用してアクセスするようにしましょう。

有料駐車場は、公園周辺に合わせて7か所用意されます。駐車料金はいずれも1日700円で、事前予約をすることはできません。中でも城址公園の北には大型駐車場が集中しているのでねらい目ということができそうです。また、最も高遠城址公園に近い駐車場は公園の東側にあります。早めにアクセスできたのなら、こちらを狙ってみるのもいいかもしれません。

無料の駐車場は、周辺の公立学校や公共施設などに用意されます。このうち、高遠小学校、高頭高等学校、伊那市役所の3か所の駐車場は土日にしか解放されないので注意が必要です。合わせて2500台分のスペースが確保できますが、やはり場所に余裕があるとは言えません。早めにアクセスし、できるだけいい場所を確保するように動きましょう。

また、桜の見頃の時期には、高遠中学校や伊那市役所など少し離れた場所に用意される駐車場から、シャトルバスを利用することができます。伊那市役所からは往復100円、高遠中学校からは片道100円の運賃がかかりますので、事前に準備しておきましょう。

1500本ものきれいな桜の花が一斉に色づく高遠城址公園。中でもおすすめな桜スポットが、城内の中央付近に位置する「桜雲橋(おううんきょう)」です。お堀の真上にかけられた緩やかな和風の橋ですが、両方の対岸から桜の花でたわんだ枝が迫り、歩くだけで大迫力なんですよ。

また、桜雲橋の下は散歩道になっていて、こちらをゆっくりと散策するのもおすすめ。道の両脇に植えられた、桜の美しさを堪能しながら歩きましょう。頭上を見上げれば、桜の花が文字通り雲のように覆っているのがわかるはず。

高遠城址公園にはいくつかの建物が作られていますが、中でも目を引く赤い屋根の建物が「高遠閣」です。威風堂々とした立派なたたずまいですが、実は天守閣ではなく、明治以降に休憩所として造られた建物です。

そんな美しい高遠閣ときれいな桜の競演もまた、高遠城址公園にアクセスしたときにはぜひ見ておきたい光景の一つ。高遠閣の姿が桜の美しさでさらに際立つさまを鑑賞してくださいね。ちなみに高遠閣の中には、おみやげ屋さんと有料の休憩所が設けられています。ここで少し休憩していくのもおすすめですよ。

前述したとおり、桜の最盛期には夜間のライトアップも行われます。桜の醍醐味といえば夜桜。高遠城址公園でも、やはり夜桜は見逃せません。普通のライトアップだけではなく、はやりのプロジェクションマッピングなども予定されているそう。時間が許すのであれば、ぜひともライトアップを鑑賞したいところですね。

いかがでしょうか。ソメイヨシノとはまた違う、きれいな濃い桜色のタカトオコヒガンザクラをたっぷり楽しむことができる高遠城址公園。ぜひ最盛期に訪れ、桜の美しさを味わいながらお花見を楽しみたいところですよね。ぜひ高遠さくら祭り開催中に足を運び、素敵な思い出を作ってくださいね。