ジュネーブの観光スポット17選！スイス屈指の街並みと湖畔の旅を満喫！

スイス最西端の都市ジュネーブは国連機関が多数存在し、世界中から要人が集まる国際色豊かな街です。また古くから時計など精密機器の製造でも有名です。歴史を感じる古い街並みとアルプスの山々、レマン湖などの自然豊かな景観も楽しめるジュネーブのおすすめ観光スポット17選をご紹介します。

スイスとフランスにまたがるスイス最大の湖。レマン湖はジュネーブ随一の人気観光スポットです。総面積は580㎢、最大長73km、最大幅14km。レマン湖はフランス語で英語だとジュネーブ湖になります。ジュネーブ駅から電車で20分で、特急だと10分、ジュネーブの中央駅でもあるコルナバン駅から徒歩5分ほどです。

ジュネーブのレマン湖観光で押さえたいのは何といってもジェッドーの大噴水です。高さ140mも吹き上げる噴水は圧巻。夏は10時から23時まで見ることができますが、気象条件などで中止している場合もあります。また土日や冬季は中止する場合があります。夜間はライトアップされ、昼とは違う幻想的な雰囲気を醸し出します。

白鳥が水面を優雅に行きかうレマン湖は畔を散策するだけでも十分楽しめますが、観光遊覧船も出ているのでこちらで周遊するのもおすすめです。オードリー・ヘップバーン、チャーリー・チャップリン、フレディ・マーキュリーをはじめ世界各国のセレブがレマン湖の美しさに魅せられ暮らした湖畔を船上から眺めてみてはいかがでしょうか。

レマン湖を訪れたら併せて観ておきたい観光スポットがモンブラン橋。ジュネーブの古い街並み旧市街と新市街を結んでいます。欄干にはスイス国旗と州旗がはためき水面を彩ります。橋の旧市街側に花時計があります。橋からのジェッドーの大噴水の眺めも壮観です。

ジュネーブといえば国際連合ヨーロッパ本部がある場所です。ニューヨークの国連本部に次いで二番目に大きな事務所であり、パレ・デ・ナシオンと呼ばれています。レマン湖を見下ろす高台アリアナ公園に位置し、入り口には各国の旗、建物内外には様々なオブジェがあります。

写真は「壊れた椅子」として知られる平和を願うオブジェ。建物外のオブジェを見るだけでも良いですが、時間が許せば建物内の観光をしてみてはいかがでしょうか。建物内へは約一時間のガイドツアーがあり、これに参加しないと入場できませんが、国際的な重要会議が行われる場を垣間見るチャンスです。

ジュネーブ観光で外せないのがサン・ピエール大聖堂。12世紀後半に建てられ、ジュネーブ市民の信仰の柱となっている大聖堂です。ローマ神殿の遺跡後に建っているこの聖堂は、ロマネスクとゴシック様式が折衷、何度も再建されたため様々な建築様式が融合した独特の建物になりました。

建物内部は当初贅沢な内装が施されていましたが、宗教改革でプロテスタント教会に作り替えられました。宗教改革者のジョン・カルヴァンが説教した場所としても知られています。大聖堂の塔は上ることができ、そこから一望できるジュネーブの街並み、レマン湖畔の眺めは壮観で人気のスポットです。

サン・ピエール大聖堂から徒歩8分、ジュネーブ大学前に位置する宗教改革記念碑。ローマカトリック教会の腐敗に敢然と立ち向かった聖職者たちを記念して作られたモニュメントです。左から二番目がカルヴァン。キリスト教宗教改革初期の指導者カルヴァン生誕400年を記念して建立されました。

世界に名を馳せるスイス時計のシンボルとして1955年に作られた花時計。レマン湖畔の遊歩道にあるイングリッシュガーデン内にあり、四季折々の花々に飾られ正確な時を刻んでいます。ジュネーブのシンボル的存在で観光客に人気です。ぜひ四季折々の花を楽しみ行ってみてください。

花時計の直径は約5m、秒針は 2.5mで世界で最も長い秒針とされています。イングリッシュガーデンはジュネーブ初の英国庭園です。庭園内にはジュネーブのアーティストたちを記念した美しい噴水や彫塑像があるので、美しい花々とともにお楽しみください。

国際連合ヨーロッパ本部前に位置する国際赤十字博物館。ジュネーブ生まれのアンリ・デュナンが創設した国際赤十字ですが、マークがキリスト教の十字架に似ているため、イスラム圏では白地に赤い三日月マークを使用し、赤十字ではなく赤新月となります。赤十字の理念や活動を紹介しています。

国連ヨーロッパ本部の裏側に位置するアリアナ美術館。歴史を感じる美しいガラス製品や陶磁器などが2万点も展示されており、ヨーロッパでも最大級です。収蔵品はヨーロッパのものだけでなく、中近東からアジアの中世から現代までのものがあります。また美術館の建物もネオクラシック、ネオバロック様式が融合した美しさです。

ゾウや鹿、シマウマなど大型動物をはじめ、たくさんの動物のはく製が展示されていることで有名な自然史博物館。人類の進化やスイスの動植物相、鉱物、地球学など自然科学を幅広く学べる博物館です。スイスの公共施設なので入場料は無料です。2階にはカフェも併設されているので見学の休憩にご利用ください。

1826年に建てられたギリシア神殿のような建物が特徴のラート美術館。歴史と風格を感じる建物とは対照的に展示物は現代アートです。絵画や彫刻をはじめとするアート作品が多数収蔵されています。現代アートと建物のギャップも見どころの美術館です。

ジュネーブが生んだ偉大な思想家、ジャン・ジャック・ルソーの生家。時計技師だった父のもとに生まれ、10歳の時に父がジュネーブから逃亡、牧師に預けられ不遇な青年期を過ごします。生家ではルソーの書いた手紙や資料などが展示されています。

ジュネーブの旧市街はスイス屈指の歴史と美しさを誇る美しい街並みです。オメガやフランク・ミューラーをはじめ世界に名高いスイスの有名時計店の高級宝飾店、高級ブランド店、人気のチョコレート店、スイス名物のチーズフォンデュ店などがあり、ぶらりと散策しているだけでも楽しめます。

レマン湖畔のローヌ通りは高級ブティックが並ぶ通り。世界のセレブに人気のレマン湖畔近くにあるブティック街とあって、往年の銀幕スターも訪れたかもしれません。小さな教会や古城ニヨン城へと続く遊歩道などもあり、どこを歩いても絵葉書のように美しい街並みが楽しめます。

ジュネーブ空港直結の国際展示場「パレクスポ」。毎年1月開催、スイスを代表する高級時計メーカーの新作が並ぶ見本市や3月開催の世界中の自動車メーカーが集う「モーターショー」は注目度の高い人気の展示会です。ほかにもさまざまな見本市が開催されるアクセスの良さが抜群の展示場です。

レマン湖畔のラ・グランジュ公園は美しい花々に彩られた憩いの場。春から秋にかけては芝生でピクニックを楽しむ人の姿も見られます。地元の方には人気の公園ですが観光客は少なく、レマン湖を眺めながら美しい花を楽しめる穴場的スポット。旧市街の街並み散策の休憩におすすめです。

旧市街の中心にあるブール・ド・フール広場。広場を囲むように人気のカフェやレストランが並び、チーズやハムの屋台が出ているときもあります。季節の良い時期にはオープンカフェでコーヒーやワインなどを楽しみながら美しい街並みや待ちゆく人々を眺めるのもおすすめです。

旧市街にあるバルビエ・ミュラー美術館。小ぢんまりとした館内には古代アフリカン・アートの作品がずらりと並びます。武具や陶器、宝飾品やオブジェ、織物など多彩なコレクションが展示されています。世界的な芸術品コレクターのバルビエ・ミュラーの真髄を感じる美術館です。

現存するジュネーブ最古の個人邸宅、タヴェル館。12世紀の貴族の館だった邸宅は中世の街並みや人々の暮らしを伝える品々を展示する博物館になりました。中世の家具や写真は当時の人々の暮らしぶりを髣髴させ興味深い施設になっています。最古のジュネーブの暮らしぶりを見られるところです。

最上階には1850年代のジュネーブを模したジオラマが展示されています。最上階からは現在のジュネーブの街並みを眺めることができますので、新旧の街並みを見比べてみてはいかがでしょうか。見事なジオラマと現代の街並みをゆっくり見て楽しんでください。

歴史を感じる美しい街並み、レマン湖畔の公園、様々な美術館や博物館、さらに国際的な機関など小さなエリアに観光スポットが凝縮されたジュネーブ。ヨーロッパの中では治安が良いことでも知られています。フランスにもほど近く、ヨーロッパ交通のハブ的な役割も果たしていますので、ヨーロッパを訪ねた際は是非立ち寄ってみてください。