スイスの物価は世界一
スイスは物価が高く、世界一物価が高いともいわれています。最低賃金はなんと、46万円です。ただ、消費税も高いようですが、生活費の相場はいかほどでしょうか。そして、スイスで最も高いというチューリッヒの物価は、世界で見ると5本指に入ります。今記事では、いろいろな物価の相場や物価が高い理由を調査しました。
スイスの物価が高い理由は人件費
物価が高い理由は人件費だといわれています。高い人件費を維持するため、すべて高いのがスイスです。商品代やホテル代、食事代なども高くなっています。消費税も高いので、スイス国民としてはそれほど高いとは意識していないようです。ただ、食品や医療費、書籍の消費税は低くなっています。また、生活者の消費意識は普通だそうです。
スイスの物価:タクシー代は高い
まず、スイスの物価が高い理由の一例として、タクシー代を例に挙げるならば、、初乗り料金の相場は6フランほどになります。加算料金は1キロごとに3.8フランずつとなります。この額は日本と同じくらいなのですが、世界で見れば高いです。そして、ラッシュアワーの上乗せ料金もありますので、あまり乗るとやはり費用が高くなりますよね。
スイスの物価:バスの初乗りが高い
バスや電車も初乗りが高いんです。バスの初乗りなら相場は400円です。40円ではありません。電車は約1時間で5000円を超えます。実際、ついていけないという観光客のために、鉄道、湖船、バスが乗り放題の共通パスで4日、8日、15日、22日、1ヶ月間の有効期間から選べる「スイスパス」がお得です。
スイスの物価:高い交通費を安くする方法
また、乗る日数が決まっていれば、日数分で選べるタイプもあり、1ヶ月間有効で、乗る日数が3日~6日分から選べる「スイスフレキしーパス」がもっとお得です。滞在中に乗り物に複数回乗る場合にはこちらが便利です。スイストランスファーチケットも便利ですし、ユーレイルパスや他の国のパスとの組み合わせも考えてみてください。
たとえば、2013年のスイスパス4日間は1等435フラン、2等272フランで、1ヶ月間は1等971フラン、2等607フランになっています。
また、スイスフレキシ―パスは3日間は1等416フラン、2等216フラン、6日間で1等662フラン、2等414フランです。訪れる際は日本の旅行会社経由でもオンラインで購入できるようです。
スイスパス、スイスフレキシ―パスとも、交通機関約300社で使え、山岳鉄道やロープウエーなどでも割引があり、全国約450カ所のミュージアムに無料で入場できるというものです。期間が長いほどお得感が増します。「セイバーフレキシーパス」で利用者を2人以上ににすれば、約15%割り引きで最もお得になります。使い方も同じです。
スイスの物価:レンタカー
レンタカーは通常、1日100フランほどで、料金には保険が入っています。また、原則として21歳から利用でき、25歳未満の場合は加算料金がかかって高い場合もあります。レンタカーの会社によっても異なりますので、年齢制限なども調べてみてはいかがでしょうか。ちなみに、ガソリン代は免税対象外です。
スイスの物価:食費
スイスの物価が高いという事を一番感じるのは外食ではないでしょうか。外食といっても、ファストフードで8~12フラン、一般的なレストランではパスタとワインではないジュースの組み合わせで20~40フラン、ミシュランレストランのような高級レストランでは50フラン以上、ワインなど加えればさらに高いです。
これほど高いのは、スイスの料理が特別だからではありません。ファーストフード店は世界中にある有名なお店での話です。
たとえば、マクドナルドでおなじみの1人分のセットメニューは日本ではデザートなども付けて1000円ほどだとすれば、スイスでは1800円ほどです。これでも、スイス人は特に贅沢なわけではなく、普通の感覚なのです。
高い食事代を安くしたいなら、ケバブやソーセージの屋台で飲み物も買って10フランほどで済ませるか、スーパーで総菜やサンドイッチを購入もできます。みんなでたくさん買って分ければ様々な味が楽しめて、しかもとてもお得ですし、サンドイッチやサラダを自炊してしまえば、楽しく、サービス料金もないため比較的費用が安く済みます。
ただ、屋台のケバブでも相場は1300円、スーパーにもよりけりですが、日本のコンビニやパン屋さんで手に入るような普通のサンドイッチが1000円以上したり、350mlジュースが500円ほどしてしまいます。
サンドイッチが200~500円だという感覚はスイスでは通用しません。リゾート物価といいますか、高いです。ボリュームも普通です。
既製品の菓子パンですら、相場は1個400~500円です。スイス名物のチーズ、ハム、薄切りの肉なども目が飛び出てしまう金額です。高いのは高級感がありますが、物価が高いといっても、どちらを向いても良いもの、美しいものばかりのスイスなので、人件費が高いという理由はあるにせよ、スイスならではのものは買ってしまいそうです。
ただ、素材は逸品です。なにしろ、人件費が高いのが理由で、料理が安いお店は人件費の方が割高ですが、料理はおいしいです。
つまり、世界共通のファーストフードより、素材を活かしたせっかくのスイスグルメを高い代金を出して味わうほうが、旅としては価値があるかもしれないんです。
それもそのはず、スイスは美食の国として有名で、ラクレットを取り入れたBBQは世界一といわれていますが、多国籍の料理が味わえ、味のレベルも世界一です。BBQが料理として世界一なんですから、お察しの通り、ミシュランレストランの星の数が人口当たり世界一だそうです。
スイスの物価:宿泊費
ホテルなどは3つ星などが人気ですが、高いので、星のつかない格安ホテルにしても、1泊14000円ほど、ドミトリータイプで4500円が相場だそうです。また、スイスの学校が夏休み、春休み、秋休みに入ると、子連れの旅行客で込み合い、旅行シーズンとして賑わいます。当然、宿泊費が高いです。こちらは、日本と相場が同じくらいかもしれません。
スイスの物価:消費税
消費税については、スイスの付加価値税Value Added Tax(VAT)という税が、日本の消費税に当たります。8%付加価値税として覚えておくと便利です。また、商品のうち、食料品、書籍、医薬品は2.5%付加価値税です、さらに、ホテルの宿泊にかかる税金の税率は3.8%付加価値税になっています。
また、外国人が1店舗につき300フラン以上買い物した場合は、VATの一部の還付を受けることができる。商品は税込み価格で、VATは商品価格に含まれています。還付の届け出が必要ですが、タックスフリーのマークが目印のグローバル・ブルー加盟店で買い物をすれば、青と白色の書類をお店のスタッフに記入してもらえます。
通常は税務署に行って手続するところを書類作成してもらえるので忘れず申し出ましょう。税金還付手続き自体は空港でチェックイン前に税関で行うので、書類を持って早めに空港に行ってください。お店で“Tax free Form, please”と言えばよいのですが、還付申請できるのは買い物の分のみで、飲食やホテル代はできないそうです。
もし、還付申請する時間がなかった場合、あとから郵送でできますし、還付金の振り込みもしてもらえるそうです。郵送の場合は所定の封筒にて行います。 また、還付率は4.4%~6.2%、税関印受領期限は購入日から30日以内で、払戻申請期限は購入日から4年以内です。
必要な税関印としては、スイスまたはその他の国の税関のインで、スイス大使館・領事館のスタンプも有効だそうです。そして、免税書類に購入品の詳細が記載されていない場合は、オリジナルレシートを添付しなければなりません。免税条件は、スイス非居住者であること、18歳以上であることです。旅行の際は忘れず申請してください。
スイスの物価は高いというのは本当
スイスの物価の相場はいかがですか。やはり日本人としても高いですよね。見るものすべてが美しいスイスなので、節約したいところですが、何もかもが高いです。また、行きたい場所も多く、美食や便利な鉄道などもたくさんあって迷いに迷うところではないでしょうか。素敵な旅にしてくださいね。

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