デン・ハーグの観光名所を紹介！もう一つの首都は見所が盛りだくさん！

オランダの観光都市といえば、首都であるアムステルダムを思い浮かべますよね。アムステルダムも訪れるべき魅力溢れる素敵な都市ですが、アムステルダムとは違った色合いを持つ「デン・ハーグ」もたくさんの見所を持つ大変魅力的な都市なんです。有名な王宮などをはじめ、デン・ハーグのおすすめの観光名所を詳しくご紹介していきます。

オランダの首都はアムステルダムですが、実はオランダにはもう一つ首都があるといわれています。それが「デン・ハーグ」という都市です。13世紀、元々小さな漁村であったアムステルダムは、16世紀には海運貿易の主要となる港町としてヨーロッパ屈指の発展都市へと成長し、18世紀にルイ・ボナパルト国王により首都に制定されました。

こうしてアムステルダムが首都となりましたが、実は行政はこのデン・ハーグで行われています。13世紀、フロリス4世がデン・ハーグ内の土地を購入したことがきっかけだといいます。1248年、息子ウィレム2世がその地に「ビネンホフ」を建て、1446年からオランダの国会として使用されるようになり、この街が政治の中心となりました。

まず最初におすすめするデン・ハーグの街の見所は「デン・ハーグ中央駅(Station Den Haag HS)」です。デン・ハーグ中央駅は、構内が大変魅力的な駅なんです。デン・ハーグ中央駅を訪れる際は、ぜひ駅構内の素敵なデザインに注目してみてください。モンドリアンデザインやモンドリアンカラーに包まれる駅はとてもユニークで面白いですよ。

また、デン・ハーグ中央駅構内の天井にあるデザインにもぜひ注目してみてください。そこにあるのは網状のデザイン。大変個性的で不思議なデザインに目を奪われます。また、網状の天井からは外の光を取り込む構造にもなっており、デン・ハーグ中央駅の明るい雰囲気を作り出しています。頭上からトラムが出発する姿も見所の一つです。

「マウリッツハイス美術館(Mauritshuis)」も、デン・ハーグの街の持つ代表的な見所の一つです。デン・ハーグ観光の際には絶対に欠かすことの出来ない魅力的なスポットです。マウリッツハイス美術館は、画家・フェルメールの絵画である「真珠の耳飾りの少女」が展示してあることで有名な美術館で、世界中から日々多くの観光客が訪れます。

魅力的な美しさを持つマウリッツハイス美術館は、オランダの人々から「宝石箱」という別名で呼ばれるほど。マウリッツハイス美術館では、絵画はもちろん内装まで、全てが美しい美術館です。惚れ惚れしてしまうようなその美しさに、ついつい長居してしまうかもしれません。リピーターも多いという人気のマウリッツハイス美術館は必見です。

「ビネンホフ(Binnenhof)」も、デン・ハーグの街の代表的な見所です。もう一つの首都であるデン・ハーグは、オランダの政治の中心地です。国連や政府機関、各国大使館まで、全ての行政機関がこの街に集まっています。その割にはビジネスタウンのような雰囲気はなく比較的落ち着いた街ですが、そのど真ん中に構えるのがこのビネンホフです。

基本的に落ち着いた街であり、緑豊かでのんびりとしたこの場所に堂々とその姿を構える存在感抜群の建物、それがビネンホフです。国王関連の重要な儀式などは、このビネンホフ内の広場で行われています。昔から、この地で貴族による政治会議が行われていたそうで、現在の国会議事堂もビネンホフのすぐ隣。併せてチェックしておきましょう。

デン・ハーグの街のおすすめカフェ「Happy Tosti」にもぜひ立ち寄ってみてください。Happy Tostiはマウリッツハイス美術館から近く、徒歩2分ほどの距離のところに位置しています。オランダの名物料理である美味しい「トスティー」を味わうことができるお店です。店内はとてもユニークで、ゆらゆらと揺れるブランコ席もあるんですよ。

安全のためブランコの下部分は床に固定されてはいるものの、十分にブランコの感覚を味わえるほどの揺れを感じることができるようになっています。遊び心がぐっと詰まったHappy Tostiに行けば、きっとわくわくするはずです。デン・ハーグ中央駅からも徒歩10分のところに位置しています。散策で疲れた休憩がてら立ち寄ってみてください。

デン・ハーグ観光の際は、「ノールドアインデ王宮(Paleis Noordeinde)」も必見です。ノールドアインデ王宮は、デンハーグのショッピングエリアであるノールドアインデ通りに位置している王宮です。ノールドアインデ王宮はオランダ王室の執務宮殿で、デン・ハーグの街中に突如現れるこの王宮の美しさにはきっと驚かされることでしょう。

ノールドアインデ王宮は、残念ながら中に入って見学することができません。しかし王宮の外観だけでも十分に楽しむことができます。真っ白で壮大、かつ優美なノールドアインデ王宮は見る価値あり。王宮の裏にはパレスガーデンもあり、一般開放されています。無料で入場可能できるので、晴れた日にはゆっくりと庭園散策するのもおすすめです。

「エッシャーのだまし絵」誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。デン・ハーグの街にある「エッシャー美術館(Escher Museum)」では、エッシャーが手がけた世界的に有名なだまし絵の数々を存分に楽しむことができるんです。エッシャーが手がけるだまし絵はとても不思議で、無意識のうちに目の錯覚にとらわれてしまいます。

これまで教科書や本の一ページでしか見る機会がなかった、エッシャーのだまし絵。そんな彼が手がけた、本物の作品の数々をエッシャー美術館では心ゆくまで鑑賞することができるんです。また、エッシャー美術館には、自分自身でより目の錯覚を体験できるアトラクションが用意されているなど見所が盛りだくさん。行ってみる価値ありですよ。

続いてご紹介するデン・ハーグの見所は「パノラマメスダフ(Panorama Mesdag)」です。ここは観光地としてはそこまで知られていませんが、地元のオランダ人もおすすめするという穴場のスポット。パノラマメスダフには、なんとヨーロッパ最大といわれる360度のパノラマ画が所蔵されており、その巨大な絵画を間近で鑑賞できるんです。

パノラマメスダフに所蔵されている巨大なパノラマ画ですが、ヨーロッパ最大規模を誇るその大きさはなんと、高さ14メートル、幅は120メートルにもおよびます。こんな巨大な絵画、人生で見たことないですよね。またこれからもなかなか見る機会はないはずです。大迫力の巨大パノラマの絵画、パノラマメスダフにてぜひ鑑賞してみてください。

オランダのもう一つの首都で、政治の中心地となっているデン・ハーグの街には、巨大で立派な城「平和宮(Vredespaleis)」が建てられています。平和宮には国際司法裁判所が設置されています。1913年に建てられ、100年以上の歴史を持つ平和宮の内部には、世界各国から寄贈されたという家具や装飾品など貴重な品の数々が保存されています。

日本からは京都の西陣織の壁掛けが寄贈されました。この京都の西陣織の壁掛けは、約5万人の職人たちが5年間もの歳月をかけて作り上げたもので、平和宮の内部に、現在でも大切に保管されています。この平和宮には実際に中に入って見学できるガイドツアーがあります。大変価値のある素敵なツアーであると好評なので、ぜひ参加してみてください。

いかがでしたか?オランダのもう一つの首都である「デン・ハーグ」が持つたくさんの見所とその魅力についてご紹介しました。有名な王宮などをはじめ、数々の観光名所を持つデン・ハーグには、首都アムステルダムにはない魅力が詰まっています。オランダ観光の際は、アムステルダム観光と併せて、ぜひデン・ハーグも観光してみてくださいね。