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猫神社が東京にも?可愛いお守りや全国の有名スポットもまとめてご紹介!

猫神社が東京にも?可愛いお守りや全国の有名スポットもまとめてご紹介!
投稿日: 2017年8月9日最終更新日: 2020年10月7日

猫をお守り神社仏閣は、日本全国にあります。蚕をネズミから守ってくれる猫は、養蚕の盛んな地方では神様として崇められました。他にも猫が人助けや恩返しをした逸話も残されています。東京を中心に、全国の猫神社の魅力をご紹介します。

猫好きなら参拝したい猫神社見出し

猫と日本人のつきあいは奈良時代に遡ります。ネズミを駆除する農業の守り神としての猫は農業、とくに養蚕の神様として崇められました。江戸時代には招き猫など縁起物としても大切にされました。そのせいか、猫をお祀りする猫神社が全国各地に存在します。猫好きなら参拝したい猫神社をご紹介します。

なぜ猫が神様になったのか見出し

江戸時代初期、猫は希少だったためネズミ除けの御札として養蚕農家は猫絵を買い求めました。これが猫神様のはじめともいわれています。猫は年をとると猫又になるとも家の守護神になるともいわれており、昔から日本人は猫に呪術的な力を感じていました。猫の瞳が月のように変化することから生と死の象徴ともとらえられました。

東京の猫神社:今戸神社見出し

浅草からほど近い今戸神社は招き猫発祥の地ともいわれています。主祭神は応神天皇、伊邪那美命、伊弉諾尊、福禄寿です。イザナギ・イザナミの夫婦神を祀っていることから縁結びの神として知られています。本殿には巨大な招き猫2体、階段下には石なで猫が鎮座しています。この猫をなでてから携帯の待ち受けにすると願いが叶うそうです。

今戸神社の絵馬は丸い形をしています。これは角が立たないよう、円満に収まるようという願いで丸くしています。この丸い絵馬を赤い糸で結ぶことで縁結びの意味をかけています。絵馬ですが柄はもちろんペアの猫。招き猫の柄がお願いする時の祈願絵馬、雛の装束をつけた柄が祈願成就を報告する成就絵馬です。

御朱印もお守りも猫づくし

御朱印帳の表紙にも招き猫が描かれておりブルー、ピンク、紺色の3種類があります。御朱印もしっかりと招き猫の柄です。おみくじはミニチュアの招き猫型のもの、お財布に入れられる薄型の招き猫がついてくるものがあります。目玉は絶対に凶が出ないうえに大大大吉がある恋勝みくじ。こちらも猫の巫女さんの形です。

お守りももちろん猫づくしです。一番人気の巾着型お守りにも招き猫の刺繍入り、懐中お守りは表が鳩の刺繍で裏が招き猫の刺繍です。さらにミニチュア招き猫お守りや開運・厄除・金運を招く三猿ならぬ三猫お守りまであります。もちろんペット用のお守りもあり、猫用と犬用が用意されています。

飼い主を助けた猫

今戸は焼物の産地で日用雑貨や瓦、人形などを作っていました。江戸末期に浅草花川戸に住んでいた老婆が貧しさのために飼っていた猫を手放すことになりました。愛猫が夢枕に立ち「我が姿を人形に映し祀れば福徳自在になる」と告げたため今戸焼の人形を作り売り出したところたちまち評判になりました。丸〆猫とも呼ばれます。

東京の猫神社:美喜井稲荷見出し

猫稲荷と呼ばれるこの神社、狐ではなく猫が神使です。赤坂見附駅から青山通り沿いに赤坂警察署方向に向かい、現在改装中の虎屋赤坂本店の横の路地を入ったところにひっそりと建っています。ビルの中2階の6畳ほどのスペースにあるので気をつけていないと見逃してしまうほど。まさに猫の額です。

小さいながらも本殿の欄間にはユーモラスな猫の彫刻が施されています。御守護神は比叡山からお降りになった霊の高い神様で、お願い事をする時にはタコを食べてはいけないそうです。御守護神の御名前や、なぜタコを食べてはいけないのかといったことは不明です。ちょっと謎めいた猫神社です。

東京の猫神社:三光稲荷見出し

日本橋の中心部にある三光稲荷は猫がいなくなった時に祈願すると帰ってくる猫返しの神社です。人形町駅から人形町通りを小伝馬町方面に進むと三光新道という名前の参道があります。この辺りは昔は長谷川町といって芝居町でした。三光稲荷も歌舞伎役者の関三十郎が伏見稲荷を勧請したという言い伝えがあります。

落語では三光新道というと常磐津や踊りの師匠が住んでいます。そのせいか、習い事の娘さんや芸妓さんがよく参拝したそうです。飼い猫がいなくなったら三光稲荷にお願いすると帰ってくるというご利益があり、境内にはお礼に奉納された招き猫が並んでいます。普段は無人ですが、近所の化粧品店で御朱印を戴くことができます。

東京の猫神社:蚕影神社見出し

立川市砂川町にある阿豆佐味天神社の境内社である蚕影(こかげ)神社は養蚕の神様で祭神は金色姫命です。つくば市の蚕影神社の分社で埼玉、山梨、長野など養蚕の盛んだった地域に存在しています。立川の蚕影神社はとくに猫返し神社として知られています。境内には狛狗ならぬ狛猫が鎮座しています。

ジャズピアニストの山下洋輔氏の飼い猫が行方不明になった時、たまたまこの神社にお願いしたところ帰ってきたためエッセイで猫返し神社として紹介したことから有名になりました。阿豆佐味天神社は水天宮ですので戌の日の縁日があり、犬猫揃い踏みです。三毛猫の絵馬や猫用のお守りも授与して戴くことができます。

東京の猫神社:住吉神社見出し

青梅市の住吉神社は青梅の総鎮守として建立されました。村の人々が奉納した供物を猫がネズミから守ったといわれています。青梅も養蚕が盛んだったので、猫は大切にされていました。大阪の住吉大社では毎年最初の辰の日に商売繁盛を願う初辰詣りがあり、この日には初辰猫という招き猫が授与されます。

参道入り口付近に鎮座する阿於芽猫祖神は初辰猫の兄弟ということです。さらに参道を進むと階段の下に大黒天猫と恵比寿猫が向かい合うように祀られています。神仏習合の時代の名残でしょう。青梅駅から徒歩5分ですが150段の石段を登った境内からは青梅の街が一望できます。

東京の猫神社:琴平神社見出し

青梅市の琴平神社は日向和田駅から約1時間の山登りをしたところにあります。やはり養蚕の神様で、繭が豊作の年には猫の置物が奉納されました。ネズミを狩る猫は、お猫様と呼ばれていたのです。その後、商売繁盛を願う人たちが参詣するようになり招き猫を奉納しています。

全国の猫神社:木島神社見出し

京都府京丹後市峰山町の金刀比羅神社の境内社である木島(このしま)神社には一対の狛猫がいます。丹後ちりめんの産地であるこの地域も養蚕が盛んで、京都市太秦にある木島神社を勧請して養蚕の神様をお祀りしました。地元のちりめん業者や養蚕農家の寄進によって狛猫が建立されました。

右側の吽形の猫が雄、阿形の雌の足元では子猫が甘えています。売店でクッキーを買うとKOMANEKOステッカーがついてきます。なんとも可愛らしい狛猫を町おこしにということで、2016年9月には第1回こまねこまつりが開催されました。猫とちりめんをキーワードに峰山町の街歩きを楽しんでもらおうというイベントです。

全国の猫神社:お松大権現見出し

徳島県阿南市のお松大権現はちょっと異色の猫神社です。祀られているのは庄屋の後家お松と愛猫の三毛です。お松は夫の死後、悪徳商人により土地を横領されてしまいます。奉行所に訴えるものの奉行は商人と結託しており、逆に罪に落とされてしまいます。お松の死後、愛猫の三毛が仇討ちに立ち上がります。

その後、悪人二人は様々な怪異に悩まされます。身内が次々と変死したり屋敷に怪猫が現れたり…。最後には化け猫の祟りによって両家とも断絶してしまいます。お松の仇討ちをした三毛は敵に勝つ、受験や勝負事の神様として信仰を集めており祈願の際に招き猫を奉納します。お守りも大きな目の招き猫守りです。

全国の猫神社:田代島の猫神社見出し

宮城県の田代島は猫島として有名です。田代島の猫神社は漁の神様です。この島の漁は大網といわれるマグロ定置網漁です。漁は気仙沼から渡ってくる漁師と島民の共同作業で行われ、漁師の番屋に餌を求めて猫が集まるようになりました。そのうちに猫の行動で天候や漁の善し悪しを判断するようになりました。

ある時、定置網の重しにする岩を採集している時に砕けた岩にあたって一匹の猫が死んでしまいました。漁師たちが猫を丁寧に葬ったところ、大漁続きで海難事故もなくなりました。葬られた猫は猫神様となり祀られることになりました。大震災を乗り越え、猫島として賑わっているのも猫神様のご利益なのでしょう。

全国の猫神社:南部神社見出し

長岡市の南部神社は新田義貞公ゆかりの神社で栃尾の山中にあります。この地域も養蚕が盛んだったため猫神様が祀られています。別名、猫又権現とも呼ばれるこの神社には狛狗と並んで立派な猫の像が建っています。毎年5月には108本の蠟燭を灯す百八灯と呼ばれるお祭りが行われます。

全国の猫神社:箕越猫祠社見出し

高知県須崎市の猫神社は鳥居と祠だけの小さなお社です。名野川村の寺に飼われていた赤毛の大猫は和尚の法衣を着て僧侶に化けて夜な夜な踊り狂っていました。ついに須崎に流されてしまいましたが、長年お世話になった和尚に不思議な霊力で恩返ししたため猫神様として祀られることになりました。ほんわかとした由来です。

猫神様に会いに行こう!見出し

東京を中心に全国の猫神社をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。全国には無数の猫神様がいらっしゃいますし、猫寺も多くあります。神様というよりは妖怪に近いイメージの猫ですが、案外近くに猫神様がいらっしゃるかもしれません。猫神様を訪ねて小さな旅にでてみませんか。

投稿日: 2017年8月9日最終更新日: 2020年10月7日

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