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宝山寺を歩こう!周辺の情緒溢れる旅館や可愛いケーブルカーも見どころ!

宝山寺を歩こう!周辺の情緒溢れる旅館や可愛いケーブルカーも見どころ!
投稿日: 2017年8月20日最終更新日: 2020年10月7日

奈良県生駒山の中腹にある宝山寺。「生駒聖天」として商売の神様が祀られ、商売繁盛を祈願する人も多数訪れるお寺です。宝山寺周辺には昔ながらのレトロな街並みが広がり、ちょっとした街歩きも楽しめます。そんな宝山寺の紹介や周辺の観光情報ついてお伝えします。

情緒あふれる宝山寺見出し

奈良県と大阪府のちょうど県境に位置する生駒山。この中腹に立っているのが、真言律宗大本山の寺院で、商売繁盛のご利益がある宝山寺です。宝山寺周辺には料理旅館をはじめとしたレトロな街並みが広がり、ちょっとした街歩きもできるので、参拝と観光を両方楽しめる場所になっています。宝山寺についての紹介や見どころたっぷりの周辺観光情報をお伝えします。

宝山寺の歴史見出し

生駒山は、昔から神や仙人が住む山として、人々の信仰を集めていた場所でした。寺伝によると、山肌にある巨石や奇石、窟は役行者や空海が修験場として修行を行っていた場所と言われ、1678年に湛海律師によって宝山寺が開かれました。湛海律師は、仏像彫刻や仏画の優れた技術を持ち、「五大明王像」や「不動五尊像」 など多くの作品を境内に残しており、宝山寺の見どころのひとつです。

そして、境内のあちこちで見かける巾着と交差する大根。理由を知らなければ不思議に思うかもしれませんが、これは山の鎮守と仰崇められた大聖歓喜天(聖天さん)が持っている巾着と、好物の大根なんです。参拝の際には、境内をよく探してぜひ見つけてみてくださいね。宝山寺が栄えた当時から今も「生駒さん」「生駒の聖天さん」などと、現世利益を求める多くの人々が参拝するお寺になっています。

宝山寺へのアクセス見出し

山の中腹に位置している宝山寺へお参りに行くには、アクセス方法がいくつかあります。そこでケーブルカー、車、徒歩での行き方を紹介します。上る途中では眼下に広がる奈良盆地が見え、景色を楽しみながら宝山寺まで向かうことができますよ。

ケーブルカー

宝山寺を訪れる人に大人気なのが、生駒ケーブル。このケーブルカーは、動物をモチーフに、カラフルな車両が森の中を走る様子が見どころです。生駒山上にある遊園地が終点となっており、小さな子供連れの家族もたくさん利用することから、このように見た目も楽しいケーブルカーになっています。

車で直接お寺の駐車場まで行くこともできるので、ケーブルカーなど時刻を気にせずお参りしたい場合は車がおすすめです。駐車場は、宝山寺近辺に第一駐車場と第二駐車場があります。麓からはメイン通りを上るわかりやすい道のりになっており、途中眼下に広がる生駒市の景色も見どころです。

徒歩

電車で近鉄生駒駅まで来る場合、ケーブルカーに乗り換えて宝山寺まで行く場合が多いですが、散策がてら歩いて上りたい方は、駅から宝山寺まで続く道があります。石畳の階段が上までずっと繋がっており、旅館など風情ある街並みを通ります。体力に自信のない方は、行きか帰りどちらかケーブルカーに乗ると良いですよ。

宝山寺の境内見出し

宝山寺の参道に鳥居があることからも分かるように、宝山寺は神仏習合のお寺です。境内にも多くの仏様や神様が祀られています。1680年に建設された本堂は、宝山寺最古の建物であり、堂内には湛海律師が作ったとされる不動明王像が祀られています。また、同じく境内にある「宝山寺獅子閣」は、明治17年建築の重要文化財であり、洋風建築が目を引きます。

本堂などのある境内から山奥へ進むと、奥の院へと続く参道につながっています。両脇に地蔵様を見ながら、木々と静寂に包まれた参道を歩くと、ちょっとした森林散策気分です。奥の院には、奥の院本堂や湛海律師が祀られている開山堂などがあります。さらに奥には、滝行が行われる「岩屋の滝」があり、一般の方でも簡易な滝行を体験することができます。

宝山寺の後ろには切り立った岩壁が見えています。この岩壁にある般若窟には弥勒菩薩像が鎮座しており、宝山寺で見どころのひとつです。役行者が梵本の般若経を納めたと伝えられる般若窟、惣門の扁額にその文字があるそうです。現在は般若窟の近くまで行くことができず、遠目にはなりますが文殊堂からその全容を眺めることができます。

宝山寺で人気のお土産見出し

宝山寺で毎年12月1日に行われる「聖天さんの大根炊き」。この行事で使われている甘みのある味噌ダレが人気となり、商品化され販売されています。大根炊きにつけるのはもちろん、田楽や豆腐につけて食べるなど、様々な使い方を楽しむことができるので人気です。

味噌は、甘みのある和風味噌ダレをはじめ、からし風味などの種類もあります。自宅用にも、贈答用にも喜ばれる商品です。コクのある美味しい味噌は一度食べたらやみつきになること間違いなしです。宝山寺の駐車場から本堂へ向かう途中にある、土産販売の売店や喫茶が入った和光殿で買うことができます。

宝山寺の人気行事:万燈会(まんとうえ)見出し

宝山寺を代表する行事のひとつになっている「生駒聖天お彼岸万燈会」。懺悔や先祖への感謝などを表す法要として、毎年9月の秋分の日に開催される行事です。この日は数百個の灯籠と、1万個のロウソクが宝山寺の参道と境内に広がり、幻想的な雰囲気に包まれます。

当日は16時頃から火が灯りはじめ、17時から万燈会練行法要が行われます。近年は、万燈会の開催に合わせて「さんどう祭り」と呼ばれる催しも行われるようになり、ライブパフォーマンスや参加型のワークショップがあったりと、訪れる人が楽しめる人気イベントになっています。

宝山寺周辺を歩く見出し

宝山寺を参拝したら、周辺の街歩きもおすすめです。このあたりは宝山寺の門前町として、大正初期から昭和の中頃にかけ栄えた場所でした。今は当時ほど賑やかではないものの、旅館や商店など現在もその面影を残した景色が広がり、観光スポットとして人気です。

「観光生駒」とい大きく掲げられた看板をくぐると、参道沿いに料理旅館や土産屋、喫茶店など、昔ながらの面持ちが残る道が続きます。一昔前にタイムスリップした感覚になり、なんだか懐かしさを感じる風景が見どころです。中には旅館から外国人向けのゲストハウスに改装された建物などもありますが、全体的にレトロな街並みが広がっています。

宝山寺門前町のおすすめ店見出し

宝山寺参拝や周辺散策で疲れたら、ちょっと一休みしましょう。宝山寺の周辺には、旅館や商店以外に休憩で気軽に入れるお店や、食事と景色を楽しめる人気レストランなどがあります。いくつかおすすめのお店を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

楽食宝山(らくしょくほうざん)

ケーブルカーの宝山寺駅からすぐの場所にある「楽食宝山」。夏は天然水のかき氷、秋冬はぜんざい、正月には居酒屋と季節によって変わる隠れ家的な古民家カフェです。日本百名水にも選ばれたゴロゴロ水を使用した絶品のかき氷は人気急上昇中です。景色の見える座敷は「男はつらいよ」の撮影でも使われた場所として、ロケ地巡りで訪れる方もいます。

ナイヤビンギ

宝山寺参道沿いの旅館を改装して造られたカフェ&ショップ「ナイヤビンギ」。地元の無農薬、自然栽培で育てられた新鮮な野菜を使い、肉や卵などを一切使わないスローフードがおすすめのお店です。全室個室になっているので、落ち着いてゆっくりと食事を楽しむことができます。

摩波楽茶屋(マハラジャヤ)

宝山寺参道沿いにある、アジアンテイストのエスニックカフェレストラン「摩波楽茶屋」。ナシゴレンやチャプチャイなど、人気のメニューが揃います。休憩で立ち寄るもよし、しっかりと食事を楽しむもよし。お店の雰囲気も抜群に良いですが、店内から眺める外の景色も最高です。

宝山寺は隠れ絶景スポット見出し

宝山寺のある生駒山は、奈良県と大阪府の県境にあるため、頂上からは360度のパノラマを見渡すことができます。宝山寺は山の中腹にあり、奈良方面を向いているため、生駒市の街並みを上から見渡すことができます。境内にはところどころ景色の見えるスポットがあり、参拝と同時に絶景を眺めることができるのも宝山寺ならではです。

また、生駒山と信貴山を縦走する「信貴生駒スカイライン」へは、宝山寺付近からも入ることができます。信貴生駒スカイラインは夜景スポットとして知られており、展望スポットも各所に設けられています。とにかく素晴らしい景色が広がり、日中や夕日、夜景などその時々の楽しみ方があります。宝山寺観光の際は、ぜひこの夜景を見て帰ることをおすすめします。

宝山寺を歩こう見出し

情緒あふれる宝山寺や周辺の門前町は、見どころを知れば知るほど行きたくなりますね。街なかに建つお寺と違い、山の中腹に位置するお寺は、澄んだ空気と大自然に包まれ、より一層神秘的な雰囲気が漂います。生駒山の名物ケーブルカーに乗って、宝山寺の参拝と合わせて観光もお楽しみください。

投稿日: 2017年8月20日最終更新日: 2020年10月7日

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