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マオリ族とは?ハカやタトゥーで有名なニュージーランド先住民を紹介!

マオリ族とは?ハカやタトゥーで有名なニュージーランド先住民を紹介!
投稿日: 2017年9月14日最終更新日: 2021年3月9日

イギリス人のニュージーランド入植以前から暮らす先住民族「マオリ族」。ラグビーでお馴染みの踊りハカや伝統的なタトゥーなど特徴的な文化や習慣を持つマオリ族に関係する場所はニュージーランドの旅行では外せない観光スポットです。そんなマオリ族の歴史や文化、交流できるスポットなどをご紹介します。

ニュージーランドに住む先住民マオリ族をご紹介!見出し

イギリス人が入ってくる前からニュージーランドに住んでいたマオリ族。特徴的な文化や習慣のマオリ族に関係する場所はニュージーランドの旅行でも外せない観光スポットとなっています。そんなマオリ族の歴史や人口、文化、マオリ族と交流できるスポットなどをご紹介します。

ニュージーランドの先住民マオリ族とは?見出し

マオリ族の歴史や文化

マオリ族はニュージーランドにイギリス人が入ってくる前から住んでいた先住民族(タンガタ・フェヌア)です。彼らは約1000年前、ポリネシア諸島の「ハワイキ」という島から大型のカヌーに乗ってニュージーランドにやってきたと言われています。

この「ハワイキ」がどの島にあたるのかは判明していませんが、マオリ族の人々は死後、その魂が、ニュージーランド北島北端の岬、ケープ・レインガから自分たちの故郷であるハワイキに旅立つと考えています。今日、マオリ族はニュージーランドの全人口の約14%を占めています。マオリ族の歴史的な言語と伝統は、ニュージーランド文化の根幹をなしています。

マオリ族のマオリの意味

マオリ族の正式名はタンガタ・フェヌアと言いますが、この「マオリ」というのは、マオリ族の言葉では、普通という意味です。ヨーロッパの人々がニュージーランドに来るようになった時期に、マオリ族の人達はヨーロッパ人と自分たちの事を区別する意味で、自分たちのことを普通の人つまり、タンガオ・マオリと言ったそうです。

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マオリ族の歴史見出し

ハワイキからカヌーでニュージーランドへ

1,000年前にハワイキという島からカヌーでニュージーランドまでやってきた当初、マオリ族の人々は魚や動物を食べることで生計を立てていました。その後15世紀以降はサツマイモとタロイモを育てる生活に変化をしていきました。また夏の間に漁業も行われるようになりました。しかし、16世紀に入ると気候の変動により魚介類が大幅に減少し、マオリ族の人々は内陸で新たな生活に順応することを迫られました。

ヨーロッパ人がニュージーランドへ入植

1769年10月、初めてのヨーロッパ人のクック船長ことジェームズ・クックらが初めてニュージーランドにやってきました。それ以降、多くのヨーロッパ人がニュージーランドにやって来ました。マオリ族の人々とヨーロッパ人とのトラブルが続き、死者まで発生していました。しかし一方では、マオリとヨーロッパ人との交流も行われるようになっていきました。 

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イギリスの植民地へ

1840年、イギリスとマオリ族の人々との間でワイタンギ条約が結ばれました。この条約により、ニュージーランドはイギリスの植民地になったのです。しかし、この条約の内容はニュージーランドにとって不利な条件の不平等なものでした。そのためワイタンギ条約は今でも問題に挙がることが少なくありません。

現在のマオリ族

第二次世界大戦後、マオリ族の人々は都市部にも居住するようになりました。マオリ族も英語を話すようなったためマオリ語を話すマオリ族の人々の人口は減少しています。また、生活も西欧化、現代化が進み、マオリ族の伝統は消えつつあります。そのためマオリ族の歴史や文化を残す運動も盛んになりました。マオリ族への差別を禁じた法律の整備やマオリ語の教育、文化の保護が進められています。

ニュージーランドの先住民マオリ族の文化見出し

ニュージーランドに住む先住民のマオリ族の、その文化は大変ユニークでもあり、独特の文化を持っています。
そんなマオリ族の言語、儀式などの文化について説明します。

マオリ族の言語

マオリ語は英語に並び、ニュージーランドの公用語の1つでもあります。音節が必ず母音で終わり、ローマ字に近いため日本人には親しみやすく発音もしやすい言語の一つです。英語のHelloは「kia ora(キヨォラ)と」いいます。

まずはマオリ族の基本的な挨拶である「ホンギ」ではホンギでは「Kia Ora(キヨォラ)」と言いながら、お互いの鼻と鼻をこすり合わせます。お互いの鼻が触れることで「生命の息吹が宿る」とされ「相手と一体になる」ことができると言われています。現在では日常的に見られることは少ないですが、ぜひ機会があればマオリ式の交流にチャレンジしてみましょう。

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マオリ語はニュージーランドの公用語のひとつ!日本語に似てる単語もある!
ニュージーランドはマオリ語と英語が公用語になっているのをご存知ですが?マオリ語は先住民であるマオリ族が使用している言葉ですが、実はニュージーランドの人も話せる人が少ないのです。では今回はそのマオリ語について色々と調べて行きましょう!

マオリ族の儀式:ウェロ

マオリ族の関係施設に入る際には、「ウェロ(チャレンジ)」と呼ばれる歓迎の儀式があります。この儀式ではマオリ族の戦士が出てきて、こちらを威嚇し、雄叫びをあげながら地面にシダの葉っぱを置きます。客の代表者は、マオリ族の戦士の目を見ながらこの葉っぱを拾い上げなくてはなりません。

この儀式の一連の動作には、客側に戦う意思がないことを確かめる目的があります。もし怪しげな行動をとれば即座に攻撃されるかもしれないという、非常に緊迫感のある儀式です。敵ではないことが証明されたら、友好の印として、互いの鼻をつけて挨拶を交わします。この挨拶もマオリ族独特です。

大迫力のマオリ族の踊り「ハカ」見出し

マオリ族には代表的な踊りでラグビーでおなじみの男性の踊り「ハカ」の他、祈りを表す「チャント」やポイボールを使用した「ポイダンス」などがあります。どれも迫力満点の歌と踊りです。ぜひ、マオリ村や博物館を訪れて鑑賞することをおすすめします。

ラグビーでお馴染みのハカ

「ハカ」はラグビーニュージーランド代表(オールブラックス)が国際試合前に舞う民族舞踏として有名ですが、元々はマオリ族の戦士が戦いの前に、手を叩き足を踏み鳴らし自らの力を誇示し、相手を威嚇する舞として、また歓迎の挨拶などでも踊るものです。また女性だけの優美な歌や踊りもあり、特に「ポカレカレアーナ」という愛の歌が有名です。

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マオリ族のタトゥー見出し

マオリ族といえば特徴的なタトゥーを思い浮かべる方も多いと思います。マオリ族にはタ・モコという、タトゥーの文化があり、このタトゥーは様々な情報を表しています。

最近は、そのアート性が素晴らしいと、彫師の技術や経験、アート性とともに、世界中で評価されています。世界ではタトゥーはファッションという位置づけですが、ニュージーランドの先住民のマオリ族にとっては、神聖なものであり、身分証明書のようなもので、重要なものでもあるのです。

タトゥーで血族や地位を表す

ニュージーランドの先住民であるマオリ族のタトゥーには様々な情報が含まれています。特に顔にするタトゥーは沢山の情報があり、各場所によってすべて意味があります。

先住民のマオリ族の社会ではタトゥーを入れるにも資格が必要だったそうで、顔のタトゥーは特に限られた人だけができたそうです。

Photo by mikecogh

そして顔のそれぞれの位置ですべてがわかるようになっていて、額は社会的地位、眉毛のすぐ下は社会における立場、目と鼻の周辺はどの部族なのかと部族内のランク、こめかみは結婚してるかどうか、鼻の下は契約時の証明、上顎が家系、下名声を表し、顔の右が母親で左が父親の家系と細かく決まっています。

タトゥーは同じ物が無い

Photo by tattooblogger

どのタトゥーも似ているように見えてもデザインが決まってるわけではなく、いくつかの組み合わせだったとしても、同じタトゥーをしている人というのは、歴史上一人もいないそうで、そのタトゥーは自分一人だけのデザインだそうです。

タトゥーは神聖なもの

現在、マオリ族のようなタトゥーはトラバイタルタトゥーの1種としてファッションとしてすごく人気ですが、マオリ族にとってのタトゥーというものは、すごく重要なものであると同時に、大変神聖なものでもあるのです。

Photo by Icono Addict

特にタトゥーをいれる時は、様々な決まりごとがあります。例えばタトゥーを入れてる時は、声を出したらいけない。自分から話しかけてはダメ。固形物は食べてたらダメなど、色々な決まりがあります。

最近は、一般的なタトゥーの入れ方をしていますが、本来のマオリ族のタトゥーは皮膚を切り、その中に染料につけたノミのようなものをハンマーのようなもので打ち付け色を入れたそうで、痛みも酷く、そして、傷が治っても溝が出来てるのが特徴です。

マオリ族と交流できるスポット見出し

マオリ文化が色濃く残っている町が、ニュージーランド北島のロトルアという町です。もともとマオリ族の人口が多く、また温泉地でもあるこの町は、ニュージーランドを代表する観光地として、昔から世界中の旅行者が訪れてきました。現在も多くの施設でマオリ族の文化に触れることができる場所です。

ロトルアで最も代表的な施設が、テプイアです。「ポフツカイザー」という高さ30mも噴き上げる間欠泉など、ロトルアは地熱地帯特有の風景で有名ですが、敷地内にはマオリ族の伝統的なマラエ(集会所)もあり、中ではマオリ族のショーを見学することができます。

テプイアでは、マオリ族の伝統料理のハンギ(地面に穴を掘り、焼いた石と食材を入れて、蒸し焼きにしたもの)をいただきながらショーを見ることができます。マオリ族の人々が植物を利用して工芸品を作る様子を見学したり、実際に作ってみたりすることもできます。

さらにマオリ族の文化を知れる場所も

ロトルア郊外にあるタマキ・マオリ村にはマオリ族の食事からコンサートまでマオリ族の文化が学べる文化エンターテイメント施設があります。マオリ族の文化を深く知りたければ、夕食付きのツアーがおすすめです。夕食はマオリ族の間で昔から食べられているハンギディナーになります。ツアーの中では歌やハカはもちろん、マオリ族のゲームまで紹介してくれます。日本語のパンフレットもあるので安心です。

またタマキ・マオリ村近くのロトルア湖の真ん中に浮かぶ、モコイア島はマオリの聖地となっている島です。この島は、ヒネモアとツタネカイというカップルの愛の伝説が伝わる島でもあり、二人の名前はロトルアの町の通りの名前にもなっています。モコイア島のガイドツアーでは、マオリ族の人々が様々な植物をいかに食事や工芸品や薬などに使っているかも聞くことができます。たくさんの野鳥を見ることもできます。

ミタイ・マオリ村ではマオリの集落が見事に再現されています。そしてミタイ村ではなんとマオリ族がカヌーに乗って出迎えてくれます。マオリ族の凛々しい姿に驚かれる方も多いでしょう。その後、ハカなどで迫力ある歓迎行事が行われます。伝統的な料理を食べた後は、ガイドに従って村を散策します。神聖な場所「妖精の泉」などが見られ、野生植物も楽しむことができます。

独特の文化を持つマオリ族に会いに行こう!見出し

マオリ族の歴史や人口、文化、マオリ族と交流できるスポットなどをご紹介してきましたがいかがでしたか?特徴的な文化や習慣が色濃く残っているマオリ族。ニュージーランド旅行の際はマオリ族と交流できるスポットにもぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

投稿日: 2017年9月14日最終更新日: 2021年3月9日

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