「微笑庵(みしょうあん)」は高崎で人気の和菓子店！話題のちもごちとは？

全国にはたくさんの和菓子店がありますが、群馬県高崎市にある微笑庵(みしょうあん)は特に季節限定の和菓子が大人気のお店です。数種類販売されている大福の人気が高く、中には予約が殺到してなかなか買うことが難しい人気の大福も存在します。今回は微笑庵の人気おすすめメニューをまとめてご紹介します。

昭和4年創業、はじめは「みやざわ製菓」という名前でお菓子を始め、日用品まで幅広く取り扱う、今で例えるとコンビニのような店舗でした。その後平成14年に現在の「微笑庵」という名前になり、和菓子を中心として扱うお店となりました。店舗は1店舗で群馬県高崎市で営業しています。営業時間は朝9時から夕方17時まで、定休日は水曜日です。

微笑庵ではどら焼きやカステラ、最中といった通年で販売されている「銘菓」に加えて、一年のうちでも数ヶ月しか販売されない期間限定品である「歳時菓」も豊富にラインナップされています。10種類ほどある歳時菓の中でも、毎年人気の高い和菓子をまとめてご紹介いたします。

住所:群馬県高崎市剣崎町1038-4 電話番号:027-343-3026

微笑庵の期間限定和菓子において、絶対外すことができないレジェンドのような存在がこの「ちごもち」です。ちごもちとはいちご大福のことです。いちご大福といえばたくさんの和菓子店で販売されていますが、微笑庵のちごもちには他のお店にはないたくさんのこだわりが詰まっています。

まずはいちごへのこだわりです。ちごもちに使用されているいちごは地元群馬県の指定品種である「やよいひめ」なのですが、そのなかでも最上級に糖度が高く、大粒のもののみが微笑庵のちごもちには使われています。そのためちごもちは1個がとても大きいのです。外側の大福餅は羽二重餅で中のいちごは白餡でおおわれています。

いちごのジューシーさを活かすために大福餅も白餡も薄く作られており、食べるといちごの果汁をしっかりと感じることが出来ます。販売期間は12月中旬から5月上旬までです。1つ324円から販売されており、20個入りまであるのでお土産にもおすすめです。日持ちは当日から2日間までです。店舗への電話でのみ予約も可能です。

予約に関してですが、期間中必ずできるものでもありません。毎年収穫されるいちごが天候などで粒が小さく不作であったり、日の予約数が上限を超えた場合などは予約が出来なくなることもあります。販売期間は5ヶ月ほどあるので、ちごもちを食べたい方は根気よく狙ってください。

しずくもちはブルーベリーをしずくに見立てたブルーベリー大福です。榛名山麓で収穫されたブルーベリーがちごもちと同じように羽二重餅の中にみっちりと詰まっています。ちごもちのいちごよりは少し酸味を感じるブルーベリーですが、その酸味がほんのり甘い白餡とよくマッチしています。

販売期間は6月から8月までで価格は1つ270円、5個入りも販売されています。ブルーベリーも水分が多いため日持ちはそこまで長くなく、2日間となっています。他のお店ではあまり見かけることのない、ブルーベリーのみずみずしさを感じることが出来る大福・しずくもちをぜひ食べてみてください。こちらも予約がおすすめです。

たらちねはきんとんの練切です。しかし他の和菓子店の練切とは一味違っています。きんとんといえば、通常さつまいもや豆などが使われることが多いのですが、微笑庵のたらちねには山芋が使われています。山芋を蒸してうらごしして作られたたらちねはさつまいもなどの練切とはまた違った上品な味です。

微笑庵のたらちねは5月限定発売の和菓子です。名前は和歌の枕詞で「母」を意味するたらちねから来ており、カーネーションをイメージした可愛らしい見た目になっています。薄いピンク色と白色のこまかいそぼろがとてもきれいで上に添えられた金箔が上品さを増しています。価格は1つ270円で、一年に一度の母の日にぜひおすすめしたい和菓子です。

わらびもちとはわらび粉が使われていたことからその名前がつきました。しかしこのわらび粉はそもそもデンプンから取るのが大変で、且つ粉にするとなるとかなり手間がかかり今ではとても希少なものです。最近作られているわらびもちの多くはわらび粉100パーセントのものは少なく、タピオカや葛からとったデンプンで作られています。

しかしここ微笑庵のわらびもちはなんと本わらび粉100パーセントのわらびもちです。なかにはこしあんが入っており、本わらび粉でしか出せないとろけるような食感は絶品です。上から振りかけられているきな粉もよく合います。1つ270円で4月から6月、10月から12月の2期に分かれて販売されています。

ささのしずくは笹の器に水ようかんをつめた見た目にも涼しげな夏季限定の和菓子です。この青竹の器ですが、なんと本物の青竹の器が使われています。青竹一本一本に丁寧に水ようかんを流し込み作られています。プラスチックで竹を再現した容器は多々見かけますが、本物の青竹はとても珍しいです。

本物を使っているからこそ、ほんのりと笹の香りも楽しむことが出来ます。水ようかんはとってもなめらかで、のどごしの良い食感で暑い夏にぴったりの仕上がりになっています。販売期間は6月から8月までで、価格は1本324円です。見た目も可愛らしいためお土産にもおすすめです。

名前のとおり栗を使った秋から冬にかけての和菓子です。くろまろげは実りの秋に大きく育ち、その年に収穫された国産の栗をたっぷり使った栗の茶巾絞りです。新栗は丁寧に皮むきされた後、蒸して、漉されます。昔から変わらない代々伝えられてきた伝統の手わざで茶巾絞りにされています。

甘みを出すため砂糖は入っていますが、栗の風味を消すことなくしっかりと新栗の味を楽しむことができます。着色料は一切入っておらず、栗そのものの色が生かされています。保存料も不使用のため日持ちは冷蔵で3日間です。販売期間は9月上旬から12月までで、1個216円です。

夏に販売される白玉ぜんざいです。使われている小豆は数多く存在する小豆畑から選ばれた最高品質の丹波大納言です。ぜんざい餡も手間暇かけて作られています。柔かく炊きすぎると小豆の皮が破けてしまい、また慎重になりすぎると口当たりの悪い餡になってしまうのです。

その絶妙な炊き加減を見極め、なんと二昼夜かけて炊き上げられたのがこのぜんざい餡です。こだわり抜いて炊き上げられたぜんざいのうえにはもちもちの白玉が入っています。価格は1個324円で、販売期間は6月から8月までです。日持ちはわずか1日ですが、丹精込めて炊き上げられたぜんざい餡と白玉が入った微笑庵の白玉ぜんざい、おすすめです。

春の代表的な和菓子ともいえるさくら餅、微笑庵でも販売されています。ほんのりとさくら色に色付けしたもち米で、微笑庵こだわりの粒あんを包んでいます。塩漬けされた桜の葉っぱのしょっぱさが、もち米と粒あんの甘さとよくマッチしています。またお餅の上に乗った桜の塩漬けもアクセントになっています。

塩気と甘さは絶妙で、一つ食べると止まらなくなってしまう美味しさです。価格は1つ216円、販売期間は2月から4月の2ヶ月です。12個入りまで販売されているので、お花見のときなどみんなで集まって食べるのもおすすめです。春の風物詩、桜をぞんぶんに感じられるさくら餅をぜひご賞味ください。

いかがでしたか。群馬高崎にある微笑庵はこだわりの和菓子をつくる人気店です。まだ高崎にしか店舗がなく、また近頃テレビで紹介されたこともあり人気は衰えることがありません。特にちごもちは予約がおすすめです。伝統的なものからしずくもちのような独創的なものまで幅広く揃っています。高崎を訪れた際はぜひ微笑庵の和菓子を食べてみてください。