北海道神宮がパワースポットとして人気！お守りにもご利益！参拝方法は？

初詣や七五三、厄払いなど、人生の節目に神社を訪れる機会は多いもの。最近では、「御朱印ガール」という言葉もあるように、寺社を参拝することがブームとなっています。せっかくなので、ご利益のある神社に参拝したいものですよね。今回ご紹介する北海道神宮は、その名前の通り、北海道を代表する神社の一つと言えるでしょう。パワースポットとしても有名で、多くの参拝者、観光客が訪れています。

今回はこの北海道神宮について、その人気の秘密に迫りたいと思います。

北海道神宮は、札幌市中央区にある神社です。円山公園に隣接しており、蝦夷国新一の宮に認定されています。

このように北海道神宮は札幌市の中心部にあり、交通のアクセスもよいところです。電車の場合はJR札幌駅から地下鉄を使います。まず南北線「さっぽろ駅」から「大通駅」まで行き、そこで東西線に乗り換えます。そして「円山公園駅」で下車します。そこから徒歩15分程度です。バスの場合は「円山公園駅」からJRバスの西14、もしくは西15系統のバスに乗車し、「神宮前停留所」で下車します。北海道神宮前のバス停なので、そこからは1分程度です。

車の場合は道央自動車道の新川IC、札樽自動車道では札幌西ICで高速道路を降りて、宮の森方面に進みます。

北海道神宮の由緒は、1869年に始まります。もともと江戸時代から、松浦武四郎などにより、神社を建てようという構想はありました。

その構想が動き出したのは1869年、明治天皇の勅が出たことに始まります。9月、明治天皇の詔により、北海道開拓、発展の守護神として開拓三神が奉遷されることになりました。この神が宿った御霊代は東京から函館を通り、札幌にもたらされたのです。そして1870年に仮社殿が作られ、翌1971年に現在の地に社殿が建てられました。同時に「札幌神社」と名付けられました。

第二次世界大戦後の1964年になり、明治天皇が増祀されることになります。これにともない、社名も「北海道神宮」に改められ、現在に至っています。

北海道神宮には境内社として3つの神社があります。

北海道の開拓に功があった37人を祀る神社です。1938年、北海道開拓七十年にあたることから、鎮座祭が行われました。境内末社です。毎年8月15日に例祭が行われており、近年は子ども神輿の渡御や大神輿の奉納などが行われています。

鉱山殉職者を祀る神社で、1949年に北海道神宮の境内に遷座しました。境内末社となっています。

北海道拓殖銀行物故者を祀る神社です。「穂多木」とは銀行の名前を清音にしてあてたもので、もともと同銀行の本店の屋上にあったものを1950年に境内に遷座しました。境内末社です。ブロンズ製の狛犬は珍しいものです。

もともと北海道神宮は開拓者の心の支えとなるための神社です。そのため、「開拓三神」とよばれる大国魂神・大那牟遅神・少彦名神が祀られました。「開拓の神」ですから、新しい道を開拓する、新しい一歩を踏み出すという場合に後押しをしてくれる神様とされています。

さらに前述したように、1964年になり、明治天皇が増祀されました。実は「札幌神社」から「北海道神宮」と名前が変わったのは、天皇が祀られるようになったためなのです。神社はたくさんありますが、天皇が祀られる「神宮」は全国に25ヶ所しかありません。その一つがここ、北海道神宮なのです。たくさんのご利益が得られそうですね。

北海道神宮は道内最強のパワースポットだと言われます。たしかに、開拓三神に明治天皇が祀られているというところからも、そのパワーのすごさが感じられるわけなのですが、中でも強いパワーがあるというのが、前に紹介した3ヶ所の境内社です。

まず、開拓神社ですが、こちらはそのものずばり、開拓に従事したパワーが満ちあふれています。そのため仕事運上昇、金運上昇のほか、勝負運がアップすると言われます。厳しい大自然の中での開拓が現在の北海道の繁栄の礎となったわけですから、そういった方々への感謝の念を忘れず、自分への厳しい気持ちで向き合うことが大切です。

札幌鉱霊神社は鉱山労働に従事した方々を祀ります。苦しい中で働いた人々のパワーが満ちあふれています。そのため仕事運上昇、開運、子孫繁栄などのご利益が大きいと言われます。

穂多木神社は銀行業務に従事した方々を祀ります。そのため特に金運上昇のパワーが高いといわれます。また、前述したようにここにはブロンズの狛犬があります。この狛犬ですが、なんと恋愛運アップのご利益があるとか。ぜひ見つけてなでてみてください。

もう一つ、あまり知られていないことのようなのですが、本殿の横に「島判官像」があります。その背後、職員専用の通用門の前に「幻の獅子狛犬」とよばれる狛犬があります。この狛犬、「幻」という名前の通り、なかなか見つけることができないとか。しかし見つけられると心身ともに浄化され、リラックスすると言われます。この「幻」のパワースポットもぜひ探して、パワーをいただきたいですね。一般にパワースポットというと、風水などと関係して言われることが多いです。たしかに北海道神宮のあるこの地は風水の思想により選ばれたと言われますので、パワーが集まる可能性はあるでしょう。しかしそれ以上に、この地がパワースポットとしての力を強く持つのは、開拓に従事し、厳しい自然のなかで北海道の地を発展させた人々の思いが詰まっているからではないでしようか。

開拓の歴史に思いをはせつつ、尊敬の念を持ち静かに祈ることで、パワースポットの力を存分に得ることができるとか。ぜひその力を感じてください。

北海道神宮のお守りですが、お願いごとに細かく分かれています。分かれているということは、それぞれのお願いごとに大きなパワーを発揮すると考えられます。

交通安全、安産、病気平癒、子授け、健康、仕事などの一般的なものは、木札のようなタイプのほか、キーホルダーや根付、ストラップタイプのものなどが揃っています。どういった形で身につけるかを考え、つけやすいタイプを選ぶといいでしょう。

厄除けにおすすめなのは、「身代わり守」です。かわいい人形の形をしたお守りで、持つ人の身代わりになって災難をよけてくれるというものです。

無病息災を願う方には「一位の実守り」はいかがでしょうか。赤い小さな鈴のような形をしていて、根付タイプなので、お財布などにつけておくことができます。おなじ根付タイプには水晶でできた幸せ守や、厄除開運のご利益がある神鈴守など、いろいろな種類があります。

また、ファンの方におすすめなのが、キティちゃんのお守りです。ピンクとラベンダーの二色があり、肌守のタイプとストラップのタイプがあります。お守りにかわいいキティちゃんがついたタイプで、ストラップタイプは携帯電話などにつけるのもいいかもしれません。身から離したくないと思うかもしれませんね。

もう一つ、恋愛運をアップさせたい方におすすめのお守りがあります。恋愛成就守なのですが、実はこれ、北海道神宮の本宮では売っていません。北海道は雪が降るところなので、積雪が多いと本宮に行くのは難しい場合があります。そんなときのために別の場所に頓宮があるのです。

この頓宮ですが、恋愛成就、縁結び、子宝祈願などにとくにご利益があると言われます。こちらの狛犬に触るとそのご利益がアップするとか。ぜひこちらも参拝して、パワーを受けとりましょう。

北海道神宮でも御朱印をいただくことができます。

まず御朱印帳ですが、お守りなどが売られている場所で一緒に購入することができます。御朱印を書いていただく場合は祈祷受付で購入して書いてもらうとよいでしょう。北海道神社がデザインされた御朱印帳です。揃いの御朱印袋もあります。

また、北海道神社では、開拓神社の方でも御朱印を書いていただくことができます。2ついただけますので忘れないようにするといいですね。ただし、御朱印集めはスタンプラリーではありません。いただく前にきちんと参拝を済ませること、受付時間を守ることなどは最低限のマナーです。

さて、北海道神宮の参拝についてですが、いくつか気をつける点があります。

北海道神社は大きな神社なので、鳥居が複数あります。この鳥居、それぞれのいわれがあるので、注意が必要なのです。

実はバス停のすぐそばにあり、表参道から本宮に入る「第二鳥居」なのですが、「離縁の鳥居」と呼ばれています。その名の通り、縁切りの効果があると言われているのです。ですから、縁結びのお願いに来た場合はこの鳥居をくぐらないようにしましょう。半面、「縁を切る」という場合、「悪縁を切る」という意味もあります。たとえば病気との「縁を切る」、不幸との「縁を切る」というときには効果を発揮します。そういった方は思い切ってこちらから参拝するのもいいかもしれません。

円山公園の東駐車場側にある「第三鳥居」は、風水的にお金が入るという位置関係にあるそうです。したがって、こちらから入ると金運アップの効果は抜群だといわれます。金運をアップさせたい、という方はぜひこちらの鳥居から参拝してみてはいかがでしょうか。

北海道神宮のパワーが強いのは、前述したように、開拓に従事した人々を祀っているからだといわれます。ですから、成功の前には努力が必要なのだ、ということを心にとどめて、真摯に願うことにより叶うとされています。

北海道神宮は桜も多く、春などはお花見で訪れる方も多いかもしれません。また、キティちゃんのお守りや御朱印集めなどで来る方もいるでしょう。いずれにしても、きちんと参拝をすることでパワーが得られるわけですから、忘れずにお参りしましょう。

特に冬になると、16時ごろで閉門時間になってしまいます。朝は早い時間からあいていますので、もし時間が許すならば、観光に行く前に参拝を済ませるといいかもしれません。

北海道でも最高クラスのパワーが得られるという北海道神宮。春の桜は、ちょうどゴールデンウィークごろにかかりますし、札幌の中心に近いことから、ぜひ訪れてみたい場所の一つです。ぜひ北海道神宮で運気アップのパワーをいっぱいに受けてくださいね。