檜原村は東京唯一の村！自然が豊かで温泉もある穴場の観光スポット！

東京といえばビルがたくさん並んでいるイメージがあります。しかし、檜原村は同じ東京都にあってもビルは全くなく、むしろ自然豊かなところ。温泉スポットやキャンプ場、滝スポットなど様々な穴場があることで有名です。皆さんも自然豊かな東京を楽しんでみてはいかがでしょうか？今回はその檜原村の観光情報を紹介します。

檜原村は本州における東京都唯一の村で、村の面積の90%が森林に覆われています。ここは新宿区や港区と同じ東京都の中にある地域とは思えないほど自然が豊か。人口もたったの2500人以下で秘境中の卑怯です。標高ももちろん都心よりも高いので、冬になれば必然的に雪に覆われます。東京から2時間ほどでつけるので、秘境としてはアクセスが近いです。

今では秘境のイメージがある檜原村ですが、縄文時代の頃から定住の跡が見つかっています。やがて江戸時代になると江戸と山梨を結ぶ拠点として注目されるようになりました。檜原役場近くに復元されている口留番所がその名残の1つです。江戸時代の檜原村は23の自治体によって支えられました。それにしても檜原村が江戸時代に街道の通り道として注目されたのは意外です。

檜原村は東京都とは思えない自然豊かな環境にあるからか、自然の恩恵を味わえるグルメが勢ぞろい。その1つが「幻の檜原そば」です。このグルメはこしや手打ちにとことんこだわっており、金・土にしか食べれないレアグルメ。檜原村で流れる清水を使ったそばは夏には暑さを吹き飛ばしてくれます。自然を楽しみながらグルメを味わえるのは、東京で滅多に体験できないことです。

大岳山は鍋のような形をしている変わった山で、檜原村だけではなく、登山者たちにも注目されています。日本二百名山の1つに数えられる山で、山頂から眺められる景色は絶景そのもの。登山ルートは御原山から行く道や檜原村の払沢の滝からも行ける道が存在します。意外と初心者でも登れる山なので、檜原村を訪問したら挑戦するのもいいでしょう。

東京都檜原都民の森は標高1000メートルと高いところにあるスポットで、三頭山の一角にあります。ここは拠点である森林館や木材工芸センターがある場所で、森林セラピーロードなどハイキングコースが用意されています。特に森林セラピーロードの大滝の路はマイナスイオンをたっぷりと浴びれる癒しの道。仕事でのストレスを解消したいならこの公園に行きましょう。

檜原城は室町時代から戦国時代にかけて檜原の地に存在した山城。この城は正確な建造者と建造年代は詳しくは分かっていませんが、少なくても山梨と武蔵までのルートを監視していたのは確かです。戦国時代は北条氏の従属である平山氏が拠点としていたところでした。難攻不落の城と謳われていましたが、小田原征伐の戦いで豊臣軍の猛攻の前に敵わず、陥落してしまいます。

小田原征伐の陥落以後廃城となりますが、城の遺構は今でもわずかに残っています。その代表例が井戸跡や城郭、堀切です。山頂へは吉祥寺を入り口とした登山道を登ることになります。山頂からの景色は木に遮られていますが、それでも行く価値はあります。もし、檜原城にアクセスしたいなら、武蔵五日市駅発のバスを使った方がおすすめです。

檜原村郷土資料館は檜原村の歴史と伝統に関する展示を行っています。主に展示されているのは9000年前の遺物や古文書など様々。特に「松姫の手鏡」は檜原村に逃げ延びたと言われる武田信玄の娘松姫が持っていたもの。もしかしたら、松姫が大事にしていた宝物かもしれません。檜原村の入場は無料なので、檜原村の歴史と自然を学びたい人にはうってつけの穴場スポットです。

三頭山は山の峰が3つあることで知られている観光スポットです。標高は1500メートルぐらいあり、日本二百名山、山梨百名山の1つでもあります。この山は東京都檜原都民の森として指定されており、山頂付近はブナに覆われています。登山道も都民の森ルート、ヌカザス尾根ルート、笹尾根ルートと様々。楽に山頂まで行きたい場合は、都民の森ルートがおすすめです。

旧小林家住宅は江戸時代中期に建造された歴史スポット。住宅ではかまどや柱など江戸時代の農村を視覚で知ることができます。ただ、住宅までの道のりがまるで登山かと言えるほど辿り着くのに一苦労。楽に登りたい場合は、予約必須のモノレールに乗ることをおすすめします。そういう意味では、歴史と登山を同時に楽しめるスポットです。

神戸岩は檜原村だからこそ見れるパワースポット。ここはかつては1つの岩でしたが、地震によって真っ二つに割れ、今の地形が形成されました。神戸岩の名前の由来は天の岩戸を連想させるものだと言われています。キャンプ場神戸岩ロッジが所有しているので、そこをパワースポット観光の拠点とすればいいのです。神戸という名前が付いていますが、兵庫県の神戸とは意味が全然違うので頭に入れておきましょう。

五社神社は檜原村と奥多摩町をつなぐルートに佇む神社。ここは不動明王、降三世明王など五社が全て集まっています。そういう意味では、神社の中でも珍しいところです。鳥居からは数百段の階段を登らなければいけないので大変ですが、その分自然の恩恵を享受できます。檜原村らしく自然豊かな歴史スポットなので、マイナスイオン目的を合わせて行ってみるのもいいでしょう。

神戸国際マス釣り場は清流と謳われる神戸川のほとりにあるレジャースポット。ここではニジマスやカジカなどの魚を釣ることができます。釣りタイムが終わった後は、バーベキューで焼いて仲間と一緒にご飯として食べることも。レジャーを家族で楽しみたいなら、神戸国際マス釣り場に立ち寄るといいでしょう。

神戸国際マス釣り場には国際という名が付いていますが、その理由はトーマス・ブレークモア氏の情熱が関係しています。彼はマッカーサー率いるGHQの法律家で、養沢毛針専門釣り場を作った人。彼自身も大の釣り男で、実際に釣りをした写真も残っています。檜原村という秘境の地に釣り場を残したブレークモア氏の功績は大きいです。

つづら岩は馬頭刈山と大岳山の間にあるレジャースポット。ここでは東京とは思えないくらい本格的なロッククライミングを楽しめます。他にも天狗岩というスポットでもロッククライミングできます。かなり絶壁なので、ロッククライミング用の道具を用意するのをおすすめします。武蔵五日市駅からのアクセスは1時間半と遠いですが、ロッククライミングをするにはうってつけでしょう。

この桜は人里村のバス停付近にあるしだれ桜の一種。昭和43年の「花いっぱい運動」の一環として植えられました。その光景はとても美しく、春に絶対に見ておきたいものです。人里しだれ桜がある場所は標高が都心よりも高いため、桜が咲く時期が4月中旬ぐらいにずれています。電車からアクセスするなら、武蔵五日市駅発の数馬行きのバスに乗るといいでしょう。

数馬温泉は檜原村の最果てにある温泉で、泉質はアルカリ性単純温泉です。温泉内には露天風呂、圧注浴風呂など行きたい施設が様々。1日の疲れはここで癒せます。天ぷらそばなどグルメもかなり美味しいです。川遊び場でバーベキューや水遊びを楽しむこともできます。日帰りの温泉としても有名なので、檜原村で自然をめいいっぱい楽しんだ後に行ってみたいです。

蛇の湯温泉は数馬温泉と並んで、檜原村の温泉スポットとして有名な温泉。ここには怪我を負った大蛇が温泉で癒した伝説が残っています。そのためか、昔からたくさんの人々が疲れを癒す目的でこの温泉にやってきました。まさに秘湯中の秘湯です。自然豊かな温泉スポットなので、大地の恵みを存分に享受できます。

ロッヂ神戸岩は大岳山とパワースポット神戸岩の近くにあるキャンプ場。このキャンプ場は神戸岩をまるごと所有しており、神戸岩観光の拠点地として有名です。飲食店や炊事施設、宿泊施設、シャワー施設などキャンプ場に必要な施設はすべて管理されています。神戸岩ロッヂの上に家が建っていない点も見所。なので、人の手が加わっていない自然が楽しめます。

キャンベルヒルズはハウスごと貸切できるところで、6名から25名まで使えるキャンプ場。ここでは、夏に川遊びなどのアウトドアをするだけではなく、冬の季節でもパーティを行なったり、雪遊びをすることもできます。まさにキャンプ場としてはうってつけの場所です。近くに南秋川渓谷や数馬温泉があるので、キャンベルヒルズを拠点にするといいでしょう。

神戸岩ロッヂと共に東京には珍しい大自然を楽しめるのが、ここ清水苑キャンプ場。このキャンプ場は、炊事施設やバーベキュー場が揃っており、テントや炊事用具をレンタルで使えます。清水苑キャンプ場で注目してほしいのは、川沿いにある鬼切石。隠れスポットとして有名で、思い出に残しておきたいところです。また、キャンプファイヤーに使う薪をレンタルできるのも魅力です。

北秋川自然休暇村は北秋川のほとりにあるキャンプ場で、2017年に入ってリニューアルオープンしたところ。春にはウグイスの美しい鳴き声を聞け、夏には涼しい渓谷で水遊びすることができます。まさに四季に飛んだキャンプ場なのです。夜には美しい星空も見れます。周辺に檜原都民の森もあるのでそこでさらなる癒しを求めることも可能です。

奥秋川ビレッジは檜原村の真ん中に存在するキャンプ場で、6人収容、10人収容の2種類のコテージが用意されています。キャンプ場の魅力は何と言ってもペットの同伴が可能なこと。自分の大好きなペットと自然溢れるアウトドアライフを味わえます。キャンプ場にアクセスするには、車ならあきる野インターチェンジで降りるか、電車なら武蔵五日市駅よりバスで行くといいでしょう。

払沢の滝は秋川の源流の1つで、日本滝百選の1つとしても有名です。この滝は落差がなんと62メートル。ビルにして15階建てに相当します。美しい滝を見られるだけではなく、毎年8月に行われるライトアップや冬氷結シーズンに開催される氷結クイズを楽しめます。滝を堪能したい人には最初に行きたいスポット。滝へアクセスしたいなら「払沢の滝入口」のバス停で降りることをおすすめします。

中山の滝は狭い幅を怒涛のごとく水が流れるのが見どころのスポットです。ちなみに奈良時代の書物「風土記」にも登場しています。風土記によればヤマメを捕らえていたと書かれているので、昔も迫力満点の滝だったかもしれません。檜原街道からアクセスが3分と近いので、気軽に寄ってみてはいかがでしょうか？

九頭龍の滝は九頭龍神社の近くにある滝スポットで、パワースポットとしても知られています。この滝スポットは滝修行の聖地を行えるところで、初心者でもやろうと思えば簡単に修行ができます。昔は街道が近いため「横道の滝」と呼ばれていましたが、修行に来る人が増えたために「九頭龍」と呼ばれるようになりました。大自然の中で修行するのは滝スポットの醍醐味です。

三頭大滝は秋川の支流の1つである南秋川で上流にあると言われている観光スポット。落差が30メートル以上とかなり高く、大自然が作り出す迫力を私たちに見せてくれます。特につり橋からの光景は、絶景そのもので写真撮影にもうってつけです。さらに檜原都民の森からのアクセスも近いのも一つの見どころ。駐車場も無料なので、気軽に訪れても構いません。

竜神の滝は数馬温泉から近く、奥多摩周遊道路から徒歩5分以下とそんなに遠くないところにある滝スポット。このスポットはかつてムジナがたくさん生息していたことからムジナの滝と呼ばれました。「竜神」と呼ばれるようになったのは、三頭山から降りてきた蛇が滝にひそんでからです。蛇にまつわる滝は感慨深いです。

ここまで檜原村の観光スポットを紹介してきました。檜原村には東京とは思えないほど自然豊かで歴史あふれる観光スポットがたくさんあります。それは温泉、滝、キャンプ場しかり。東京で最果ての地にあるので辿りつけなさそうに思えますが、一度訪問すれば豊かな自然に出会えます。自然東京の村に行くなら檜原村を訪ねてみてはいかがでしょうか？