志賀高原の紅葉の見ごろは？おすすめの時期やドライブコースも紹介！

志賀高原は長野県下高井郡山ノ内町にある、上信越高原国立公園内に位置します。焼額山や横手山など標高が異なる山々が連なり、池なども多い事からグリーンシーズンや紅葉の時期にはハイキングやトレッキング、ウインターシーズンには広大なゲレンデでのスキーやスノーボードなど、1年を通して人気のスポットとなっています。

広大な志賀高原は標高が高い所では2300mほど、低い所では1500mほどと標高差があるため、場所によって紅葉の時期が異なります。標高が高い場所では9月中旬ころから、低い場所では10月中旬ころから紅葉の見ごろとなります。また、道中では標高があがるとともに景色が変わっていく様子を楽しむ事ができます。

志賀高原では冬期のスキーシーズンだけではなく、グリーンシーズンにもリフトやゴンドラを運行しています。ほどんとが8月末に営業を終了しますが、紅葉シーズンにも運行している物があり、空中散歩を楽しむ事ができます。ただし、紅葉シーズンは土日祝などの不定期で運行している場合が多いのでお気を付けください。

電車の場合は、志賀高原の最寄り駅は長野駅、または湯田中駅で、そこからバスで向かいます。長野駅からは、長電バスまたは志賀高原急行バスで1時間10分ほどです。湯田中駅からは、路線バスで30分ほどとなります。志賀高原内には各所にバス停があるので、ハイキングやトレッキングを楽しみたい人におすすめです。

車の場合は、上信越自動車道・信州中野インターから国道292号を通って20kmほどの場所にあります。街中を抜けた後は峠道となりますが、道路が整備されているので走りやすい道となっています。ただし、標高が高い場所だと路面が凍結している事もあるのでご注意ください。また、降雪により通行止めになる場合もあります。

また、草津方面から志賀草津高原ルートを通って志賀高原に向かう方法もあります。人気のドライブコースですが、標高の高い渋峠や横手山を通るため、雨が降った時などは道路の凍結にお気を付けください。例年11月中旬から通行止めになりますが、それ以前でも降雪があった場合は通行止めになる場合もあります。

広大な志賀高原はドライブに最適な場所となっていますが、渋峠・サンバレー周辺・奥志賀まですべてを観光しようとするとかなりの距離があります。路面状況の良い時なら走りやすいのですが、山なので天候が変わりやすく、さらに凍結や積雪の場合は走りにくい事もあるので、事前にドライブコースを確認しておきましょう。

道路は整備されていますが、峠道なのでアップダウンや見通しの悪い場所もあります。また、散策中の人が道路を横断したり、猿が出没する事もあるので、ドライブの際は十分に気を付けましょう。蓮池バス停付近はトンネルと一方通行の道があるので、間違えないようにご注意ください。

志賀高原の中でも標高が一番低い場所にある「澗満滝」（かんまんだき）は、落差107mの滝で、10月中旬以降が紅葉の見ごろとなります。滝の近くまでは行けず、少し離れた展望台からの見学となりますが、雄大な景色をながめる事ができます。最寄りのバス停のサンバレーからは徒歩25分ほど、車の場合は駐車場から徒歩5分ほどです。

「一沼」は漆やナナカマドなどの赤い色が見事な紅葉スポットです。国道沿いにあり、車の中からもながめる事ができますが、散策しながら湖面に写る紅葉を堪能するのがおすすめです。バスの場合はサンバレー下車、車の場合はサンバレー駐車場利用で、そこから徒歩5分ほどの場所にあります。

「丸池」は、丸い形をしているのが特徴で、湖面に写る色とりどりの紅葉を堪能する事ができます。標高の低い位置にあるので紅葉の見ごろは10月中旬ころとなっています。バスの場合は丸池下車、車の場合は丸池駐車場利用で、そこから徒歩5分ほどとなっています。道路に面しているので車の中からも見る事ができます。

「蓮池」は、その名の通り湖面を覆う睡蓮が見事なのですが、紅葉の時期には見る事ができません。そのかわり、湖面に写る紅葉をながめる事ができます。見ごろは10月中旬ころとなっています。また、すぐ隣に駐車場があるので車でも便利です。バスの場合は蓮池または総合会館98前を下車して徒歩数分となります。

「志賀高原・山の駅」は蓮池の隣にあり、以前はロープウェイの駅として使われていた建物です。現在は食事処、お土産店、レンタルショップ、自動販売機、トイレのほかに、観光パンフレットなども置いてあり、広い駐車場もあるので、観光の拠点としても便利な場所となっています。

「木戸池」は、蓮池から横手山方面へ向かう途中にあります。バスの場合は木戸池で下車、車の場合は木戸池温泉ホテルの駐車場を利用すると、目の前です。湖畔にある木道で散策も楽しめます。また、近くにある田ノ原湿原の遊歩道もおすすめです。紅葉の時期は10月上旬ころとなります。

バスの場合はほたる温泉で下車、車の場合は前山リフト駐車場利用で、すぐ目の前にある前山リフトに乗って紅葉めぐりができるスポットです。リフトをおりると目の前には前山湿原が広がります。時間があれば、渋池や大沼池などへの散策もおすすめです。紅葉の見ごろは10月中旬ころ、リフトの運行は10月下旬までとなっています。

スカイレーターという動く歩道と、ながめの良いスカイリフトに乗って、志賀高原の中で一番標高の高い「横手山」へ行く、標高2305mの紅葉スポットです。バスの場合はのぞき下車、車の場合はのぞき駐車場利用で、スカイレーターがすぐ目の前です。紅葉の時期は9月中旬ころで、山頂からはロマンスリフトで渋峠まで行く事ができます。

紅葉の時期は9月中旬ですが、横手山のスカイレーターとスカイリフトは10月下旬まで運行されています。渋峠を通って、草津方面へ抜けるのもおすすめのドライブコースです。リフトが苦手で乗れない人には、スカイレーター乗り場の近くにある食事処「スカイ喫茶のぞき」からの景色がおすすめです。

草津方面から志賀草津高原ルートを通って志賀高原へ向かった時に、最初にあるのが「渋峠」です。ここから渋峠第1ロマンスリフトで横手山山頂まで行く事ができます。紅葉の時期は9月中旬ころで、リフトの運行は10月下旬までとなっています。バスの場合は渋峠下車、車の場合は渋峠駐車場利用となります。

蓮池から奥志賀方面へ向かう道の途中で、少し下った所にあるのが「発哺温泉」（ほっぽおんせん）です。温泉宿が建ち並び、温泉に浸かりながら紅葉を楽しむ事ができます。見ごろは10月中旬ころで、バスの場合は発哺温泉下車、車の場合は東館山ゴンドラリフトの駐車場を利用になります。

発哺温泉から東館山ゴンドラリフトに乗るのもおすすめです。10月は不定期営業となっていますが、タマゴ型の搬器に乗って標高1600mから2030mへの空中散歩が楽しめます。山頂駅の東館山（ひがしだてやま）からは、高天ヶ原（たかまがはら）方面を見下ろす爽快な景色をながめる事ができます。

「奥志賀高原」は、志賀高原の最北端にあります。奥志賀高原ゴンドラに乗って空中散歩を楽しむ事ができる紅葉スポットです。バスの場合は奥志賀ゴンドラ前で下車、車の場合は奥志賀高原ゴンドラ乗り場にある駐車場を利用となります。紅葉の見ごろ10月上旬から中旬で、ゴンドラは10月中旬までの土日祝のみの営業となります。

奥志賀高原ゴンドラからおりて、少しのぼった所にある「稚児池」もおすすめです。焼額山の山頂の標高2000mほどの場所にあり、散策も楽しめます。脚力に自信のある人は、奥志賀高原ゴンドラを使わずに登山ルートで向かうと、紅葉を間近に楽しむ事ができます。

車でのドライブやバスでめぐる紅葉スポットをご紹介してきましたが、このほかにも池や散策ルートなど、まだまだ伝えきれない魅力が志賀高原にはたくさんあります。紅葉の時期は短いですが、さまざまな景色を楽しむ事ができる志賀高原で、ドライブと紅葉を満喫してください。