志賀高原を観光するならココがおすすめ！人気スポットを一挙ご紹介！

志賀高原の名をご存じの方は、志賀高原はスキー場と思われている方が大半をしめます。複数のエリアに渡る大小様々なスキー場がありますのでスキー場のイメージが強くあります。

しかし位置的には湯田中温泉郷に隣接しており温泉地としても有名で、さらに夏は自然豊かな避暑地として人気があります。ここではその志賀高原の様々な顔をご紹介します。

志賀高原とはどこまでのエリアを指すのでしょうか。スキー場だけでなく西は湯田中温泉と渋温泉、東は横手山付近までの広大なエリアを志賀高原と称しています。

その中で最も広大なエリアが18か所のスキー場を擁する志賀高原スキー場で、夏はスキー場の周辺の沼や湿原や山並みが自然散策エリアになります。温泉は温泉郷だけでなく、スキー場のホテルでも楽しむことができます。また珍しく志賀高原には美術館もあります。

志賀高原は雄大な山岳ドライブウエイとして知られる国道292号線の途中にあります。国道292号線は北は新潟県上越市から南は群馬県長野原町までを結んでいます。

志賀高原はその途中の信州中野から東へ湯田中温泉郷を経由して約20km行ったところにあります。志賀高原は、にぎやかな温泉街や人気観光地の小布施にも近いのは意外です。

志賀高原はスキー場だけではありません。志賀高原は名前のとおり2000m級の標高を誇る高原です。したがって夏は涼しくさわやかな気候に恵まれていますので避暑地として人気があります。

大沼池などの湖沼や池、湿原などを巡る自然散策は様々なルートが用意されており挑戦する価値があります。また東館山の高山植物園も見どころです。自然だけでなく湯田中や渋温泉、そしてスノーモンキーで有名な地獄谷野猿公苑も志賀高原の観光地に含まれます。

志賀高原と言えば、なんといっても冬のパウダースノーのスキー場です。初心者やファミリーから上級者まで、様々なレベルの方に最適なゲレンデをそろえています。

そして一つのコースに飽きたら、隣のコース、さらに隣のコースとはしごできるのも志賀高原スキー場の魅力です。スキー場隣接のホテルには温泉もありますので、夜は温泉と食事を堪能できます。

志賀高原では夏は先ほど紹介した高原のトレッキングだけでなく、湿原地帯でのホタル観賞や星空観察のイベントも楽しめます。さらに本格的な登山にも挑戦できるのが志賀高原エリアです。

11月から翌年の5月までのロングシーズンを楽しめる志賀高原のスキー場はナイター営業もしており、LED蛍光バンドを借りて、暗闇でも安全に滑降できます。

それでは志賀高原のスキー場以外のおすすめ観光スポットをご紹介します。志賀高原の観光地としては夏は湖沼や湿原の自然散策エリアや高山植物園があります。また猿が温泉に入ることで有名で外国人に人気の地獄谷野猿公苑、そして長野オリンピックの記念に建てられた美術館や豪農の民家などがあります。

志賀高原の夏は湿地や湖沼を巡るトレッキングがさかんになりますが、その自然散策ルートのシンボル的存在が大沼池です。志賀高原最大の広さを誇ります。ルートはファミリー向けから中級向け、さらに本格的登山コースと多岐にわたります。

大沼池に到着するとエメラルドグリーンの湖面に目を奪われます。この魅力を求めてみなさんがここを訪れます。

大沼池へは県道471号の大沼池入口（清水口）からトレッキングルートでアクセスします。大沼池入口には湯田中駅からのバスのバス停や駐車スペースもあります。大沼池までは約4kmで徒歩約1時間半かかります。大沼池にはレストハウスエメラルド大沼がありトイレ休憩や食事も可能になっています。

日本には何か所か、ほとんどが外国人観光客という観光スポットがあります。「地獄谷野猿公苑」も日本でも5本の指に入るほど外国人観光客しかいない観光スポットです。

日本では野生の猿が人間を怖がることなく走り回っている様子は珍しくありませんが、外国人には珍しいようです。ここには300匹のニホンザルが居ます。さらに気持ちよさそうに雪の温泉につかっている様子は外国人観光客には驚きしかないでしょう。

「地獄谷野猿公苑」へは湯田中駅からバスでスノーモンキーパークバス停まで行き徒歩35分、車の場合は上林温泉無料駐車場から徒歩30分です。

「地獄谷野猿公苑」前にも駐車場はありますが有料なのと、道が狭いですので混雑時は避けた方がいいでしょう。

志賀高原のスキー場でもある標高2000mの東館山の山頂付近に広さ10万平方メートルの高山植物園があります。500種類もの高山植物が植えられています。特に高山植物園の半分のエリアに咲き誇る初夏のニッコウキスゲの群落は夏の志賀高原のシンボル的存在になっています。

東館山高山植物園へはまず湯田中駅からのバスで発哺温泉バス停まで行きます。志賀高原山の駅バス停で乗換が必要です。発哺温泉バス停で下車後急坂を5分ほど下り、東館山ゴンドラリフト山麓駅に向かい、ゴンドラに乗ります。車の場合もバス停前に駐車場があります。

ゴンドラは大人片道1,400円往復2,000円になります。所要時間は片道7分です。山頂駅を出てすぐが高山植物園の入口になります。山頂駅には展望台があり志賀高原を見渡せます。山頂駅にはトイレやカフェがあり高山植物園の起点になっています。

志賀高原ロマン美術館は1998年の長野オリンピック・パラリンピックを記念して1997年に建てられた美術館で、「自然との共生」をテーマに志賀高原の自然とアートの融合を目指しています。

美術館の建物は日本の著名な建築家・黒川紀章の設計で美術館棟とレストラン棟に分かれています。美術館内の主な展示はガラスアートで古い時代のものから近代のものまで揃っています。地元の画家の作品などの展示もあります。

志賀高原ロマン美術館は上林温泉の近くですのでアクセスするには湯田中駅からのバスで上林温泉バス停下車が便利です。車の場合は60台止まれる駐車場が用意されています。開館時間は9:00から17:00で入場料は大人500円、小中学生300円です。休館日は木曜日になります。

「民俗資料館 豪雪の館」は新潟の豪雪地帯にあった豪農の民家を志賀高原上林地区に1987年に移築したものです。江戸時代の1850年に建てられたものを移築しています。長年にわたって豪雪に耐えた建築であり、建築学的にも貴重な存在になっています。

特に軒先を深くするために採用されている「せがい造り」が特徴的で建物に重厚感を与えています。「せがい造り」とは主屋の壁から梁を長く出し、その上に桁を置いてせり出した屋根をささえる方式です。

「民俗資料館　豪雪の館」は先ほど紹介した「志賀高原ロマン美術館」と同じく上林温泉地区にありますので湯田中駅からのバスで上林温泉バス停下車ですぐにアクセスできます。営業時間は4月中旬～12月上旬の9:00～16:30、入場料は大人310円、子供160円になります。定休日は木曜日です。

志賀高原といえば、人気があるのはスキー場でしょう。広大なエリアに18個ものスキー場が点在しています。志賀高原で最も標高の高いスキー場は2307mの横手山です。これだけの数のスキー場が1つのエリアに点在しているのは日本でも珍しい存在になっています。ここでは志賀高原のスキー場の中から特徴的なスキー場をご紹介していきます。

ゲレンデが北向きのため、さらさらのパウダースノーが楽しめて、かつ珍しい翡翠色（緑色）の天然温泉に入れるのが熊の湯スキー場です。スキー場の名前に温泉の名前がありますので温泉好きのスキーヤーが目指したいスキー場でもあります。

スキー場は初心者から上級者まで楽しめる12のコースを擁します。温泉は含硫黄ーカルシウム・ナトリウムー炭酸水素塩・硫酸塩泉という美人の湯に必要な要素がこれでもかというぐらい含まれた貴重な温泉です。熊の湯ホテルで日帰りでも入浴できます。

熊の湯スキー場へは長野駅からの直通バスと湯田中駅から蓮池バス停経由で路線バスがあります。直通バスは所要時間1時間23分ほどになります。ナイター設備もあり21:00まで滑ることができます。熊の湯ホテルの日帰り入浴は12:30から15:00の限定で入浴料1,000円です。入浴可能時間はホームページなどで確認してください。

志賀高原の南東の端にあり、座席式リフトのあるスキー場としては志賀高原だけでなく日本で最も標高の高いところにあるスキー場が横手山・渋峠スキー場です。標高は2307mあります。国道292号線沿線でもこの付近が最も標高が高く、近くに日本国道最高地点があります。標高が高いことにより眺望もよく、新雪が楽しめるのが特徴です。

横手山・渋峠スキー場へは長野駅からの直通バスまたは湯田中駅から蓮池バス停経由で路線バスがあります。直通バスは所要時間1時間31分ほどになります。

湯田中駅からは蓮池までが37分、蓮池から横手山が30分です。宿泊は熊の湯温泉のホテルもおすすめです。

寺子屋スキー場は志賀高原で人気の一ノ瀬ファミリースキー場や東館山スキー場のさらに上にあるスキー場ですので穴場的存在です。

標高が志賀高原では2番目に高いため雪質がよくパウダースノーといっていいでしょう。コンパクトなスキー場ですので意外と滑りやすく秘かに人気が出ています。

寺子屋スキー場は一ノ瀬ファミリースキー場や東館山スキー場の奥ですので、アクセスはこの2つのスキー場へのアクセスとなります。寺子屋スキー場としての駐車場はありません。

営業時間は9:00から16:00になります。定休日はありません。リフト券は全山共通1日券が大人5,000円、全山共通4時間券が大人4,800円です。

一ノ瀬ファミリースキー場はその名の通り、志賀高原のスキー場の中ではアクセスも容易で初心者やファミリーにもやさしいスキー場として人気です。

さらに初心者だけでなく上級者でも楽しめるバラェティーに富んだスキー場になっています。ナイター営業時も LED蛍光バンドを借りることで暗闇でも安心して滑ることができます。

志賀高原一ノ瀬ファミリースキー場へは湯田中駅からバスで1時間5分の一ノ瀬スキー場バス停で下車します。車で向かう場合も駐車場は完備しています。営業時間は8:30から16:30とナイター営業の18:30から21:00です。リフトの全山共通1日券は大人5,000円になります。

意外と思われるかもしれませんが、長野県で有数の温泉地である湯田中温泉、渋温泉、上林温泉、地獄谷温泉は志賀高原の観光エリアに入ります。

そして熊の湯などのようにスキー場が温泉を兼ねる場合もあります。ここでは志賀高原でおすすめの温泉旅館やホテルをご紹介します。

渋温泉には、名物老舗旅館があります。木造4階建てのその雄姿には目が釘付けになります。昭和11年築で平成15年に登録有形文化財になりました。玄関も立派で、こんな旅館に一度泊まってみたいと思わせますが、見物だけの観光客もおられます。また温泉も4つの自家源泉、3つの大浴場、8つのお風呂を誇ります。

温泉は含硫黄ーナトリウムー塩化物泉をはじめ4つの自家源泉を持っています。そして泉質の違う100%源泉かけ流しの3つの大浴場を備えています。クラシックな円形浴槽の浪漫風呂、ひょうたんの形をした浴槽の鎌倉風呂、そして大露天風呂の3つです。さらに5つの貸切風呂があります。

金具屋に向かうには湯田中駅からバス10分の渋温泉バス停で下車し徒歩2分です。車の場合は川を隔てた場所に金具屋専用の駐車場があります。

残念ながら日帰り入浴サービスはありませんので、この建物を楽しむには宿泊するのがおすすめです。

スキー場のホテルが温泉ホテルというのが熊の湯ホテルです。熊が傷をいやしたという逸話から「熊の湯」と呼ばれるようになった志賀高原でも最古の温泉と言われています。

幕末の蘭学者で松代藩士の佐久間象山が広めたと言われており、与謝野晶子などの文人墨客も愛用した温泉です。

温泉は含硫黄ーカルシウム・ナトリウムー炭酸水素塩・硫酸塩泉でph7.5の弱アルカリ性という美人の湯に必要な要素がこれでもかというぐらい含まれた貴重な温泉です。この泉質により温泉は希少な翡翠色になっています。スキー場なのに温泉マニアにも愛される名湯なのです。

熊の湯ホテルへは長野駅からの直通バスと湯田中駅から蓮池バス停経由で路線バスがあります。所要時間は直行バスで1時間23分ほどになります。

熊の湯ホテルの日帰り入浴は12:30から15:00の限定で入浴料1,000円です。入浴可能時間はホームページなどで確認してください。

どちらかといえば志賀高原のグリーンシーズンにおすすめの温泉宿が「渓谷の湯」です。その名の通り静けさがただよう渓谷の奥にあり大人の隠れ宿といえるでしょう。夏は自然散策の起点に、冬はまわりに点在しているスキー場への起点として利用できます。温泉はそれぞれ泉質の違う大浴場と展望露天風呂があります。

大浴場は単純泉、展望露天風呂は硫黄泉です。おすすめは乳白色の湯をたたえた湯船から緑あふれる森につながるように開放感のある展望露天風呂です。

渓谷のせせらぎの音をききながらくつろげます。冬は雪に覆われた森を眺める雪見風呂に変わります。

「渓谷の湯」へは長野駅からの直通バスまたは湯田中駅からのバスで「志賀高原山の駅」バス停で下車し、無料送迎バスを利用するのが便利です。車の場合は湯田中方面からは国道292号線の20号カーブを左折し、琵琶湖池横を左折して向かいます。駐車場はジャイアントスキー場の駐車場を利用します。

志賀高原の周辺でおすすめの観光スポットとしては小布施と国道292号線のドライブがあげられます。小布施はきれいに整備されたおしゃれな街並みが評判で、グルメやお土産屋さんの散策が楽しみです。栗のお菓子でも有名。

国道292号線のドライブの一押しは日本国道最高地点付近の山並みの眺望です。車窓に広がる標高2000m級の荒らしい山肌を見ていると日本とは思えません。

志賀高原はスキー場として人気で日本屈指の規模ですが、スキー場だけではありません。いわゆるグリーンシーズンと言われる夏も湖沼や湿原のトレッキングや2000m級の標高で高山植物を観察できるエリアがあります。もちろん上級者向けの登山コースもあります。美術館や古民家もある見どころ満載の志賀高原に出かけましょう。