朝熊山紹介！伊勢神宮とあわせて参拝したい名所！旅のプランに追加しよう！

朝熊山は、伊勢志摩国立公園の中にあり、多くの登山者やレジャー観光客が訪れる自然豊かな観光スポットです。また霊山としても知られ、山頂にある臨済宗の金剛證寺には今も多くの参拝者が毎年訪れます。ここでは、その伊勢志摩を代表する自然豊かな朝熊山のおすすめ観光レジャースポット、登山ルートなどを紹介していきます。

伊勢志摩地域の最高峰である朝熊山は、絶景の日の出が見れる観光スポットとしても有名です。日本の夜明けと称される初日の出には、その絶景の自然界がもたらす一大ページェントの瞬間をひと目見ようと、多くの観光客やカメラマンが訪れます。また毎年元旦には、1年の無事を祈念した初日の出汁が先着1000名にふるまわれます。

伊勢志摩観光おすすめレジャースポットのひとつ、朝熊山からの日の出とともに美しいのが夕暮れの朝熊山からの眺め。伊勢湾対岸から渥美半島、そしてはるか遠くに連なる南アルプス方面へ沈んでいく夕陽が、伊勢志摩の連山を柔らかい赤みを帯びた茜色に刻々と染めていきます。伊勢志摩スカイライン途中など絶景箇所がいくつかあります。

朝熊山山頂への登山ルートはいくつかありますが、中でも距離が短く自然の中にある朝熊山岳道が人気が高く、おすすめの登山ルートです。近鉄朝熊駅から徒歩約10分のところに朝熊山岳登山口に「であいの広場」があり、ここから頂上まで北斜面を登っていきます。無料の杖の貸し出しもあり、下山の時に使えるので持っていくと便利です。

朝熊山岳道の道の真ん中にそびえる山桜の木は、幹の中央部分がすっぽりと空洞になっていて向こう側を覗くことができる「向こうが見える木」としておすすめの撮影スポットです。登山道の十五町目辺りにあります。一町が約109mですから、この辺りが登山口から約1.6km。一町ごとに古い道標があり二十二町まで続いています。

朝熊山登山ルートの途中には、朝熊山でしか見ることのできない高山植物が数多く自生していて、それらを観察し自然と触れ合いながら登山するのも観光レジャーの楽しみのひとつです。朝熊山にちなんで名づけられたアサマリンドウや伊勢神宮から朝熊山の蛇紋岩地帯に多く自生するジングウツツジ、アサマツゲ、アサマコナなどあります。

朝熊山経ヶ峯頂には、平安時代にお経などを含む経筒を土中に埋めた40基あまりの経塚が傾いたまま残っています。昭和34年の伊勢湾台風で樹木がなぎ倒された際に発見されました。朝熊山経塚群として国の史跡に指定され、また経筒などの出土品は国宝に指定され、金剛證寺の宝物館に展示されているのでそちらで見ることができます。

朝熊山の南東中腹あたりに、伊勢神宮と併せて参拝者に人気の金剛證寺があります。伊勢神宮の奥之院ともいわれ、伊勢音頭の唄にある「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」とあるように、伊勢神宮とともに多くの参拝者が訪れます。境内には、重要文化財である本堂をはじめ、線刻阿弥陀如来鏡像などの国宝があります。

境内には、釈迦の足跡を石に刻んだ仏足石とその横に仏足石の歌碑が安置されています。その歌碑には、一番歌、二番歌、十七番歌が刻まれ全部で三十二文字が書かれてあります。そしてその歌に、仏足への参拝者には過去の罪さえも消滅すると説かれています。金剛證寺へ参拝の際は、ぜひこの仏石を拝んで見てはいかかでしょうか。

本堂の右手奥を進むと、故人を偲び供養する卒塔婆が建てられています。伊勢志摩地方では多くの人が卒塔婆を建てる慣わしがあり、大きいもので8mもの高さがあります。道の両側にずらりと並んでいる卒塔婆の光景は、ちょっとした異次元空間のよう。今は無いですが、故美空ひばりさんや故石原裕次郎さんの大きな卒塔婆もあったそうです。

朝熊山山頂にある展望台からは視界360度の絶景パノラマが眼前に広がります。晴れた日には、伊勢湾海岸に浮かぶ島々や遠くには中部地方の渥美半島や南アルプス連山などまで見れることもあります。展望台のところは標高500mなので、全国の高い山と比較してもわりと低く、伊勢の街並みなど近影が真近に見れるのが特徴です。

ドローンを使って展望台頭上から視界360度の全景を撮影した動画です。伊勢志摩全域と道路の様子や広場や建物の様子など朝熊山の全景が詳細に見て取れます。この映像を参考に、多くの観光客が参拝やレジャーで訪れる伊勢神宮などの参拝の後は、併せて朝熊山山頂からの絶景の眺めを見る旅のプランを加えては見てはいかがでしょうか。

朝熊山からの眺めは、360度見渡すことができますが、その内120度ぐらいは海が見えます。遠く知多半島や渥美半島が見れ、途中に浮かぶ島々が青い海とのコントラストを彩って味わい深い景色となっています。伊勢志摩に来たら、是非ともこの絶景スポットは必ず訪れたい場所のひとつです。

朝熊山の山頂には、広大な景色が広がる山頂広場があり、いくつかのおすすめ人気スポットがります。そのひとつが山頂に突如として現れる郵便ポストです。もちろん飾りとして置いてあるだけでなく、手紙をポストへ入れるとちゃんと集配し全国へ送り届けられます。多くの観光客がここから手紙を投函したり記念撮影をしたりしています。

もうひとつ山頂広場にあるおすすめの人気スポットが登山の疲れを癒してくれる「足湯」です。この足湯にゆったり浸かりながら自然が横たわる朝熊山からの景色を眺めていると、身も心も癒されます。営業時間は10時から午後4時までで大人100円子供50円で利用することができます。多くの観光客が必ず訪れる人気のおすすめスポットです。

足湯に浸かった後、お腹が空いたら山頂広場にある「朝熊茶屋」で食事をしたりお土産物の買物を楽しんだりできます。名物の「伊勢うどん」や「志摩うどん」、ソフトクリームやソーダフロートなど子供に人気の品などもあり、テイクアウトして青空が広がる空の下、屋外にある木製テーブルに座って食べることができます。

暑い日のおすすめは、冷やし伊勢うどん。コロッケや唐揚げと一緒に食べても美味しいB級グルメです。また店内にある売店では、伊勢のお茶、三重を代表するブランド松阪牛の缶詰やパッケージ品、地酒やハチミツ、お菓子、伝統工芸品の伊勢玩具など伊勢志摩の代表的な品々がお土産物として販売されていて買物も楽しめます。

足湯に浸かって、食事をして、ちょっと休憩するなら、広場にあるハンモックに乗ってお昼寝もできます。山頂での心地良い風に揺られながら、ポカポカ気分の陽の光に包まれてのんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか。ただしあんまり気持ち良過ぎて起きたら夜になってた、なんてことにならないよう注意しましょう。

登山道を使って山頂までもいいけど、1日しか時間が取れず手っ取り早いレジャーをしたい人には、伊勢志摩スカイライン道を使って車で一気に山頂まで、というのもおすすめです。途中、一時停止できる駐車場などもあり、景色を眺めたり記念撮影をしたりできます。登山ルートとはまた違った景色が広がります。

伊勢志摩スカイラインは、16.5kmの有料道路で宇治山田市から朝熊山を経由して志摩郡鳥羽町まで走り、伊勢志摩観光レジャーの主要有料道路となっています。初日の出で賑わう大晦日を除いて、通常は7時から午後7時までで、夏場は延長されます。通行料金は、2017年6月時点で、軽、普通自動車が1250円、自動二輪車880円となってます。

伊勢神宮とともに多くの参拝者が訪れる朝熊山は、多くの観光客が自然と触れ合うレジャーを求めて訪れるところでもあります。その山頂から見る絶景の眺めは、雄大な自然の素晴らしさを教えてくれます。伊勢神宮へ参拝に訪れたら、ぜひ併せて朝熊山へ登って自然と触れ合って見ませんか。絶景のパノラマが待っています。