仁右衛門島で釣りを楽しむ！バーベキューにシュノーケルなども！

千葉県鴨川市唯一の本州に一番近い有人島、仁右衛門島（にえもんじま）を紹介していきます。1時間あれば島を一周できるほどの小さい島ですが、釣りやバーベキュー、磯遊びはもちろん、島への行き方、頼朝伝説についても取り入れていきます。伝説、海につつまれた自然が作った島の素晴らしさをお伝えしていきます。

南房総に浮かぶ島で、全島砂岩によりなっています。また千葉県指定の名勝で新日本百景にも選ばれています。昔から島の所有者の平野仁右衛門が住んでいるところから「仁右衛門島」と名付けられました。花は絶えることなく咲いており、夏は涼しく、冬は暖かいのでいつの季節に行っても景色を楽しめる観光地です。

ここ仁右衛門島に伝わる「頼朝伝説」を少し紹介します。頼朝伝説とは治承4年（1180）、源頼朝が伊豆・石橋山の戦に敗れ、真鶴岬より安房に命からがらに逃れた際、この島で仁右衛門に助けられ、広い屋敷内で身を隠しながら巻き返しを図ったという伝説です。頼朝伝説に関する観光地はこの島の至る所にたくさんあります。

鴨川にある仁右衛門島への行き方は、電車の場合JR内房線の「太海駅」で下車し、乗船場まで約12分歩きます。そこからは渡し船で移動をし、約5分の所要時間ですが、船からみる紺碧の海は島から見るのとはまた違った景色です。この渡し船は観光の一つとして人気で、8:30～17:00まで随時運行しています。波や風が強い場合は運行していないので注意してください。

鴨川市の数ある釣りスポットの中でも、仁右衛門島は人気の高い釣りスポットになります。おもにアジなどが釣れますが、運が良ければ石鯛や大きなヒラメも釣れます。また、透明度が高い海、波の音、海鳥の鳴き声を聞きながら釣りができるので、ここでしか味わえない贅沢で穏やかな時間を過ごすことができます。

仁右衛門島では釣りが好きな方は時間を忘れて釣りに没頭する方もよく見かけます。罠の方法を変えるだけでさまざまな種類の魚釣りができるので、小さい子も飽きずに没頭することができます。また、海が透き通ってるので釣りをしながら陸からさまざまな魚を探すこともでき、思う存分釣りを楽しみたい方におすすめの島です。

仁右衛門島には人気の釣りのスポットが約6か所ほどあります。それぞれ海の見え方、景色の違いを楽しみながら釣りができるので、時間のある方は一か所だけではなく、何か所かスポットを変えて釣りをしてみるのもおすすめです。とくに見晴台付近の釣り場は人が少なく、穴場的スポットになっています。

仁右衛門島では釣りはもちろん、広い芝生の上でバーベキューもできます。釣った魚をそのままバーベキューにし、大自然の中食べるのはいつもより美味しく感じるはずです。家族、友達大勢でのバーベキューは夏の楽しい思い出の一つになること間違いないです。もちろんバーベキューででたゴミは自分たちで持ち帰りましょう。

仁右衛門島では磯釣りや磯遊びができます。水中には小さなエビやカニやヤドカリ、そしてよく見れば小魚も泳ぎ回っています。磯遊びでは、小さい子には水族館とは違った、自然に生きている海の生き物への関りができるのでとてもおすすめです。意外に深い場所もあるので、小さい子からは目を離さないように注意しましょう。

バーベキューや釣りの合間におすすめの磯遊び、豪快な岩の景色の中楽しむことができます。満潮時には大人の腰くらいの高さまで潮があがりますが、運が良いと大きなイワシの群れや大きな真蛸、伊勢海老なども見ることができるそうです。子供だけでなく、大人も家族みんなで楽しめる磯遊び場です。

釣りをしながら海を見るのももちろん綺麗ですが、シュノーケルをして海の中に入るとまた違う景色が待っています。シュノーケルは磯遊び場のような浅瀬の場所、フィンをつけて少し深めの場所などいろいろな景色を見せてくれます。透き通るような海水の中、磯遊びの時とは少し違う生物を探してみませんか。

シュノーケルをして海の中の行き方次第では、海のギャングのウツボや、季節によっては可愛らしいイカの赤ちゃんたちと出会えるかもしれません。磯遊び場でも海の中を繊細に見ることができ、陸からは見づらかった生物が発見できるかもしれません。仁右衛門島に観光する際はシュノーケルを忘れずに行きましょう。

仁右衛門島を散策したり、頼朝伝説の地をまわる際に通る「弁天道」です。日当たりが良いせいなのか、この道には有名な句碑や歌碑がいくつも立ち並んでおり、中には人気の「芭蕉塚」もあります。緑豊かな道ですが、道順の案内板もたっているので迷うことはありません。周りの景色を楽しみながら時間を気にせず、散歩してみませんか。

仁右衛門島の島主である平野家の住居になります。観光者向けに開放していて中を見て回ることができ、江戸時代の日本家屋がどんなものだったかを垣間見ることができます。頼朝伝説に基づいて代々平野家が仁右衛門島を守り抜いており、現時点ては38代目にあたるそうです。行き方は島の正面にある弁天道の石段をあがろきった場所にあります。

奥庭まで進み門を潜ると小さな池と、推定樹齢600年の木が堂々とした体制で迎えてくれます。建物自体は一度宝永元年（1704）に改装されていますが、素材も床も天井も年季が入ったものばかりです。住居周辺には景色を楽しめる休憩スペース、天皇陛下見学の記念碑などもあり、観光者に人気の写真スポットになっています。

仁右衛門島の中でも定番の観光地「神楽岩」です。鴨川にある清澄寺で修行していた日蓮聖人が朝日を拝んだ岩だとされています。近くでみるとかなり迫力のある岩になります。行き方は上記の住居を裏口から退場し、右方向に進むとあります。頼朝だけでなく、日蓮聖人も足を踏み入れた仁右衛門島は小さいながらもなにかパワーのある島なのかもしれません。

先ほど少し紹介した朝頼伝説の観光地、「朝頼の隠れ家」です。戦に敗れ逃れ、仁右衛門に夜襲を恐れ身を潜めるよう言われ隠れた穴になります。頼朝伝説はその名の通り伝説の話ですが、歴史にあふれる街鴨川でも穴場的スポットになっています。行き方は神楽岩のすぐ下にあるので、歩いてまわれます。

入口にある鳥居があるのは、伏見稲荷から分霊を迎えたという正一位稲荷大明神が祀られているからです。現在中は、石を積み重ねた壁があり、部屋のような状態になっています。その中には「頼朝公」と掘られた碑があります。頼朝はここで何を考え、どう過ごしたのか不思議な気持ちになるスポットです。

仁右衛門島は紹介した通り、海がとても綺麗です。ただ、それだけではありません。仁右衛門島は四季を通して花が絶えることがありません。特にこの金銀針茄子（原名はキンギンナスビ）という赤色の実をつける珍しい植物も生えています。仁右衛門島を散歩しながら植物を見るのは探検心をくすぐってくれます。

また、普段あまりみることのできない巨大なアロエを見ることができます。軽く2mは超えている高さがあります。一瞬、どこか違う国にきたような錯覚もうまれます。島にはたくさんのアロエが自生しており、見事な赤い花を咲かしていることがあるのでみなさんもぜひご覧になってください。

美しい海や仁右衛門島を見渡せる「亀岩展望所」です。西には太海漁港、北には鴨川方面と展望所からみる景色はあたりを一望でき、写真撮影にうってつけの場所になります。行き方は弁天通を弁財天方面に10分ほど歩けばつきます。ここから見える渡し船に手をふったら船頭さんが手をふりかえしてくれ、人の温かさに癒されます。

以上、千葉県鴨川市にある仁右衛門島について紹介しました。鴨川は都心からのアクセスも良く、仁右衛門島は日帰りで遊べる島になります。大勢での釣りやバーベキュー、シュノーケルするもよし、少人数での朝頼伝説の観光地をまわるのもよし、この島ではどんな人ときても素敵な思い出が作れます。ぜひ、足を運んでみてください。