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神田明神で甘酒を味わう!老舗有名店の三河屋と天野屋を徹底調査!

神田明神で甘酒を味わう!老舗有名店の三河屋と天野屋を徹底調査!
投稿日: 2017年11月18日最終更新日: 2020年10月8日

神田明神周辺には、三河屋綾部商店と天野屋という甘酒の老舗がございます。今回は神田明神ご参拝の友である甘酒の2つの老舗をご紹介。甘酒やその値段、かき氷など甘酒以外のメニュー、アクセスなどを徹底調査しました。甲乙つけがたい名店ですので、どちらにも注目です。

神田明神で甘酒見出し

神社にご参拝した時、特に初詣の時などは、普段飲まない方でもなんとなく飲みたくなってしまうのが甘酒です。今回は神田明神周辺にある甘酒の二つの名店、三河屋綾部商店と天野屋をご紹介します。甘酒やかき氷など甘酒以外のメニュー、その値段、アクセスや営業時間などをご紹介いたします。

神田明神周辺の甘酒の名店見出し

三河屋綾部商店と天野屋は共に、甘酒が人気の押しも押されぬ老舗です。そんな老舗でいただく甘酒とは、一体どのようなものなのでしょうか。甘酒は米麹と米、あるいは酒粕を原料とする飲料で、なんとその原形は日本書紀にも書かれているほど、歴史の古い飲み物なのです。

現在では初詣など、冬に熱々の甘酒を飲むのが一般的なスタイルとなっていますが、江戸時代などには夏に飲まれるものとして一般的でした。甘酒は非常に栄養豊富で、言ってみれば日本の栄養ドリンクの元祖のようなものです。夏バテした時にはピッタリの栄養源で、俳句では夏の季語にもなっています。

最近では美容や健康のために甘酒を飲む、という方も増えています。ビタミンB群、ブドウ糖、ミネラル、オリゴ糖、食物繊維が豊富なスーパーフードです。これは甘酒の原料となる麹が関係しています。ちなみに、三河屋も天野屋も、甘酒の専門店というわけではなく、元々麹食品のお店なのです。

神田明神周辺の甘酒・三河屋綾部商店とは見出し

三河屋綾部商店の歴史はとにかく長いです。創業はなんと1602年のこと。江戸時代が始まるのは江戸開府の1603年のことですので、なんと安土桃山時代から400年以上続く、老舗中の老舗ということになります。創業した場所は三河(現在の愛知県)で、江戸に出てきたのは1616年のことになります。

麹の生産と販売をしていた三河屋は徳川幕府御用達の店でもありました。地下には神田明神の境内の下に至るほどの大きな室があり、そこで糀の生産をしていましたが、現在は地下ではなく地上で糀の生産を行っています。11代目の当主の頃からは、宮内庁の御用達となり、ますます格式高いお店になっていきます。

現在では店舗で麹製品、つまり甘酒や味噌を販売しています。味噌は仙台味噌、甘辛味噌、合白味噌、白味噌が製造されています。また、三河屋では納豆も大人気です。今ではなかなかどこでも買えるものではない、昔ながらの藁に入った納豆をいただくことができ、大変人気となっております。

神田明神周辺・三河屋の甘酒見出し

三河屋では店内で甘酒をいただくことができます。三河屋は向かって右手にはお土産屋さんが、左手には喫茶室があります。左手の喫茶室に入店すると、中の雰囲気は和風の純喫茶といった雰囲気です。甘酒の値段は350円です。350円という値段は、喫茶店のコーヒーなどと比べても同じか安いくらいです。

三河屋の甘酒は米と麹、水だけで作られています。天然の食品しか使っていないため、非常に自然な甘さを感じることができます。後味のすっきりした甘味で、口の中でサッと溶け広がります。また、三河屋の甘酒には生姜の粉がつけられています。生姜を入れることで味が引き締まり、しかも体がポカポカと温まります。

神田明神周辺・三河屋の甘酒以外のメニュー見出し

甘酒以外にも、三河屋の喫茶室では人気のメニューがたくさんあります。おしるこやあべ川餅、磯辺餅は550円という値段でいただけます。甘酒だけでは物足りないな、という方におすすめです。酒まんじゅうも甘酒の付け合せとしておすすめです。麹屋だけあって、まんじゅうの皮の鼻から抜ける風味がたまりません。

くずもちやところてんも甘酒の付け合せとして人気です。どれも自然な甘味でしつこさがないため、間食としては最適です。そして和風喫茶の定番であるみつ豆、あんみつ、クリームみつまめ、クリームあんみつは外せません。これらで体が少し冷えても、甘酒を飲めば体はポカポカになります。

神田明神周辺・三河屋へのアクセスと営業時間見出し

三河屋は神田明神の表参道の鳥居をくぐったら、随神門にたどり着くまでの間の右手にございます。最寄り駅は御茶ノ水駅です。御茶ノ水駅からは聖橋を渡り、湯島聖堂前の交差点で信号を渡り右折し、しばらく進むと左手に神田明神の表参道の鳥居がございます。また、秋葉原駅からも徒歩圏内にございます。

秋葉原駅からは電気街口を出ていだだき、直進して秋葉原の中央通りで信号を渡り、更に直進します。昌平坂の交差点で右折し、神田明神下の交差点で左折したら道なりに進むと右手に神田明神の鳥居がございます。営業時間は9時から18時まで、定休日は日曜日です。しかし、2月と3月は水曜日が定休日となり、日曜日は営業をしています。

住所:東京都千代田区外神田2-17-3 電話番号:03-3251-7086

神田明神周辺の甘酒・天野屋とは見出し

天野屋は創業1846年の老舗です。三河屋に比べれば短いと思ってしまうかもしれませんが、創業170年を越える老舗はそうそうありません。天野屋の成り立ちは少々ドラマチックです。創業者である天野新助は京都の丹後地方、宮津藩の出身なのですが、弟が暗殺されてしまったため、その仇討のために江戸に出て来ました。

江戸に出た天野新助は、江戸の鎮守府であった神田明神にいればいつか仇に会えるだろうと考えました。どぶろくを作る技術を持っていたため、それを活かして神田明神のすぐ近くで茶店を開いたのです。しかし結局、仇に会うことはできずに、そのまま茶店が家業となってしまったという成り立ちがあります。

神田明神周辺・天野屋の甘酒見出し

天野屋の甘酒は、創業してすぐに始められたようです。江戸庶民にとっては砂糖は貴重品だったということもあり、甘味を楽しむことのできて、しかも栄養ドリンクでもあった天野屋の甘酒はすぐに大人気となりました。天野屋の甘酒は、今でも地下の室で作られています。地下6メートルにあり、室自体は200年も前のものと鑑定されました。

年間通して16度に保たれた室の中で”手入れ”という発行段階の米を手でほぐしていく作業を毎日休まず、昼夜問わずに続けることで、甘酒はやっとの思いで完成するのです。天然の甘さには深みがありながら、しつこさはなく、適度に残った米の粒は口の中でホロホロと崩れ、口の中に広がります。天然素材の旨味を感じる逸品です。

甘酒の値段は温かいものが400円、冷やしが450円と店内でいただく場合には三河屋の値段よりも若干高くなってしまいますが、初詣の時期などにテイクアウトでいただく場合の値段は350円と三河屋と同じになります。甘酒は今ではホットがほとんどですが、この機会に江戸の人々が飲んでいた冷やしを飲んで見るのもいいかもしれません。

神田明神周辺・天野屋の甘酒以外のメニュー見出し

天野屋では喫茶のメニューが充実しており、甘酒以外のものも楽しむことができます。わらび餅、甘酒まんじゅう、くず餅、ところてん、白玉きなこなどは500円という値段で楽しむことができ、気軽にいただくことができます。甘いものが苦手な方には味噌田楽も人気で、あんみつ類や餅に田舎しるこもあり、かなりのラインナップです。

天野屋でおすすめしたいのは、夏のかき氷です。やはり暑い夏のお茶屋さんと言えばかき氷を食べたくなります。天野屋のかき氷には珍しいかき氷があります。それが氷甘酒です。サクサクと懐かしい食感のかき氷の下に、冷やし甘酒が隠れており、それを混ぜて食べると優しい甘味が口に広がります。値段は500円です。

神田明神周辺・天野屋へのアクセスと営業時間見出し

天野屋は神田明神の表参道の鳥居の左隣にあります。アクセスに関しては三河屋とほぼ同じです。営業時間は平日は10時から18時、土日祝日は10時から17時ですが、4月から12月の第一週は日曜が定休日となっております。また、お盆の時期には一週間ほど夏季休業もございます。大晦日から元旦は年越し営業です。

住所:東京都千代田区外神田2-18-15 電話番号:03-3251-7911

三河屋と天野屋見出し

三河屋と天野屋、それぞれに魅力のある老舗です。三河屋は徳川家と宮内庁の御用達だったという格式の高さで、天野屋は喫茶のかき氷メニューなどが充実している点でそれぞれ勝っていますが、甘酒は甲乙つけ難くどちらもおいしいので、これに関しては両方召し上がっていただいて、ご自身の好みで選んでいただくことをおすすめします。

神田明神のご参拝の友は甘酒見出し

神田明神周辺の人気の甘酒、三河屋と天野屋をご紹介いたしました。どちらのお店も大変魅力的なお店です。神田明神にご参拝の際には、是非甘酒を飲んでみてください。老舗の甘酒を飲んで、江戸時代に思いを馳せれば、神田明神参拝がさらに感慨深いものになるのではないでしょうか。

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投稿日: 2017年11月18日最終更新日: 2020年10月8日

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