森の図書室（渋谷）でゆったり読書！アクセスや料金は？おすすめ情報を紹介

森の図書室とは雑居ビルの1室に佇む、創立者の方の若い頃から抱いていた夢を多くの方が支援したことにより2014年5月に誕生した図書室です。実際は図書館なので本が無料で貸し出されています。若者の聖地渋谷に夜の図書室を!という要望で夜のみ営業をしていましたが現在はお昼も営業をしているそうなのでこの珍しい図書館の最新情報を今回お届けしていきます!

東京駅から渋谷に列車でアクセスする場合、JR山手線で渋谷・新宿方面へ向かいます。上野駅から渋谷へアクセスする方法は、JR山手線で池袋・新宿方面へ向かいます。上野からは地下鉄銀座線がでているので、銀座・表参道方面へ向かいアクセス出来ます。地下鉄日比谷線でアクセスする場合は、銀座・六本木方面へ向かい恵比寿でJRに乗り換えます。

渋谷のハチ公口前から、目黒方面へと向かう登り坂、「道玄坂」沿いに建つ荻原ビルというビル内の3Fに森の図書室はあります。ここまでは渋谷駅から徒歩7分で到着します。会員限定のカードキーで中に入れますが、インターホンを押すとスタッフの方が出迎えてくれます。

住所:東京都渋谷区円山町5-3萩原ビル3F 電話番号:03-6455-0629

最寄りの大きな図書館は渋谷駅から大抵離れた場所に位置していて、代官山T-SITEも乗り換えのため駅構内を歩く時間、目的地まで徒歩で向かうことを考えると少し時間がかかります。仕事帰りや飲みに行ったついで、渋谷に出向いた際にすぐ立ち寄れる。そんなコンセプトのもとに1時まで営業をする図書館がここ、渋谷にできあがりました。

本を読んでみたいけれど、どの本が自分の希望にぴったりあったものかわからない、もしくは本の中身や自分が今まで読んだ本についてお店の方とおしゃべりを楽しみたいという方などにはおすすめの空間になっていて、お店の方も気軽に話せる相手のようでありたいと願っているようです。

この森の図書室を考え出したのは森俊介さん。苗字である森がそのまま図書室の名前として使用されています。多い時には200冊以上の本を読む森さん自身も本をこよなく愛する方。資金を募ったところ目標より多い100倍の支援が集まったためアイディアが形になりました。貸し出しを無料にすることでより多くの方が本に親しめるとの考えです。

ここを利用する方法は会員と非会員利用の2つの方法があります。すでに会員の方には毎回の会費である料金が発生しますが非会員の方には会費の料金が発生しません。ですがその分、非会員の方には席料金が500円掛かります。滞在の長さや時間に制限などはなく、最初は非会員としてスタートすることもできます。

13時から15時までは、席料金＋フリードリンクもしくはフリードリンク＋ホットサンドが掛かります。16時から24時までのバータイムでは、席料金＋ワンドリンクが発生します。ソフトドリンクは500円からの料金ですが、バータイムではビール、ワイン、カクテルをはじめ70種類のお酒、おつまみなどを楽しみながら読書ができます。

ここ、森の図書室で新規会員になると、非会員でかかってくる座席料金の500円が0円となります。また、入り口のドアのキーをいつでも立ち寄った際に自分で自由に開けられるという特権がついてきます。そしてこの図書室内に、自分の一番気に入った本を素敵なメッセージ入りで置くことができてしまいます。

2015年の7月までに会員になった方は、1年間の会員費である10800円の料金のみで期限なしの永久会員となるキャンペーンが行われていました。現在会員費の料金は1年間で通常の10800円となっています。ここでは会員の方のみの本棚が用意され、ここのおすすめ人気棚となっています。

入り口から入りドアを開けると、店内には厨房のカウンター席や畳席、本棚、長いテーブルなどが用意されています。会員限定のキーを持っていれば店内の本棚を横に動かすことも可能、目にやさしい間接照明のおしゃれな空間が広がります。テーブルにはコンセントも備え付けられソファー席も好みで選ぶことが出来ます。

ソファー席は少し奥行きと長さがあるので、楽な形で寝そべることも可能です。森の図書室のコンセプトのなかにも、親しい友達の家に行って寝そべったような気軽な感覚というのが重視されています。1人読書利用にもデートでもグループ会合にも用途は様々。各種イベントなども開かれ、大きい書店や図書館では味わえない感覚が体感できるでしょう。

海外の一般的な町の図書館ではフードやおしゃべり、音楽などに寛容ですが通常日本の図書館ではお酒やフード、音楽などは聞いたり出来ず、個人の夢や趣味、したい事よりも衛生や環境、集団や他者への配慮のほうが優先されてしまいます。快適に過ごせる事は大切ですが心への栄養を与える事が難しくなります。そんな従来の概念を少しづつ変えていくかのようなこのスペースはまさにオアシスです。

森の図書室では本が読めて借りられ、同時にお酒やソフトドリンクを楽しんだり夜の遊びも癒しや教養を蓄える、より内容のある時間へと変化して行きます。ここでは来店された会員の方のおすすめの本が1つの棚にまとまっているというのが特徴。ドリンクと一緒に来るコースターに記載されている本の名前や本を探したり、本と出会える楽しみが詰まっています。

渋谷に位置する森の図書室では、貸切パーティーをはじめ、読書会や朗読会、出版社さんのパーティー、作家さんのトークイベントや試写会など沢山の興味深いイベントが開催されています。読書会当日は図書室の本が利用できるため持ち物などは心配する必要がなく、ここが初めての方でも申し込みをすることが出来ます。

コンセプトにもありましたが、気負わずに気軽に読書を楽しんでもらえる人が増えてほしいという願いのもと、ここでは本の貸し出しが行われています。飲食をしなくとも本は誰でも借りることが出来ますが、貸し出しの出来ない本も存在します。時々貸し出し等の手続きに時間がかかることがありますが本は1ヶ月間貸し出してもらえます。

仮に1人が長時間のPC利用となった場合や長時間の勉強、読書となった場合は他に来店している方にも気を配り、コンセントや場所を臨機応変にゆずりあって過ごしましょう。時間や来店されている人数、場所の空き具合によっては森の図書室さんの方からやむなく退出をお願いすることもあるそうです。

他の図書館には見られないここの図書室のおすすめとして、自分が夢中で読んでいる物語の中に入ってしまったかのような再現メニューが人気があります。おすすめ料理やおすすめフードメニューを覗くと、その料理や飲み物が登場する物語や本の名前が記載されています。ぐりとぐらが食べるカステラや物語と繋がれるようなメニューが用意されています。

通常のメニューの他に、メニュー表にはいくつか種類があり、そのメニューの中には本のように目次からはじまるメニューがあります。目次をたどりページを開くとそのメニューに関連した本と、その紹介文にも似た素敵なエッセイが載っています。ここにも、本との出会いや本を読むきっかけになるような仕掛けが施されているのに気がつきます。

おしゃれに印刷されたコースターの裏を見ると、図書室の本の紹介が書いてあるということに触れましたがこれは24種類あり、思い出や記念として購入する事も可能です。おみくじのようにドリンクの注文時でも、偶然に本との素敵な出会いが間接的におこるようになっています。読んでみると感想文を読むようななつかしさに浸れます。

また、店内を見渡すと掲示板がありますがここには本をよんだ後に残した沢山のメモが貼られていて、映画ジュリエットからの手紙のように読んだ見知らぬ人とメッセージを書いた人との間に繋がりが生まれるようになっています。感想にはコメントを入れる事もできるので1人で行っていた勉強や読書の世界がぐっと広がっていきます。

木の上質なぬくもりと、人や本の気配が心地よいゆっくりとできる空間「森の図書室」の情報やアクセス方法などをご紹介しましたがお店の方のコンセプトがしっかり伝わったでしょうか?本や人との出会いはもちろん本が好きという純粋な気持ちだけで、必要なものや用意しなくてはならないものはありません。都会の中に少しでもこんな図書館が増えていく事を願います。