櫛引八幡宮（八戸市）は河童がいる！国宝や御朱印・ご利益など紹介！

八戸にある櫛引八幡宮は鎌倉時代に草創されたとされる由緒正しき神社。さまざまな伝説や今に伝わる国宝がその権勢を伝えてくれます。さらに近年では境内にある夫婦杉やハートの文様などから恋愛運成就、厄払いのパワースポットとしても人気で、アクセスも至便な櫛引八幡宮についてご紹介します。

江戸時代に八戸周辺を治めた南部藩の総鎮守神社としての歴史を持つ櫛引八幡宮は、53000㎡を越える広大な境内に樹齢100年以上を経た杉の大木が茂り、俗称「八幡山」とも呼ばれる聖域にしてパワースポットです。さらにその故事に因んだお守りや御朱印でも人気の櫛引八幡宮は八戸で一度は訪れたい名所となっています。

櫛引八幡宮への基本アクセスとしては、公共交通機関利用ですと東北新幹線及び各線「八戸」駅からタクシー、バスで10分から20分ほどとなります。バス便のアクセスとしては、南部バス利用で「櫛引八幡宮前」停下車となりますが、年末年始などは特別ダイヤでの運行となるのでバスでのアクセスを予定している場合はご注意下さい。

車でのアクセスの際に最も気になるのが駐車場の問題ですが、櫛引八幡宮は大型バスも駐車可能な駐車場が2箇所に分けて完備されています。通常期であれば、こちらの駐車場で問題ないのですが、七五三の時期や初詣などの繁忙期は駐車場自体へのアクセスが混みあうこともあるので、時間に余裕を持ってお出かけになってください。

住所:青森県八戸市八幡字八幡丁3 電話番号:0178-27-3053

櫛引八幡宮の正門前にある国宝館は国宝の赤糸威鎧を始めとする重要文化財など計25点の文化財を展示している人気の施設です。年中無休で、日本語と英語での音声ガイドも常備されているので海外からの友達などを案内するのにもうってつけのスポット。国宝館入館料も大人300円とリーズナブルなのもうれしいところです。

その国宝館の収蔵展示物で見逃せないのはなんといっても有名な「菊一文字の鎧兜」こと赤糸威鎧です。鎌倉末期に作られたというその華麗で繊細な意匠はまさに一見の価値あり。さらに南北朝時代のものである同じく国宝の白糸威褄取鎧も国宝館には収められているので、こちらも要チェックです。

国宝館の鎧と並んで櫛引八幡宮の見どころとなっているのが八幡の伝説として今に伝わる「左甚五郎とメドツ」の話と河童像です。このメドツとは土地の方言で河童を指し、その昔八幡宮を建てたとされる名大工・左甚五郎が池に投げた切り損じの柱が河童になったという故事に因んだ河童像が境内で見られます。

また境内本殿に施された見事な彫刻も左甚五郎の逸話に違わぬ見事なものとなっており、拝殿での厄払いの折には、その吉祥に因んだ彫刻のご利益にあやかるべく、こちらも合わせて拝んで帰る人も多いそうですので、本厄や前厄などの厄払い参詣に櫛引八幡宮を訪れた際にはぜひじっくり見物して帰ることをおすすめします。

近年パワースポットとしても人気が高い櫛引八幡宮。その霊験あらたかなシンボルの1つが「夫婦杉」です。正門側にある「夫婦杉」は樹齢100年を越える杉の古木が多い櫛引八幡宮の中でもとりわけ威容を放つ存在。恋人同士、あるいは夫婦で長く続く良縁・吉縁を祈願する人が絶えることがありません。

旧拝殿の長所近くには大銀杏があり、ちょうど七五三の時期には黄色のじゅうたんのような落葉の美しさを見せてくれます。この銀杏も見上げるような大木で、間近にするとひしひしそのパワーが感じられると人気が高い櫛引八幡宮の名物となっています。

また境内のあちこちにある扉の釘隠しの金具にある文様がハートに見える、とのことで近年は吉縁・良縁など恋愛運を祈る女性の参詣客も増えている櫛引八幡宮。こちらは大々的に宣伝しているものではないので、気になる方は宝さがし気分で境内の中で散策がてら見つけてみるのも楽しいものです。

また「御神馬」と書かれた台座の上に鎮座されている八幡馬はた花崗岩でできており、櫛引八幡宮の文字通り神馬として注連縄で飾られています。この八幡馬は地域の郷土玩具・八幡馬と同型になっており、武運長久の神を祀った神社にふさわしいもの。南部地方では各種お祝や記念品としても広く愛される存在となっています。

さらに本殿に向かって左側にある春日社は末社とはいえ、小さいながらも古式ゆかしい春日造りの社となっています。こちらでは境内で売られている「ひょうたん」を奉納するのがお決まりとなっており、厄払いや厄除けなどの災いごとを避けたい参詣客に特に人気のパワースポットとなっています。

「御朱印ガール」ブームも相まってますます人気の高まる各地の神社仏閣の御朱印ですが、ここ櫛引八幡宮の御朱印で人気なのが、御朱印そのものはもちろんですが、2種類ある御朱印帳です。どちらの初穂料も1500円、御朱印料は300円となっており、好みのデザインのものを選べます。

気になるそのデザインは、「御朱印帳・桃」が地元の郷土玩具八幡馬を刺しゅうしたもの、「御朱印帳・青」が櫛引八幡宮国宝館に収められている赤糸威鎧と白糸威褄取鎧を刺しゅうしたものとなっており、自分用にも、また親しい人へのお土産にも最適の御朱印帳となっています。

御朱印以外の授与品も人気の櫛引八幡宮。成功運をアップさせる八幡様というパワースポットにあやかるべく、シンボルのひょうたんをあしらったものや厄払いに効果があるとされる「災いおとし絵馬」などが人気を集めています。また、初詣の時に売られているその年の干支をあしらった土鈴も人気で、運がいいと二体入っていることもあるとか。

さらに各種のお守りの愛らしさやデザインにも定評のある櫛引八幡宮。最近では良縁や安産のご利益にあやかることができるパワースポットとしての人気も相まって、「安産守り」や「夫婦守り」、「女性守り」などは特に女性へのプレゼントとしてもひっぱりだこだとか。身近に妊婦の知人がいる場合などには贈り物としてぜひおすすめします。

さらに武運長久の神様を祀るパワースポット・八幡様としてのご利益にあやかりたい場合の「運気上昇守」や「うまくいく守」などは受験生などにも人気の品。また、厄払い参詣記念の「厄難消除守」や「方災除」などはデザインも渋めで男性へのプレゼントにもぴったりです。

子供用には河童伝説にあやかった「河童ストラップ」や「こども守り」、金運幸運ががっぱがっぱ入ってくるように、との願いが込められた「河童守り」なども人気の品。飾り絵馬と共に七五三参詣の記念に買い求める人も多いようです。

またさまざまにそろったおみくじも人気の櫛引八幡宮。中でも可愛いらしさと厄払いの恩恵あらたかとの評判を併せ持つ「縁起物みくじ」は中に赤い紙が入っていると「特別なもの」がいただけるとか。他にも「運気上昇みくじ」や「招き猫おみくじ」「かっぱみくじ」などユニークなものが揃っているのでぜひお試し下さい。

櫛引八幡宮参詣の際にぜひ立ち寄りたいおすすめグルメスポット1軒目は国道104号線すぐの「ラーメン大将」です。お腹をすかせたときにうれしい手早さと、ホッと落ち着けるどこか懐かしい味わいのラーメンは地元でも評判のおいしさ。特に寒い時期の一杯は堪えられない味、です。

住所:青森県八戸市 八幡字下前田25 電話番号:0178-27-9311

せっかく青森を訪ねたのだから地元の山海の幸を堪能したい、という人におすすめなのが八戸駅からすぐの割烹料理「ほむら」。新鮮な北の海の幸をたっぷりと使った料理は、丁寧な仕事ぶりの光る巧の味でいながら、リーズナブル。忘れられない八戸のディナーになること請け合いです。

住所:青森県八戸市一番町1丁目1-30 電話番号:0178-27-2632

八戸駅からも車で10分ほどのアクセス至便な場所にありながら、歴史ロマンと由緒を感じさせてくれるパワースポット櫛引八幡宮。青森八戸周辺を訪れた際にはぜひお土産に最適な御朱印やお守りもある、櫛引八幡宮を参詣してみてください。